近年、ウエディングドレスはレンタルだけでなく購入して手元に残すという新婦も多くなっています。購入のドレスは、好みのデザインやサイズに作れたり、お値段がレンタルとあまり変わらなかったりとメリットも多いです。
しかし、どうしても気になるのは使ったあとのお手入れの方法や収納についてではないでしょうか。
「ウエディングドレスを購入したいけど、使ったあとはどうしたらいいの?」
「長期間きれいに保管するにはどうしたらいいの?」
「当日までの保管方法は?」
この記事では、そんな購入したウエディングドレスの使用後の保管方法について詳しく解説していきます。
ドレスの購入を検討されている方、購入後の対応にお悩みの方はぜひチェックしてください。
ウエディングドレスの正しい保管方法
ウエディングドレスはとても繊細な生地で作られていることがほとんどです。美しく優雅に見える分、扱いが難しく、丁寧なお手入れが必要とされます。
購入したドレスを長くきれいに保管するためにも、正しい保管方法をしっかり知っておくことが大切です。
ウエディングドレスの本番までの保管方法
ウエディングドレスは、結婚式が終わったあとだけでなく、その日を迎えるまでの保管が必要な場合もあります。使用している生地や装飾などによって、扱いが大きく異なるため、まずは購入した店舗でしっかり確認が必要です。
基本的には折りたたむことなく、ハンガーラックなどにかけ、なるべく日に当たらない場所で保管しましょう。一度深くついてしまったシワは取れにくいため、移動時なども折りたたむのではなく、丸めることを意識するのがポイントです。
結婚式が近づいてきたらやること
結婚式が近づいてきたら、ドレスがきれいな状態であるかチェックする必要があります。全体を見てシワや汚れがないか、ほつれている箇所などはないかを確認しましょう。
家庭でメンテナンスする場合には、アイロンを使って簡単なシワ伸ばしが可能です。生地を痛めることがないよう、あて布を使って中温などの熱すぎない温度で行うようにしましょう。
万が一何かあった場合に対処できるよう、前日や当日などではなく、余裕を持って確認しておくことが大切です。
海外挙式で使用する場合のパッキング方法
海外で使用するドレスは、専用のドレスケースや持ち手付きの段ボール、手持ちのスーツケースなどに入れて移動します。自分でパッキングする場合には、なるべくシワが入らないよう、ふんわり入れることが大切。
できればドレスを丸めたサイズよりも少し大きめの入れ物を用意するのがおすすめです。
結婚式後のウエディングドレス保管方法
結婚式が終わったら、なるべくすぐにドレスの保管に取り掛かりましょう。時間がたつと取れにくくなってしまう汚れやシワも多いため、できるだけ早めの対応がおすすめです。
結婚式のあとは疲れが出る場合もあるので、式前にクリーニングや保管について決めておくのもいいですね。
専門クリーニング店でクリーニングする
結婚式で使用したウエディングドレスは、数時間して着ていなくても汚れている場合がほとんどです。化粧品や汗などのほか、ドレスの裾は引きずっていることが多いため、想像以上に黒くなっています。
少ししか着ていないしそのまま保管してしまいたい、という方もいらっしゃいます。しかし、長くきれいに保管するためにも、しっかりと専門店でメンテナンスを行っておくことが重要です。
ウエディングドレスのクリーニングについて解説した記事もあるので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/11033/
▼クリーニング費用の目安
ドレスクリーニングにかかる費用は、10,000円〜25,000円ほどが相場と言われています。
ドレスを購入した店舗などで割引がある場合もあるので、まずは確認してみましょう。
洋服などに比べて高額なクリーニング代金が必要になりますが、家庭での処理は基本的に難しいです。
長期保管を目指す場合は、信頼できる専門店でのお手入れをおすすめします。
直射日光に当てずに保管する
生地は日光に当たると日焼けしたり劣化が早まったりする場合があるため、直射日光を避けて保管しましょう。ウエディングドレスの日焼けのあとは目立ちますし、一度ついてしまうと元の状態には戻せないので注意が必要です。
また、ドレスは吊るすか畳んで保管するのが一般的。一長一短あるので、状況に合わせてどちらがいいか選びましょう。
1.吊るして保管する
吊るして置くことで皺になりにくく、長期間であっても比較的きれいな状態で保存が可能です。
しかし、場所を撮ってしまう点がデメリットでもあります。
クローゼットの収納に余裕がある場合には、ぜひ検討したい保管方法です。
2.畳んで保管する
吊るした場合とは対象的に、どこにでも収納しやすい一方、シワや型崩れの心配があります。
