ゲストのお呼ばれ服を華やかにしてくれるコサージュ。お花をあしらったデザインが、ドレス姿をぐっと引き立ててくれます。
コサージュはフォーマルなドレスやスーツを彩るアイテムですが、マナーとして必ずつけるべきものではありません。そのため、結婚式につけていった方がいいのか、迷う方も多いでしょう。
そこで今回は、結婚式にお呼ばれした時のコサージュの付け方について解説していきます。コサージュのマナーを知ることで、自信を持ってコーディネートができるようになりますよ。
おすすめのコサージュは、そのままレンタルもできるのでぜひチェックしてみてください。
コサージュの基礎知識
まずは、コサージュがどういったものなのか解説していきます。
フォーマルな場で活躍するコサージュとは
コサージュは、女性のドレスなどにつける花飾りのこと。生花とは限らず、造花を使ったり布やリボンなどで花を模して作ったりしたものもあります。
フランスの貴婦人がお祝いの場で花を胸元につけたのが始まりとされ、フォーマルな場で着用することが多いアイテムです。
コサージュは結婚式では必ずつけるもの?
コサージュは、結婚式で必ずつけるという決まりはありません。ドレスのデザインによってはない方がよい場合もありますし、胸元に飾りをつけるのが好みではない方もいます。
しかし、あるとお呼ばれ服がさらに華やぐので、迷っている方はぜひ挑戦してみてください。
結婚式用のコサージュマナー
次に、結婚式でコサージュをつける時のマナーについて解説していきましょう。
避けるべきコサージュの色とデザイン
結婚式では、避けた方がいいコサージュの色やデザインがあります。
▼黒・白のコサージュ
黒や白のコサージュをゲストがつけるのは、結婚式ではマナー違反です。
黒のコサージュは暗い印象を与え、お葬式をイメージさせてしまうかもしれません。
また、白い花は花嫁のみがつけるもの。
コサージュは花をモチーフにしているので、避けた方がよいでしょう。
▼生花のコサージュ
結婚式で生花をつけるのは新郎新婦だけなので、生花のコサージュもNGです。
造花も、本物とそっくりなものは避けた方がよいでしょう。
プリザーブドフラワーやドライフラワーも生花を使っているので避け、花ではない素材で花をモチーフにしたものを選ぶのがおすすめです。
▼大きすぎるデザイン
大きすぎるコサージュは、ドレスとのバランスを欠いて悪目立ちしてしまうかもしれません。
結婚式の主役は新郎新婦なので、下手に目立ちすぎるデザインも避けましょう。
コーディネートのメインはコサージュではないので、ドレスに添える気持ちで選ぶのがおすすめです。
コサージュを選ぶときのポイント
結婚式にふさわしいコサージュは、大きさと色選びがポイントになります。
▼全体のバランスを崩さない大きさ
ドレスに上品さをプラスしてくれるのは、控えめな大きさのコサージュ。
目安としては、12cm以下のものを選ぶと品よく見えるようです。
かといって小さすぎても、インパクトに欠けてしまいます。
ドレスのデザインとのバランスも考えながら、適度な大きさを選びましょう。
▼おすすめの色について
コサージュの色は原色だと目立ちすぎてしまうため、淡い色がおすすめです。
品よく見せるなら、ゴールドやベージュ、クリームなど。ピンクやオレンジは、若々しさや女性らしさを表現できます。
グレーやシルバー、ブルーは、シックで洗練された装いになるでしょう。
素材とデザインについて
コサージュは、素材とデザインによってもさまざま。結婚式におすすめのものや、コーディネートのポイントを紹介しますね。
▼素材のおすすめ:サテン・シルク・レース
おすすめの素材は、エレガントなサテン、シルク、レースの3つ。
一輪の花や小さな花が束になったコサージュが、高級感のある素材で輝きます。
単色やグラデーション、複数の素材を重ねたものなど、デザインによっても異なるので、ドレスの雰囲気に合わせて選びましょう。
