結婚式場探しを始めるにあたり、多くのカップルが「一体何件くらい見学すれば良いのだろう?」という疑問を抱きます。
たくさんの会場を見すぎると疲れてしまいますし、少なすぎると本当にここでよかったのか不安が残るでしょう。
「ブライダルフェアは何件行くのが正解?」
「参加数が少なくても後悔しない選択をするには?」
「たくさん見学するときの注意点が知りたい」
本記事ではブライダルフェアへの参加件数の他、後悔しない結婚式場選びのコツを元ウエディングプランナーが紹介します。
多く回っても少なく回ってもそれぞれにメリット/デメリットは存在するため、事前準備が成功への近道です。
どんなことに気を付けて参加すればいいのか、本記事も参考に話し合ってみてください。
ブライダルフェアには何件参加するべきか

多くの先輩カップルがブライダルフェアに参加した件数は、2〜3件であると言われています。
実際に式場見学に来ていた夫婦に聞いてみても、それくらいの件数であることが多かったです。
たくさん見学したせいで結局どこがいいのか分からなくなった、という方も少なくありませんので3件までがおすすめ。
この件数であればそれぞれの会場の特徴をしっかりと比較でき、自分たちの希望に合った場所を冷静に判断することが可能です。
やみくもに見学するのではなく、適切な件数に絞り込むことで理想の結婚式場と出会えるでしょう。
逆に1軒だけしかブライダルフェアに参加しなかった場合、他にも選択肢があったのではと後悔することが多くなっています。
キャンセル料金を払ってでも他の結婚式場に乗り換える方が後を絶ちません。
事前に候補を3つ程度挙げてから、ブライダルフェアで最終決定するのがおすすめです。
ブライダルフェアに複数参加する3つのメリット

ブライダルフェアには複数参加し、比較するのが基本的な結婚式場の選び方です。
まずは、複数の結婚式場を比較することで得られるメリットと、後悔しない式場選びのためのポイントを解説します。
複数のブライダルフェアに参加することで、自分たちの本当の希望が見えてくることもあるでしょう。
結婚式のイメージが具体的になる
ブライダルフェアでは模擬挙式を体験できたり、披露宴の雰囲気をゲスト目線で感じることができます。
写真やパンフレットだけでは伝わらない、会場の広さや天井の高さ、窓から見える景色、装飾の質感なども具体的に。
はじめは漠然としていた結婚式のイメージも、ブライダルフェアを通じてより具体的になるでしょう。
会場を見てから和装することを決めるなど、結婚式のインスピレーションが湧くことも少なくありません。
自分たちがどのような空間でゲストと過ごしたいのかが明確になってくるので、即決した場合よりも後悔することが減ります。
たくさんの結婚式場を見学して、理想の結婚式を具体的にしましょう。
各会場の強みや特徴を客観的に比べられる
1つの会場だけ見て良し悪しを判断するのは難しいですが、複数の結婚式場を見学すると客観的な視点で比較できるようになります。
事前にチェックしたい項目のリストを用意しておくと、より比較がスムーズに。
・費用
・料理
・スタッフの対応
・設備の充実度 など
比較していくうちにそれぞれの要素の優先順位が見えてくるでしょう。
どんな要素を優先するかも式場選びには重要な点なので、意識してみてください。
見積もり交渉やプラン相談がしやすくなる
結婚式は1つとして同じ見積もりにならない、全てがオリジナルオーダーのサービスであるため価格が決まっていません。
価格交渉がもはや当たり前ですが、複数会場の見積もりを持っていると価格交渉がとても楽になります。
別会場では無料のアイテムがオプションになっている場合、サービスしてもらえたり割引してもらえたりする可能性も。
自分の結婚式場で契約してもらいたいので、プランナーは多少の利益を削っても見積もりの内容を揃えようとします。
また、各会場の見積もりを比較することで、料金設定の違いや含まれるサービス内容の差が明確に。
提示された金額の妥当性も判断しやすくなり、さらに交渉が進めやすくなるでしょう。
不要な項目が分かってくるので、オプションの削除で見積もりを下げる相談もしやすくなります。
プランナーとの交渉術については、こちらの記事を参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5960/
ブライダルフェアに複数参加するデメリット

結婚式場をじっくり比較したいという思いから、4件以上のブライダルフェアに参加するカップルもいます。
しかし、見学件数が多すぎると逆にデメリットが生じることも少なくありません。
慎重に選びたい気持ちも大切ですが、見学が多い場合のデメリットについても理解しておくことで効率的に式場を回れます。
情報が多すぎて逆に決められなくなる
4件、5件と見学する結婚式場が増えるにつれて得られる情報量は膨大になり、「見学疲れ」を起こす可能性が上がります。
それぞれの会場に魅力的な点と比較すべき項目があるため、どの会場が自分たちにとってベストなのか判断がつかなくなる現象です。
見学した結婚式場が多いと、各会場のメリット/デメリットを整理しきれず、記憶も曖昧になりがち。
どの会場にも決め手を欠くように感じてしまい、決断できなくなるケースは少なくありません。
あらかじめ重視するポイントを決めておいて、数を絞ってからブライダルフェアに参加しましょう。
時間と労力がかかりすぎて疲れてしまう
ブライダルフェアは、移動時間を含めると1件あたりに半日かかることも珍しくありません。
4件以上の結婚式場を回るとなると、数週間にわたって週末のほとんどを式場見学に費やすことになります。
これは精神的にも肉体的にも大きな負担となり、「見学疲れ」を引き起こす原因に。
疲れが溜まってくると冷静な判断力が鈍り、「もうどこでもいいや」と妥協して決めてしまうことにもなりかねません。
結婚式の準備は式場探しから始まり、その後も衣裳選びや打ち合わせなど、やるべきことがたくさん続きます。
スタート段階で疲れ果ててしまわないよう、見学件数は適切に絞り込むことが大切です。
ブライダルフェアへの参加数が少ないときに後悔するポイント

