テーブルインタビューとは、ゲストにマイクを向け、新郎新婦との思い出や人柄を語ってもらう演出のこと。
ただし友人代表スピーチのように堅苦しくなく、自然な会話で会場全体に温かい一体感を生み出してくれます。
事前に新郎新婦からテーブルインタビューがあることを知らされることもあるでしょう。
あらかじめ回答を考えておくとスムーズですが、どんな質問をされるのか分からないと不安ですよね。
「テーブルインタビューってそもそも何?」
「どんな質問をされるの?」
「面白い回答を準備したい!」
本記事ではそんな疑問を解消するため、テーブルインタビューの具体的な質問例と回答例、実施の流れを詳しく解説します。
当日を素敵なインタビューの時間にしましょう。
テーブルインタビューとは
テーブルインタビューは結婚式の披露宴中に司会者が各テーブルを回り、ゲストに新郎新婦に関する質問を投げかける演出です。
ゲストとの距離が近くアットホームな雰囲気を創り出すのに最適な演出と言えます。
友人代表スピーチよりもフレンドリーな演出
テーブルインタビューは、友人代表スピーチとは異なりよりカジュアルで親しみやすい雰囲気が特徴の演出です。
この演出の主な目的は、新郎新婦の人柄や魅力をゲスト自身の言葉で引き出し、温かい一体感と笑顔を広げることにあります。
フォーマルなスピーチのように事前に原稿を用意する必要はありません。
ゲストはリラックスした状態で新郎新婦との思い出やエピソードを自由に語ることができます。
「何を話せば良いのだろう」といったプレッシャーを感じにくく、自然体で会話を楽しめるでしょう。
特にアットホームで和やかな結婚式を望む新郎新婦に人気で、聞かれる側も質問に答えるだけでいいので気楽です。
テーブルインタビューの流れ
一般的に、歓談中や料理の提供中など、比較的ゆったりとした時間帯に始まることが多いです。
まずは司会者がマイクを持ってゲストテーブルを回り、インタビューしたいゲストに声をかけます。
インタビューされるゲストは事前に新郎新婦が指定している場合もあれば、司会者が場の雰囲気を見て選ぶことも。
指名されたら司会者からの質問に対して、新郎新婦との思い出やエピソード、お祝いの言葉などを自由に話してください。
最後にインタビューを終えたゲストへ感謝の言葉を伝え、次のテーブルへと移る、というのが通常の流れです。
一人のゲストあたりの回答時間は短めに設定し、テンポよく複数のテーブルを回りながらインタビューすることが一般的。
上手く話せなくても司会者がリードしてくれるので、心配はいりません。
テーブルインタビューの質問例
テーブルインタビューでは、ゲストとの関係性や新郎新婦の人柄が伝わるような質問を中心にインタビューされます。
ここでは、新郎新婦との関係性ごとに質問の傾向と、具体的な質問例をご紹介。
親族、友人、共通の友人といった関係性によってされやすい質問が異なるため、質問の予想を立てる参考にしてみてください。
親族向けの質問例
親族にインタビューする際は、新郎新婦の幼少期や家族との温かい思い出に焦点を当てた質問が中心になります。
新郎新婦の知られざる一面や、成長の過程が垣間見えるエピソードを引き出そうとしてくるでしょう。
- 新郎(新婦)は、幼い頃どんな子どもでしたか? 忘れられないエピソードがあれば教えてください。
- ご家族だからこそ知る、新郎(新婦)の意外な一面やチャームポイントはありますか?
- 新郎(新婦)との一番古い思い出は何ですか?
- 新郎(新婦)が成長したと感じたエピソードがあれば教えてください。
- 今日まで新郎(新婦)をどんな風に見てきましたか?そして、今日という日を迎えてどう感じますか?
友人向けの質問例
友人だからこそ知るユニークなエピソードや、共に過ごした日々の中で見つけた新郎新婦の魅力などを聞き出されるでしょう。
一緒に過ごした時間についての質問が中心になります。
- 新郎(新婦)との出会いのきっかけと、その時の第一印象を教えてください。
- 学生時代、新郎(新婦)はどんな学生でしたか? 一番印象に残っている思い出はありますか?
- 新郎(新婦)との間で、今だから話せる面白いエピソードがあれば教えてください。
- 新郎(新婦)のすごいと思うところ、または尊敬する点はどんなところですか?
- 今日の新郎(新婦)を見て、どんな気持ちですか? お祝いのメッセージもお願いします。
共通の友人向けの質問例
共通の友人であれば、新郎新婦の関係性に焦点を当てたものと当時の様子が中心になるでしょう。
馴れ初めや交際中の様子、プロポーズの裏話、などを聞かれる可能性が高いです。
- 新郎新婦が付き合っていると知った時、どう思いましたか? 率直な感想を教えてください。
- 新郎新婦のどちらかから「好きな人がいる」と相談されたことはありますか? その時のエピソードを教えてください。
- 新郎新婦が結婚すると聞いて、一番に何を思いましたか?
- お二人の交際期間中、印象に残っているエピソードや、面白かった出来事はありますか?
ユニークな質問例
特にカジュアルウエディングであれば、場を盛り上げようとユニークな質問をされる可能性もあります。
簡単に答えられる質問を用意してくれるはずですが、事前に準備しておけることがベスト。
- 新郎(新婦)のちょっと変わった一面や意外なクセがあれば教えてください!
- 今だから言える新郎(新婦)との忘れられない秘密のエピソードはありますか?
- 新郎(新婦)が実は苦手なものこっそり教えてもらってもいいですか?
- お二人の間でこれはバラしても大丈夫な面白い約束事があれば教えてください!
