レストランウエディングは1990年代から行われるようになった結婚式のスタイルの1つで、まだ30年ほどの歴史です。
結婚式はさまざまな年代や性別の方々が集まる場なので、世代によってはあまり馴染みがないスタイルでしょう。
そんなレストランでのウエディングパーティーにお招きされたら、どんな服装で参列したら良いか迷ってしまいますよね。
「レストランウエディングってどんな結婚式?」
「レストランならではの服装マナーは?」
「レストランウエディングに参列する服装を知りたい」
本記事では、レストランウエディングの特徴や参列する際の服装マナー、立場ごとのコーディネートについてご紹介します。
具体的なドレスやスーツもご紹介していますので、服装選びの参考にしてくださいね。
レストランウエディングとは
近年は、結婚式や披露宴をレストランで行うのも選択肢の1つとして人気です。
まずは、レストランウエディングとはどういうスタイルの結婚式か詳しくご紹介します。
ホテルウエディングや専門の結婚式場でのウエディングとの違いについても解説していますので、目を通してみてくださいね。
よりカジュアルなスタイルの結婚式
レストランウエディングは、普段の食事処としても利用できるレストランを貸切って行うカジュアルなパーティースタイルです。
ホテルや専門式場での格式あるフォーマルな雰囲気のウエディングに対して、レストランは親しみやすい雰囲気。
レストランといっても、カジュアルなところから高級ホテルのレストランまで雰囲気には幅があります。
結婚式・披露宴をきちんとフォーマルな形式で行う新郎新婦さまもいるので、TPO に合わせた服装の選択が必要です。
ご祝儀制ではなく会費制の場合が多い
レストランウエディングでは、受付でご祝儀をお渡しするのではなく、会費を払って参加する場合もあります。
新郎新婦さまがゲストの金銭的な負担を減らし気軽に足を運んでもらいたいと、会費制にすることも多いです。
会費制になると、コース料理よりもカジュアルな食事で引出物もなしになります。
ただ、新郎新婦さまの意向によっては、レストランならではの質にこだわったコース料理を用意してくれることも。
招待状に会費制であることが明記されている時は会費を持参し、それ以外はご祝儀制のウエディングであると認識しましょう。
ご祝儀制は、ホテルや専門式場での結婚式・披露宴と同様にコース料理や引出物などのおもてなしがあります。
会費制の結婚式でのマナーについては以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/9053/
交流が多い結婚式になりやすい
新郎新婦さまがカジュアルな雰囲気でゲストとたくさん交流したいという希望から、レストランウエディングを選ぶ場合もあります。
レストラン脇のガーデンでの演出をしたり、自由に席を立って話ができる歓談時間がある際には、動きやすい服装がおすすめ。
どういうウエディングパーティーを予定しているのか想像しながら、服装を選ぶのも大切なポイントです。
レストランウエディングにおける基本の服装マナー
続いては、レストランウエディングにおける基本的なマナーについてご紹介します。
会場がレストランであったとしても、
- 殺生を連想させる毛皮やアニマル柄は避ける
- 素足はNG
- 全身黒または白でコーディネートする
- 露出の多い服装
などの結婚式における服装マナーは、他の会場で行う場合と同様です。
性別や立場に関わらず服装マナーのベースになる部分なので、しっかりとポイントを押さえましょう。
またレストランウエディングの雰囲気に合わせて、ゲストの服装について新郎新婦さまからご案内があるかもしれません。
ドレスコードごとのポイントをまとめましたので、参考にしてくださいね。
ドレスコードがあれば従う
新郎新婦さまからドレスコードのご案内がある際は、それに従いましょう。
会場がどこかに関わらず主催者側から案内がある場合には、それがゲスト全員の共通認識になります。
ドレスコードは全部で7種類ありますので、下記の表をご覧ください。
▼ドレスコードの種類
フォーマルスタイル (礼服) |
モストフォーマル (正礼装/正装/正礼服) |
最も格式の高い礼服 結婚式などの主催者 |
セミフォーマル (準礼装/準礼服) |
一段格下の礼服 結婚式などのゲスト | |
インフォーマル (略礼装/略礼服) |
礼服の中で一番カジュアル 平服のこと | |
カジュアルスタイル | スマートエレガンス | 礼服ではない品のある装い 二次会など |
