結婚式場の空き状況は嘘? 理由や事実の調べ方 | 結婚式場の選び方

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結婚式場は、日取りを決めたうえで契約を進めるのが一般的です。
しかし、希望の日に空きがないと言われ、焦ってしまうカップルも少なくありません。

「本当に埋まっているの?」「急かされて契約させられているのでは?」とモヤモヤしたまま話を進めてしまう方もいるでしょう。
実際、結婚式場の空き状況は本当に予約が入っている場合もあれば、営業上の理由で提案してもらえないケースもあるのが事実です。

そこで今回は元ウエディングプランナーの筆者が、業界の内情も交えながら空き状況の実情や見極め方を解説します。

第一希望日に結婚式を挙げるために知っておきたい考え方や対策も紹介するので、後悔のない式場選びの参考にしてください。

結婚式場の空きが少ない理由とは

画像:商談を受ける男女

結婚式場を探していると、希望の日が空いていなかったり提案される日が限られていたりすることは珍しくありません。
ただし、本当に予約で埋まっている場合もあれば、状況によって提案する日程を絞っている可能性もあります。

「空きが少ない」と言われると焦ってしまいがちですが、希望の結婚式を叶えるためには冷静に状況を見極めることが大切です。
まずは、結婚式場の空きが少ないと言われる理由や背景について見ていきましょう。

本当に空きがない

人気の結婚式場や日柄の良い日は、実際に予約が集中していてもおかしくありません。
特に土日祝や大安、過ごしやすい春や秋は、早い段階で成約済みになりやすいです。
見学を始める時期が遅かったり相談会に多くのカップルが参加していたりする場合は、希望日に空きが残っていないケースも多く見られます。

 

営業テクニックの1つとしてそう言っている

「空きが少ない」と伝えることで、契約の決断を早めてもらおうとする営業手法が使われることも少なくありません。
「早く決めなくては」という心理が働くと、契約を検討してもらいやすくなるためです。
すべてが嘘というわけではありませんが、判断を後押しする意図が含まれる場合もあると理解しておくとよいでしょう。

 

売り上げをコントロールするため

結婚式場を維持するためには、限られた日数で一定の売り上げを確保する必要があります。
そのため、例えば「土日祝の大安は80名以上の場合のみ案内可能」といった条件が設けられている場合もあるかもしれません。
結婚式もビジネスであり営業には売り上げ目標がある以上、こうした判断が行われている可能性もあります。

 

本当に空きがないパターンと対策

画像:印の付いたカレンダー

空き状況が、すべて意図的にコントロールされているわけではありません。
結婚式場が本当に予約で埋まっているケースも、もちろんあります。
ここでは、空き状況が事実だと判断してよいパターンと対策について見ていきましょう。

開催日まで日がない

結婚式までの準備期間が短い場合、案内できる空き日程は少なくなる傾向があります。
特に開催日まで半年を切っていると、選択肢がかなり限られていても不思議ではありません。
結婚式の打ち合わせは5か月前から始まるのが一般的で、多くのカップルが半年前を目安に会場決定に動きます。
そのため、開催日が近づくほど希望日にこだわるのが難しくなっていくのです。

 

ハイシーズンの人気日である

春や秋は気候が穏やかで過ごしやすく、結婚式のハイシーズンとされています。
特に大安などのお日柄がよい日や連休が絡む日程は、人気が集中しがちです。
また、翌日が休みだったり式後も時間に余裕が持てたりする土曜日の午後や日曜日の午前は、ゲストにとって参加しやすい時間帯。
その分予約が入りやすく、早い段階で埋まる傾向にあります。
誰もが選びたい日程ほど競争率が高く、空きが少ないのは自然な流れでしょう。

▼レストランの場合は繁忙期も空きがない

レストランウエディングを検討している場合は、結婚式以外の予約で空きがなくなる可能性も考慮しておくことが大切です。
結婚式では冬が閑散期とされることが多い一方で、レストランにとっては忘年会や新年会が重なる繁忙期。
また、春は歓送迎会シーズンと結婚式のハイシーズンが重なるため、さらに予約が取りづらくなることもあります。

