お二人の希望次第でウエディングパーティーの内容を決められる自由度の高い1.5次会。
比較的新しいスタイルの結婚パーティーであり、選択肢が広いからこそどんな衣裳を着たらいいか迷いますよね。
「新郎新婦は1.5次会で何を着たらいいの?」
「1.5次会に似合う衣裳の選び方を知りたい」
「1.5次会の衣裳はレンタル?購入?」
本記事では1.5次会の新郎新婦様の衣裳についての疑問や不安に対して、元ウエディングプランナーが解説しています。
1.5次会のパーティーの雰囲気に合わせた衣裳の選び方を知り、お二人らしいウェディングを叶えて下さいね。
1.5次会で新婦が着る衣裳
1.5次会でも結婚式・披露宴と同様の衣裳を着用することが多いでしょう。
1.5次会とは
そもそも1.5次会とは、披露宴と二次会の中間の雰囲気で行うウェディングパーティーのこと。
披露宴ほど堅苦しくはなく、二次会ほどくだけた雰囲気ではないスタイルです。
【披露宴や二次会との違い】
披露宴 | 1.5次会 | 二次会 | |
主催者 | 新郎新婦・両家 | 新郎新婦 | 幹事(新郎新婦が依頼) |
ゲスト | 親族・恩師や職場・友人 | 親族・恩師や職場・友人など選択式 | 職場同僚・友人 |
お料理 | 着席フルコース | フルコース or ビュッフェ | 立食ビュッフェ |
参加費 | ご祝儀制 | ご祝儀制 or 会費制 | 会費制 |
時間 | 2時間半~3時間 | 2時間~3時間 | 2時間 |
雰囲気 | フォーマル | 中間 | カジュアル |
新郎新婦様の衣裳についても、フォーマルな披露宴よりカジュアルダウンした1.5次会の雰囲気に合う着こなしをするのがポイント。
ただしウエディングパーティーであることに変わりはないので、結婚のお祝いにふさわしい衣裳を選びましょう。
新婦様はウエディングドレスやカラードレス、新郎様はタキシードやスーツ、和の雰囲気ならお二人で和装にしても良いですね。
ウエディングドレス
ウエディングドレスは花嫁姿の定番であり、結婚式や披露宴だけでなく1.5次会でも着用することが多いです。
挙式につづいて披露宴の代わりに1.5次会を開催する場合、ほとんどの花嫁様はそのままウエディングドレスを着用します。
または挙式のウエディングドレスとは違うクリーム色のドレスなど、マイナーチェンジしたデザインもいいですね。
▼ウエディングドレスがおすすめの花嫁
白いウエディングドレス姿を披露したい花嫁におすすめです。
1.5次会のみに参列してくれるゲストにも、ウエディングドレス姿を披露したいですよね。
家族だけの海外挙式を済ませ、国内では1.5次会を開く場合にもおすすめです。
海外挙式のためにドレスを購入してすでに持っている方などは、1.5次会の衣裳費用が節約できるのも嬉しいポイント。
カラードレス
ウエディングパーティーなので、カラードレスを着用しても良いでしょう。
季節感に合わせた素材や色味だったり、お気に入りのカラーをドレスで取り入れるのも素敵です。
またウエディングドレスとカラードレスを両方着用したい花嫁様は、披露宴と同様に1.5次会の中でお色直しを検討してもOK。
パーティーの雰囲気に合わせて、パステルピンクやくすみグレーなどを選んでみてください。
▼カラードレスがおすすめの花嫁
挙式につづいてそのまま1.5次会を開く花嫁様には、挙式後すぐに着替えてカラードレスでの1.5次会がおすすめです。
時間設定が短めな1.5次会の場合には、途中でお色直しするよりもパーティーの始まりからカラードレスを着てみては。
パーティー中のお色直しの時間を省き、ゲストとゆっくり交流する時間を楽しめます。
結婚式ではウエディングドレスを、1.5次会ではカラードレスをお披露目でき、ゲストにも楽しんでもらえるでしょう。
和装
料亭など和の会場で1.5次会を行う場合には、和装も選択肢の1つです。
和装はドレスほど裾や横幅のボリュームがないので、コンパクトな会場でも動きやすいので1.5次会向きとも言えます。
▼和装がおすすめの花嫁