最初に見学した結婚式場で勢いのまま即決してしまうと、後悔することも少なくありません。
比較対象がないため提示された見積もりが適正価格なのか判断できず、結果的に費用が高くなってしまうケースも見受けられます。
即決したり、ブライダルフェアへの参加数が少ないときの後悔ポイントを知って、賢く選択しましょう。
「もっと良い式場があったかも」と心残りが生まれる
1件目で即決してしまった場合、「もっと他の式場も見ておけばよかった」と後悔することがあります。
結婚式で動く金額は大きいので、他の選択肢と比較せずに決めると自分の選択が本当に最善だったのかという不安が残りやすいです。
別の素敵な結婚式場の話を聞いたり、SNSで魅力的な式場を見つけたりした際に心残りを感じてしまうかもしれません。
1件目で決めることが必ずしも悪いわけではありませんが、即決には後悔のリスクを伴うことを認識しておくべきです。
結婚式場を即決するメリット/デメリットについて解説した記事もあるので、参考にしてみてくださいね。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/15299/
見積もりの比較ができず費用が高くなる可能性がある
参加するブライダルフェアが1件だけだと、提示された見積もりの金額が適正かどうかを判断する基準がありません。
他の結婚式場ではもっと安く実施できたことを知っても、契約後では交渉は難しいです。
複数の会場から見積もりを取っていれば、同じ条件での料金比較ができるので価格交渉の材料として使えます。
また、初期見積もりは必要最低限のプランで作成されていることが多く、最終的には100万円以上値上がりすることもあります。
比較しないまま契約すると相場より割高なプランを選んでしまったり、不要なオプションを付ける可能性があるので注意しましょう。
後悔しないブライダルフェア参加のコツ

やみくもに見学を重ねるだけでは、時間と労力がかかるばかりで理想の結婚式場にはたどり着きにくいです。
後悔のない式場選びを実現するためには、事前の準備と計画的な行動が重要なポイント。
効率的かつ満足度の高いブライダルフェア参加にするための具体的なコツを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
譲れない項目と優先順位を決める
式場探しを始める前に、まずはお二人でどんな結婚式にしたいかを話し合い、譲れない条件に優先順位をつけることが重要です。
重視したいポイントを挙げて、その中でどれを最も重視するのか、どこまでなら妥協できるのかを明確にしておきましょう。
優先順位がはっきりしていれば、無数にある選択肢の中からでも自分たちに合う結婚式場を効率的に探すことが可能です。
譲れない条件が見つかったら、条件で絞り込んで検索できる結婚式場サイトで結婚式場を探しましょう。
おすすめは「結婚式場の選び方」です。
URL:https://www.kekkonshikijoerabikata.com/
参加するブライダルフェアは3つに絞る
実際に結婚式場を検索してみると、たくさんの選択肢があることに気が付くはずです。
その中でも実際にブライダルフェアに参加する結婚式場は、3つ程度に絞り込みましょう。
似たようなタイプの結婚式場よりは、異なるタイプの結婚式場に行ってみた方が視野が広がるのでおすすめです。
候補を厳選することで1件1件の見学に集中でき、より深いレベルで検討できるでしょう。
1日に参加するブライダルフェアは2つが目安
ブライダルフェアは平均して2~3時間ほどかかり、1件参加するだけでも結構疲れます。
1日に3件以上のブライダルフェアに参加するのは、体力的にも時間的にも厳しい可能性が高いです。
もし3件続けて見学する場合は、なるべく近いエリアの結婚式場を選ぶと良いでしょう。
無理なスケジュールは避け、集中して見学できる件数に絞り込むことが、後悔しない式場選びのコツです。
本命の結婚式場は一番最後に見学する
本命の結婚式場は一番最後に見学することで、目の肥えた状態でチェックすることができます。
結婚式場の見るべきポイントや見積もりのチェック項目など、ある程度の知識と判断基準ができた状態で判断可能です。
その会場の本当の魅力や価値をより客観的に評価でき、理想の結婚式場かどうか冷静に考えられるでしょう。
また、他の結婚式場の見積もりを持って交渉に臨めるため、より良い条件を引き出しやすくなるというメリットもあります。
最初の見学で舞い上がって即決してしまうリスクを避けるためにも、本命は最後に取っておきましょう。
条件を揃えて比較する
複数の結婚式場を見学するとそれぞれの印象や情報が混ざってしまいがちなので、事前にチェックリストを作成しておきましょう。
お二人が重視する項目をリストアップし、見学当日はリストに沿って気づいたことや感想をメモしておくと比較が楽です。
条件を揃えて比較することで、後から追加で確認したい事項が出てくる、という事態を避けられます。
記憶だけに頼らずデータに基づいた確実な比較ができるように、写真や動画を撮っておくのもおすすめです。
まとめ:複数のブライダルフェアに参加して運命の結婚式場を見つけよう

後悔しないブライダルフェアの参加数や、参加時のポイントについて解説しました。
ブライダルフェアの参加件数は、情報過多にならず各会場の特色をしっかりと比較検討できる、2〜3件がおすすめです。
複数見学にはメリットもデメリットもあるため、何件のブライダルフェアに行くかは事前に話し合っておきましょう。
どんな結婚式場で結婚式を挙げたいのか、具体的なイメージを持つことが何よりも大切なポイントです。
本記事では後悔しない式場選びを叶えるためのコツを元ウエディングプランナーが紹介しました。
理想の結婚式場を見つける一助になれば幸いです。




