美しいウエディングドレスを着て、大切なゲストとともに過ごす結婚式。
しかし、「トイレってどうやって行くの?」「トイレに行くタイミングは?」と、お手洗いについて気になる方も多いでしょう。
普段からトイレが近いと、「結婚式中に何度も行きたくなったらどうしよう」と、不安を感じる方も少なくありません。
そこで今回は元ウエディングプランナーの筆者が、ウエディングドレスを着た花嫁のトイレ事情について解説していきます。
結婚式を安心して過ごせる工夫や、よくある質問にもお答えしているので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、結婚式でのお手洗いの疑問が解消でき、安心して当日を迎えられますよ。
花嫁が結婚式中にお手洗いへ行けるタイミング
進行中の挙式や披露宴で、新郎新婦が抜け出してトイレには行けませんよね。
特に、新婦は締め付けのある下着やボリュームのあるドレスを着ているので、お手洗いにも時間がかかります。
そのため、お手洗いに行くのは、ドレスを脱ぎ着できるタイミングがベストです。
ここでは、新婦が結婚式中にお手洗いに行けるタイミングを解説していきます。
お支度前
結婚式場に着いたら、ブライズルームでお仕度を始める前にお手洗いに行っておきましょう。
ブライズルームは新郎新婦の支度部屋で、専用のトイレを併設している結婚式場が多いです。
新婦はまずブライダルインナーやペチコートに着替え、ガウンを羽織った状態でヘアメイクを始めます。
そのため、支度中にお手洗いに行きたくならないよう、先に済ませておくことが大切です。
ヘアメイク後
ヘアメイクを終えたら、ドレスを着てお仕度完了になります。
一度ドレスを着ると脱ぐのが大変なので、着る前にもお手洗いに行っておくと安心でしょう。
挙式が始まったら、アフターセレモニーが終わってブライズルームに戻るまで、お手洗いに行ける時間はありません。
トイレが近いことを不安に感じる方は、なるべくぎりぎりにドレスを着せてもらうとよいでしょう。
披露宴前
挙式とアフターセレモニーの後はブライズルームに戻り、あらためて披露宴会場に向かうのが一般的な流れです。
ブライズルームにいる間にお手洗いに行っておくと、披露宴中も安心でしょう。
披露宴前のこの時間は、メイク直しやヘアチェンジ、衣裳替えなどを行います。
同じドレスのままでも、一旦脱いでトイレに行けば楽な姿で済ませられますよ。
お色直し中
披露宴の中盤にお色直しする時間も、お手洗いに行けるタイミングです。
お色直しではブライズルームに戻り、ヘアメイクチェンジや衣裳替えをして再入場の支度をします。
次の支度をするときは、ドレスを脱いで下着の上からガウンを羽織るので、そのタイミングでお手洗いに行っておきましょう。
もしくは、ヘアメイクチェンジが終わって次の衣裳を着る直前に行っておくと安心です。
短時間で結婚式に戻るための工夫
「トイレでもたもたしてしまったら」「何度もトイレに行きたくなったら」と、心配になる方もいるでしょう。
ここでは、トイレに時間をかけないための工夫を5つ紹介します。
カフェインの摂取を控える
結婚式が終わるまでは、コーヒーや紅茶などのカフェインが入った利尿作用のある飲み物は控えましょう。
アルコールもトイレが近くなりやすいため、披露宴中の飲酒も控えめにした方が安心です。
ただし、トイレを気にしすぎて水分摂取を怠ると、体調不良や脱水症状を起こす可能性もあります。
最低限の水分補給は心がけましょう。
脱ぎ着しやすいドレスを選ぶ
トイレを短時間で済ませたい場合は、脱ぎ着しやすいドレスを選ぶのも一つの方法です。
背中が編み上げのドレスは、後ろ姿が華やかで魅力があります。
しかし、脱ぎ着には手間が掛かるので、トイレが気になる場合は背中がファスナーのドレスを選ぶのもよいでしょう。
また、パニエを必要としないドレスも脱ぎ着が簡単で、着たままでもお手洗いに行きやすいです。
