こだわって選んだウエディングドレスを持ち込みたいけれど、手入れや管理に悩む方は少なくないでしょう。
持ち込み衣裳の場合、式場ではどこまで管理してもらえるのか気になる方も多いはず。
「ドレスは畳んでおくとしわになる?」
「持ち込むときにドレスにしわを付けない方法は?」
そこで今回は、持ち込みドレスにしわをつけない方法を解説していきます。
持ち運びが難しい海外ウエディングの際のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、持ち込みドレスの不安が解消され、当日も安心してきれいなドレス姿を披露できますよ。
ウエディングドレスにしわを付けない方法
式場提携外のドレスショップで、購入やレンタルしたウエディングドレス。
結婚式の搬入日まで自宅に置いておく間に、しわが付いてしまったら焦りますよね。
ウエディングドレスは繊細なので、簡単に手入れできないのが悩みどころです。
まずは、ウエディングドレスにしわを付けないための基本を解説していきます。
ドレスは吊るして保管する
ドレスを自宅に持ち帰ったら、すぐに吊るして折りじわや畳みじわが付くのを防ぎましょう。
吊るすときは、ドレスの内側にある補助紐を使うと型崩れしにくいです。
保管期間が長い場合は、ほこりや汚れ防止のために不織布のカバーをかけておくとよいでしょう。
- ドレス用のハンガーを用意する
- 裾は床につかないように
- 編み上げ紐は締めすぎず緩すぎず
- 装飾品は外す
▼ドレス用のハンガーを用意する
ドレスは、普通の洋服よりかなり重いです。
型崩れしないように、ドレスの重さに耐えられる丈夫で幅の広いハンガーを用意しましょう。
吊るした跡が付きにくいのは、布製のハンガーです。
また、滑り止め付きや補助紐を掛けやすいカーブのあるハンガーなどもきれいにドレスを吊るせます。
▼裾は床につかないように
ドレスの裾が床につかない高さから吊るしておくことも大切です。
床についた裾がヨレて型崩れしたり、ほこりで汚れたりしてしまうかもしれません。
ドレスが長くてどうしても床についてしまう場合は、十分なスペースを確保し裾をきれいに広げて保管するとよいでしょう。
▼編み上げ紐は締めすぎず緩すぎず
背中を編み上げ紐で締めるタイプのドレスの場合は、軽く緩めた状態で保管しておくといいですよ。
きつく締めると変にしわが寄ったり、緩めすぎると型崩れしたりするかもしれません。
また、ファスナーやホックなどをしっかり留めておくことも、きれいな形を保つコツです。
▼装飾品は外す
ドレスのデザインによっては、造花などの飾りをピンやスナップボタンなどで取り外しできるものもあります。
ドレスを吊るして保管しておくときは、装飾品をすべて外しておくことも大切です。
装飾品の重みでドレスにしわが付いたり、装飾品自体の形が崩れたりするのを防げます。
ドレスを畳まない
ドレスのしわを防ぐためには、畳まずに保管するのがベストです。
ドレスの生地は繊細で、しわが付きやすいものもあります。
一度しわが付いてしまうと、元のきれいな状態に戻すのも大変です。
運搬等でやむを得ない場合も、長時間畳んだままにならないよう、持ち帰ったらすぐに吊るすなど対処しましょう。
また、ドレスを畳むときも、なるべくしわにならない畳み方をすることが大切です。
▼しわにならない畳み方
ドレスを畳むときは、次の手順で行いましょう。
- ドレスを裏返す
- 平らな場所に置いてしわを伸ばす
- 袖を内側に折りたたむ
- 裾から丸めていく
ポイントは、畳む前に広げてきれいに整えておくこと。
また、ぎゅうぎゅうに収納するとしわがつきやすくなるので、なるべくふんわりと折り目がつかないように畳みましょう。
ドレスを畳むときの隙間に、薄手のタオルなどを緩衝材として入れるのもおすすめです。
結婚式場に持ち込むときにしわを付けないコツ
提携の業者からレンタルしたドレスは、結婚式場やドレスショップが管理してくれます。
しかし、持ち込みドレスは式場やショップによって異なるので、しっかり確認した上で対処することが大切です。
納品したらすぐに吊るしてもらう
ドレスを納品したら、すぐにカバーを外して吊るしてもらいましょう。
できれば立ち会いの上でドレスを確認してもらい、状態を一緒にチェックすることをおすすめします。
しわがある場合は、その場で対策を相談できますよ。
結婚式当日までどこにどのような状態で保管しておくかも、あらかじめ聞いておくと安心でしょう。
ドレスショップにセッティングまでお願いする
式場に近いドレスショップであれば、セッティングまでやってくれるところも多いです。
納品の際には、吊るして状態のチェックまでしてもらえるか確認しておきましょう。
また、当日納品は慌ただしいですし、天候不良や交通渋滞などで間に合わない可能性もないとはいえません。
できれば前日までに納品してもらえるように、スケジュールの調整をしておくと安心です。
スチームアイロンをかけてもらう
納品したドレスのしわが気になる場合は、スチームアイロンをかけてもらいましょう。
