挙式を控えた新郎新婦が、お互いのドレスアップした姿を見せ合うファーストミート。
挙式前にふたりきりになり、想いを伝えられる時間が持てるとして、取り入れるカップルが増えています。
しかし、「ファーストミートってどうやってやるの?」「成功のポイントは?」など、疑問に思う方は少なくありません。
そこで今回は、ファーストミートのやり方や行うタイミングについて詳しく解説します。
成功させるポイントや、前撮りで行う方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、ファーストミートのやり方が分かり、当日もふたりきりの幸せな時間を過ごせるでしょう。
ファーストミートとは
ファーストミートは、別々に支度をした新郎新婦が挙式前に初対面する結婚式の演出のひとつで、ファーストルックとも言います。
ゲストのいない場所で行うため、ふたりきりになってお互いへの気持ちを再確認できる特別な時間です。
ジンクスが元になった演出
ファーストミートは、「結婚式の前に新郎が花嫁姿を見ると幸せになれない」という欧米の言い伝えが元になっています。
そのため、新郎は新婦のウェディングドレス姿を、結婚式当日まで見ないようにするのが伝統でした。
この習慣が転じて、式直前にお互いの晴れ姿を見せ合う演出が生まれたのです。
新婦の花嫁姿に新郎が感動し、新郎の喜びの表情を新婦が見ることで、結婚式への期待も高まることでしょう。
行うタイミング
ファーストミートを行うタイミングは、一般的に挙式リハーサルの前や挙式の直前になります。
挙式リハーサルの前の場合は、チャペル内でファーストミートを行うケースが多いです。
また、挙式直前に行う時は、ゲストがチャペルに入り挙式の準備を整えている時間を利用します。
挙式前に親族紹介や集合写真の撮影がある場合は、ファーストミートを行う時間があるか、プランナーに相談してみましょう。
ファーストミートのやり方
次に、ファーストミートのやり方を、行う場所ごとに紹介します。
ブライズルームでのやり方
ブライズルームで行う場合は、新郎が新婦のブライズルームを訪ねるやり方が多いです。
- 別々のブライズルームで支度をする
- 新郎が新婦のブライズルームに向かう
- 新婦は扉に向かって立ち、新郎を迎える
- 新郎が扉を開けた瞬間に新婦と対面する
ブライズルームで行うと、ヘアメイクを終えたばかりの美しい花嫁姿を見せることができます。
また、新郎がブーケを持ち、新婦に言葉を掛けながら手渡すのもおすすめです。
バージンロードでのやり方
挙式のリハーサル前に行う場合は、チャペルのバージンロードで行うと、結婚式への期待が高まります。
- 新郎が祭壇に向かって立つ
- 扉が開いて新婦が入場し、新郎に近づく
- 少し離れた位置から、新婦が新郎の名前を呼ぶ
- 新郎が振り返り、向かい合って立つ
- 新郎が新婦に近づき抱きしめる
バージンロードで行うと、チャペルの神聖さと相まってとてもロマンチックです。
また、新郎が新婦に一歩ずつ近づいていく緊張感も、静謐なチャペルの雰囲気によく合うでしょう。
屋外でのやり方
屋外は自然の風景がふたりを引き立ててくれるので、ロケーションフォトのような写真を残したい方におすすめです。
- 新郎が背を向けて立つ
- 新婦が近づき、新郎の肩を叩く
- 新郎が振り返り対面する
開放感のある屋外では、思わず笑顔になってしまう遊び心のある対面方法も人気があります。
- 新婦が新郎の背中から抱きつく
- 新婦が新郎に「だーれだ?」と目隠しする
- 背中合わせで立ち、「せーのっ!」の合図で同時に振り向く
らせん階段を使ったやり方
らせん階段がある式場では、階段を使ったファーストミートもロマンチックです。
- 新郎はらせん階段の下で待つ
- 新婦が階段を降りていく
- 降りてきた新婦の手を取る
階段を優雅に降りてくる新婦の美しい姿に、新郎も見惚れてしまうでしょう。
らせん階段を使う場合、新郎は背を向けて待つよりも、新婦が階段を降りてくるのを見守るスタイルがおすすめです。
新婦が新郎へ一歩一歩近づく姿が、写真や映像に映画のワンシーンのように残るでしょう。
ファーストミートを成功させるポイント
ファーストミートは、次に紹介する8つのポイントを押さえておくことが成功のポイントです。
行う理由を説明しておく
ファーストミートをなぜ結婚式で行いたいのか説明し、どういった内容にしたいかをふたりで話し合っておきましょう。
ファーストミートには、いろいろなパターンがあります。
- お互いの衣装を秘密にする
- 新婦の衣装だけ秘密にする
- 衣裳は一緒に決めて当日の姿を秘密にする
どこまで秘密にするのかも、衣装合わせ前に相談して決めておきましょう。
事前に実施可能か聞いておく
式場を決定する前に、ファーストミートを行えるか聞いておくことも大切です。
