結婚を決めたらいつかはやってくる、義家族への挨拶はもう済ませましたでしょうか。最近は結納の代わりに食事会を設けるお二人が増えています。今後のためにもいいスタートダッシュを切りたいところです。しかし、会話が弾まず気まずい沈黙に包まれたなんて失敗談もあります。または、伝達不足や情報共有がなっていなかったせいで当日気まずい思いをすることもありえるでしょう。これらを解決してくれるのが、しおりを用意することです。会話のきっかけ作りや、挙式日など決まっていることを伝達する手段として作成する新郎新婦様が増えています。どんな内容を記載するのか、どうやって作成するのかを紹介しているので参考にしてみてください。デザインは会場や結婚式のテーマに沿ったものにすることがおすすめです。特に和風のデザインにする場合は和綴じに挑戦みてください。記念にも残せるものなので、しっかりと綴じられるものの方がおすすめです。おすすめの使用ツールについても紹介しているので、すぐに取り掛かることができます。あくまで家族内での食事会で使う補助アイテムなので、気負いすぎず気軽に取り入れることを検討してみてください。しおりを作成して、顔合わせを和気あいあいと乗り切りましょう。
緊張の両家顔合わせ
お互いの両親が初めて相見える場である顔合わせですが、これからの夫婦生活にかかわる大事な場面です。
ここで失敗すると婚姻そのものの行方が怪しくなる、なんてこともありえます。
とても失敗なんてできません。
少しでも心地よく過ごしてもらい、相手の家族に気に入ってもらうためにも気合をいれて準備をしましょう。
当日は両家とも緊張で会話が弾まず、お通夜モードになってしまったという失敗談をよく聞きます。
天気の話を5回もすることになるのは嫌ですよね。
会話を弾ませるアイテムとしてしおりを作成する新郎新婦様が増加中です。
本記事ではそんなお助けアイテムの作成方法を紹介していきます。
基本を押さえたうえでしおりも用意し、準備万全な顔合わせを行いましょう。
気まずくならないおもてなし
顔合わせで気まずい瞬間の原因で多いのが、服装などの格が揃っていないことで起こるものと会話が続かないことです。
服装の雰囲気が離れていたり、手土産の有無とグレードに違いがあったりするとぎこちない感じになります。
これはあらかじめ両家ともによく連絡してすれ違いを防ぎましょう。
そして会話が続かないことは、リサーチやお助けアイテムを用意することで緩和可能です。
事前に親御様の趣味やNGな話題を探っておくと当日困ることが減ります。
また、会話を助けるアイテムとしてしおりを作成したり、幼少期のアルバムを持参することも有効な手段です。
これらのアイテムがきっかけとなって会話が続いていくでしょう。
特に幼少期のエピソードや、お二人についてのエピソードなど、どちらか側が知らない事柄についての話題は盛り上がりやすいです。
基本的に顔合わせはお互いをよく知るための場ですから、相手が知らないことや興味のあることを話題にすればよいでしょう。
具体的には何を話題にすればいいのかのヒントを、しおりに記載すれば完璧です。
次の項目から作成方法を紹介していきます。
しおりを作成しよう
会話のきっかけ作りという面でも、当日の詳細を確認する方法としてもしおりは有効な手段です。
しおり、と聞くと皆さんは何を思い浮かべますでしょうか。
旅のしおりや遠足のしおり、という方が多いかと思います。
作ったことがある方は分かるかもしれませんが、意外と大変な作業です。
ただ、時代は便利なものでテンプレートを用意してくれているサイトも多く存在します。
プロフィールを考えるパートに苦労するかもしれませんが、他の部分にはさほど悩まず作成できるでしょう。
あくまで家族の食事会で使用するものなので、気構える必要はありません。
簡単な作りでも参加者にとってはありがたいものになります。
実物で用意せず、データだけ送るというのも今の時代に合っているのではないでしょうか。
まずはPCやスマホで作成し、それを印刷して製本したり、PDF化して参加者に送るという手順になります。
もちろんすべて手書きでも問題ありませんが、時間は有限なので手間のかからない方法を選びましょう。
おすすめのデザインツールはCanva です。
基本無料で使えて、ロゴやポスターの作成にも使われるツールになります。
他にはパワーポイントや、グーグルスライドでも作成可能です。
お二人が離れて暮らしていて、共同で作業する場合などはクラウド共有が簡単な方を選びましょう。
ちなみにCanva でも共同作業は可能です。
文字入れや、写真の背景透過など簡単に行えるのでウェルカムボードやペーパーアイテムの作成などにも役立ちます。
無料トライアル中に有料機能を駆使してデザインを作成しきるというのも、1つの手です。
この日を過ぎたら有料になってしまう! と締め切りを設けることができるので、直前にならないとやる気が出ない人におすすめします。
以下しおりの作成方法についての紹介です。