ウエディングドレスは結婚式で着用し、和装も着てみたい花嫁様は1.5次会で和装にスタイルチェンジするのがおすすめ。
その他に神社にて神前式を執り行い、そのまま和装で1.5次会をするパターンもあるでしょう。
1.5次会にぴったりな花嫁ドレスの選び方
1.5次会でドレスを選ぶ際の注意点について解説します。
動きやすさを重視する
1.5次会に着る衣裳は、動きやすいかどうかが大切なポイント。
1.5次会は広々としたホテルや専門式場の披露宴会場に比べ、コンパクトな会場が多いからです。
テーブルラウンドやキャンドルサービスなどを行う際に動きやすいと進行がスムーズになります。
トレーンが長すぎず、生地が軽やかでボリュームがかさばらないものが動きやすくておすすめです。
ゲストと交流しやすい1.5次会の雰囲気に合わせて、ドレスも身動きしやすいデザインを選びましょう。
結婚式らしさを意識する
1.5次会といえどもウエディングパーティーなので、結婚式らしさを大切にしましょう。
カジュアルダウンしすぎて主役らしさが無くなってしまうと、招待されたゲストにとって期待外れになってしまうかもしれません。
ホストとしてゲストをおもてなしする気持ちを忘れずに、結婚式の主役としてふさわしい衣裳を選びましょう。
パーティーの雰囲気に合わせる
1.5次会は形式ばらず自由にお二人らしく開催できる分、パーティーの雰囲気に幅があります。
会場やパーティーのテーマに応じて、フォーマルに近い雰囲気なのかくだけた雰囲気なのか変わるでしょう。
食事のスタイルが立食か着席かも判断のポイントです。
砕けた雰囲気なら華やかさのあるワンピースでもミニ丈ドレスでもOK。
一方で披露宴のような雰囲気ならロングドレスやクラシカルドレスが良いでしょう。
開催会場に合わせる
1.5次会で着るドレスは、会場のテイストに合わせることが基本です。
ホテルや専門式場のような格式高い結婚式場では、フォーマルでシックな、あるいはクラシカルなデザインのドレスがよく映えます。
一方で、レストランやカフェなどカジュアルな会場では、披露宴よりリラックスした着こなしがおすすめです。
ガーデンやリゾートなど屋外の開放的な会場では、ナチュラルテイストのエンパイアやスレンダーラインのドレスが似合うでしょう。
会場の雰囲気に合わせてドレスを選ぶことで、より一体感のあるパーティーを演出できます。
ドレスショップには会場の写真などを持ち込み、その場に合ったドレスを選んでみてください。
予算に合わせる
1.5次会は「ご祝儀制」か「会費制」にするかを自由に選択できます。
ご祝儀制か会費制かによってパーティーの総額が大きく変わってくるため、衣裳選びも予算に合わせて検討したいところ。
1.5次会をどちらのスタイルで行うか決めた上で、衣裳を選ぶ方が良いでしょう。
介添えの有無に合わせる
介添えスタッフの有無は、花嫁のドレス選びに大きく影響します。
介添えとは、当日にドレスの裾やベールを整えるなど、花嫁の動きをアテンドしてくれるスタッフのことです。
介添えがいる場合は、ボリュームのあるドレスや長いトレーン、ウェディングベールも安心して着用できます。
しかし、介添えがいない場合は花嫁自身でドレスをさばくことになるため、動きやすさを重視したドレスを選ぶのが賢明です。
ボリュームを抑えたAラインやミモレ丈のドレス、短めのトレーンがおすすめ。
ゲストとの歓談や移動がスムーズになるよう、一人で動きやすいドレスを選びましょう。
1.5次会におすすめドレス
カジュアルな雰囲気でも楽しめる1.5次会では、選べる花嫁ドレスの種類も増え自由度が高まります。
披露宴ほど格式ばらず、二次会よりも特別感を演出できる1.5次会にふさわしいドレスについて解説していきます。
それぞれの特徴や着こなしのポイント、おすすめの会場を解説するので、理想の1着を見つける参考にしてください。
スレンダーライン
スレンダーラインは、ストンとしたシルエットが特徴の清楚なドレスです。
ボディラインを美しく見せつつ、過度な締め付けがないため着心地が良く、動きやすさも兼ね備えています。
