結婚式は春や秋がハイシーズンになりますが、あえて夏を選んで開催するカップルも少なくありません。
しかし、8月の結婚式は真夏の暑さやお盆の時期が重なり、「ゲストに非常識と思われるかな?」と気になる方も多いでしょう。
そこで今回は元ウエディングプランナーの筆者が、8月に結婚式を挙げるメリットやデメリットを解説します。
快適に過ごしてもらうコツや夏らしい演出アイデアも紹介しているので、8月の結婚式を検討している方はぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただき、ゲストに「来てよかった」と思ってもらえる夏の結婚式を叶えましょう。
真夏の結婚式はゲストから見てどうなのか
真夏の結婚式の一番のネックは、暑さ。
特に近年は、連日の酷暑が当たり前になってきています。
ゲストの立場からすると、暑い最中にきちんとした服装で結婚式に出向くことに、抵抗を感じる方は少なくないでしょう。
また、お盆の帰省やレジャーなどの予定があり、時間的にも金銭的にも余裕がないと、結婚式への参加を悩む方もいます。
そのため、真夏に結婚式を行う場合は、ゲスト目線での配慮をすることが大切です。
8月に結婚式を挙げるメリットとは
8月は結婚式のオフシーズンになり、春や秋のハイシーズンに比べると実施件数がぐっと減る時期。
しかし、8月ならではのメリットもあります。
費用を抑えられる
8月の結婚式のメリットは、費用を抑えやすいこと。
オフシーズンでも件数を増やすために、8月限定の値引きプランや特典を出してくることが多いからです。
新郎新婦からの値引きの交渉も、やりやすいでしょう。
ハイシーズンだと予算オーバーでも、8月の結婚式なら着たいドレスややりたい演出など、夢が叶うかもしれませんね。
他の人の結婚式と被らない
ハイシーズンに式場予約をしたら、親族や友人の結婚式と日取りが被ってしまったという話は少なくありません。
周りが結婚ラッシュだと日程調整が大変だったり、参加できるゲストが限られてしまったりすることもあるでしょう。
しかし、オフシーズンの8月であれば日取りが被りにくいため、自分たちの希望の日程で開催しやすくなります。
夏ならではの特別な演出ができる
夏が好きなカップルには、夏ならではの特別な演出ができることも魅力です。
ひまわりやトロピカルフラワーなどを使った装花は、季節感があっていいですよね。
フェスや夏祭りなどイベントをテーマにした結婚式は、夏の開放感が雰囲気を盛り上げてくれます。
夏をテーマにした結婚式はゲストにも伝わりやすいので、印象深い一日になるでしょう。
8月に結婚式を挙げるデメリットとは
8月に挙げる結婚式は、メリットばかりではありません。
デメリットも紹介していくので、結婚式を検討する際の参考にしてください。
暑さで体調不良になる可能性が高い
夏の結婚式の一番の難点は、暑さです。
8月は連日の猛暑で、夏バテしているゲストも少なくないはず。
お呼ばれ服や慣れない場所での緊張も相まって、体調を崩す方もいるでしょう。
体調不良で結婚式を楽しめないゲストがいたら、申し訳ないですよね。
気持ちよく出席してもらうためには、涼を感じる演出や暑さ対策を万全にするなど、ゲストが快適に過ごせるような工夫が大切です。
日取りによっては欠席のゲストが多くなる可能性がある
8月のお盆休みを利用して、実家への帰省やレジャーの計画を立てている方も多いでしょう。
結婚式の日取りによっては、多くのゲストを欠席か予定の変更かで悩ませてしまうかもしれません。
一方で、家族や親族のみの結婚式では、集まりやすいからとお盆期間に行う方もいます。
ゲストの顔ぶれも考慮して、周りに相談しながら日取りを決めることも大切です。
台風により交通機関が麻痺する可能性がある
8月は、台風が発生しやすい季節でもあります。
突然のゲリラ豪雨も夏に多く、天候による交通機関の麻痺でゲストが式場に来れなくなる事態もないとは言えません。
遠方のゲストには前泊してもらい、送迎バスやタクシーチケットを手配するなど、来やすいよう配慮することも大切です。
万が一を考えて、台風の際の対処方法を式場側とも相談しておきましょう。
8月の結婚式を快適に過ごしてもらうには
8月の結婚式はデメリットもありますが、ゲストへの配慮や快適に過ごしてもらうための工夫があれば楽しんでもらえるはず。
ここでは、8月の結婚式ならではのポイントや演出アイデアを紹介していきます。
お盆やピークを避けて日程を決める
結婚式の日程はゲストの都合も考えて、お盆やレジャーのピーク時を避けるのがベストです。
お盆(13~16日)や前後を避けた8月の初旬や下旬頃であれば、ゲストも予定を立てやすいでしょう。