記念に残しておきたい方もいらっしゃるでしょうから、本記事では手元に残る形でのアイデアも紹介していきます。
内容について
内容についてですが、特に決まりがあるわけではありません。
もともと用意しなければならないものではなく、食事会の補助のために生まれたものだからです。
とはいえ、顔合わせは結婚の始まりの位置とも考えられますから適当にはできません。
それらしくするためには以下の構成で作成することがおすすめです。
他にも両家の連絡先や、家系図など今後聞くタイミングを逃しそうな情報も、この機会に載せておくと後々役立つことがあります。
気を付けることは、顔写真含め許可なく使わないことです。
掲載許可がとれたものだけ載せるようにしましょう。
それでは各項目を紹介していきます。
●表紙
表紙にはタイトル「○○家 △△家 両家顔合わせ」、日付、会場名を入れましょう。
●挨拶
お二人からの挨拶文を載せます。
招待状と同じように句読点や忌み言葉は使わないことを意識して作成してみしょう。
格式ばった場ではありませんが、今後の練習だと思ってやってみると経験値になります。
●顔合わせの進行表
当日の流れやコース内容を紹介すると、それをもとに会話のきっかけが生まれるものです。
次は何をするのかを全員が把握できるので、進行も楽にスムーズになります。
万が一進行役がうまくできなくなっても、周りがサポートできるでしょう。
●お二人のプロフィール
席次表に入れるプロフィールのように、お互いのプロフィールを入れます。
名前や生年月日などの基本情報のほかに趣味や好きなものを入れるとよいでしょう。
その場合は詳しくは書かずにさわりだけ載せると、会話が続きやすくなります。
相手の家族からするとフルネームを漢字で知れるのは、意外と嬉しいポイントです。
呼び方から漢字を推測するのが難しい名前もありますので、呼び名だけではなくフルネームを漢字で表記することをおすすめします。
●参加者のプロフィール
頻繁に顔を合わせることがないからこそ、お互いのことを知る機会は限られているのです。
ここでも漢字フルネームでの表記が役立ちます。
顔と名前を覚えるのが大変なのであれば、顔写真もあるとなおいいです。
出身地や年齢、仕事についてなど話しかけやすくなりそうな情報もプロフィールに載せるとよいでしょう。
ただ、生年月日は年齢がわかって嫌だと思う方もいます。
会話のきっかけ程度に考えているのであれば、干支の動物だけ分かるようにするというアイデアはどうでしょうか。
家族ぐるみで仲良くしたいと考えている場合は、取り入れて損はないパートになります。
●今後の予定
今後の予定についても共有ができると、親心としては安心できるというものです。
新居への引っ越しや、新婚旅行、婚姻届けを出す日など決まっているものを載せましょう。
計画的に動いているということがアピールできます。
自分たちも再度今後のスケジュール感が把握できるので一石二鳥です。
特に招待状の送付時期の目安があると親御様も動きやすくなります。
親戚も招待する場合、親御様が関わることも多いからです。
●結婚式について決まっていること
特に式場についてまだ詳しくは話していないというお二人には、式場情報と結婚式についての情報をお知らせすることをおすすめします。
改めて式場はどんな場所でどこにあるのかを載せましょう。
結婚式についても日取りと挙式開始時間、披露宴開始時間くらいは表記しておくと、親御様が親戚に声をかけるときに役立ちます。
●締めの挨拶
改めてお二人からの締めの挨拶文を載せましょう。
こちらも初めの挨拶と同じように、句読点や忌み言葉に気を付けて作成してみてください。
●裏表紙
枚数によっては省いてもいいのですが、やはりあった方がしおりという体裁を保ちやすいです。
表紙と合わせてデザインしてみましょう。
しおりの綴じ方
内容が決まったらさっそく印刷、PDF化に進みます。
印刷の場合気を付けたいのはページ順です。
中綴じで製本する場合、2ページ目の隣が3ページ目になるとは限りません。
一度いらない紙などで形だけ作ってみてページ番号を振り、バラしてその通りにページを並べて印刷すれば失敗しません。
また、綴じ方についてもホッチキスで留めたり、リボンでくくる方法があります。
和婚や、料亭での顔合わせの時におすすめなのが和綴じで作成することです。
和綴じの場合、中の用紙は二つ折りにするので隣り合うページは隣に並べて印刷できます。
枚数も多くなければ、穴を開けずに針と糸だけでも綴じられるでしょう。
穴を開ける場合、目打ちがなければ穴あけパンチで開けても、デザインの一環にできます。
穴あけパンチで穴を開けた場合は、太めの糸で綴じるとアンバランスになりません。
しおりの綴じ方にもこだわってみてはいかがでしょうか。
両家の関係を良好に
顔合わせのしおりの作成方法について紹介しました。
当日についての情報や参加者のプロフィールをまとめて、万全の状態で当日を迎えましょう。
気まずい時間もなく、つつがなく食事会を乗り越えられることを祈っています。