カジュアルエレガンス | フォーマルと普段着の中間 顔合わせなど | |
ビジネスアタイア | ビジネススーツ 仕事上のパーティーや株主総会など |
|
スマートカジュアル | 食事会や参観会などの学校行事 |
「平服でお越しください」の正しい解釈について
招待状などに「平服でお越しください」と注意書きがあるパターンについて解説します。
「平服」とは普段の生活で着ている服装と受け取りがちですが、ウエディングではそのような意味ではありません。
あくまで正礼装や準礼装でなくても、略礼装で大丈夫という意味合いになります。
「平服」には、新郎新婦さまの「堅苦しくせず気軽にお越しください」という気持ちが込められているのです。
男性ではノーネクタイ、ジャケットを羽織らないなどのカジュアルダウンはNG。
女性ならコットンのワンピースやミニスカートなどは相応しくありません。
礼服の中でも一番格式の低い略礼装を着て、参列しましょう。
「カジュアルな服装でお越しください」の正しい解釈について
招待状に「カジュアルな服装でお越しください」と記載してある場合、文面通りの服装で行くと浮いてしまう可能性があるでしょう。
「平服」の考え方と同じように、普段着はふさわしくありません。
ウエディングにおける「カジュアルな服装」とは、礼服ではないけれどお祝いの場に相応しい程度の服装。
Tシャツにジーンズ、足元はスニーカーなど、カジュアルすぎる服装はNGです。
男性ならYシャツにスラックス、カットソーにジャケットなど普段着ている服装よりもきれいめなコーディネートをしましょう。
女性であればブラウス×スカートや、パンツドレスなどドレッシーな装いが適しています。
かしこまりすぎる必要はないので、ジャケパンスタイル、カラーシャツや柄物ネクタイ、バイカラードレスなどもOK。
動きやすい服装選びのコツ
レストランウエディングでの動きやすい服装を選ぶコツをご紹介します。
タイトなシルエットのパンツやスカートは、身動きが取りにくかったり食事をして窮屈になってしまうことも。
ゆとりのあるサイズ感や、ウエストゴムやストレッチ素材など機能性を兼ね備えた服装がおすすめです。
レストランウエディングではきちっとした格式を重んじる服装よりも、堅苦しくなく動きやすい服装を心がけましょう。
ゲストの服装ポイントについて
新郎新婦さまの友人として参列するゲストの服装について詳しくご紹介します。
おすすめのレンタル衣装も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
女性のドレス選びのポイント
レストランウエディングにお呼ばれした際には、きちっとしすぎないラフさと上品さのバランスが大切です。
あまりかしこまったフォーマルな服装は、レストランウエディングでは浮いてしまうかもしれません。
レストランウエディングには、パーティードレスの中でもラフさのあるデザインや華やかさのある装いがよいでしょう。
服装のマナーについて、詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6673/
▼おすすめのコーディネート1
正礼装や準礼装ではワントーン無地のドレスが基本ですが、略礼装では花柄や流行を取り入れたものでもOK。
花柄刺繍がドレスに華やかさを添えて、レストランウエディングに似合う衣装です。
▼おすすめのコーディネート2
パンツドレスはスカートよりも格が下がるためフォーマルな場では適していませんが、レストランウエディングにはおすすめ。
パンツなら動きやすいという点からもぴったりです。
男性のスーツ選びのポイント
レストランウエディングにお呼ばれされたなら、カジュアルさを取り入れたコーディネートがおすすめ。
ダークスーツやブラックスーツに白いワイシャツ、白またはシルバーネクタイの着用が結婚式の王道スタイルです。
王道スタイルから少し色味を変えたり、季節感のある素材にするなどカジュアルさを取り入れてみましょう。
ポケットチーフやカフスでファッションを楽しむのもおすすめです。
服装のマナーについて詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6687/
▼おすすめのコーディネート3
ベーシックなグレースーツも、ベストの色が薄いと明るい印象になります。
1つのアイテムの色を変えるだけでも雰囲気が変わるので、足し算しすぎないことがおしゃれのポイント。
▼おすすめのコーディネート4
