結婚式のお呼ばれドレスを選ぶとき、ノースリーブドレスの肩の露出がマナー違反にならないか悩む方も多いでしょう。
結論としては、ノースリーブドレスを結婚式で着てもかまいません。
しかし、結婚式の格式や時間帯によっては、羽織物を着るなどの配慮が必要です。
今回は、元ウエディングプランナーの筆者が、結婚式のお呼ばれにノースリーブのドレスはありなのか徹底解説していきます。
ノースリーブに合わせる羽織物やコーディネートのコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、ノースリーブドレスの選び方が分かり、自信を持って結婚式に参加できますよ。
結婚式にノースリーブドレスがNGのパターン
ノースリーブとは、袖がない服のこと。
軽やかですっきりしたデザインですが、肩の露出が品に欠ける印象を与えることもあります。
特に、結婚式でノースリーブドレスがNGとされているのは、次のパターンです。
開催時間が昼
昼間に開催する結婚式では、ノースリーブドレスで肩の露出をするのはマナー違反とされています。
明るい昼間は、露出が控えめで上品な服装がよいとされているからです。
結婚式はフォーマルな場なので、服装にも品のよさを求められます。
しかし、ノースリーブは肩の露出が軽く見え、カジュアルで上品さに欠けると感じるゲストもいるかもしれません。
そのため、午前中から18時頃までの結婚式では避けた方がよいでしょう。
教会式や神前式の挙式
チャペルや神社での挙式に参列する場合も、ノースリーブはNGとされています。
教会式や神前式は、神様に結婚を誓う神聖な場。
見守る側のゲストは、神聖な場を乱さないように控えめな服装で参列するのがマナーです。
式場によっては、ノースリーブでの入場を拒否されるケースもあります。
また、家族や親族にも不謹慎に見られてしまうかもしれません。
伝統を重んじる挙式では、露出が少ない落ち着いた服と心得ましょう。
露出の激しいデザイン
ノースリーブだけでなく、全体的に露出の激しいデザインもマナー違反です。
ノースリーブでも、首元が詰まっていたりロングスカートだったりと、露出が控えめなドレスもあります。
羽織物があれば露出を隠せるデザインは、調整すれば問題ありません。
しかし、大きく開いた袖ぐりや胸元が広いデザイン、ミニスカートなどの過度な露出はNGです。
ドレスを選ぶときは、結婚式の雰囲気を壊さない控えめさを心がけましょう。
花嫁より目立つデザイン
花嫁より目立つデザインのドレスも、結婚式ではマナー違反です。
ノースリーブドレスは、肌を見せることで女性らしい華やかさを演出できます。
しかし、結婚式の主役はあくまで花嫁です。
ゲストのお呼ばれドレスは、新郎新婦が引き立つように控えめを意識するのが礼儀でしょう。
ドレスのデザインもそうですが、色や柄なども派手になりすぎない上品さを考えて選ぶことが大切です。
結婚式にノースリーブドレスでもOKのパターン
結婚式のすべてのシーンで、ノースリーブドレスがダメなわけではありません。
時間帯やコーディネート、結婚式の雰囲気によっては、大丈夫なケースもあります。
ここでは、ノースリーブドレスがOKのパターンを紹介していくので、参考にしてください。
開催時間が夜
昼の結婚式でのノースリーブはNGですが、夜に開催される結婚式では肩の露出があってもOKとされています。
昼は控えめで上品な服装がふさわしいですが、夜はあまり堅苦しくなく華やかなデザインが許容されているからです。
時間帯としては、18時以降(冬は17時以降)の結婚式であれば、ノースリーブのままで参加してもよいでしょう。
ただし、夜の結婚式でも、過度な露出は避けるのがマナーです。
羽織ものを羽織っている
昼間の結婚式でも、羽織ものを羽織っていれば肩の露出を隠せるので、ノースリーブドレスで出席してもかまいません。
羽織ものがあれば、シーンによって雰囲気を変えることもできます。
結婚式では羽織物で上品に、二次会ではノースリーブドレスのみで華やかにと、シーンに合わせてコーディネートしましょう。
また、羽織物は体温調整にも便利なので、夜の結婚式でも用意しておくと安心です。
カジュアルなウエディングパーティー
結婚式のスタイルによっては、ノースリーブドレスでもマナー違反にならない場合もあります。
披露宴ほどかしこまらない1.5次会や、ガーデンウエディング、友人のみの二次会などです。
カジュアルなウエディングパーティでは、ノースリーブドレスで多少の露出があっても失礼になりません。