ゲストハウスなどナチュラルなムードからロマンティックまでバリエーションが豊富な会場でも似合いやすいです。
広がりが少ない分コンパクトな会場でもスムーズに移動できるため、会場の広さを気にすることなく伸び伸びと過ごせるでしょう。
シンプルでありながらも洗練された雰囲気は、大人っぽく落ち着いた印象を与えたい花嫁様に特におすすめです。
エンパイアライン
エンパイアラインドレスは、胸下から裾にかけてすとんと落ちるようなシルエットが特徴で、軽やかでシンプルな印象を与えます。
ウエストの締め付けがないため、マタニティの花嫁様でもOK。
シンプルなデザインが多いので、カラーサッシュベルトなどで個性をプラスするのもおすすめです。
1.5次会では会場内を動き回る機会も多いため、裾が大きく広がらないエンパイアラインは非常に適しています。
狭い会場でも動きやすく、開放感のある1.5次会の雰囲気にぴったりです。
マーメイドライン
ぴったりとボディラインに沿うようなデザインのマーメイドラインは、大人っぽさと優雅さを兼ね備えたドレスです。
腰のあたりから裾にかけてドレスの裾が広がるので、女性らしい曲線が強調されます。
ボリュームがあるのは足元だけなので、意外と1.5次会にも向いたドレスです。
高級感のある雰囲気やゴージャスなテイストによく合うでしょう。
マーメイドラインドレスについて解説した記事もあるので、併せて参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/10101/
ミニ丈ドレス
1.5次会では、可愛らしさと軽やかさを兼ね備えたミニ丈ドレスもおすすめ。
ミニ丈ドレスとは、一般的に膝上丈のドレスを指し、足を露出することで元気でキュートな雰囲気を演出できます。
カジュアルな1.5次会や二次会にぴったりなタイプのドレススタイルです。
ミニ丈ドレスは裾が短い分軽くて動きやすいので、レストランやカフェなどコンパクトな会場に向いています。
また、足元のおしゃれも楽しめるため、ヒールやパンプス、スニーカーなどを合わせて自分らしいスタイルを表現できるのも魅力。
トップスにボリュームを持たせることでバランスもとりやすくなるでしょう。
ただし、決まりはありませんが1.5次会の会場の雰囲気やゲスト層に合わせて丈感を調整できるとベストです。
ドレス風ワンピース
1.5次会では、フォーマルすぎずカジュアルすぎない気軽なドレス風ワンピースも人気です。
例えば、レストランやカフェ、ガーデンやテラスなど、アットホームな会場で開催される1.5次会にぴったりな服装でしょう。
また、披露宴のような重厚感のあるドレスに抵抗があるけれど、カジュアルすぎるのも避けたいという花嫁様にも適しています。
白のレースワンピースを選べば、花嫁らしさを演出しつつも、飾らない自然体な雰囲気を表現可能です。
生花のヘッドアクセサリーや大きなブーケなどをプラスすれば、さらに主役感を際立たせることができます。
レンタルや購入で手軽に準備できる点も魅力です。
1.5次会ドレスの準備方法
1.5次会用の衣裳を用意する際には、レンタルと購入があります。
パーティーをどこでどのように行うかによって、衣裳の準備方法も異なるでしょう。
レンタルする
1.5次会をする会場で提携のドレスショップや貸衣裳屋が決まっている場合には、レンタルで手配するのがおすすめです。
会場使用料と衣裳のセットプランでお値打ちに準備できたり、ドレスの搬入まで含めてお任せできるメリットがあるでしょう。
挙式と1.5次会を同じ日に設定している場合は、1度のレンタル料金で利用できます。
その場合は延長料金が発生するケースもあるため早めに確認しておくと安心です。
購入する
1.5次会以外にも、海外挙式やフォトウエディングなど別の日にも衣裳を着用する予定がある花嫁様は購入するのがおすすめ。
イベントごとにドレスをレンタルする必要がなく、費用や手間を節約できるメリットがあります。
海外ではウエディングドレスは購入するのが一般的なため、海外挙式を挙げる際は購入することが多いでしょう。