結婚式の日取りを決めるときは、自分たちの希望だけでなくゲストへの配慮も大切です。
日取りを決めた理由も添えて出席を打診すれば、納得してもらいやすいでしょう。
早めに日程をゲストへ案内する
8月の帰省や旅行などは、早くからスケジュールを決める方も少なくありません。
早めに結婚式の日程をゲストに案内し予定を合わせやすくするのも、快く出席してもらうための大切なポイントです。
式場との本契約前に、ゲストに予定を聞いて日程を決めてもよいでしょう。
契約後の日程変更が可能かどうかも、式場に聞いておくと安心ですね。
交通アクセスのよい会場を選ぶ
交通アクセスのよい会場を選び、行き帰りのゲストの負担を減らすのも配慮のひとつです。
暑い最中に電車を何度も乗り換えたり、駅から長時間歩いたりするだけで疲れてしまいます。
帰りはさらに引出物を持って帰るのかと思うと、出席を迷うゲストもいるかもしれません。
アクセスが不安な場所は、送迎バスやタクシーチケットの手配も検討しましょう。
冷たい飲食物を出す
受付後のウェルカムコーナーやガーデン演出時には、冷たい飲み物でおもてなしを。
特に炭酸系のドリンクがあると、しゅわっとしたのど越しが暑さを和らげてくれるでしょう。
冷製オードブルやスープを取り入れるなど、食事で涼感を楽しんでもらうのもおすすめです。
デザートビュッフェで、アイスやかき氷を出すのもいいですね。
汗対策アイテムを用意する
制汗シートやスプレー、汗拭き用のタオルなど、汗対策アイテムを用意するのも夏のおもてなしのひとつです。
自由に使えるように、ウェルカムコーナーやパウダールームに用意しておくと喜んでもらえるでしょう。
カゴに入れて「来てくれてありがとう」などのメッセージを付けておくと、より一層ふたりの気づかいがゲストに伝わります。
エアコン完備の結婚式場を選ぶ
外との出入りがしやすく開放的な空間は、穏やかな気候では気持ちよく過ごせても、夏は暑さで快適さが損なわれるかもしれません。
8月の結婚式は、エアコン完備で暑さを感じさせない式場を選ぶこともゲストへの配慮です。
チャペルや披露宴会場などの場所の快適さだけではなく、ふたりやゲストが通る通路なども含めてチェックしましょう。
屋外の演出は控える
猛暑日は、ちょっと外に出るだけでも疲れてしまいますよね。
夏の結婚式では、暑さを避けるために屋外の演出を控えるのもひとつの方法です。
屋外で演出を行う場合は、日陰を用意したり午前や夕方など時間帯を考慮したりするとよいでしょう。
ゲストに冷たいおしぼりやお水を配ったり、扇風機やミストを設置したりなどの暑さ対策も有効です。
夏にぴったりの結婚式の演出アイデア
最後に、8月の結婚式におすすめの演出アイデアを3つ紹介します。
夏の結婚式のテーマに迷ったときは、ぜひ参考にしてください。
夏祭り風の楽しい演出
夏と言えば、お祭りを思い浮かべる方も多いでしょう。
ビュッフェを屋台風にしたり、水風船釣りなど遊べるコーナーを作ったりすれば、童心に帰って楽しんでくれそうです。
新郎新婦がお祭りの法被を着てかき氷を作ったり、デザートをサーブしたりするのもいいですね。
お祭りならではのワクワク感が、結婚式を盛り上げてくれるでしょう。
風鈴や花火を使った飾り付け
夏らしい飾りで、会場をコーディネートするのもおすすめです。
ウェルカムコーナーや会場装花に風鈴を取り入れれば、チリンという音が会場に涼感を吹き込んでくれるでしょう。
花火を使った演出も、夏らしくて人気です。
花火に点火するテーブルラウンドや、花火のついたウエディングケーキへの入刀などは、写真映えして盛り上がるでしょう。
クールビズを意識したドレスコード
かしこまった結婚式を避け、クールビズを意識したドレスコードでラフな雰囲気にするのもありです。
「ノーネクタイで」「リゾートっぽい軽装で」など、具体的に指定するとゲストも用意しやすいでしょう。
結婚式のテーマや意図も一緒に伝えれば、ゲストを戸惑わせることもありません。
新郎新婦も麦わら帽子やサンダルなど、夏らしいアイテムを取り入れましょう。
まとめ:真夏の結婚式でも最大限のおもてなしをしよう
真夏の結婚式は、暑さや台風などの天候、お盆休みとの兼ね合いなどの不安要素が少なくありません。
しかし、結婚式のオフシーズンだからこそ費用を抑えやすかったり、他の人の日取りと被るのを避けられたりとメリットもあります。
夏ならではの演出は、ゲストにとっても思い出深い結婚式になるでしょう。
この記事では、8月の結婚式を快適にするコツや演出アイデアも紹介してきました。
ゲストが快適に過ごせるようアイデアを散りばめ、真夏の結婚式を最大限のおもてなしで迎えましょう。