受付時や挙式と披露宴の間の待ち時間などに、ゲストへのおもてなしとして提供するウェルカムドリンク。
「ウェルカムドリンクは付けた方がいいの?」
「ドリンクの種類や予算は?」
「なくても大丈夫?」
など、悩むカップルは少なくありません。
また、ウェルカムドリンクを提供する時に、自分たちらしい演出を加えたいと考える方も多いでしょう。
そこで今回は、元ウエディングプランナーの筆者が、結婚式でのウェルカムドリンクについて詳しく解説していきます。
ウェルカムドリンクでのおもてなしアイデアや節約方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、待ち時間もゲストを飽きさせない結婚式にできますよ。
ウェルカムドリンクとは
ウェルカムドリンクとは、挙式や披露宴前の待ち時間に、ゲストに提供する飲み物のこと。
必ず必要なわけではありませんが、どちらかというと用意する新郎新婦様の方が多いです。
提供のタイミング
ウェルカムドリンクの提供タイミングは、「挙式前の受付時」や「挙式後から披露宴までの待ち時間」になります。
受付時はゲストの来館時間がバラバラなので、注文を聞いて提供するスタイルが多いです。
また、挙式後に親族の集合写真や新郎新婦様の着替えなどがあると、ゲストを待たせてしまいます。
この場合は、ウェイティングルームにドリンクが並べてあり、自由に選べるスタイルが多いです。
用意するメリット
次に、ウェルカムドリンクを用意するメリットを3つ紹介します。
- 待ち時間を快適に過ごせる
- 感謝の気持ちを伝えられる
- 結婚式の演出になる
1.待ち時間を快適に過ごせる
ウェルカムドリンクがあると、ゲストも一息ついてくつろげるため、待ち時間を快適に過ごしてもらえるのが一番のメリットです。
ゲストは、慣れない結婚式で緊張しているかもしれません。
ドリンクを飲みながら友人と会話したり、飾ってある写真を見たりして楽しむことで、リラックスしてもらえるでしょう。
オリジナルカクテルを用意するなど工夫すれば、ゲスト同士の会話のきっかけづくりにもなりますよ。
2.感謝の気持ちを伝えられる
ウェルカムドリンクは、新郎新婦様からゲストへのおもてなしのひとつ。
ドリンクを提供することで、「今日は来てくれてありがとう」という感謝の気持ちを伝えられます。
ゲストが選べるように複数のドリンクを用意しておくと、よりおもてなし感が伝わり喜んでもらえるでしょう。
暑い時期には冷たい炭酸ドリンクを、寒い季節には体の温まるホットのゆず茶やココアなど、季節も考慮して選ぶのもポイントです。
3.結婚式の演出になる
ウェルカムドリンクは、結婚式の演出にもなります。
例えば、海がテーマの結婚式ならブルーのドリンクを並べるなど、ウェイティングルームも含めたコーディネートもおすすめです。
ドリンクコーナーを飾り付けたり、ふたりからのメッセージを置いたりしてもよいでしょう。
ゲストが待っている間も、結婚式の時間のうち。
ウェルカムドリンクを工夫することで、統一感のある思い出深い結婚式になりますよ。
用意するデメリット
ウェルカムドリンクを用意するデメリットもあります。
- 費用がかかる
- 進行が詰まっていると楽しむ暇がない
- 結婚式前に酔いが回ってしまう
1.費用がかかる
ウェルカムドリンクでかかる費用は、予算を抑えたい新郎新婦様にとってはデメリットです。
ウェルカムドリンクの費用は、一人当たり500~3,000円くらいが相場。
「種類を増やしたい」「アルコールも用意したい」など希望が多ければ、どうしても費用は上がってしまいます。
ドリンクにかかる費用とふたりの希望をすり合わせながら、どういったおもてなしをしたいか考えて決めるとよいでしょう。
2.進行が詰まっていると楽しむ暇がない
ウェルカムドリンクを楽しむ時間が少ないと、せっかく用意してもあまり手を付けられずに終わってしまうこともあります。
挙式と披露宴の合間に、バルーンリリースやブーケトスなどの演出が詰まっていると、一息つく暇がないかもしれません。
ふたりの支度がヘアチェンジのみの場合も、待たせる時間は少なくなります。
結婚式の進行を踏まえて、ウェルカムドリンクの内容やタイミングを決めましょう。
3.結婚式前に酔いが回ってしまう
ウェルカムドリンクでアルコールを提供すると、挙式や披露宴が始まる前に酔いが回ってしまうゲストもいます。
かといって、アルコールがないと、お酒好きなゲストに不満を感じさせてしまうかもしれません。
アルコールを用意する場合は、度数の少ない軽めのカクテルを用意してもよいでしょう。
もしくは、アルコールは披露宴のお楽しみにして、ウェルカムドリンクでは提供しないのもひとつの方法です。
ウェルカムドリンクを節約する方法
ウェルカムドリンクの費用が上がる要因は、提供する種類の多さとアルコールの有無です。
オリジナルカクテルなど、凝ったドリンクも費用が上がります。
コーヒー紅茶、ウーロン茶やオレンジジュースといった定番の飲み物のみや、アルコールをなしにすると節約できるでしょう。
