ビールサーブは、歓声があふれる楽しい披露宴にしたいカップルにぴったりの演出。
新郎がビールサーバーを背負ってゲストへ注ぐ姿はインパクトがあり、会場が一体となって盛り上がります。
しかし「ビールが飲めないゲストは?」「新婦は何をしたらいい?」など、取り入れ方を悩むカップルも少なくありません。
そこで今回は元ウエディングプランナーの筆者が、ビールサーブのメリット・デメリットや演出のコツを解説します。
ビールサーブ以外の盛り上がる演出も紹介するので、披露宴のプランニングの参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、ふたりらしい演出でゲストの心に残る結婚式を叶えるヒントが見つかるでしょう。
ビールサーブとは

ビールサーブは、新郎がビールサーバーを背負って各テーブルを回り、ゲストにビールを注ぐ演出です。
「会場を盛り上げたい」「ゲストと近い距離で楽しみたい」というカップルに人気があります。
ビールサーブが似合う結婚式
ビールサーブは、次のような結婚式にぴったりです。
- アットホームな結婚式にしたい
- にぎやかな披露宴にしたい
- ゲストとの交流を重視したい
かしこまった結婚式よりも、ゲストがリラックスして過ごせるカジュアルな空間によく似合います。
また、サプライズ感や笑いにつながりやすいため、歓声で会場を盛り上げたいカップルにもおすすめ。
ゲスト一人ひとりと触れ合う時間を大切にしたい披露宴にも、取り入れやすい演出です。
ビールサーブのメリット
披露宴を盛り上げたいカップルにおすすめのビールサーブ。
ここでは、取り入れることでどのようなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。
- ゲストとの距離が縮まる
- サプライズ感がある
- 写真映えする演出になる
▼ゲストとの距離が縮まる
新郎新婦が各テーブルを回って直接ビールを注ぐことで、久しぶりに会った親族や友人とも自然に会話が生まれます。
ちょっとした歓談や乾杯の一言も交えながら、ゲストとの距離がぐっと近づく時間になるでしょう。
さらに、会話を通して感謝の気持ちを直接伝えられるため、よりアットホームな雰囲気を演出できます。
▼サプライズ感がある
大きなビールサーバーを背負って登場する姿は、ゲストにとって予想外のサプライズ。
驚きは歓声や笑顔につながり、会場全体の盛り上がりや一体感を生み出すでしょう。
さらに、インパクトのある演出はゲスト同士の会話や笑いも誘い、自然に場が和むリラックスした空間を作り出します。
▼写真映えする演出になる
ビールサーバーを背負う姿やビールを注ぐシーンは動きがあり、写真や動画に撮っても絵になる瞬間です。
ゲストとのやり取りも一緒に写り、自然で楽しそうな表情が思い出に残せます。
フォトジェニックなシーンは、後から見返しても披露宴の盛り上がりを鮮明に思い出せるでしょう。
ビールサーブのデメリット
楽しい演出として人気のビールサーブですが、事前に注意しておきたいポイントもあります。
取り入れる前に、デメリットになる点も確認しておきましょう。
- 費用がかかる
- ビールサーバーが重たい
- 盛り上がりすぎてしまうこともある
▼費用がかかる
ビールサーブ演出は1万~3万円程度が相場で、ビールサーバーのレンタル料やビール代などが含まれます。
見積もりに入っていないと追加料金が発生するため、予算に合わせて計画することが大切です。
また、特別なグラスやおつまみ、専用の衣装などを用意する場合は、さらに費用が増えることもあります。
▼ビールサーバーが重たい
背負うタイプのサーバーは重さが10kg前後になるため、体格や衣装とのバランスを考えた準備が必要です。
ビールを注いでいくと軽くなっていきますが、数十分背負いっ放しになるので体への負担も考えられます。
入場タイミングのギリギリで背負ったり、担ぎやすい衣装を着たりといった対策がおすすめです。
▼盛り上がりすぎてしまうこともある
お酒好きのゲストが多い場合、予想以上に盛り上がり進行が押してしまうこともあります。
最初のテーブルで盛り上がりすぎると、後のテーブルのゲストが待たされて飽きてしまうかもしれません。
スタッフとタイミングや動線を共有しておくと、スムーズに進行しながら演出を楽しめます。
ゲスト全員が楽しめるビールサーブ演出のコツ