畳んで保管する場合には、なるべくふわっと折りたたみ、圧迫は避けるほうが良いでしょう。
ドレスの上に重ねてものはおかず、なるべく一番上になるように収納するのがポイントです。
ウエディングドレスをきれいに長期保存するには
ウエディングドレスをそのままの状態で長く保管しておきたい、という場合には、しっかりとした対策が必要です。ドレスが傷んでしまってからでは元の状態に戻せないため早めに対応を学んでおきましょう。
真空パック保存がおすすめ
ドレスを保管する場合には、真空パック・窒素ガス封入型という2通りの方法があります。それぞれメリット・デメリットがありますので、しっかり確認したうえで自分にあった方法を選びましょう。
1.真空パック保管
ドレスを専用の真空パックに入れ、空気を抜いた真空状態で保管する方法です。
10年以上そのまま保管できるパックもあり、防虫・防カビなどの効果があるのもうれしいポイント。ドレスが平らな状態になるので、収納スペースも節約できます。
ただし、通常のクリーニングよりも価格が高いのがデメリットです。
2.窒素ガス封入型保管
専用のパックに入れたドレスの空気を抜いて、代わりに窒素ガスを封入して保管します。ドレスのシワが軽減され、カビや虫の心配もありません。
こちらも真空パック同様、通常よりは価格が高いので、予算を確認しておきましょう。
定期的に傷んでいないかチェックする
ドレスは、しっかり保管したあとも定期的に状態を確認してあげましょう。気になる箇所があった場合には、保管方法を見直す必要があるため、最低でも1年ごとを目安にチェックするのがおすすめ。
ただし、真空パックや窒素ガスを封入している場合は、一度開けてしまうと効果が切れてしまいます。保管期間をしっかり確認した上でチェックしましょう。
▼チェックするポイント
カビや虫食いがないか、黄ばみが出ていないか、型くずれしないないか、などがチェックポイントです。
肉眼ではわかりにくい場合もありますが、ダウンライトの下や、太陽光が入る明るい空間などで確認するとわかりやすいでしょう。
湿気対策と虫食い予防を行う
ドレスの保管で大敵なのが、カビの原因となる湿気や、生地に穴が空いてしまう虫食いです。
ドレスは生地が多い分、そういった状況になっても気付きにくく、予防対策が重要なポイントといえます。
できれば、前項で紹介したような真空パックなどのプロによる保存方法を利用するのがおすすめです。
難しい場合には、なるべく風通しの良い場所に保管したり、定期的に風を入れるなどの対策をとりましょう。
虫食いには、市販の防虫アイテムも役立ちますよ。
よくある質問
ここでは、保管に関してよくある質問とその回答をご紹介します。自分では気づいていなかったポイントに気づく機会にもなるので、ぜひチェックしてみてください。
Q.しわになりにくいウエディングドレスの素材とは?
A.チュールやオーガンジーなどの軽く柔らかい生地を使用したドレスは、比較的シワになりにくいです。
万が一シワになってしまった場合でも、霧吹きなど手持ちのアイテムでシワが伸ばしやすく、お手入れしやすいのが特徴。ただ、その分生地が弱く破れやすいので、丁寧な扱いが必要です。
Q.衣裳小物(パニエ・ベール・シューズ)の保管方法は?
A.パニエは場所を取りやすいため、ワイヤーが折れない程度に丸めて紐などで括ってもOKです。
ベールは、ドレスと同じく繊細な生地のため、ぐしゃぐしゃにならないよう優しく畳んで収納しましょう。シューズは、基本的には他の靴と同じ保管方法で問題ありません。
劣化が心配な場合は定期的に箱から出して、風通しの良い場所に置くと良いですよ。
Q.購入したウエディングドレスの活用方法はある?
A.購入したウエディングドレスは、前撮りや後撮りなどで活用ができます。
また、そのままの形で残すことにこだわりがない場合は、ベビードレスなどにリメイクを検討される方も多いです。
ウエディングドレスのリメイクについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/11873/
まとめ:購入したウエディングドレスをきれいに長持ちさせよう
せっかく自分だけのものになる思い出のウエディングドレスは、きれいなまま残したいという方も多いでしょう。
長期間の保管を検討している場合には、真空パックがおすすめです。なるべく費用を抑えたい、という場合には、定期的なチェックと正しい方法で保管することがポイントになります。
収納場所やメンテナンス・保管には様々な選択肢がありますが、自分たちにとってなるべく負担が少ない方法を見つけることが大切です。自分だけのウエディングドレスが楽しめるよう、後悔のない選択をしましょう。