ただし、周りがかっちりしていると浮いてしまうので、会場の雰囲気やゲストの顔ぶれも考慮した上でドレスを選びましょう。
ノースリーブドレスに合わせる羽織ものと選び方
同じノースリーブドレスでも、合わせる羽織ものによって雰囲気が変わります。
ここでは、羽織ものの種類によってどのような雰囲気になるのか、見ていきましょう。
おすすめの羽織ものも紹介するので、選ぶときの参考にしてください。
ショール
ショールは、肩から軽く羽織るだけで露出を抑えることができます。
かっちりと見せないデザインは、結婚式の装いをエレガントに見せたい方にぴったりです。
結び目を作って羽織れば、ボレロやジャケットほどではなくても、それほど着崩れないでしょう。
ノースリーブドレスのデザインも見せたいときは、透け感のあるショールがおすすめです。
ボレロ
ボレロは、ウエストよりも短い丈で前の留めがない羽織ものになります。
ショールの着崩れが気になる方や、かっちりした雰囲気にしたくない方におすすめです。
ボレロを選ぶときは、ふんわり羽織れて動きやすいものがよいでしょう。
袖にスリットの入ったデザインを選べば、ノースリーブドレスの開放感も損ないません。
ジャケット
格式の高い式場やかしこまった雰囲気の結婚式には、ジャケットスタイルがよいでしょう。
かっちりとしたシルエットが、上品なきちんと感を演出してくれます。
エレガントさを強調するなら、ボタンではなくホックで留めるタイプでノーカラーのデザインがおすすめです。
また、さらりとした生地のジャケットを選ぶと、脱ぎ着がしやすく動きやすいでしょう。
状況別おすすめのノースリーブコーデ
最後に、状況別のノースリーブドレスと羽織ものの合わせ方を紹介していきます。
おすすめのドレスや羽織ものはレンタルもできるので、気になるアイテムはぜひチェックしてみてくださいね。
春・秋のコーデ
春や秋は、結婚式にちょうどよい季節。適度な透け感と軽やかさのあるノースリーブドレスが似合います。
露出控えめのノースリーブドレスに羽織ものを合わせれば、上品なコーディネートになるでしょう。
画像のドレスを借りる[Cariru]
画像のショールを借りる[Cariru]
エレガントな総レースとたっぷりのギャザーが入ったドレスは、ハイネックと丈の長いスカートが上品な印象です。
軽く羽織れるショールを合わせれば、肌寒く感じるときもしっかりカバーしてくれます。
夏のコーデ
夏のお呼ばれには、少し露出のある涼し気なコーデがよいでしょう。
ノースリーブに、少し開いた首元と膝丈程度のドレス、軽やかな羽織もののコーデがぴったりです。
画像のドレスを借りる[Cariru]
画像のボレロを借りる[Cariru]
すっきりとした上半身と適度な広がりのフレアスカートは、ふんわりとしたボレロとよく合い、フェミニンな装いになります。
夏はディテールが凝っていない方がすっきりとして見えますが、シンプルなパールの飾りが華やかでおしゃれです。
冬のコーデ
冬の結婚式では、露出を抑えめにしつつ華やかさもあるドレスがよいでしょう。
羽織ものは、寒さ対策も兼ねたかっちりしたジャケットがおすすめです。
画像のドレスを借りる[Cariru]
画像のジャケットを借りる[Cariru]
黒1色だと暗くなってしまうので、明るい色を差し色にしたドレスが冬の結婚式で上品さを演出してくれます。
ジャケットに明るい色を取り入れると、さらに華やかになるでしょう。
また、ノーカラージャケットを選ぶと、印象が重くなりません。
二次会向けコーデ
二次会でのお呼ばれドレスは、オールインワンのパンツドレスもおすすめです。
ノースリーブのパンツドレスは、ドレッシーでありながらラフさもあるので、カジュアルなシーンに合うでしょう。
黒やネイビーなどの落ち着いた色もいいですが、明るいイエローは華やかでお祝いムードも高まります。
ノースリーブやVネックも、チュールレースがフェミニンに見せてくれるので、品に欠けることもありません。
まとめ:ノースリーブドレスはマナーを守って着用しよう
ノースリーブドレスを結婚式で着ること自体は、問題ありません。
ただし、教会式や神前式での挙式、昼の結婚式などのシチュエーションによっては、羽織ものなどで露出を控えることが大切です。
本記事では、ノースリーブドレスのマナーや選び方について解説してきました。
羽織ものとのコーディネート、おすすめのドレスや羽織ものもぜひ参考にしてください。
ノースリーブドレスを上手く着こなして、結婚式にふさわしいマナーで参加しましょう。