結婚式は一生に一度のイベントで、費用的にみても決して安いものではありません。
できるだけ費用は抑えたいと思いつつも、一生に一度だからこそこだわりたいポイントも増えてきますよね。
そこで、お互いのこだわりや招待人数の違い、親からの援助の差などが原因で、結婚式の費用でもめてしまう新郎新婦も少なくありません。
せっかくの結婚式で、もめてしまうのはできるだけ避けたいですよね。
「結婚式の費用でもめたくない!」
「費用面でもめる原因って何?」
「結婚式の費用でもめないためにはどうすれば良い?」
今回の記事では、このようなお悩みにお答えしていきます。
元ウェディングプランナーの筆者が、実際に対応したもめごとエピソードと解決策もご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
結婚式の費用でもめる原因や解決策を知って、後悔のない結婚式をあげよう!
結婚式の費用でもめる新郎新婦はいる?
結論からお伝えすると、結婚式の費用に関してもめてしまう新郎新婦は多いです。
特に、支払いに両親が関わるケースはもめることが多いでしょう。
例えば、新郎新婦と両親の意向が違ったり、両家で結婚式への考えが異なり新郎新婦が板挟みになったりするという原因が考えられます。
ただでさえ、新郎新婦の間で意見が食い違うこともあるのに、そこに異なる両親の意見が入ってきたらもめてしまうのも納得ですよね。
結婚式の準備や当日を悔いなく過ごすために、もめる具体的な原因と対処法を知っておくと安心です。
結婚式の費用でもめる原因とパターン
ここからは結婚式の費用でもめる具体的な原因とパターンをご紹介していきます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
両家でもめるケース
- 新郎家 vs. 新婦家
まず、両家の間でもめるケースがあります。
親が結婚式の費用を援助する場合に多くみられ、主に折半する場合の不公平さが原因でもめてしまいます。
・新婦のウェディングドレスの価格が高すぎる
・新郎側のゲスト数が圧倒的に多い
・両家の経済力の差
結婚式の打ち合わせが始まる前にしっかり話し合いを行い、どのような方法で折半するか決めておくと良いでしょう。
親子でもめるケース
- 両親 vs. 新郎 (新婦)
次に、親子の間でもめるケースです。
親が結婚式に対して強いこだわりがある、もしくは全く関心がない場合にみられます。
主に理想とする結婚式のイメージが異なることや援助に関することが原因でしょう。
・ゲストにおもてなししたい内容が違う
・盛大に結婚式をしてほしい親とこぢんまりやりたい新郎新婦
式場決定の前に理想の結婚式イメージについて共有したり、費用の援助について話したりすることで円滑に進めていきましょう。
新郎と新婦でもめるケース
- 新郎 vs. 新婦
最後に、新郎新婦の間でもめるケースです。
家計のお財布が別だったり、どちらかの意欲が極端に低い場合にみられます。
主に結婚式への理想が異なることが原因でしょう。
・結婚式への意欲の差
・貯金額の差がある
・家計のお財布が別々
結婚式の形式やこだわりポイントをしっかり話し合うことはもちろん、結婚式の費用はどのように支払うのか事前に相談しておくことが大切です。
結婚式の費用でもめた実際のエピソード3選
ここからは元ウェディングプランナーの筆者が対応した、結婚式の費用で実際にもめたエピソードをご紹介していきます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.両親からの援助があると思ってたのに…
式場見学から、契約、打ち合わせまで順調に進めていたお二人。
当日まで残り2週間、結婚式に関する全てのアイテムの締切日に、突然両親から「結婚式の費用は援助できない」と言われてしまいました。
援助があるつもりで打ち合わせを進めていたので、予算が足りなくなって大慌て!
泣く泣くプロのカメラマン撮影と結婚式のアルバムを諦めることに…。
結婚式の費用を援助してくれると言っていた両親のおかげもあり、その予算に合わせて打ち合わせを進めていたので突然の連絡で驚きました。
二人も動揺しており、現在の見積もりの中から何を削れるか急遽打ち合わせを行いました。
最終的には、当日のカメラマン撮影をキャンセルして、撮影をカメラが趣味のご親族にお願いする形で決定。
結婚式の費用について両親から援助がある場合は、見積もりの金額や打ち合わせ内容をこまめに伝えておくと、安心して当日を迎えられますね。
2.援助する親の意見は全て取り入れないといけない?