脱ぎにくい下着は付けない
ブライダルインナーでガードルを履くときは、脱ぎやすさも考慮して選ぶとよいでしょう。
ガードルは下半身のシルエットを整え美しい姿勢をサポートしてくれるため、身に着ける方も多いです。
しかし、締め付けている分だけ着脱に時間がかかります。
ショート丈やクロッチ(股部分)が開閉できるタイプを選ぶか、ドレスによってはガードルを履かない選択肢もありです。
生理周期と被らないようにする
生理と被ってしまったら、結婚式中も気になって思い切り楽しめなさそうですよね。
自分の生理周期を把握し、予測日を避けて日取りを決めるとよいでしょう。
とはいっても、予定はズレるもの。
婦人科で低用量ピルを処方してもらい、結婚式に合わせて生理周期をコントロールできれば安心です。
周期が乱れやすい方は、漢方や生活習慣の見直しも効果的かもしれません。
生理が被ってしまったときの対策
いくら気を付けていても、生理日がズレて結婚式と被ってしまうこともあるでしょう。
その場合はドレスを汚さないように、タンポンとナプキンを兼用したり夜用ナプキンを使ったりといった対策が必要です。
替えの下着やストッキングも、用意しておくとよいでしょう。
また、プランナーや介添えスタッフに伝えておけば、いろいろとフォローしてくれますよ。
結婚式中のお手洗いについてよくある質問
最後に、結婚式中のお手洗いについてのよくある質問を紹介していくので、参考にしてください。
Q.ウエディングドレスを着たままトイレに行くの?
A.基本的には、ウエディングドレスを脱いでトイレに行きます。
ドレスはスカート部にボリュームがあるデザインが多く、トイレで動きにくいからです。
ボリュームが少ないスレンダーラインやエンパイヤラインでも、汚す可能性を考えたら脱ぐ方がよいでしょう。
ドレスが脱げない場合は、ドレス用のサスペンダーを使って裾を持ち上げる方法もあります。
Q.ゲストと鉢合わせる心配はない?
A.一般的な結婚式場やホテルでは、トイレでゲストと鉢合わせる心配はありません。
ブライズルームの中にトイレがあったり、専用のトイレが用意されていたりするところが多いからです。
ただし、レストランなどでは、ゲストと共有のトイレを使うこともあります。
その場合も一時的にゲストの入室を止めるなど、新婦とバッティングしないようにスタッフが対応してくれますよ。
Q.披露宴の途中でも席を立てる?
A.披露宴の途中で席を立てるかどうかは、進行のタイミング次第です。
スピーチや余興などの最中にトイレに行くのは気まずいですよね。
しかし、歓談中であれば進行の流れを止めずに席を外すことができます。
ただ、新婦が退出すると目立ちますし、ブライズルームに戻ってドレスを脱ぎ着するとなると時間も必要です。
なるべく披露宴前やお色直し中などのタイミングを利用しましょう。
Q.気分が悪くなったらどうしたらいい?
A.気分が悪くなったら、すぐにプランナーや介添えスタッフに伝えてください。
進行の流れはあるものの、体調不良を無理に我慢しなくても大丈夫です。
具合によっては、ブライズルームに戻ってドレスを脱ぎ、横になって休憩してもかまいません。
お酒も無理に飲む必要はなく、グラスに注がれたら口をつける程度で大丈夫です。
最初から「飲めないので」と断っても失礼にはならないので、安心してください。
まとめ:お手洗いはなるべく事前に済ませよう
新郎新婦のお仕度から披露宴のお開きまでは、約6~7時間かかります。
ドレス姿では簡単にお手洗いに行くことが難しいため、どのタイミングで行けるかを把握しておくことが大切です。
お手洗いのタイミングとしては、ヘアメイクの前後や披露宴の前、お色直し中が挙げられます。
また、トイレが近くて心配な方は脱ぎ着しやすいドレスや下着を選んだり、カフェインやアルコールを控えたりするのもコツです。
よくある質問の答えも参考に、お手洗いはタイミングよく済ませ、結婚式を楽しく過ごしましょう。