カジュアルな質問例
日常会話に近い感覚で答えられる質問で緊張をほぐすようなインタビューもあります。
特に、堅苦しい雰囲気が苦手な新郎新婦や、アットホームな披露宴を目指している場合に選ばれやすいです。
- 今日の披露宴、ここまでの感想を率直に教えていただけますか?
- ぶっちゃけ、今日の料理で一番美味しかったものは何ですか?
- 今日、この披露宴で一番楽しみにしていたことは何ですか?
テーブルインタビューの回答例
インタビューでよく聞かれる質問の中から、特に定番の質問とその回答例を紹介していきます。
それぞれ自身のエピソードと合わせて回答を考えてみてくださいね。
1.新郎新婦が幼い頃はどんな子どもでしたか?
新郎新婦の幼い頃の可愛らしいエピソードや、知られざる一面についての質問です。
親族や幼なじみに聞かれることが多いでしょう。
近所の猫が木から降りられなくなった時に、泣きながら助けを呼んでいた姿が忘れられません。
新郎(新婦)は、小さい頃から食いしん坊で、おやつを隠すのが本当に上手でした。
ある日お気に入りのプリンがなくなって大騒ぎしたことがありましたが、結局自分の布団の下から見つかり家族みんなで大爆笑した思い出があります。
新郎(新婦)は、非常に好奇心旺盛で、何にでも興味を持って挑戦する子でした。
初めて自転車に乗れた時の達成感に満ちた笑顔は、今でも鮮明に覚えています。
可愛らしい、面白い、感動的など、新郎新婦の人柄が伝わるような内容を選ぶと良いでしょう。
親族の場合は家族だからこそ知る温かいエピソードがおすすめです。
2.新郎新婦の印象的なエピソードはありますか?
新郎新婦との関係性や人柄について尋ねる質問です。
友人や職場の同僚に聞かれることが多いでしょう。
大変だったけれど、あの時一緒に頑張ったからこそ、今の私たちがあると思っています。
新郎(新婦)と大学時代に旅行に行った時、まさかの電車を乗り間違えて、予定とは全く違う場所にたどり着いてしまったことです。
焦りながらも、最終的にはそれが最高の思い出になりました。
新婦(新郎)とは、仕事で大きなプロジェクトを一緒に成し遂げた時が最も印象深いです。
彼女(彼)の粘り強さと、チームをまとめる力に感銘を受けました。
感動的な話や、思わず笑ってしまうような面白い話は披露宴を盛り上げます。
困難を乗り越えた経験や、共に喜びを分かち合った瞬間などを話すと、より心に響くでしょう。
3.学生時代の様子を教えてください
新郎新婦の学生時代に焦点を当て、成長や交友関係などを聞く質問です。
学生時代の友人に聞かれることが多いでしょう。
でも、いざという時には周りを巻き込むリーダーシップを発揮する、頼れる存在でした。
新郎(新婦)は、とにかく食べるのが大好きで、お昼休みはいつも誰よりも早く食堂に駆け込んでいました。
体育祭の綱引きでは、食べる量に比例して力も強く、大活躍していたのが印象的です。
新婦(新郎)は、部活動に熱心で、どんなに練習が辛くても常に笑顔を絶やさない、ひたむきな努力家でした。
その姿に、私も含め多くの仲間が勇気づけられました。
勉学、部活動、趣味など、新郎新婦が何に熱中していたのかを伝えることで、より人柄が伝わるでしょう。
少し恥ずかしいエピソードでも、愛嬌として話すと笑いを誘えます。
4.付き合い始めたときの感想を教えてください
興味を持つ人が多いにもかかわらず、知る人は少ない付き合い始めについて掘り下げる質問です。
共通の友人だからこそ知る率直な感想や裏話を聞き出されるでしょう。
とてもお似合いだと思いましたね。
正直、「え、あの二人が!?」と衝撃でした(笑)。
でも、よくよく考えたら、いつも一緒にいたし、納得でした。
むしろ、今まで気づかなかった自分たちが鈍感だったのかもしれません。
二人が付き合い始めたと聞いた時は、本当に自分のことのように嬉しかったです。
これまでお互いのことを相談し合っていたのを知っていたので、二人が結ばれたことに感動しました。
ユーモアを交える場合は、決して二人の関係を茶化すような内容にならないよう、愛のある表現を心がけることが大切です。
5.新郎新婦の第一印象を教えてください
新郎新婦とゲストの出会いや現在とのギャップについて尋ねる質問です。
友人や職場の同僚など幅広いゲストに聞かれる可能性があります。
でも話してみると意外な一面もありすぐに打ち解けることができました
新郎(新婦)の第一印象は「なぜかいつも笑顔だな」でした(笑)
その笑顔になんだか引き寄せられるような不思議な魅力がありましたね
新婦(新郎)の第一印象はとてもしっかりしていて頼りになるお姉さん(お兄さん)という感じでした
仕事で困った時にいつも的確なアドバイスをくれたのを覚えています
ユーモアを交える場合は相手への敬意を忘れずにクスッと笑えるようなエピソードを添えると場が和みます。
司会者の追加の質問にも対応できるよう少し話が広がる余地を残しておくのがおすすめです。
まとめ:結婚式はテーブルインタビューで和やかに盛り上がろう
テーブルインタビューの質問例と回答例について紹介しました。
スピーチのような堅苦しさがなく、新郎新婦への祝福の気持ちを自由に表現できるでしょう。
司会者との会話形式で進むので、かしこまりすぎずに回答を用意すれば大丈夫です。
新郎新婦とのエピソードをいくつか準備しておけばOK。
ぜひこの記事でご紹介した回答例も参考に、当日のインタビューを受けてみてくださいね。
笑顔と感動に満ちた素晴らしい結婚式になることを願っています。