結婚式でのゲストへのおもてなしのひとつが「料理」。
味はもちろんのこと、見た目や演出でもゲストに楽しんでもらいたいですよね。
「おすすめの料理演出を知りたい」「自分たちらしい料理演出でおもてなししたい」と考えるカップルも多いでしょう。
そこで今回は元ウエディングプランナーの筆者が、結婚式でのおすすめの料理演出を解説していきます。
シェフによる料理パフォーマンスやゲスト参加型演出などバリエーション豊富に紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただき料理演出について理解を深めることで、ふたりらしいオリジナリティのある結婚式ができますよ。
シェフによる料理パフォーマンス5選
おいしい料理は、結婚式の楽しみのひとつ。
さらにシェフによる料理パフォーマンスが加われば、特別感のあるおもてなしになりゲストも喜んでくれるはず。
ここでは、結婚式で人気のシェフによる演出を紹介します。
オープンキッチンでライブクッキング
オープンキッチンがある結婚式場では、シェフによるライブクッキングがおすすめです。
披露宴会場から厨房の様子が見えるオープンキッチンは、調理の過程をゲストが直接見ることができます。
調理の音や香り、出来上がりまでのライブ感は、ゲストの期待を一気に高めてくれるでしょう。
曇りガラスからクリアガラスへと切り替えができる会場なら、サプライズ感もあって盛り上がります。
フランベ演出
料理やデザートにアルコールをかけ、炎を上げるフランベ演出も人気です。
一瞬で炎が立ち上がる様子は、視覚的なインパクトが強く華やかな演出になるでしょう。
会場の照明を暗くして行うと、さらに炎が際立って演出効果が高まります。
タイミングは、メインのお肉料理やデザートを仕上げるときに行うのがおすすめ。
オープンキッチンの会場ではなくても、シェフのパフォーマンスを活かした臨場感のある演出になりますよ。
握り寿司の実演
握り寿司の実演は、握るときの手さばきやネタの鮮やかさが映える演出。
目の前で作った握りたてを提供することで、実演を楽しみながら新鮮なお寿司を味わえます。
披露宴前半の歓談中や後半の余興として行うと、ゲストを飽きさせないでしょう。
こだわりのネタを紹介したり、バーナーで軽く炙る炙り寿司を組み合わせたりすると、さらに盛り上がります。
シェフからの料理説明
こだわって選んだ料理を、シェフから説明してもらうのもおすすめの演出のひとつ。
メニュー表だけでは分からないこだわりやコンセプトを知ることで、単なる食事ではない特別な体験として思い出に残るでしょう。
シェフが説明するだけでなく、新郎新婦と掛け合ったりゲストと質疑応答したりすると、よりパフォーマンス度もアップしますよ。
マグロの解体ショー
披露宴でお祭り感を高めたい方には、マグロの解体ショーもおすすめです。
大きなマグロが豪快に捌かれていく様子は、新郎新婦やゲストだけでなくスタッフもつい注目してしまうほど迫力満点。
捌きたてのマグロはお刺身やお寿司としてゲストに提供し、味わってもらいましょう。
新郎新婦によるマグロの入刀式やマグロでのファーストバイトも盛り上がりますよ。
参加型の料理演出10選
披露宴では、ゲスト参加型の料理演出も人気です。
新郎新婦とゲストに一体感が生まれ、より記憶に残る披露宴にできます。
ゲスト同士の会話のきっかけにもなり、より和やかな雰囲気づくりができるでしょう。
おすすめの参加型の料理演出を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
サングリアラウンド
再入場時のテーブルラウンドで人気なのが、サングリアラウンド。
新郎新婦がガラス瓶を持って各テーブルを周り、ゲストにフルーツを入れてもらいます。
最後にふたりでワインを注いで完成させ、ゲストに振る舞いましょう。
色とりどりのフルーツを用意すれば見栄えも華やか。
アルコールが苦手な場合は、シロップを注いでフルーツポンチにするのもありですよ。
デザートブッフェ
披露宴の終盤におすすめなのが、デザートブッフェ。
色とりどりのデザートが並ぶ光景は華やかで、写真や動画映えもばっちりです。
自由にデザートを選ぶ時間は、リラックスできて会話も弾むでしょう。
新郎新婦が、お皿を渡したりデザートをサーブしたりするのもありです。
ガーデンやテラスなどで行えば、和やかで開放感のある雰囲気を演出できますよ。
フルーツブッフェ
「甘いものが苦手」「年配のゲストが多い」という場合は、フルーツブッフェもおすすめです。
季節のフルーツを使うことで、旬を意識した特別感のある演出になりますよ。
特に、カラフルなフルーツは夏やガーデンウエディングにぴったりです。
チョコレートファウンテンや、ヨーグルトやアイスを添えたパフェなど、自由にアレンジできるとより楽しんでもらえるでしょう。
ケーキサーブ
ケーキ入刀後のウエディングケーキを切り分け、幸せのお裾分けとして新郎新婦がゲストにサーブする演出も素敵です。
ゲスト一人一人にケーキを配ることで、会話をしながら感謝の気持ちを直接伝えられます。
新郎はコックやコックコートを、新婦は可愛らしいエプロンを着て行えば、個性的な演出になるでしょう。
新郎新婦がゲスト卓に赴く方法だけでなく、ゲストに新郎新婦の元に来てもらうやり方もあります。
ラッキードラジェ
ラッキードラジェは、ケーキやデザートにドラジェを仕込んで配り、引き当てたゲストにプレゼントを渡す演出です。