ただし、式場によっては「持ち込みドレスに手を触れない」と決まっているところもあります。
手入れしてもらえるかを、事前に確認しておくことも忘れずに。
もし自分でスチームアイロンをかけるときは、湿らせた当て布を置き、低温から中温程度で行いましょう。
▼素材ごとのアイロンのかけ方を確認しておく
ドレスの素材によっては、アイロンで生地や装飾が溶けてしまうかもしれません。
ドレスショップに、アイロンのかけ方も確認しておきましょう。
ドレスに使われる生地では、チュールやオーガンジー、サテンが高温で溶けたりテカって跡が残ったりしやすいです。
部分的なしわであれば、ハンディスチーマーを使う方法もありますよ。
宅配の場合は取り出してチェックする
ドレスが宅配で届く場合は、すぐに取り出してチェックしましょう。
軽いしわなら、吊るしているときの重みで伸びることもあります。
式直前に取り出していると、しわを伸ばしている時間がないかもしれません。
また、畳まれている時間が長いと、しわが取れにくくなります。
しわがあった場合に早めに対処できるよう、すぐに取り出して吊るすことが大切です。
海外ウエディングのときにしわを付けないコツ
海外ウエディングでのドレスの持ち込みは、国内での結婚式よりさらに注意が必要になります。
ドレスの持ち運びから管理まで、しわを付けないようにするコツを紹介するので参考にしてください。
ドレスは機内持ち込みで持っていく
飛行機でドレスを持ち運ぶときは、機内持ち込みで持っていきましょう。
ドレスをスーツケースに詰めて預けてしまうと、しわになるだけでなく雑に扱われて破損してしまうかもしれません。
荷物の積み込みミスなどで、紛失してしまう可能性もあります。
大切なドレスは手元で管理できるように、手荷物で持ち込む方が安心です。
専用のドレスバッグを用意すれば、持ち運びもしやすいですよ。
▼早めにチェックインする
空港には余裕をもって到着し、早めにチェックインを済ませておくことも大切です。
その際、グランドスタッフにドレスを持ち込むことを伝え、機内での保管方法を相談するとよいでしょう。
規定サイズをオーバーしている場合は、さらに畳む必要があるかもしれません。
時間に余裕があれば、畳み直すなどの対処もできますよ。
▼ビジネスクラスなら吊るしておけることも
ビジネスクラス以上であれば、クロークが完備されていることが多いです。
搭乗するときにフライトアテンダントに相談すれば、預かって吊るしておいてくれるかもしれません。
座席がエコノミーでも、スペースが空いていれば吊るしてくれるケースもあるので、一度相談してみましょう。
ほかの荷物と一緒に置いておくときは、ドレスが潰れないように一番上に乗せるなど工夫してみてください。
空港まで車で移動する
自宅から空港までの移動を、タクシーや自家用車にするのもしわをつけないコツです。
電車やバスだと、混雑でドレスが潰れてしまうかもしれません。
タクシーや自家用車であれば、多少かさばっても邪魔にならないので安心です。
折りたためるドレスバッグに入れて、移動時はドレスを広げておくとよいでしょう。
ホテルについたらすぐに吊るす
現地のホテルに到着したら、すぐに吊るしておくことも大切です。
多少のしわは生地の重みで伸びるので、早めに広げておきましょう。
吊るしたら、しわだけでなく破損や汚れなどもないかしっかりチェックすること。
また、念のためにハンディスチーマーも持参すると安心です。
日本とは電圧が違うので、滞在する国に適合する変圧器も用意しましょう。
▼バスルームでは裾が床に着く可能性がある
ドレスをバスルームに干すといいという意見もありますが、あまりおすすめできません。
バスルームがおすすめされるのは、バスタブに張った蒸気でしわを取る方法もあるからです。
しかし、バスルームの床にドレスの裾がつくと、濡れたり汚れたりするかもしれません。
また、蒸気によってバスルーム特有の匂いがドレスに移る可能性もあるので、避けた方がよいでしょう。
持ち運びしやすいドレス選びも大切
海外ウエディングでは、持ち運びしやすいドレスを選ぶことも大切です。
たっぷりのフリルやロングトレーンなどは、かさばりやすく持ち運びも大変でしょう。
しわになりやすい生地だと、長時間のフライトや移動でしっかりしわが付いてしまい、手を尽くしても取れないかもしれません。
気に入ったドレスで結婚式をしたい気持ちも大切ですが、手入れや管理も考えてドレス選びを行いましょう。
まとめ:ドレスにしわが付かないように気を付けよう
結婚式で持ち込みのドレスを着る場合は、自宅での保管や持ち込み時にしわが付かないように気を付けることが大切です。
提携のドレスショップに頼む場合は式場側でしっかり管理してもらえますが、持ち込みの場合は基本的に自己管理になります。
今回は、ドレスにしわが付かない管理方法や持ち込むときのコツを解説してきました。
結婚式場やドレスショップにも相談しながら、当日しわのないきれいなドレスで結婚式を迎えましょう。