ウェルカムドリンクはフリードリンク制が多いですが、ゲストが飲んだ分だけ支払うバイオーダー制にするのもひとつの方法です。
ウェルカムドリンクは必要か
ウェルカムドリンクが必要かどうかは、ゲストが待ち時間をどのように過ごすかで決めるとよいでしょう。
受付時は、慣れない式場で緊張している気持ちをほぐしてくれますし、ふたりからの最初のおもてなしにもなります。
一方で、挙式と披露宴の間は、長い時間待たせるのでなければ、すぐに披露宴で飲めるのでそれほど必要としません。
あとは、暑さ寒さなどの季節を考慮して考えてもよいでしょう。
ウェルカムドリンクのおもてなしアイデア
ウェルカムドリンクにふたりらしい工夫を取り入れることで、特別なおもてなしができます。
おすすめのアイデアを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ドリンクの内容を充実させる
ドリンクの内容が充実していると、ふたりのこだわりが感じられておもてなし度がアップします。
特に、年齢層が幅広い結婚式では、誰もが好みのドリンクを選べるように種類が豊富にあると、喜んでもらえるでしょう。
カラフルなカクテルやソフトドリンクは、飲み物としてだけでなくウェイティングルームを彩る演出にもなります。
瓶で提供する
ウェルカムドリンクを、瓶のまま提供するのもおすすめです。
コカ・コーラやオレンジジュースなどの瓶が並んでいると、レトロな雰囲気があっておしゃれに見えます。
海外のソーダやクラフトビールなどを取り入れても、写真映えして楽しんでもらえるでしょう。
夏は、おしゃれなバケツに氷を詰めて、瓶を冷やして提供する演出も人気です。
ドリンクディスペンサーで提供する
ドリンクディスペンサーとは、大きな容器に蛇口やノズルが付いていて、自分で飲み物が注げる器具のこと。
ガラス製のドリンクディスペンサーを並べて、自由にドリンクを注げるようにしておいても、ゲストに楽しんでもらえます。
水にライムやミント、オレンジなどを浮かべて、オリジナルのハーブ水を提供するのもおしゃれです。
飾ったストローを用意する
ストローに飾り付けをしておくと、見栄えのいいウェルカムドリンクになります。
リボンを結んだり、花や蝶の形をしたペーパークラフトをつけたりすると、華やかになるでしょう。
マスキングテープにメッセージを書いて、フラッグのように貼り付けるのも目を引く演出です。
ドリンクの種類ごとに、ストローや飾りの色や形を変えてもよいでしょう。
ウェルカムフードも用意する
ドリンクと一緒に、軽くつまめるフィンガーフードやお菓子を用意するのもおすすめです。
串に刺したピンチョスや、カナッペ、マカロンやチョコレートなどが、手軽に食べられるので人気があります。
カラフルな具材を使えば見栄えもよく、披露宴への期待感も高まるでしょう。
暑い時期にはかき氷やアイスなど、季節感を取り入れるのも面白いですね。
ドリンクを持ち込む
会場が提供するものだけでなく、自分たちでドリンクを持ち込むのもありです。
見た目がおしゃれな瓶や面白系の缶飲料など、並べておくだけでも演出のひとつになります。
ただし、持ち込みしたい時は、可能かどうかを会場に確認してから用意しましょう。
ここでは、持ち込みに人気の2つのドリンクを紹介します。
▼ウコンの力
ウコンの力は飲みすぎや食べすぎをサポートしてくれる健康飲料で、実用性と見栄えの両方が楽しめるのがポイントです。
ゴールドやピンクの缶が目立つため、カゴに入れたり並べたりして置いておくと注目を集めます。
タワー型に積んで飾るのも面白いですね。
「ご自由にどうぞ」「早い者勝ち」などのメッセージがあると、ゲストも手に取りやすいでしょう。
▼クライナー
クライナーは、キュートな小瓶に入ったリキュールのこと。
いろいろなフレーバーがあり色もカラフルなので、見た目と味の両方が楽しめる点がおすすめです。
また、小さな瓶はウェルカムドリンクとして提供しやすいでしょう。
SNS映えするため、待ち時間も写真や動画撮影で盛り上がりそうですよね。
フォトブースを作成する
ウェルカムドリンクを雰囲気でも楽しめるように、フォトブースを作成するのもおすすめです。
ウェディングフラッグやガーランド、バルーンなど、さまざまなアイテムで飾り付けて映えるウェイティングルームにしましょう。
フォトブースにイスを並べて、おしゃれなドリンク片手に撮影できるようにすれば、待ち時間も楽しく過ごしてもらえそうですね。
まとめ:ウェルカムドリンクでゲストをおもてなししよう
受付時や披露宴前の待ち時間にゲストに提供するウェルカムドリンクは、結婚式のおもてなしのひとつ。
絶対必要なわけではありませんが、ゲストがくつろげたり新郎新婦様からの感謝の気持ちを伝えられたりと、メリットは多いです。
今回は、ウェルカムドリンクの提供タイミングやメリットデメリット、節約方法やおすすめのアイデアを紹介してきました。
ぜひ、ふたりらしいアイデアのあるウェルカムドリンクで、ゲストをおもてなししましょう。