【結婚式二次会の招待状】返信マナーと出席・欠席のメッセージ文例

結婚式の二次会に招待された際に、返信の仕方に迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
二次会とはいえ、招待状が届いたらしっかりとマナーを守って返信したいもの。

「二次会の招待状の返信マナーを知りたい」
「出欠のお返事は口頭でもOK？」
「二次会の返信はどんな文章にすればいいの？」

本記事では、二次会の招待状に対する基本的な返信マナーから、出席・欠席それぞれの文例まで詳しく解説します。
特定のケースで迷ったときにすぐ使える文例も掲載しているので、返信の参考にしてくださいね。

二次会の招待状に返信するときのマナー

二次会はカジュアルな雰囲気で行われることが多いですが、くだけすぎた返信はNG。
新郎新婦様にとっては、二次会も結婚式という特別なイベントの一部です。

参加の可否に関わらず、誠意のある対応を心がけましょう。
まずは、基本的な返信マナーについて紹介します。

すぐに返信する

結婚式の二次会に招待されたら、招待状を受け取ってから1週間以内を目安に返事をするのがマナーです。
特に、出席の意思がある場合は届いたタイミングですぐに返信しましょう。
早く返信することで「二次会を楽しみにしている」という気持ちを伝えることができ、新郎新婦さまを安心させられますよ。

しかし、欠席の場合は少し時間を置いてから返信する方が丁寧です。
招待状が届いてすぐに欠席の返事をすると、まるで二次会そのものを軽く扱っているかのような印象を与えてしまう可能性も。
数日から1週間ほど日程を開けてから返信しましょう。

出欠の回答期限を守る

大前提として、結婚式二次会への返事は遅くとも1週間以内に行うのがマナー。
その上で出欠確認に返信期限が設けられている場合は、必ず期日を守ってください。

料理や会場の手配、席次の調整など多くの準備が必要なため、期限を過ぎると迷惑をかけてしまうかもしれません。

すぐにスケジュールの調整が難しい場合でも、まずは返信予定日を伝えるなど、誠意ある対応を心がけましょう。

口頭だけで返事しない

直接会う機会があっても、「出席します」と口頭で返答するだけでは正式な返事とは言えません。
幹事は人数を正確に把握して準備を進める必要があります。

返信はがきやメール、Webフォームなど、記録の残る方法で出欠の連絡をしましょう。
口頭だけだと集計漏れの原因にもなりますので、きちんとした返信が大切です。

句読点や忌み言葉は避けて書く

お祝いの場では「切れる」「終わる」などの縁起が良くないことを連想させる忌み言葉を避けるのがマナー。
他に「、」「。」といった句読点も「区切り」や「終止符」を意味するので、結婚という門出にふさわしくない文言です。
返信メッセージを書くときは、文末に句点を打たず、改行などで文章を整えましょう。

また、同じ言葉を繰り返す重ね言葉も婚礼の場では相応しくありません。
不幸を連想させる表現をしていないかよく確認しましょう。
お祝いの気持ちが伝わる前向きな言葉を選び、心づかいが伝わる返信を意識してください。

欠席理由はぼかして書く

結婚式の二次会をやむを得ず欠席する場合は、新郎新婦さまに配慮した伝え方をすることが大切です。
欠席理由を正直に伝えても問題ない場合と、ぼかして伝えるべき場合がありますので注意しましょう。

【そのまま伝えても良い理由の例】

【そのまま伝えない方が良い理由の例】

お祝い事に水を差すような内容は正直に伝えず、「やむを得ない事情により」「どうしても都合がつかず」など、内容をぼかして断るのがマナーです。
返信メッセージを作成する際は、以下の構成で書くように意識してみてください。

後の項目で紹介する例文も参考にしてみてくださいね。

招待状の種類に合わせた返信の書き方マナー

招待状の返信方法には、返信はがき、Web招待状、メールやSNSなど様々な種類があります。
それぞれの種類に合わせた返信マナーについて詳しく解説するので、丁寧な返信を心がけましょう。

返信はがきで返信する場合のマナー

返信はがきで出欠を伝える際は、黒インクを使いましょう。
弔事の際に使うグレーの薄墨は涙で墨がにじんでしまった様子を表し、慶事である結婚式の返信にはふさわしくありません。

「御」や「芳」は敬語表現にあたるため、返信の際には自分に対して敬語を使わないというマナーに従い、斜め二重線で消します。
「御住所」や「御芳名」に使われているので、要チェックです。
差出人の「行」も斜め二重線で消して、隣に「様」や「御中」を書き足しましょう。

感謝やお祝いの気持ちを一言記入すると、より丁寧な印象になります。
結婚式の招待状と書き方は同じなので、返送マナーはこちらの関連記事も参考にしてみてください。

Web招待状で返信する場合のマナー

Web招待状での返信もマナーは変わりません。
選択式で出欠を選ぶだけでなく、自由記述欄がある場合はお祝いの言葉を添えましょう。

Web上であっても忌み言葉を避け、正しい言葉遣いを意識して入力するのが好印象です。
ただし、Web招待状は紙の招待状に比べてカジュアルな仕様のため、句読点の有無まで気にしすぎなくてもOK。
指定された必要事項が全て入力されているかチェックしてから送信しましょう。

メールやSNSで返信する場合のマナー

カジュアルな二次会では、LINEやメールで返信を求められることもあります。
メールやSNSだと気軽にお返事したくなりますが、友人関係でも礼儀を大切にしましょう。

そのため、普段使っている略語などの使用は控え、「楽しみにしています」などの一言を添えると、印象も良くなります。
件名も一目で分かるようなタイトル付けが重要です。
手紙よりも手軽で短文になりがちなメールやSNSですが、丁寧な言葉選びを心がけお祝いの気持ちをきちんと伝えましょう。

