ウエディングツリーは、ゲストに葉っぱに見立てた指印を押してもらい、葉の茂った1本のツリーを完成させるアイテム。
「オリジナルの結婚証明書を作りたい」「ゲスト参加型の演出を取り入れたい」と考えるカップルに人気です。
「どんな準備が必要?」「手作りでも作れるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は元ウエディングプランナーの筆者が、ウエディングツリーの魅力や作り方を詳しく解説します。
ゲストに伝える説明文の書き方やデザインアイデアも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、世界にひとつだけの結婚証明書でゲストとの思い出を形に残すヒントが見つかるでしょう。
ウエディングツリーとは

ウエディングツリーは、幹だけのイラストにゲストが指印で葉をつけて1本の木を完成させるウエディングアイテム。
ゲスト参加型でオリジナリティも高く、ふたりらしい温かな結婚式にしたいカップルに人気です。
ここでは、ウエディングツリーの意味や魅力、どんな結婚式に向いているのかを紹介します。
ゲスト参加型の結婚証明書
ウエディングツリーは、ゲストの指印が結婚の承認サインとなるゲスト参加型の結婚証明書です。
1本の木の枝にゲストが葉をつけていくことで、ふたりの門出を祝福するツリーが完成します。
挙式前の待合時間にゲストに指印を押してもらい、挙式や披露宴で完成したツリーをお披露目するのが一般的な流れです。
出来上がったウエディングツリーをウェルカムスペースや会場内に飾れば、ゲストとの一体感を感じられる演出になります。
ウエディングツリーの魅力
ウエディングツリーの魅力は、ゲスト全員からの祝福が形として残ること。
スタンプの色や押し方によって世界にひとつだけのデザインが完成し、結婚式後はインテリアとして飾ることもできます。
手作りしやすく、自分たちのテーマに合わせてアレンジできる自由度の高さも人気の理由です。
署名よりも気軽に参加してもらえるのでゲストの緊張もほぐれやすく、会場全体が自然と和やかで温かな雰囲気に包まれます。
ウエディングツリーがおすすめの結婚式
ウエディングツリーは、人前式で取り入れるのがおすすめです。
ゲストが指印で結婚の承認をするスタイルは、列席者全員が証人となる人前式のコンセプトと相性抜群。
また、形式にとらわれずアットホームな結婚式にしたいカップルにもぴったりです。
人数や年齢を問わず参加しやすいため、ゲスト層が幅広い結婚式でも取り入れやすいでしょう。
さらに、ふたりらしさや手作り感を演出したい結婚式にも最適なアイテムです。
ウエディングツリーの作り方

ウエディングツリーは、準備するものが少なく手作りしやすいのも魅力のひとつ。
ふたりらしいオリジナルデザインを形にするための必要なアイテムと作成手順を見ていきましょう。
準備するもの
ウエディングツリーを作るときは、以下のものを準備します。
- 土台となるツリーのイラスト
- スタンプ用のインクやペン
- 説明文
- 拭き取り用ウェットティッシュ
- 卓上ゴミ箱
紙の大きさはA4やB4サイズが扱いやすく、厚手の紙やボードなら結婚式後も飾りやすいです。
インクは数色用意すると華やかに仕上がり、ふたりのテーマカラーに合わせると統一感が出ます。
ウエディングツリーの作成手順
ウエディングツリーの作成手順は、次のとおりです。
- 土台のデザインを決める
- インクやペンなどを準備する
- 説明文を作る
- 当日のディスプレイを決める
1.土台のデザインを決める
ツリーの形やサイズ、色を決めて、紙やボードに印刷します。
2.インクやペンなどを準備する
指印の上に署名やメッセージを書いてもらう場合は、ペンも一緒に用意しましょう。
3.説明文を作る
ゲストが迷わないように、押し方や案内のメッセージも必要です。
4.当日のディスプレイを決める
受付からウェルカムスペースへの導線を考えて、設置場所を決めましょう。
挙式などで披露した後に飾る位置も決めておくとスムーズです。
ウエディングツリーの説明文の書き方

ウエディングツリーをスムーズに完成させるためには、ゲストが迷わず参加できる説明文が欠かせません。
ここでは、説明文に盛り込むべき内容や分かりやすい説明と掲示のポイントを紹介します。
説明文に含める内容
ウエディングツリーの説明文では、ゲストに何をして欲しくてどんな意味があるのかを分かりやすく伝えることが大切です。
次のような内容を入れておくと、ゲストも迷わず参加できます。
- 結婚証明書であること
- 指印で葉を完成させる仕組み
- 使用するインクの色や使い方
- メッセージを添えてほしい場合の案内
また、家族や受付担当にあらかじめ指印を押してもらっておくと、見本になって初めてのゲストも取り組みやすいですよ。
分かりやすい説明のポイント
説明文はゲストが直感的に理解できるように、「短く・簡単に・やさしく」まとめるのがポイントです。
指印を押す手順や方法は、できるだけ具体的に説明しましょう。
文章が長いと読むのが大変なので、箇条書きやイラストを使い視認性を高めるのもコツ。
複数の色を用意する場合は、次のように色ごとに意味をつけるとゲストも選びやすいですよ。
- 赤:愛情
- ピンク:感謝
- 青:誠実
- 緑:安らぎ
- 黄:希望
- オレンジ:幸福
分かりやすい掲示のポイント
説明文は、ゲストの目に入りやすい場所に掲示することが大切です。
受付からウェルカムスペースへ向かう導線上に置くと、自然と気付いてもらいやすくなります。
また、ウエディングツリーの横に小さなイーゼルで立てかけておくと、説明を見ながら参加できるのでスムーズ。
インクやペンを説明文の前にまとめて並べておけば、迷わず手に取ってもらえるでしょう。
ウエディングツリーのデザインアイデア

