婚約した後に、新郎新婦さまと両家の親で集まって初めて挨拶をする両家顔合わせ食事会。
両家顔合わせの予定は決まったけれど、母親としてどんな服装で出席すれば良いか迷ってしまいますよね。
「両家顔合わせ食事会の母親の服装は?」
「季節に合わせた母親コーデを知りたい」
「母親として気をつけるポイントは?」
本記事では、両家のバランスを意識した服装の選び方から、50代にふさわしい上品なコーディネートのポイントまで解説します。
フォーマルの度合別、季節別の具体的なおすすめアイテムもご紹介。
母親としての服装の心得を知り、安心して両家顔合わせ食事会に臨んでくださいね。
結婚前に行う両家顔合わせとは
結婚の挨拶を終えたカップルがお互いの両親を紹介し合い、親睦を深めることを目的として行われるのが両家顔合わせです。
この食事会は、両家が初めて顔を合わせる大切な機会であり、今後の結婚生活をスムーズに進めるためにも重要な意味を持ちます。
食事会には結納のように厳格なマナーや決まった形式はありませんので、新郎新婦の意向に合わせ自由に開催することが可能です。
料亭やレストランなどで行われることが多く、結婚に関する具体的な話を進めるきっかけにもなります。
相手の家族と初めて会う場になるので、失礼のない服装を心がけましょう。
両家顔合わせに相応しい母親の服装マナー
初対面となる両家顔合わせ食事会は、お互いに良い第一印象になるように心掛けたいところ。
最初の印象が全てではありませんが、今後末永くお付き合いをしていく上で良好な関係を築いていきたいですよね。
まずは両家顔合わせ食事会における母親の服装選びで意識したい基本ポイントを紹介します。
両家の格を揃える
両家で服装の格が大きく異なると、気まずい雰囲気になってしまうかもしれません。
どの程度フォーマルにするのかを、事前に新郎新婦様を通じて相談すると良いでしょう。
和装か洋装どちらでも構いませんが、格をそろえる意識が大事。
たとえば、片方の母親が正礼装を着ているのに、もう一方がカジュアルな服装だとバランスが悪く見えてしまいます。
お互いの服装の格を事前に確認し、同じレベルに揃えてください。
新郎新婦から綺麗めな格好、と曖昧な表現をされた場合は画像で確認するのがいいですよ。
会場に合わせて選ぶ
顔合わせを行う会場の雰囲気に応じた服装を選びましょう。
ホテルや高級料亭のような格式高い場所では、フォーマル感のあるスーツや着物が好印象です。
カジュアルなレストランであれば、セットアップや上品なワンピースなど会場の雰囲気に合わせてカジュアルダウンしてみても。
セミフォーマルか普段着に近いラフスタイルにするかは、会場の格に合わせて決めてみてください。
会場にドレスコードがある場合は併せて参考にすると浮きにくいですよ。
新郎新婦よりも控えめな服装を選ぶ
主役はあくまでも新郎新婦様。自分の服装が本人たちより目立ちすぎないよう配慮が必要です。
新婦様より華やかな色味やデザインは避け、落ち着いたトーンで上品にまとめましょう。
控えめながらもきちんと清潔感のある装いをすると、安定感や誠意が伝わるはず。
50代の母親におすすめのコーディネート例
両家顔合わせ食事会の場では、母親としての品格と落ち着きのある装いが求められます。
50代の女性にふさわしいコーディネートを選ぶことで、相手に良い印象を与え安心してもらえるでしょう。
ここではフォーマルからカジュアルまで、シーンや時期に合わせたおすすめのコーディネートをご紹介します。
春夏秋冬のコーディネート例をレンタルできる洋服や購入できるアイテムで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フォーマルスタイル
洋装であればセレモニースーツ、和装であれば留袖や訪問着などがフォーマルなコーディネート。
きちんとした印象を与え、料亭やホテルなど格式のある会場で行う顔合わせに適しています。
具体的なフォーマルコーディネートを3つご紹介します。
▼セレモニースーツ
セレモニースーツはジャケットとスカートまたはワンピースのセットで、顔合わせの場に適した上品さと格式を兼ね備えた装いです。
落ち着いたデザインやカラーを選ぶと良いでしょう。
ベーシックなネイビーワンピースにツイードのジャケットの組み合わせが、品よくまとまります。
シンプルなデザインは幅広いシーンで対応できる、間違いない安心のコーディネート。
▼着物
着物は日本の伝統を感じさせる装いで、留袖や訪問着などがフォーマルな場に適しています。
