結婚挨拶後のお礼状マナー|書き方や例文、送り方を解説 | 結婚式場の選び方

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相手の両親に結婚の挨拶をした後は、感謝や思いを綴ったお礼状を送るのがマナーです。

しかし、手紙を送ることが少なくなり、メールやLINEが主流となっている昨今。

どうお礼状を書いたらいいのか分からないという方も多いでしょう。

また、いつお礼状を送ったらいいのか、封筒や便箋はどのようなものを選ぶべきか、悩む方も少なくありません。

そこで今回は、結婚挨拶後のお礼状のマナーについて解説していきます。

書き方だけでなく状況ごとの例文も紹介していくので、お礼状の文章に悩んでいる方もぜひ参考にしてください。

相手の両親によい印象を持ってもらえるように、しっかりお礼状のマナーを身につけましょう。

結婚挨拶のお礼状マナー

画像:ポストに投函する女性

相手の両親への結婚の挨拶後は、改めて感謝の気持ちを込めてお礼状を送りたいもの。

まずは、お礼状を送るときの基本のマナーを見ていきましょう。

お礼状は必要か

お礼状は必須ではありません。

しかし、何もお礼をしないよりは、改めて手紙を出すことで丁寧で誠実な人だと好印象を持ってもらえるはず。

礼儀を大切にする両親だったり初対面で関係が浅かったりする場合は、特に効果が大きいでしょう。

「緊張してきちんと話せなかった」「好意的に受け入れてもらえなかった」というときも、お礼状が挽回のチャンスになります。

 

お礼状を送るタイミング

お礼状を送るタイミングは、訪問から2~3日以内に届くように出すのがベストです。

遅くとも1週間以内には届くように投函しましょう。

挨拶からあまり間が開いてしまうと今さら感が出てしまい、かえって印象が悪くなってしまうかもしれません。

日にちが開いてしまった場合は、お詫びの言葉も一言手紙に添えるとよいでしょう。

 

お礼状は手書きする

お礼状は、手書きの方が気持ちが伝わります

きれいな文字が書けないと心配でも、一文字ずつ丁寧に心を込めて書くことが大切です。

かしこまった手紙には筆ペンや万年筆がマナーですが、あまり堅苦しくしたくない場合はボールペンでもかまいません。

書き間違えた場合は、修正ペンや二重線で消すのではなく、最初から書き直しましょう。

 

お礼状の送り方

お礼状は便箋を使い、封筒に入れて送るのがマナーです。

ハガキだと軽く感じられてしまうので、結婚挨拶のお礼状では避けましょう。

すでに相手の両親と親しくしている場合は、手紙だとよそよそしく感じられてしまうかもしれません。

関係性によっては、メールやLINEでお礼を送ってもよいでしょう。

ただし、その場合も丁寧な言葉で感謝の気持ちを伝えることが大切です。

 

便箋と封筒の選び方

お礼状の封筒は縦長の長形4号、便箋はB5サイズが一般的で、どちらも白無地が無難

きちんとした手紙を書く場合は縦書きが基本なので、縦の罫線が入った便箋を使うとよいでしょう。

送る相手の印象によっては、絵柄のある便箋を使ってもかまいません。

派手で文字が見にくいデザインは避け、シンプルで上品な柄を選びましょう。

 

お礼状の折り方・入れ方

お礼状を書いた便箋は、三つ折りにして封筒に入れます。

便箋に三等分に折り目を付け、下を折ってから上を重ねるように折りましょう。

三つ折りで入らない場合は、四つ折りにします。

四等分に折り目を付けたら下から半分に折り上げ、さらに下からもう半分を折り上げましょう。

封筒の裏側から見て手紙の書き出しが右上に来るように入れ、ノリで封をしたら「封」「〆」を封じ目に書きます。

 

お礼状の構成

画像:手紙を書こうとしている手元

お礼状の内容を基本的なルールに沿って構成することも、手紙を書くときのマナーです。

ここでは、段落ごとの書き方やポイントを解説していきます。

1.頭語

頭語とは、手紙の書き出しに添えるあいさつの言葉のことです。

手紙の文体を整えるためのもので、必ず文末の締めくくりの結語とセットで使います。

よく使われる頭語と結語の組み合わせは、次のとおりです。

「拝啓」「敬具」 最も一般的で幅広く使える
「謹啓」「謹白」 目上の方へよりあらたまった丁寧な手紙を書くときに
「前略」「草々」 簡略的で、季節の挨拶を省いて本題に入るときに
 
 

2.前文

頭語の次は、前文で感謝の気持ちを伝えます

結婚挨拶のために時間を割いてくれたこと、挨拶の場を設けてくれたことへのお礼を述べましょう。

一般的な手紙では、時候の挨拶や相手の健康や繁栄を祈る言葉を最初に述べるのがマナーです。

しかし、お礼状は結婚挨拶を終えてすぐ出すものなので、時候の挨拶等を書かなくても問題ありません。

 

3.本文

本文はお礼状の本題部分になり、挨拶に伺い温かく迎えてもらえたことの感謝や今後への気持ちを伝えます。

次の流れに沿って書くと、まとまりのある文章になるでしょう。

  1. 結婚の挨拶に伺ったことへの感謝
  2. 今後への決意や思い
  3. 今後もよろしくお願いします、というお願い

マイナスな表現は避け、前向きな姿勢を見せることがポイントです。

 