娘さんの結婚式をとても楽しみにしており、結婚式の費用はなるべく援助してくれるというご両親。
とてもありがたいけど、結婚式のスタイル、料理のコース、当日着るドレス、演出も両親の意見を取り入れてほしいという希望が。
お二人はこぢんまり、ドレスもお気に入りの1着を着て過ごしたいというのが本音でした。
派手好きな両親と意見が大きく異なっても援助してくれる、とは言うもののなかなか意見を言えず、結局両親の意向を取り入れた盛大な結婚式に…。
娘の結婚式を本人以上に楽しみにしている両親は少なくありません。
中には結婚式の打ち合わせに同席して、一緒に内容を決めたいというご両親もいます。
その場合は結婚式の費用を援助してくれるケースがほとんどなので、いつの間にか二人のやりたい結婚式ではなく「親のやりたい結婚式」になってしまうこともあります。
ただ、いくら費用を援助してくれると言っても、両親の結婚式ではありません。
両親の意見を全て取り入れるのではなく、譲れないこだわりポイントをお互い話し合って後悔のない結婚式にしましょう。
3.両家折半の話をまとめるのは誰?
式場決定の段階から、結婚式の費用は両家で折半すると決まっていたご両家。
ただ、具体的な折半の方法を決めていなかったので、結婚式の直前に費用の負担割合でもめごとになってしまいました。
「新婦側のドレスが高額!」「新郎側の人数が圧倒的に多い!」など、とにかく両家とも不公平に感じている状況で、この話を知らんぷりしている新郎新婦ご本人。
結局話がまとまらず、式場の会議室で両家の話し合いを行うことになりました。
本番直前に費用のことでもめごとになり、当日の両家の雰囲気もなんとなく気まずい空気に…。
結婚式の費用を誰が支払うかは決まりがなく、式場側は介入できません。
つまり、両親からの援助がある場合や両家で折半する場合は、新郎新婦が主体となって話をまとめる必要があります。
結婚式の費用の話をまとめるのはプランナーでも、両親でもなく、新郎新婦ご本人です。
両家で費用を折半する場合には、具体的な方法や打ち合わせの状況などをしっかり伝えて、もめごとにならないようにしましょう。
結婚式の費用でもめないための対処法
ここからは、結婚式の費用でもめないための具体的な対処法についてご紹介していきます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
なるべく二人の貯金でまかなう
結婚式の費用でもめない1番の方法は、二人の貯金でまかなうことです。
先述した通り、親の援助を当てにしていたり、両家で折半する場合は費用面でもめやすくなります。
二人で結婚式の費用をまかなうために、結婚式専用の共通口座を作っても良いでしょう。
二人の貯金の範囲を予算としておけば、ある程度自由にやりたいこともでき、自分自身で節約もできるのでおすすめです。
援助がある場合は親の意見も取り入れる
両親からの費用の援助がある場合は、多少両親の意見を取り入れることで、もめごとを減らせます。
子供の結婚式に関して、「こうして欲しい」などの意見を持っている両親は意外と多いです。
・引出物の豪華さ
・結婚式の日程、お日柄
・会場の装花
結婚式は二人の晴れ舞台ですが、二人だけの晴れ舞台でもありません。
両親の意見を無下にせず、こだわりたいポイントを聞いて結婚式に取り入れると良いでしょう。
折半する方法を決めておく
結婚式の費用の折半方法を具体的に決めておくことで、もめごとを防ぐことができます。
折半するといっても、人数差が大きい場合や高額な衣装を選んでいる場合もあるので、単純に総額の半額では不公平に感じることがあります。
・【完全折半】
人数や選んだ項目に関係なく、単純に総額から半額ずつを負担する
・【人数比での折半】
招待した人数の比率に応じて、総額から折半する
・【項目別での折半】
結婚式で選んだ項目やゲストの人数、演出など細かいところまで計算して折半する
項目別折半は選んだアイテムの他に、消費税やサービス料、引出物の軽減税率なども関わってくるので、費用の算出に非常に手間がかかります。
それに比べて人数比での折半は、手間もかからず公平性があるので、折半の方法として選ばれることが多いでしょう。
まとめ:結婚式の費用でもめて後悔しないためには具体的な話し合いが大切!
いかがでしたか?
元ウェディングプランナーの筆者が、実際に対応したもめごとエピソードや、結婚式の費用でもめる原因と解決策をご紹介していきました。
結婚式の費用でもめるのを防ぐためには、具体的な話し合いがとても大切です。
結婚式のこだわりや援助の有無、特に折半の方法については、この記事でご紹介した具体的な方法を参考に話し合いを進めてみてくださいね。
結婚式は決して安いものではありません。
費用のもめごとは早めに解決して、当日を後悔なく素敵な1日にしてくださいね!