黒留袖は、母親として着る和装の中で最も格式の高い正礼装。
結婚式当日にも着用されるほどの格の高さのため、カジュアルな顔合わせよりも、正式な結納やかしこまった顔合わせ向きです。
落ち着いた色合いの訪問着は、母親の立場にふさわしいでしょう。
胸元にも柄のあるのが特徴の訪問着は、着席していても華やかさがあり、お祝いの席にぴったりです。
新婦様が振袖を着る場合は、振袖を引き立てるような着物を選べると素敵です。
カジュアルスタイル
リラックスした雰囲気で和気あいあいとした顔合わせをする場合には、服装もカジュアルなコーディネートにすると良いでしょう。
レストランや馴染みのお店など、カジュアルな会場に向いています。
具体的に3つのアイテムをご紹介しますので、カジュアルコーディネートの参考にしてくださいね。
▼セットアップ
セットアップは、同じ素材や雰囲気で合わせた上下の組み合わせで、程よいカジュアル感ときちんと感を両立できます。
ペプラムトップスにワイドパンツのセットアップは、上品さを保ちつつリラックスした印象を与えるでしょう。
カジュアルになりすぎないように、バッグや靴などはきちんとしたものを選ぶのが着こなしのポイント。
ボウタイブラウスにロングジレとパンツのセットアップは、40代・50代のおしゃれな着こなしをしたい方におすすめ。
トレンド感のあるスタイルも落ち着いたグレージュで大人に着こなしましょう。
▼パンツスーツ
パンツスーツは、動きやすさとスタイリッシュさを兼ね備えた装い。
スカートよりもカジュアルになるため、かしこまりすぎない雰囲気の顔合わせに適しています。
ブラウンで統一されたブラウスとパンツに、明るいベージュのジャケットの組み合わせがお祝いの席を明るくしてくれるでしょう。
春のコーディネート
春の顔合わせには、季節感のある明るく柔らかな色合いのセットアップが適しています。
春夏は軽やかな素材と上品なデザインで、華やかさと落ち着きを演出しましょう。
薄手でストレッチ性のあるリラックスした素材ですが、胸元に入ったたっぷりのタックがエレガントな雰囲気にしてくれます。
夏のコーディネート
夏の顔合わせには、通気性の良い素材と涼しげなデザインがおすすめです。
寒色系の色合いで夏らしく爽やかにまとめましょう。
ノースリーブのロングドレスにショートケープがセットになっているので、肌の露出を抑えつつも涼しげです。
秋のコーディネート
秋冬の顔合わせには、こっくりとした温かみのある色合いが適しています。
七分袖のワンピースは、季節の変わり目にぴったり。
ウエストシェイプのシルエットとタイトなスカートがぽっちゃり体型でもスリムに見せてくれるでしょう。
レディースの大きいサイズも展開しており、60代になっても着られる便利なワンピースです。
冬のコーディネート
冬の顔合わせには、厚手の素材と暖かみのあるデザインで防寒対策も万全に。
スタンドカラーで襟元までしっかり覆ってくれるジャケットには胸当てがあるため、インナーをしっかり着込むことができます。
ロングスカートなので防寒でき、快適に過ごせるメリットも。
コートを上に羽織ることを見越して、すっきりとしたシルエットのものがおすすめです。
着心地と保温性も重視しつつ上品に足元まで暖かくしましょう。
両家の顔合わせに相応しいコーディネートのポイント
服装のテイストや雰囲気が整っていても、小物や色柄など細かな部分の選び方ひとつで印象は大きく変わります。
ここでは、全体のバランスを整えつつ好印象を与えるためのポイントをご紹介。
選び方のヒントをチェックして、品のある装いを仕上げましょう。
色の選び方
ベーシックな落ち着いた色を選びましょう。
ベージュやネイビー、グレーなど派手すぎず、暗くなりすぎない色味が好印象。
全身を黒でコーディネートすると喪を連想させてしまうので、小物で明るい色を足す工夫をしてください。
柄の選び方
派手な柄や奇抜なデザインは避けるのが基本です。
小花柄や幾何学模様など、上品な柄を選びましょう。
柄の大きさが大きすぎるとカジュアルに見えるためご注意を。
柄がカラフルだと派手な印象になるため、生地と同色系の色合いでまとめてある柄だと品が良く見えます。
靴やバッグの選び方
靴のヒールは、高すぎず安定感のあるパンプスが安心。
つま先が見える靴は避け、フォーマルな印象を大切にしましょう。
バッグは、小ぶりで品のあるハンドバッグがフォーマルな装いには適しています。
派手すぎる装飾がなく小さめのものを選びましょう。
アクセサリーの選び方