式場によっては、進行やレイアウトの都合で実施が難しいところもあります。
また、ファーストミートを行えても、自分のイメージ通りにはならないかもしれません。
実施事例があれば一緒に聞いておくと、計画を立てる時の参考になるでしょう。
別々のブライズルームを使えるか確認する
ファーストミートで、初めて衣裳やヘアメイクした姿を見せるので、新郎新婦の支度は別々のブライズルームで行うのが基本です。
ブライズルームを2つ用意してもらえるかも、式場を決定する前に確認しておくと安心でしょう。
ブライズルームが1室しかない場合も、控室を一時的に使うなど対応してくれるケースもあるので、相談してみてください。
実施場所にこだわる
ファーストミートを行う場所にもこだわりましょう。
例えば、別々の部屋で支度をしてチャペルや屋外で行うと、ブライズルームでのふたりの写真が欲しくても難しいかもしれません。
また、さまざまな角度からの写真や映像が欲しい場合は、自由度の高い屋外がおすすめです。
場所を決める時は、何を重要視したいか考えて選ぶとよいでしょう。
ドレスがバレないようにする
ドレスを秘密にしていても、バレてしまったらがっかりですよね。
衣装合わせが別々でも、写真を見られたり見積書にドレス名や色が書かれていたりして、バレてしまったケースもあります。
また、ファーストミートをやることを知らずに、ドレスショップのスタッフや家族が話してしまうことも。
周りへの口止めや、分かるものが見られないよう気を付けましょう。
流れを決めておく
ファーストミートの流れを決めておくと、失敗しにくいです。
「肩を叩くから振り向いてね」
「声を掛けるから、振り向いて私の方に歩いてきてね」
どう新郎を振り向かせるか、サプライズでもドキドキ感が味わえて素敵ですが、思ったような反応が得られないかもしれません。
イメージした写真や映像を残したいなら、計画性も大切です。
リアクションの希望を伝える
対面時のリアクションの希望も伝えておくと、より感動的なファーストミートになるでしょう。
花嫁姿を見た新郎が、感動していても何のリアクションも見せないケースはあり得ます。
思ったような反応をしてくれなかったと、後悔する方も少なくありません。
「オーバーに喜んでね」「振り向いたら抱きしめてね」など、ふたりで決めておきましょう。
撮影の要望を出しておく
フォトグラファーに、撮影時の雰囲気や撮ってほしいカットなどを伝えておくのも大切です。
例えば、対面する時はふたりにとって感動の瞬間。
少し離れたところからそっと撮影してもらうと、ふたりきりの時間に浸れます。
ほかにも、新郎が待っている時や花嫁姿を見た瞬間の表情など、後から見返したいシーンはしっかり要望しておきましょう。
前撮りでファーストミートもおすすめ
「衣裳はふたりで選びたい」「式場がファーストミートに対応してなかった」という方もいるでしょう。
ファーストミートは、結婚式当日ではなく前撮りに行うのもおすすめです。
前撮り時に行う魅力や成功のポイントを紹介するので、参考にしてみてください。
ゆっくりと時間をかけられる
結婚式当日は進行が決まっているので、ゆっくり余韻に浸る暇がありません。
しかし、前撮りは融通が効くため、ゆっくり時間をかけてファーストミートを行えます。
また、挙式前の緊張感がなく、リラックスした雰囲気の中で感動の瞬間を楽しめるでしょう。
撮影も慌てる必要がないので、ひとつひとつのカットを丁寧に撮ってもらえます。
結婚式のムービーに使える
前撮りで行えば、ファーストミートの様子を結婚式のムービーで流すことが可能です。
「感動の瞬間をゲストとも分かち合いたい」「ふたりのはじまりとしてオープニングで流したい」といった要望も叶えられますよ。
ムービー以外にも、ふたりが向き合う瞬間の写真を、ウェルカムボードにして受付に飾るのもおすすめです。
「ファーストミート風」の撮影も可能
前撮りでは、「ファーストミート風」の写真を撮ることもできます。
ファーストミートをやらなくても、それっぽい写真は欲しいという方におすすめです。
新郎の元へ向かう新婦が笑顔で振り返ったり、人差し指を口に当てて「内緒!」のポーズをしたりするシーンはとてもキュート。
前撮りだからできるポーズを決めた写真も、おしゃれで素敵ですよ。
まとめ:感動のファーストミートにしよう
ファーストミートとは、挙式直前に新郎新婦がお互いの姿を見せあうセレモニーのこと。
結婚式前に花嫁姿を見るのはよくないという欧米の習慣があり、挙式直前の体面を感動の瞬間にするために生まれた演出です。
今回は、ファーストミートのやり方や成功のポイントを紹介してきました。
ファーストミートをやりたい時は、まずはやれるかどうかを式場に確認することが大切です。
また、行う場所や対面の方法などを具体的に決めておくと、成功しやすくなります。
ぜひ、ふたりらしい演出を加えて、感動のファーストミートにしましょう。