返信メッセージの文例（出席の場合）

ここでは、相手との関係性に応じたお祝いメッセージの文例をご紹介しますので、言葉の使い分けを参考にしてください。
出席の連絡をする際は、お祝いの気持ちや楽しみにしている旨を添えましょう。

友人・後輩への出席メッセージ

友人や後輩には、丁寧さやマナーは守りつつも、親しみを込めた言葉使いがおすすめです。

先輩・上司への出席メッセージ

先輩や上司など目上の方には、失礼のないようにかしこまった言い回しをしましょう。

幹事への出席メッセージ

二次会は、幹事さんが案内を出して出欠を取りまとめることも多いでしょう。
幹事さんへの労いの言葉や新郎新婦様への言づてを添えると丁寧です。

返信メッセージの文例（欠席の場合）

欠席する場合でも、丁寧に気持ちを伝えることが大切です。
理由を伝えるか迷う場面もありますが、無理に詳細な理由を伝えなくてもOK。
特に、お祝い事に水を差してしまうような弔事と重なってしまった場合には、理由をぼかして伝えましょう。

友人・後輩への欠席メッセージ

友人関係であっても、理由によっては詳細に説明する必要はありません。
「あいにく」「残念ながら」などクッション言葉を挟み、残念が気持ちが伝わる文章にしましょう。

先輩・上司への欠席メッセージ

先輩や上司への欠席連絡では、無礼のないように特に言葉選びに気を付けたいところ。
残念な気持ちやお誘いいただいたことに感謝する気持ちを、丁寧な言葉で伝えましょう。

幹事への欠席メッセージ

幹事さんに欠席連絡する場合には、新郎新婦様に直接伝えるわけではないため、配慮がおろそかになりがちです。
幹事さんへの欠席連絡でも、誠意を持った言葉使いで返信しましょう。

返信メッセージの例文（ケース別）

二次会では、通常の出欠だけでなく特別な事情を伝えたいこともあるかもしれません。
特定のケース別の文例をご紹介します。

二次会のみ欠席する場合のメッセージ

挙式には出席するものの、家庭や体調などの事情で二次会への参加が難しい場合もあるでしょう。
理由を簡潔に伝えつつ、お祝いの気持ちをきちんと添えることが大切です。

アレルギーがあるときのメッセージ

食物アレルギーがある場合は、遠慮せず早めに伝えておくことが大切です。
ただし、二次会では会場によってアレルギー対応が異なるため、お願いベースでやわらかく記載するのがコツ。
食材は具体的に記入することで、確認の手間を減らせます。

アレルギーがある場合の返信メッセージの書き方について不安がある場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。

途中退席する場合のメッセージ

どうしても途中で退席しなければならない場合は、突然の退席で失礼にならないよう、あらかじめ予定の時間を伝えておきましょう。

二次会招待状の返信についてよくある質問

招待状の返信について、よくある質問と回答を解説していきます。
どうするべきなのか迷ったときは、礼節に欠けた行動を取らないように十分気を付けましょう。

Q.返信してから参加できなくなったらどうすればいい？

A.すぐに新郎新婦さまや幹事へ連絡し、事情を説明しましょう。

出席と返信した後に欠席することになった際は、まず電話で直接伝えるのが最も丁寧な対応です。
電話がつながらないはメールやLINEで一時的に連絡し、後日改めて電話で謝罪し、詳細を伝えましょう。
招待状の返信を元にゲスト人数を管理し会場や料理の手配を進めているため、早めに伝えることで迷惑を最小限に抑えられます。

Q.事前決済って使った方がいい？

A. 事前決済の案内がある場合は、できるだけ利用することをおすすめします。

web招待状の中には、クレジット決済や銀行振込を活用して会費を事前に支払える機能があるものも。
事前決済に協力することで当日の受付での金銭授受の手間が省け、受付係の負担を軽減できます。
自分の会費を用意する手間も省けるためおすすめです。
また、事前に回収した会費を支払いに充てることができるため、新郎新婦さまや幹事の金銭的な負担も軽減できるでしょう。

Q.返信はがきアートをやってもいい？

A.親しい友人や後輩など、親しい関係性の場合のみ大丈夫です。

イラストやシールを使った返信はがきアートは、新郎新婦様さまへのお祝いの気持ちを伝える素敵な方法。
しかし、目上の方や職場の関係者など、送る相手によっては失礼にあたる可能性もあります。
カジュアルな二次会であっても、返信はがきは正式な招待状の一部として扱われるため、TPOをわきまえることがポイントです。

返信はがきアートについて解説した記事もあるので、参考にしてみてください。

Q.ドタキャンすることになったらどうすればいい？

A.会費を支払う意思を示すことが大切です。

急な事情で参加できなくなったパターンでも、主催者は既に料理や会場の予約をしているため、キャンセル料が発生します。
直前の変更で迷惑をかけないためにも、お祝いと謝罪の気持ちを込めて設定通りの会費を支払いたい旨を伝えましょう。
会費を受け取ってもらえなかった場合は、ランチに招待したりプレゼントを贈るなど、別の形で誠意を示すことをおすすめします。

まとめ：二次会であってもしっかり返信しよう

結婚式の二次会は、カジュアルとはいえ新郎新婦さまや幹事の方々が心を込めて準備しています。
だからこそ、招待された側もマナーを意識した丁寧な返信を心がけましょう。

本記事では、二次会にお呼ばれした際の返信マナーについて解説しました。
基本的な出欠の返信の仕方から、特別な事情があるケースまで、文例を交えて紹介しています。

出席・欠席いずれの場合も、気持ちの伝わる返信を心がけてくださいね。