 

仮予約が多く入っている

仮予約が多く入っていることで、希望日が埋まっていると伝えられるケースもあるでしょう。
正式契約ではなくても、仮予約期間中は検討しているカップルに優先権があるためです。

仮予約から本予約へ進む可能性も十分あることから、現時点で日程を出してもらえなくても不自然ではありません。
仮予約が外れて空きが出れば、改めて連絡が入ることもあります。

 

対策:早めにフェアに参加する

第一希望日で結婚式を挙げたいなら、早めに動き出すことが一番の対策です。
ピンポイントで候補日が決まっている場合は、一年前からの検討がおすすめ。

お日柄や時間帯にこだわりたい場合は、半年~10か月前を目安に探し始めると希望を叶えやすくなります。
余裕をもってフェアに参加することで、より多くの選択肢から比較検討できるでしょう。

 

空き状況についての営業テクニックと対策

画像:アルバムを覗き込む男女

空き状況の伝え方には、営業的な工夫が含まれることもあります。
もちろん、本当に予約で埋まっている可能性もあるでしょう。

しかし、営業テクニックを知っておくことで焦った判断による後悔のリスクを減らせます。
ここでは、結婚式場でよく使われる営業手法と後悔しないための対策について見ていきましょう。

焦らせることで契約意欲を煽る

「今日決めないと空きがなくなります」と伝えることで、判断を早めてもらおうとする手法です。
翌日ほかのカップルが候補日で契約する可能性もゼロではないので、営業トークが必ずしも間違っているとは言いきれません。

決めきれない背中を押してくれていると捉えることもできますが、焦りすぎると後から不安にさいなまれやすくなります。
一旦落ち着いて、自分たちの希望や優先順位を整理することが大切です。

 

偶然空いていた運命感を演出する

「希望の日だけ空いていました」「たまたま今空きが出ました」と言われると、特別感を覚えやすくなります。
実際に希望日だけ空いていたり、ちょうどキャンセルが出たりすることもありますが、演出として使われるケースがあるのも事実。

提示された日程に運命的なものを感じ、高揚感から契約してしまう方もいます。
感情に流されすぎず、条件や内容をしっかり確認することが大切です。

 

判断しやすいように誘導する

候補日を絞って提示するのは、迷いを減らすための営業的な配慮ともいえます。
提案された日程については、なぜその日がおすすめなのか理由を説明してくれることが多いはず。

あえてふたりの希望に合わない日も含めて提示し、最適な日が分かりやすくなるよう工夫されているケースもあります。
ただし、あくまで式場側が考えた道筋なので、本当にその日がベストなのか自分たちの軸で判断することが大切です。

 

対策:空き状況だけで結婚式場を決めない

空きが少ないと言われて不安になっても、それだけで決めるのは避けたいところ。
よい日程を逃してしまうリスクはありますが、結婚式で大切なのは日取りだけではありません。

自分たちの希望や条件に合っているか、会場の雰囲気やスタッフとの相性も含めて比較検討する視点が大切です。
日程を絶対条件にしすぎず柔軟に考えることが、後悔を防ぐことにつながるでしょう。

 

空き状況で売り上げをコントロールしていることも

画像:1万円札の上に置かれた新郎新婦のフィギュア

結婚式はふたりにとって人生の大切な節目ですが、式場側にとってはビジネスでもあります。
結婚式場を維持していくためには、売り上げをコントロールすることも重要な仕事のひとつです。
すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、こうした背景がある可能性を知っておくことで判断の目安になるでしょう。

売り上げが最大限になるように調整する

結婚式場は、限られた会場数と日程の中で一定の売り上げを確保しながら運営しています。
そのため、空いている日程をすべて同じ条件で案内しているとは限らないのが実情です。