大ぶりなアクセサリーは主張が強くなりがちなのでご注意を。
パールなど、シンプルで上品なものが定番で使いやすいです。
身につける数を絞り、上質なアイテムをプラスしましょう。
コサージュやネックレスがおすすめです。
ワンピースを着る時のポイント
50代女性がワンピースを着る際には、ひざ下丈〜ロング丈がフォーマルシーンにぴったり。
短すぎるとカジュアルに見えたり、年齢にそぐわない印象を与えてしまうかもしれません。
裾が広がりすぎないデザインが、大人の女性として品があります。
両家顔合わせでは立ったり座ったり、お辞儀をするシーンも想定されますので、動きがあっても品良く見える長さを意識しましょう。
着物を着るときのポイント
色留袖や訪問着など、控えめながら格式ある着物を選択しましょう。
派手すぎない色柄を選ぶことで落ち着いた印象に。
帯や草履、バッグなどの小物は品の良さを意識したいポイントです。
着崩れ防止のためにも、プロによる着付けを依頼するのがおすすめ。
その他の家族の服装マナー
両家顔合わせ食事会では、新郎新婦のご両親だけでなく、兄弟姉妹や祖父母など他の家族が出席するケースもあります。
家族全員が安心して食事会に臨めるよう、母親以外の服装マナーについても確認しておくことが大切です。
ここでは、父親やその他の家族がどのような服装を選ぶべきか解説します。
父親の服装マナー
父親の服装は、母親の服装に合わせて考えることが重要です。
フォーマルな服装をするのであれば、格を合わせてスーツがよいでしょう。
一般的に、ホテルや料亭のようなフォーマルな食事会ではダークカラーのスーツが適しています。
ネイビーやチャコールグレーのスーツに、白のワイシャツと落ち着いた色のネクタイを合わせると良いでしょう。
結納の場合は、ブラックスーツを着ることもあります。
一方、カジュアルなレストランなどでの食事会では、ジャケットにノーネクタイでもOK。
事前に両家で相談しておくと安心です。
パンツスタイルでもチノパンのようなカジュアルすぎるものは避け、センタープレスの入ったスラックスを選ぶと良いでしょう。
清潔感を保つため、シャツやパンツにはアイロンをかけ、シワのない状態がベスト。
父親の服装も、両家の格を揃えることを意識し、新郎新婦よりも控えめな印象にまとめることが大切です。
家族(男性)の服装マナー
両家顔合わせの席に同席する男性の服装も、格を合わせて用意すれば基本的に問題ありません。
新郎新婦さまや両親よりも落ち着いた服装を心がけるとちょうどよいでしょう。
基本的に、ブラックスーツやダークスーツといったスーツスタイルがベースとなります。
シャツは白や淡い色を選び、ネクタイも派手すぎない色や柄を選ぶと好印象。
カジュアルなスタイルにする場合は、きちんと感を保ちつつも爽やかな印象のジャケパンスタイルがおすすめです。
革靴を着用し、靴下もスーツの色に合ったものを選ぶなど、細部にまで気を配りましょう。
Tシャツやジーンズ、スニーカーなどのカジュアルすぎるファッションはNGです。
家族(女性)の服装マナー
女性は清潔感のあるきれいめな服装がおすすめです。
主役の新婦よりも目立たないよう、落ち着いた色味のワンピースや、ブラウスにスカートを組み合わせたスタイルを選びましょう。
カジュアルすぎず、かといってフォーマルすぎることもない、上品な装いが理想的です。
ワンピースなら一枚でコーディネートが決まるため非常に便利です。
同系色のニットカーディガンやジャケットを羽織ると、よりきちんと感が出ます。
アクセサリーは控えめなデザインを選び、小ぶりで上品なバッグと安定感のある靴を合わせることで、洗練された印象に。
パンツスタイルを選ぶ際は、カジュアルになりすぎないよう素材感や色味に注意し、フォーマルな要素を取り入れることが大切です。
女性の服装マナーについてはこちらの記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13875/
まとめ:顔合わせに相応しい服装で出席しよう
両家顔合わせ食事会は家族同士が初めて正式に顔を合わせる大切な場面。
母親として、相手に失礼のない服装で出席したいですよね。
年齢や季節、会場に合ったコーディネートを意識し、控えめながらも上品で清潔感のある装いを心がけましょう。
本記事では、50代女性が両家顔合わせ食事会に母親として出席する際にふさわしい服装についてご紹介しました。
具体的なおすすめアイテムもご紹介していますので、参考にしてくださいね。