ビールサーブは、アルコール好きのゲストが多い披露宴では盛り上がりやすい演出です。
しかし、アルコールを飲めないゲストや子どももいると、楽しめない人がいるのではと不安になるカップルも少なくありません。
ここでは、心配を解消しながら全員が快適に楽しめる工夫や演出アイデアを見ていきましょう。
おつまみを一緒に配る
ビールと一緒に軽いおつまみを配ると、飲めないゲストや子どもも参加しやすくなります。
チョコレートやナッツ、スナック菓子などは配りやすく、手軽に楽しめるアイテムとして最適です。
新郎がビールサーバーを背負い、新婦がかごに入れたおつまみを持って入場すると華やかな演出になります。
おつまみの種類や彩りを工夫すると、テーブルがにぎやかになり写真映えもアップしますよ。
写真撮影をしながら回る
ビールサーブをしながら、各テーブルで写真撮影をするのもおすすめです。
ビールを注ぐ瞬間や乾杯のポーズをゲストと一緒に撮れば、印象的なシーンとして残せます。
披露宴全体の盛り上がりは、SNS映えもばっちりです。
さらに動画撮影も交えると、後から見返したときに当日の楽しさや笑い声まで鮮明に思い出せるでしょう。
ソフトドリンクも持って回る
アルコールが苦手なゲストや未成年のために、ソフトドリンクも用意すると親切です。
乾杯の場面でも全員が参加でき、一体感を楽しめる演出になります。
ソフトドリンクは瓶で用意して、注ぐのではなく栓を開けて手渡すスタイルもおしゃれです。
ゲストの好みに合わせて数種類を用意しておくと、細やかなおもてなしの気持ちが伝わり会場全体の満足度も高まります。
テーブルの間隔を空ける
ビールサーバーを背負うと意外と幅を取るため、ゲストテーブルの間隔を広めにとることが成功のコツです。
新郎新婦が移動しやすくなり、注ぐ際の混雑やぶつかるトラブルも防げます。
ゲストも飲食を快適に楽しめ、安全面でのメリットも大きいです。
カメラマンやスタッフも動きやすくなるため、撮影やサポートがスムーズに行えて演出を滞りなく進められるでしょう。
新郎は事前に筋トレしておく
ビールサーバーは見た目以上に重く、数十分背負って歩くには意外と体力が必要です。
腕や肩の筋力を少し鍛えておくだけでも、当日の負担をぐっと軽減できます。
体力に不安がある場合は、スタッフにサポートしてもらってもかまいません。
また、肩や腰に負担をかけない持ち方や姿勢を練習しておくと、動きがスマートに見えてゲストに安心感も与えられますよ。
野球をテーマにした服装で行う
スポーツ好きのゲストが多いなら、ユニフォームやキャップなどの野球をテーマにした服装でサーブするのもおすすめ。
チームカラーや背番号を入れたユニフォームなら写真映えも抜群です。
ゲストへのサプライズ感が高まり、会場全体が楽しい雰囲気に包まれるでしょう。
ユニフォームの上着をシャツやドレスの上から羽織るだけでもOKなので、気軽に取り入れられますよ。
中身を別のドリンクに変える
アルコールが苦手なゲストが少なくない場合は、中身をノンアルコールビールやジュースに変えるのも工夫のひとつ。
司会者からあらかじめアナウンスしてもらえば、ゲストがビールと勘違いして遠慮することなく会場全員で楽しめます。
見た目はビールサーブと変わらないためサプライズ感や一体感はそのままで、より多くのゲストに喜ばれる演出になるでしょう。
ビールサーブ以外の盛り上がるテーブルラウンド

ビールサーブのように、披露宴を盛り上げるお酒を使ったテーブルラウンド演出はほかにもたくさんあります。
おすすめのアイデアを紹介するので、参考にしてみてください。
サングリアラウンド
サングリアとは、ワインにフルーツやスパイスを加えたカクテルのこと。
まずは新郎新婦が大きな瓶を持って各テーブルを回り、ゲストにフルーツを入れてもらいます。
最後に、新郎新婦がアルコールを注げば完成です。
カラフルなフルーツとお酒の組み合わせは写真映えも抜群。
アルコールが苦手なゲストには、炭酸水で作るフルーツポンチもおすすめです。
カクテルサービス
カクテルサービスは、新郎新婦がシェイカーを振ってオリジナルカクテルを作り、各テーブルに振る舞う演出。
パフォーマンス性が高く、ライトに照らされながらカクテルを注ぐ姿はまるでショーのようで、ゲストの歓声が自然と上がります。
カクテルの色や名前に意味を込めることで、ふたりらしさを演出できるのも魅力です。
ノンアルコールカクテルも用意すれば、幅広い世代が楽しめる工夫もできますよ。
ミニ鏡開きラウンド
お色直しで和装を着る方におすすめしたいのが、ミニ鏡開きラウンド。
各テーブルに小さな樽を用意し、新郎新婦が木槌で蓋を開ける演出です。
「よいしょ!」の掛け声とともに樽を開ける瞬間は、ゲストの笑顔と歓声が上がって盛り上がるシーンになります。
樽の中には、日本酒だけでなくお菓子やプチギフトを入れるアレンジも可能です。
まとめ:ビールサーブでゲストにサプライズを届けよう

ビールサーブは、新郎新婦がゲストテーブルを回りビールを直接注ぐ演出。
ゲストとの距離が縮まり、サプライズ感や写真映えも期待できることから、アットホームで盛り上がる披露宴にしたい方に人気です。
おつまみを添えたりソフトドリンクを用意したりとアレンジを加えれば、アルコールが苦手なゲストや子どもも楽しめます。
演出のコツやビールサーブ以外のアイデアも参考に、ふたりらしいゲストの歓声があふれる結婚式を叶えましょう。