▼パールやビーズで華やかさをプラス
コサージュのデザインには、パールやビーズで装飾をして華やかさをプラスしたものも多いです。
パールの光沢やビーズのきらめきが、フォーマル感を高めてくれますよ。
ネックレスやピアスなどのアクセサリーとリンクさせたコーディネートにしても素敵です。
▼ドレスと同系色で揃え服装に統一感を
洗練された装いにするなら、ドレスとコサージュを同系色で揃えましょう。
服装に統一感が生まれ、大人の上品さが感じられるコーディネートになります。
一方で、コサージュが映えるメリハリのあるコーディネートにしたい時は、ドレスと異なる色のコサージュがおすすめです。
コサージュの位置と付け方
コサージュは、付け方や位置によっては不格好になってしまうかもしれません。次に紹介するポイントを押さえておきましょう。
左胸につけるのが基本
コサージュは、左胸の鎖骨のくぼみ辺りにつけるのが基本です。あまり下につけると、コサージュの正面が横や下を向いてしまったり、印象が薄くなったりしてしまうかもしれません。
また、顔周りに近い位置につけることで、顔をパッと華やかに見せる効果も期待できますよ。
▼右胸につけてもマナー違反にはならない
コサージュは絶対左と決まっているわけではないので、右胸につけてもマナー違反にはなりません。
しかし、人の視線は最初に右に向くことが多いと言われています。
向き合った時に右側に見える左胸につけた方が、相手に華やかな印象を持ってもらいやすいでしょう。
茎は上に向けるのが基本
茎があるデザインは、茎が上を向くようにつけるのが基本です。ただし、コサージュやドレスのデザインによっては、茎が上向きではない方がきれいに見えるケースもあります。
試着でコサージュをつけてみて、一番きれいに見える向きをチェックしておきましょう。
髪に付けるのはNG
コサージュは、胸元以外の場所につけてもかまいません。しかし、花飾りを髪につけるのは花嫁だけなので、ゲストがコサージュを髪につけるのはマナー違反です。
特に、親族は花嫁と一緒にゲストを迎える側になるので、マナーを守ったコーディネートを心がけましょう。
おしゃれで人気なコサージュランキング
最後に、おすすめのコサージュを3つ紹介します。どれもレンタル可能なアイテムなので、気になるコサージュがあったらチェックしてみてください。
50代・60代にもおすすめ
同系色をグラデーションで合わせ、パールやビーズなどできらめきをプラスしたエレガントなコサージュです。
花びらが大きく開くようなデザインは、顔周りをぐっと華やかに演出してくれます。
ドレスも同系色で合わせると、大人のシックなコーディネートができるでしょう。
小ぶりで合わせやすい
3輪の花をブーケにした、可愛らしさのあるコサージュです。
光沢のあるサテンを重ねた花びらにチュールを合わせ、程よくボリューム感を出しながらも、小ぶりなので目立ちすぎません。
チュールやレースの軽やかなドレスに合わせると、より華やかな装いになるでしょう。
クラシカルな装いに
小ぶりですが、一輪のバラが存在感のあるコサージュです。
くすみ系の落ち着いた色味にパールをあしらうことで、華やかさを演出しています。
クラシカルな雰囲気が魅力なので、シルクやサテンのハリのあるドレスに合わせると、品のよいコーディネートになるでしょう。
まとめ:いらないと思わずにコサージュでドレスアップしよう
コサージュは、ドレスの胸元などに付ける花飾りのこと。結婚式で絶対につけないといけないものではありませんが、あるとぐっと華やかさが増します。
今回は、結婚式でつける時のマナーや、おすすめのコサージュを紹介してきました。
コサージュはさまざまなデザインがあるので、ドレスに合わせたコーディネートを考えるのも楽しいですよ。
顔周りを華やかにする効果もあるので、ぜひコサージュを結婚式の装いに加えましょう。