ウエディングツリーは、結婚式のテーマや会場の雰囲気に合わせて自由にアレンジできるのが魅力です。
定番のツリーデザインだけでなく、ふたりらしさを表現できるモチーフもたくさんあります。
バリエーション豊富なデザインアイデアを紹介するので、イメージづくりの参考にしてください。
ツリーのアレンジ
ウエディングツリーは、樹形を変えたりイラストを追加したりすることでふたりらしい世界観がぐっと広がります。
▼新郎新婦のシルエットを入れる
ツリーの根元に新郎新婦のシルエットを入れることで、ふたりが支える木が成長していくイメージを表現。
ゲストの祝福が枝葉として広がり、結婚証明書としてより特別な一枚に仕上がるでしょう。
枝から下がるブランコにふたりが乗っていたり、枝の上に寄り添って座ったりしているシルエットも人気です。
▼2本のツリー
2本の木は、新郎と新婦それぞれの人生を象徴しています。
離れて立つ木の枝が伸びて重なるデザインは、ふたりの歩みがやがて一つにつながっていく様子を表現。
さらにゲストの指印で葉が彩られることで、2本の木が自然と一体になったような温かみのある仕上がりになります。
ツリー以外の形
よりオリジナリティのある結婚証明書にするには、ツリー以外のモチーフを使うのもおすすめです。
- 風船
- リース
- 花火
- スカイランタン
- バスケットフラワー
▼風船
たくさんの風船が空に浮かぶようなデザインは、明るくポップな雰囲気を演出できます。
カラフルなスタンプが映え、ナチュラルウエディングからカジュアルパーティまで幅広いスタイルとの相性も抜群。
新郎新婦が風船を手にしているデザインや、自転車に乗るふたりから風船が伸びているモチーフも人気です。
▼リース
丸いリースをモチーフにしたデザインは、「永遠」や「円満」を象徴するため結婚式にぴったり。
葉や花をスタンプで彩ることで、ゲスト全員で完成させるナチュラルなアートになります。
緑のスタンプで夫婦の木とも呼ばれるオリーブのリースを作るのもおしゃれ。
春は桜、秋は紅葉など、季節の花をテーマにするのも素敵です。
▼花火
指印で光の広がりを表現する、華やかでインパクトのある花火。
ゲストが打ち上げ花火を彩ることで、祝福が弾けるような躍動感のある作品に仕上がります。
大きな花火をひとつ描くのも素敵ですし、さまざまな色の花火が弾けるデザインにするとより賑やかに。
夏婚やナイトウエディング、華やかな演出が好きなカップルにおすすめです。
▼スカイランタン
空へ舞い上がるランタンを指印で灯していく、ロマンチックで幻想的なデザイン。
やさしい色のスタンプが光の粒のように広がり、夜空にランタンがふわりと浮かぶ情景を美しく表現できます。
ナイトウエディングやラプンツェル風の世界観が好きなカップルに人気です。
▼バスケットフラワー
花かごから溢れる花々を指印で表現する、優しく可愛らしいデザイン。
ふんわり色を重ねることで、ゲストみんなで一つの花束を作り上げていくような温かみのあるアートに仕上がります。
ガーデンウエディングやナチュラルテイストの結婚式にぴったりのモチーフです。
指印以外
ウエディングツリーは指印で行うケースが多いですが、他のアイテムを使う方法もあります。
▼スタンプ
指印の代わりに、葉っぱや星、ハートなど好みの形のスタンプを使う方法です。
色や形をそろえやすいので、デザイン性が高い仕上がりになります。
手が汚れにくく、子どもから大人まで気軽に参加しやすいのも魅力です。
スタンプの種類を複数用意しておくと、選ぶ楽しさで満足度も高まります。
▼シール
シールを貼ってもらう方法は、準備が簡単で扱いやすく仕上がりもきれい。
形のバリエーションが豊富で、テーマに合わせて選べるのも魅力です。
貼るだけなので、手を汚したくないゲストや子どもも安心して楽しめます。
メッセージを書けるタイプのシールを使えば、祝福の言葉が加わってより特別な一枚になるでしょう。
紙以外
ウエディングツリーを、紙以外に描く方法もあります。
インテリアとして飾りやすい素材は、結婚式後も長く楽しめるのが魅力です。
▼丸太プレート
木の温もりが感じられる丸太プレートは、ナチュラル婚やアウトドア婚にぴったり。
自然の木目そのものがデザインとして生きるため、指印やスタンプの色が優しく馴染み温かみのある仕上がりになります。
結婚式後はそのまま壁に飾ったり、イーゼルに立てかけてインテリアとして楽しめるのも魅力です。
▼ミラー
ミラーを使ったウエディングツリーはスタイリッシュな雰囲気になるため、ホテル婚やモダンテイストの結婚式に人気。
鏡面が光を反射して会場を明るく見せるだけでなく、ゲストの姿がほどよく映り込むことで参加型アートの特別感が生まれます。
スタンプやシールを組み合わせると、シンプルながら存在感のある一枚に仕上がるのも魅力です。
まとめ:ウエディングツリーで祝福を形に残そう

ウエディングツリーは、ゲスト一人ひとりの祝福が形に残る温かみあふれる結婚証明書。
指印やスタンプを押したりシールを貼るだけで参加できるため、年齢問わず楽しんでもらえます。
デザインのアレンジもしやすく、ふたりのテーマや会場の雰囲気に合わせて自由に手作りできることも人気の理由です。
また、結婚式後はインテリアとして飾ることで思い出を長く大切に残せます。
ぜひ紹介した作り方やアイデアを参考に、世界にひとつだけのウエディングツリーを完成させましょう。