そのまま1.5次会でも購入したドレスを着用できますが、会場によっては持ち込み料がかかる場合もあるので注意してください。
1.5次会で新郎が着る衣裳
ここからは1.5次会の新郎様の衣裳について、詳しくご紹介します。
新郎様も会場の雰囲気や1.5次会の内容に応じて、どのくらいカジュアルダウンするか検討しましょう。
また、新婦様の衣裳とのバランスを考えて着こなすのが大切です。
タキシード
結婚式や披露宴で着用するのと同様のタキシードは、1.5次会でももちろん大丈夫です。
しっかりと正装して、スーツ姿の男性ゲストに埋もれずに、主役として際立つでしょう。
新婦様がフォーマルなドレスを選んだ時には、新郎様もタキシードを合わせるとバランスが良くなります。
ネイビーのスーツ
1.5次会ならタキシードやモーニングなど正装にこだわらず、ネイビーのスーツでもOK。
しかし、白いシャツに青系のストライプネクタイを合わせるとビジネススタイルになってしまうかもしれません。
柄や色のあるシャツや蝶ネクタイを合わせるなど一工夫して、結婚式の主役らしい華やかなコーディネートがおすすめです。
ジャケット×パンツスタイル
カジュアルよりな1.5次会なら、さらに着崩してジャケット×パンツをご自身でコーディネートするのも良いでしょう。
新婦様のドレスがナチュラルでカジュアルよりなデザインの場合は、新郎様もカジュアルダウンがおすすめ。
チェック柄のジャケットに無地のパンツを合わせたり、お気に入りのブランドを取り入れるなど、おしゃれ上級者にはおすすめです。
1.5次会の衣裳についてよくある質問
1.5次会の衣裳について、よくある質問をまとめました。
疑問点を解消して、不安なく1.5次会を迎えられると幸いです。
Q.1.5次会でお色直しはする?
A.お色直しの有無は、新婦新婦様がどのようなウエディングパーティーを希望するかによって変わります。
また、お色直しをするだけの控え室の余裕があるかなど、会場の条件によってもお色直しできるかどうか決まってくるでしょう。
会費制のビュッフェ形式にすると会場を貸切できるのは2時間で、お色直しをするとせわしない印象になってしまうかもしれません。
ドレスだけさっと着替える、髪型やブーケなどのマイナーチェンジだけにするなど、短時間でお色直しできる工夫が必要です。
フルコースが提供される披露宴に近いスタイルの1.5次会では、会場を2時間半〜3時間の貸し切りにする場合が多いでしょう。
それほどの時間があれば、お色直しをしてもゲストに楽しんでもらえる余裕が生まれます。
Q.ウエディングドレスを必ず着なきゃだめ?
A.1.5次会には決まった枠組みはないので、ウエディングドレスを必ず着なくてはいけないなどのルールはありません。
おふたりの希望を叶える自由なパーティーをできるのが1.5次会のメリットなので、衣裳についても自由に選択できます。
ウエディングドレスに限らず、カラードレスや和装などお好みのものをセレクトしてみては。
ただウエディングドレス姿を期待しているゲストが多いのも事実でしょう。
Q.どんなシューズを選べばいい?
A.会場やドレスに合わせて、動きやすさとおしゃれさを両立できるシューズを選びましょう。
足元はドレスに隠れると思われがちですが、意外とゲストの目に入りやすい部分です。
多くのドレスショップでドレスとシューズを一緒にレンタルできるため、全身のコーディネートを考えるのがおすすめ。
また、会場内を歩き回ることも多いため、ヒールの高さや安定性も考慮して、動きやすいシューズを選ぶと良いでしょう。
まとめ:新郎新婦の新しい始まりを祝おう
いかがでしたでしょうか。
本記事では1.5次会で新郎新婦様が着用する衣裳について、詳しくご紹介しました。
1.5次会は自由にパーティーの雰囲気を決められるからこそ、衣裳についてもどうしたらよいか迷ってしまいますよね。
たくさんの選択肢の中から1.5次会にふさわしい衣裳を選ぶポイントや、よくある質問にも回答しています。
本記事を読んで、披露宴よりもカジュアルな雰囲気で楽しめる1.5次会で着る衣裳のイメージが湧いたら幸いです。