4.結びの挨拶

本文の最後は、結びの挨拶で締めくくります。

結婚挨拶のお礼状では、相手の健康や幸せを祈り、今後もよろしくお願いしますという気持ちを込めるのが定番です。

再会を楽しみにしているという一言を添えると、次につながる前向きな気持ちを伝えられますよ。

最後まで、相手への思いやりの気持ちを込めて丁寧な言葉で綴りましょう。

 

5.結語

結語は手紙の一番最後に置く締めの言葉で、文章をきれいに結ぶ役割を果たします。

頭語で紹介したように、対応する言葉をセットで使うのが基本です。

一般的には「拝啓・敬具」を使いますが、礼儀を重んじる両親には「謹啓・謹白」がよいでしょう。

また、女性の場合は結語に「かしこ」を使ってもかまいません。

どの頭語にも使うことができ、敬意を示しつつ相手に柔らかい印象を与えます。

 

6.日付、署名、相手の名前

文章を書き終わったら、最後に日付と署名、相手の名前を書きましょう。

挨拶後すぐ出したことが日付によって分かるため、より誠意が強調できますよ。

また、日付は西暦ではなく、令和〇年〇月〇日のように元号で書くのがマナーです。

自分の名前は下に寄せて書き、相手の両親の名前は上側に書きます。

お父様の名前はフルネームで書き、お母様は隣に名前だけ書いて、それぞれ「様」を付けましょう。

 

お礼状の例文

画像:拝啓と書かれた便せん

最後に、お礼状の例文をパターンごとに紹介するので参考にしてください。

オーソドックスな例文

まずは、どのような状況でも使えるオーソドックスな例文を紹介します。

拝啓
 
先日はご多用の中、貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。
 
お父様とお母様の温かい心遣いを受け、とても楽しい時間を過ごすことができました。
 
また、この度は〇〇さんとの結婚をご了承いただきましたこと、心から感謝申し上げます。
 
改めて幸せを感じるとともに、身の引き締まる思いでいっぱいです。
 
未熟な私ですので、今後もおふたりには教えていただくことが多いと思いますが、どうぞご指導よろしくお願い申し上げます。
 
末筆ながら、おふたりのご健康とご多幸をお祈りしまして、まずはお礼の言葉とさせていただきます。
 
敬具
 
 

カジュアルめな例文

すでに親しい間柄の場合は、頭語や結語を省いてもかまいません

先日はお忙しい中、私のためにお時間をいただき、ありがとうございました。
 
お父様とお母様にお目にかかり結婚の挨拶ができたこと、〇〇さんとの結婚を快くお許しいただいたこと、大変嬉しく思っております。
 
〇〇さんから伺っていた通りの温かいご家庭で、とても幸せなひとときを過ごさせていただきました。
 
そんな素敵なご家族の一員として迎えていただけることを、心から幸せに思っています。
 
まだ至らないところも多いかと思いますが、これからもご指導いただければ幸いです。
 
まずはお礼を申し上げたく、筆を取らせていただきました。
 
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 

結婚を断られた場合の例文

結婚の挨拶が、必ずしもうまくいくとは限りません。

結婚を承諾してもらえなかった場合も、挽回できるようにお礼状で誠意を伝えましょう。

拝啓
 
先日はご多用の中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
 
お父様とお母様に直接ご挨拶する機会をいただけましたこと、心より感謝申し上げます。
 
そして、おふたりとお話をさせていただき、自分の未熟さを痛感しております。
 
至らない私ではございますが、おふたりからいただきましたお言葉を真摯に受け止め、〇〇さんにふさわしい相手になれるよう精進してまいります。
 
ご指導、ご鞭撻をいただけましたら幸いです。
 
まずはお礼を申し上げたく、筆を取らせていただきました。
 
また改めてご挨拶の機会をいただければと存じます。
 
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
 
敬具
 
 

LINEやメールで送る場合の例文

日頃から相手の両親とやり取りがある場合は、LINEやメールでお礼を伝えてもかまいません。

親しみやすさを出しつつ丁寧にお礼を述べましょう。

▼LINEの場合

昨日は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。
 
温かく迎えていただいて、とても嬉しかったです。
 
また、〇〇さんとの結婚をお許しいただいたこと、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
 
まだまだ至らないところもあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 

▼メールの場合

件名:先日はありがとうございました
 
〇〇 〇〇様(父親の氏名)
   〇〇様(母親の名前)
 
先日はお忙しい中、結婚のご挨拶の機会をいただき、誠にありがとうございました。
 
おふたりの温かい人柄に触れることができ、とても楽しい時間でした。
 
また、〇〇さんとの結婚をご了承いただけたこと、改めて感謝申し上げます。

まだ未熟な私ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 
〇〇 〇〇(自分の氏名)

 
 

まとめ:堅苦しくない間柄でもお礼状を送ろう

画像:太陽のマークがついた便せん

結婚挨拶の後は、改めて誠意と感謝を伝えるためにお礼状を送るのがマナー。

日にちを開けずに、心を込めて丁寧に書いた手紙を送ることで、誠実で礼儀を大切にする人という印象を持ってもらえます。

今回は、結婚挨拶後のお礼状のマナーや書き方を解説してきました。

すでに親しい間柄だとしても、お礼状を送ることで相手の両親との信頼関係もより深まります。

パターンごとの例文も参考に、気持ちのこもったお礼状で感謝の気持ちを伝えましょう

 
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