空き日程をどのような条件のカップルに提案するかは、全体の売り上げのバランスを見ながら判断している場合もあります。
より大きな売り上げが見込めそうなカップルに、人気の日程を優先的に案内したいという心理が働くことも考えられるでしょう。

 

売り上げを判断されるポイント

売り上げが見込めると判断されれば、日程について融通が利く場合もあります。
ゲスト人数や内容などから、条件のよい日程を提示するかどうかを式場側が総合的に見極めているケースも考えられるでしょう。

あくまで現実的な基準の一つとして捉え、冷静に判断することが大切です。
式場側がどのような点を重視しやすいのかも見ておきましょう。

▼ゲスト人数

結婚式は、ゲスト人数が多いほど売り上げが大きくなる傾向があります。
そのため、人気の日柄はできるだけゲスト人数の多い結婚式で埋めたいという本音があるのも事実です。
人数が多い結婚式は料理やドリンク、装花などの金額が上がりやすく、式場全体の売り上げに直結します。
結果的に、同じ日程でもゲスト人数によって提案されやすさに差が出る可能性は少なからずあるでしょう。

 

▼勤め先

相談会で勤め先を聞く目的は、売り上げの判断のためだけではありません。
予算感やライフスタイルを把握し、ふたりに合った提案や演出アイデアを考えるための情報として聞いている場合も多いです。
一方で、結婚式全体の規模感や見積もりをイメージする材料として見られている可能性もゼロではないでしょう。
気になる場合は無理に詳しく答えず、差し支えない範囲で伝えれば問題ありません。

 

結婚式場の空き状況を調べる方法

画像:スマホを片手に持った女性

提示された空き状況に、疑問や不信感を覚えることもあるでしょう。
本来は直接聞くのが確実ですが、状況によっては聞きづらいと感じることもありますよね。

相談会以外の方法で空き状況を確認したい場合の手段を紹介するので、あくまで参考として無理のない範囲で活用してみてください。

第一希望の日がだめになったと伝える

相談会で提示された日程を持ち帰った後に、「候補日では調整が難しかった」と伝えてみましょう。
「キャンセルが出た」「仮予約の期間が終わった」などの理由で、新しい日程を提案してくれることもあります。
改めて第一希望日へのこだわりを伝えると、空きが出たタイミングで連絡をもらえる可能性も高まるでしょう。

 

検索サイト・相談カウンターから調べる

結婚式場検索サイトで調べたり、相談カウンターを通して確認してもらったりするのもひとつの方法です。
特に相談カウンターは各式場と提携しているので、ブライダルフェアに行く前に空き日程を教えてもらえる場合もあります。

ただし、式場側は来館を促す意図があるため、100%正確な空き状況とは限らない点に注意が必要です。

 

友人に確認してもらう

式場見学後に、友人から電話で空き状況を確認してもらう方法もあります。
「日にちにこだわりがある」「空きがあればフェアに参加したい」と伝えてもらうと、教えてもらいやすくなるでしょう。

場合によっては、自分たちには提示されなかった日程が出てくることもあります。

 

直接電話で確認する

直接電話で空き状況を確認するのも間違いではありません。
希望日が空いていなければ、見学に行っても無駄足になってしまうと感じる方もいるでしょう。

ただし、電話だけで詳しく教えてくれるケースは多くありません。
第一希望日をはっきり伝え、「この日が空いている式場を探している」と正直に聞いてみるとよいでしょう。

 

まとめ:希望の日に結婚式をあげよう

画像:バブルシャワーで迎えられる新郎新婦

結婚式場の空きが少ないと言われると、不安や不信感が募るかもしれません。
提示される空き日程が少ない背景には、本当に埋まっている場合も営業やビジネス上の事情が関係している可能性もあります。

大切なのは空き状況だけに振り回されず、自分たちの希望や価値観を大切にすること。
とはいえ、第一希望の日に結婚式を挙げられるのがやはり一番の理想です。
今回紹介した見極める基準も参考に、納得できる形での判断で後悔のない式場選びにつなげましょう

 
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