結婚式ではお色直し再入場が目玉演出の一つで、披露宴のハイライトでもあります。
こだわって準備する新郎新婦も多く、披露宴の盛り上げには欠かせない要素です。
ゲストの記憶に残る披露宴にするには、再入場の演出を工夫するのがよいでしょう。
「盛り上がる再入場の演出って?」
「人とは違う演出にしたい」
「自分たちらしい再入場にするには?」
本記事では、再入場の具体的なアイデアを元ウエディングプランナーが幅広く紹介します。
これらのアイデアも参考に、理想の披露宴を作り上げてみてくださいね。
お色直しの再入場に演出が必要な理由

お色直し後の再入場は、披露宴の後半に向けて会場を盛り上げる重要な演出です。
衣裳が大きく変化することで、披露宴の雰囲気もガラリと変わるでしょう。
最近はお色直しなしのパーティーもありますが、盛り上がりという観点でいうとあった方がいいです。
まずはお色直しをする理由から紹介していきます。
お色直しを楽しみにしているゲストが多いため
お色直しは一般的な演出であるため、どんな衣裳にチェンジするのか楽しみにしているゲストも多いです。
新郎新婦が中座している時間は、ゲストも衣裳のことを話題にしながら過ごしています。
また、再入場後はテーブルラウンドやドレス色当てクイズなどの盛り上がる演出を行うことも多く、期待値が高いことも。
そのためお色直しがないとがっかりする方も少なくありません。
ゲストがお色直しを楽しみにしているからこそ、その期待に応えるような演出が満足度を高める重要な要素となるのです。
後半の披露宴を盛り上げるため
再入場には、一時的に落ち着いた披露宴を再び活気づける役割があります。
披露宴は長いのでどうしても中だるみしますが、再入場があることで最後まで楽しい時間を過ごしてもらうことができるでしょう。
進行にメリハリがあることでゲストに退屈な印象を与えず、楽しい結婚式だったと印象付けることが可能です。
【ゲスト参加型】再入場の演出アイデア

披露宴では盛り上がりを重視したり、ゲストとの交流に重きをおきたい場合はゲスト参加型の演出がおすすめです。
新郎新婦とゲストが一体となって楽しめるので、アットホームな温かい結婚式になるでしょう。
ここでは、会場全体が盛り上がるゲスト参加型の再入場アイデアを紹介します。
フォトラウンド
フォトラウンドとは、新郎新婦が各テーブルを回りゲストと写真撮影などの交流をする演出です。
ゲスト一人ひとりと交流できる貴重な時間となり、すべての人との写真を確実に残せるというメリットがあります。
ただ撮影するだけでなくフォトプロップスやポーズカードを用意すると、披露宴がより一層盛り上がるのでおすすめです。
披露宴はあっという間に過ぎてしまうので、ゲスト一人ひとりと交流できるフォトラウンドは貴重な時間となるでしょう。
ドレス色当てクイズ
再入場の定番演出といえば、新婦がお色直しで着用するドレスの色をゲストに予想してもらうドレス色当てクイズです。
参加型で人気の演出で、カラードレスを着る場合におすすめ。
受付時に投票ボックスを設置したり、ゲストにペンライトやサイリウムなどを選んで投票してもらいます。
正解者の中から抽選でプレゼントを渡すなどの工夫を凝らせば、ゲストの期待感も高まるでしょう。
ドレス色当てクイズのやり方を詳しく紹介した記事もあるので、併せて参考にしてみてくださいね。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13481/
ダーズンローズセレモニー
ダーズンローズセレモニーは、新郎がゲストから一輪ずつ花を受け取りながら入場し、それを束ねて新婦へプロポーズする演出。
ゲストから集めた花で世界に一つだけのブーケが完成する過程は非常に感動的で、会場全体が温かい雰囲気に包まれます。
12本のバラを使うのがオーソドックスですが、好きな種類の花でもOK。
感動系の演出をやりたい場合や、リベンジプロポーズ、サプライズをやりたい場合におすすめです。
詳しくはこちらの関連記事をチェックしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/12972/
【サプライズ系】再入場の演出アイデア

披露宴にインパクトを与えたい場合はサプライズ系の演出はいかがでしょうか。
定番の演出とは一味違うオリジナリティあふれる再入場で、ゲストの記憶に残る楽しいひとときを演出できます。
これらのアイデアも参考に、最高に盛り上がる演出を考えてみてくださいね。
婚礼衣裳ではない服装で入場
カラードレスとタキシードで登場するかと思いきや、ユニフォームや着ぐるみで登場するというアイデアもあります。
会場が驚きと笑いに満ち、一層盛り上がること間違いなしです。
例えば、会場のサービススタッフやコックなどに変装して、会場に紛れ込むなんてこともできます。
他にも、新郎がコックコートを着て料理をサーブしたり、新婦がエプロン姿で厨房に立つなどのアイデアも。
お二人に縁のある演出をぜひ考えてみてください。
ガーデンや階段などドア以外から入場
大階段やガーデンを備えている結婚式場なら、それらの設備を使わない手はありません。
再入場の登場場所はメイン扉から、というゲストの固定観念を覆しましょう。
スポットライトやBGMを効果的に使うことで、まるで映画のワンシーンのようなドラマチックなワンシーンを演出できます。
意外な場所から入場するだけなので、準備の手間が少ない点もおすすめポイントです。
ダンスをしながら入場
海外ウエディングではファーストダンスの演出が一般的ですが、日本には浸透していませんので新鮮味があります。
BGMに合わせて新郎新婦がダンスをしながら登場する演出は、会場を一瞬で魅了するでしょう。
友人や家族を巻き込んだフラッシュモブに繋げることもできます。
事前に練習が必要ですが、お二人で息の合ったダンスを披露すればゲストも盛り上がり、忘れられないワンシーンになるはずです。
アップテンポで動きの激しいダンスのほか、ワルツのような優雅なダンスもおすすめ。
バルーンスパーク
大きなバルーンを割ると中からたくさんの小さなバルーンが飛び出す、華やかなバルーンスパークもおすすめ。
メインテーブルでスパークするほか、各テーブルに置かれたバルーンをスパークして回るテーブルラウンド形式にもできます。
大きな音と共にカラフルなバルーンが舞う演出は、子どもから大人まで楽しめるサプライズです。
赤色のハートバルーンを受け取った方にプレゼントを渡すなど、割れるのが楽しみになる演出も取り入れてみてください。
巨大クラッカーで入場
扉が開くと同時に新郎新婦が巨大なクラッカーを鳴らす演出は、シンプルながらも非常にインパクトがあります。
大きな音とキラキラと舞い散る大量のテープがパーティーの再スタートを盛大に告げ、お祝いムードを一気に高めるでしょう。
華やかな空間は絶好のシャッターチャンスにもなります。
巨大クラッカーがOKな会場かどうかの確認は必須ですが、手軽さとインパクトの大きさはピカイチです。
【定番系・ロマンチック系】再入場の演出アイデア