略礼服のドレスコードなら、チェック柄やストライプ柄など、スーツに柄があるものに挑戦してみては。
ただし、あくまで新郎さまが主役になりますので、控えめなデザインのものがよいでしょう。
親族の服装ポイントについて
カジュアルな雰囲気のレストランウエディングであったとしても、主催者側の場合にはフォーマルを意識しましょう。
ゲストをおもてなしする立場であることを忘れずに、ゲストよりも少しおめかしした服装が適しています。
家族や親族の服装については以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7233/
着物での参列を考えている場合は以下の記事が参考になるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6937/
両親の服装について
特に新郎新婦さまのご両親は、他の会場での結婚式と同様に正礼装がふさわしいでしょう。
レストランウエディングでは準礼装でも問題ないかもしれませんが、両家で揃えるように相談して決めるとスムーズです。
▼父親におすすめの服装
男性の正礼装はモーニングコートか燕尾服ですが、結婚式の父親の衣装といえばモーニングコートが定番です。
モーニングコートとは後ろの丈が長くなっているジャケットに、縦縞のグレーのスラックスを合わせる衣装のこと。
レストランウエディングでは、ディレクターズスーツという準礼装やタキシードをお召しになる場合もありますが、両家で格を揃えましょう。
父親の服装について詳しくは以下の記事でも解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/8997/
▼母親におすすめの服装
母親は正礼装をしますが、お昼はアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレスと時間帯によってマナーが異なります。
レストランウエディングを行う時間帯に合わせて選びましょう。
黒留袖であれば時間帯を気にせず着用できます。
アフタヌーンドレスはスカート丈や袖丈が長く、首元や胸元など出来るだけ肌の露出を抑えるのがマナーとされています。
レストランウエディングでは、きちんと感のあるジャケットよりもケープなどおしゃれなアイテムを取り入れるのがおすすめ。
シンプルなロングドレスにラッセルレースのボレロが華やかさをプラスしてくれています。
ワントーンで揃えるよりもブルー×ブラックの組み合わせが、レストランウエディングの軽やかな雰囲気にマッチするでしょう。
兄弟・姉妹の服装について
新郎新婦さまのご兄弟である場合は、パーティーの中で目立つシーンがあるかどうかで判断しましょう。
例えば、中座の際にエスコートをお願いされているなどです。
人前に立つ可能性がある時には、よりフォーマルな服装を心がけましょう。
おじ・おばの服装について
新郎新婦さまのおじ・おばの立場である場合は、準礼装がふさわしいでしょう。
夫婦や両家で格と和装か洋装かを揃えることを意識して選ぶのがおすすめです。
親族での集合写真など両家で揃うシーンがあるため、両家が揃っているとちぐはぐした印象になりません。
以下の記事も参考になるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7065/
40代以降になってくると、20代・30代の頃とは違い上品さが求められます。
年齢に合った服装を心がけましょう。
子どもの衣装について
子どもは子ども用ドレスやスーツ、制服があれば制服を着れば大丈夫です。
しかし、主役は新郎新婦さまなので、目立つような衣装はマナー違反。
ドレスの色も特に言及がなければ白色は避けるのが安心です。
靴についてはヒールのものを無理に選ぶ必要はありません。
その他親族の服装について
いとこなどその他の親族についても主催者側の立場になるので、準礼服を選びましょう。
友人ほどカジュアルになりすぎないように意識することが大切です。
まとめ:レストランウエディングに合う服装で特別な一日を
いかがでしたでしょうか。
本記事ではレストランで行うウエディングパーティーに出席するゲストの服装についてまとめました。
レストランウエディングでは、正礼装よりも着崩した服装でもOKというルールに幅があるからこそ迷ってしまうかもしれません。
基本的なドレスコードを押さえ、レストランならではの注意点や立場によるコーディネートの違いについて詳しく解説しています。
レストランウエディングに参列する際の服装選びのヒントになれば幸いです。