ドラジェは砂糖でコーティングされたアーモンドのお菓子で、欧州では幸せや繁栄を意味する縁起物とされています。
ドラジェを使ったやり方だけでなく、お皿の裏に当たりシールを貼る方法もよいでしょう。
デザートブッフェやケーキサーブと組み合わせた演出にするのもおすすめです。
カクテルバー
会場のバーカウンターでは、新郎新婦のオリジナルカクテルやふたりが好きなお酒でおもてなしを。
バーテンダーにカクテル作りのパフォーマンスをしてもらうのも盛り上がるでしょう。
お酒が飲めないゲストのために、ノンアルコールカクテルやソフトドリンクも充実させると、さらに満足度が高まります。
新郎がバーテンダーになってカクテルを作るのもおすすめです。
ケーキデコレーション
未完成のウエディングケーキに、ゲストがデコレーションして仕上げる演出も面白いですよ。
生クリームを塗っただけのシンプルなケーキに、フルーツやチョコペンなどで飾り付けをしていきましょう。
世界にひとつだけのオリジナルケーキ作りは、会場に一体感を生み忘れられない思い出になるはず。
ケーキ入刀シーンも、笑顔があふれる瞬間になるでしょう。
お茶漬けブッフェ
料理の締めの一品として、お茶漬けブッフェも人気です。
ご飯と出汁をベースにさまざまなトッピングを用意すれば、ゲストが自由に組み合わせを楽しむことができます。
披露宴の料理では洋食のフルコースが多いため、最後に優しい和の味を提供すると満足度も上がりますよ。
デザートブッフェの代わりや並行して行うのもありです。
ビールサーブ
お酒好きなゲストが多い披露宴では、ビールサーブも人気があります。
大きなビールタンクを新郎が背負って登場するだけでも盛り上がるでしょう。
再入場時のテーブルラウンドで行えば、ビールを注ぎながらゲストと交流できます。
新婦はおつまみを配るのが定番ですが、アルコールNGのゲストにソフトドリンクを注ぐのもよいでしょう。
お菓子まき
お菓子まきは東海地方の風習で、結婚式でも人気の演出。
新郎新婦からの幸せのお裾分けの意味があり、ふたりが投げるお菓子をゲストにキャッチしてもらいます。
ゲストが歓声と笑顔で盛り上がるため、一体感が生まれやすいのも魅力です。
駄菓子に高級お菓子やパンを混ぜたり、特別包装のお菓子をキャッチした方にプレゼントを渡したりする演出もよいでしょう。
ゲストへのおもてなし演出5選
ふたりがゲストへの感謝の気持ちを込めて選んだ料理は、それだけで十分なおもてなしになります。
ここでは、さらにオリジナリティを感じられるおもてなし演出を紹介していきましょう。
新郎新婦オリジナルメニュー
披露宴の料理に新郎新婦のオリジナルメニューを用意すれば、特別感を演出できます。
ふたりの出身地の食材を使ったり季節の食材を取り入れたりすると、オリジナリティを出しやすいですよ。
ふたりの好きな料理を、思い出のエピソードとともに提供するのもおすすめ。
「おいしかった」だけでなく、より印象深い思い出としてゲストの心に残るでしょう。
オリジナルウエディングケーキ
ウエディングケーキも、オリジナリティを出しやすいアイテムです。
ふたりの趣味や思い出をモチーフにすれば、個性的なウエディングケーキになります。
また、ナチュラルなネイキッドケーキやフルーツの断面を貼り付けたケーキ、マカロンタワーなども写真映え抜群です。
ゲストの目を引くケーキは、登場後の入刀やファーストバイトでも印象的なシーンを演出できますよ。
ローストビーフカット
ウエディングケーキの代わりに、ローストビーフが登場する演出もユニークです。
カットしたローストビーフを振る舞うことで一体感が生まれ、幸せを分かち合いたいという気持ちも表現できます。
ゲストには見た目のインパクトだけでなく、出来立てを味わえる特別感も楽しんでもらえるでしょう。
ガーデンやテラスで行えば、カジュアルでアットホームな雰囲気も演出できますよ。
ウェルカムフード&ドリンク
披露宴の開宴まで待ち時間がある場合は、ウェルカムフードとドリンクでおもてなしを。
軽食は、一口サイズのカナッペやピンチョスなどのフィンガフードがおすすめです。
「来てくれてありがとう」という気持ちを伝えるとともに、ゲストをリラックスした雰囲気に導けるでしょう。
また、ゲストも新郎新婦の気遣いを感じ披露宴への期待も高まるはずです。
ゲストにメニューを選んでもらう
メインを肉か魚で選択できる、デザートを2種類から選んでもらうなど、ゲストがセレクトできるメニューにするのもよいでしょう。
アレルギーや食の制限に配慮しつつ、ゲストに合わせたおもてなしで特別感がアップします。
やり方は招待状にメニュー候補を記載し、返送時に希望を選んでもらう方法がおすすめです。
ゲスト同士で何を選んだか会話も弾みますし、新郎新婦の細やかな気配りを感じられる演出になるでしょう。
まとめ:料理演出で盛り上がりながらもてなそう
料理演出は雰囲気を盛り上げるだけでなく、新郎新婦とゲストに一体感が生まれたり幸せを分け合ったりできるのが魅力です。
結婚式では、料理を楽しみにしているゲストも少なくありません。
オリジナリティのある料理演出を取り入れれば、より満足度の高い結婚式になるでしょう。
今回は、結婚式におすすめの料理演出を紹介してきました。
式場のスタイルや結婚式のテーマに合わせてアレンジしつつ、ふたりらしい料理演出でゲストをおもてなししましょう。