奇をてらうよりはゲストとの時間を大切にしたかったり、ロマンチックな雰囲気にしたい場合は以下を参考にしてみてください。
王道な演出が多いので、準備がしやすく式場側も慣れている点がメリットです。
プチギフトを手渡しながらテーブルラウンド
テーブルラウンドの際にプチギフトを直接手渡しするようにすると、ゲスト一人ひとりとコミュニケーションをとることができます。
送賓ではなくこのタイミングで渡すことで、全員と話すきっかけを作ることができるでしょう。
ゲストとゆっくり話す時間を大切にしたいと考えるカップルにおすすめの演出です。
キャンドルリレー
キャンドルリレーとは、テーブルを回りながら代表者のキャンドルに火を灯し、今度は代表者からゲストに火を分ける演出です。
会場の照明が落とされキャンドルの光だけが揺らめく空間は、非常にロマンチックで感動的な雰囲気を創り出します。
ゲストとの一体感が生まれ、心温まる静かな感動が会場を包み込む、披露宴にふさわしい演出です。
ビールサーブ
お酒好きなゲストが多い披露宴で定番になりつつあるのが、ビールサーバーを背負ってテーブルラウンドする演出です。
見た目にもインパクトがあり面白いので、とても盛り上がります。
新婦はおつまみを配って回るなど、お二人で協力してゲストをもてなす姿は微笑ましく映るでしょう。
気取らない和やかな雰囲気の披露宴にしたいカップルにおすすめの、エンターテイメント性の高い演出です。
お調子者のゲストにサーバーから直接ビールを注ぎこまれるまでがセオリーですので、参列メンバーによっては注意しましょう。
プロジェクションマッピング
プロジェクションマッピングは、会場の壁や床に映像を投影し、空間全体をダイナミックに変化させる最先端の演出です。
音楽や照明と扉が開く瞬間をリンクさせることで、幻想的な非日常の空間を作り出します。
披露宴のテーマに沿ったイメージを投影し、世界観を作り込みましょう。
ドラマチックな再入場にしたい場合にぴったりです。
再入場の演出を成功させるための3つのポイント

魅力的な再入場を成功させるためには、アイデアを練るだけでなくいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
当日の披露宴をスムーズに進行させ、すべてのゲストに心から楽しんでもらうためには、事前の計画と準備が不可欠です。
以下の3つのポイントにも気を付けながら準備を進めてみてください。
進行プログラムに余裕を持たせる
再入場で演出を行う場合は、時間にゆとりを持たせてください。
特にフォトラウンドやビールサーブなど各テーブルを回る演出は、ゲストの人数が多いほど時間がかかります。
予定時間をオーバーすると、その後の食事や余興、歓談の時間が短くなってしまい、結果的に忙しない披露宴に。
お色直し自体も時間がかかることが多いため、早めに中座するなどの工夫もしてみましょう。
ゲスト全員が楽しめる内容にする
再入場の演出を考える際には、会場にいるすべてのゲストが楽しめる内容かどうかを考慮することが大切です。
内輪ネタや特定の世代にしか響かないマニアックな選曲などは、他のゲストを置いてきぼりにしてしまう可能性があります。
親族や職場の上司、友人など様々な年齢層や立場の人が集まりますが、誰が見ても楽しめるものにしましょう。
プランナーに相談してから決める
やりたい再入場の演出が決まったら、必ず会場の設備やルールを確認し実現可能かをチェックしましょう。
プロジェクションマッピングは専用の機材がないと実施できませんし、キャンドルは火気なので制限される場合もあります。
また、ガーデンからの登場を希望しても天候や導線の問題で難しい可能性も0ではありません。
できるだけ早い段階でプランナーに希望を伝え、何ができて何ができないのかを正確に把握しておくことが重要です。
まとめ:再入場の演出で結婚式を盛り上げよう

再入場の演出アイデアをご紹介しました。
結婚式の再入場はお色直し後のお二人を披露し、披露宴の後半を盛り上げるための重要な演出です。
選択肢は多岐にわたりますが、お二人の個性や結婚式のテーマ、ゲストの顔ぶれを考慮しながら最適なアイデアを選びましょう。
本記事で紹介した演出例や成功のポイントを参考に、お二人らしい最高の再入場シーンを創り上げてみてください。




