結婚式やパーティーで司会者を引き受ける際、台本の作成はもちろんですが身だしなみにも注意しましょう。
司会者はスタッフとは違いゲストの注目を浴びる立場であり、相応の華やかさが求められます。
特に結婚式では主役である新郎新婦を引き立てるコーディネートも重要です。
「女性司会者はどんな服装がふさわしいの?」
「ゲストに紛れない華やかなコーディネートにするコツは?」
「司会者の身だしなみについて知りたい」
本記事では、婚礼の司会者と現場を何度も一緒にした元ウエディングプランナーが、司会者の服装選びのポイントを解説します。
マナーやコーディネートの組み方、小物の選び方からパーティーで気を付けたい進行時の注意点まで詳しくご紹介。
司会者の服装選びの参考にしてみてください。
司会者に相応しいのはどんな服装か
結婚式の司会者にふさわしいのは、“華やかだけど目立たない”服装です。
司会者には進行役としてふさわしい華やかさが必要ですが、主役を差し置いて目立ってはいけません。
以下の3点を意識してコーディネートを組んでみてください。
注目を集められる服装
結婚式をスムーズに進めるためには、ゲストの注目を集める必要があります。
アナウンスを聞いてもらえるように、ゲストに埋もれない目立つ服装を心がけてください。
ゲストと同化するスーツやドレスではなく、特別な立場だと分かるコーディネートを目指しましょう。
ゲストとの差別化を意識し、明るめで落ち着きのあるカラーがおすすめです。
新郎新婦より目立たない服装
司会者は目立つ必要がありますが、主役である新郎新婦よりも目立たないよう心掛けてください。
あくまでも司会者は新郎新婦の盛り立て役であり、引き立て役です。
華やかさや清潔感は必要ですが、白い服や過度な露出がある服は避けてください。
シンプルで上品な印象を意識しましょう。
素材も光沢が強すぎないものを選ぶと品があります。
ラメ感よりもツヤ感、肌を覆うことがポイントです。
披露宴に華を添える服装
ゲストとは違う服装で、新郎新婦より目立たないように暗いビジネススーツに身を包むのは間違いです。
司会者が選ぶべき服装は、式典の華やかな雰囲気にふさわしい明るい色合いで華やかさのあるもの。
一般的なビジネススーツは、どうしても堅苦しく暗い印象を与えてしまい、祝賀感を損なわせる恐れがあるため避けましょう。
スーツスタイルにしたいのであれば、ネイビーやグレー、ベージュなど明るめの色合いが理想です。
プロ司会者の多くはシャンパンベージュなど華やかなジャケットを着ています。
暗い色のジャケットの場合は、明るい色のワンピースやトップスを合わせていることが多いです。
司会者として華やかさと上品さのある服装で結婚式を盛り上げましょう。
結婚式の司会者におすすめの服装
司会者はジャケットを羽織るのがコーディネートの基本です。
ジャケットはビジネス用ではなく、ノーカラーで明るい色合いのものが定番。
裏方でありながらも、結婚式の場にふさわしい品位と華やかさを意識しましょう。
具体的なコーディネートを3つ紹介します。
フォーマルなジャケット
司会者の多くは暖色系のジャケットを好み、華やかさと上品さを演出しています。
袖は7分丈だと手首周りがすっきりとして邪魔になりません。
襟もない方がシンプルで、洗練された印象を与えることができるでしょう。
ジャケットの素材はツイードや上質なウール混などもOK。
ジャケット&スカート
ジャケットとスカートの組み合わせは、司会者の基本コーディネートと言っていいほど定番のスタイルです。
むしろこの組み合わせ以外は見ないと言っても過言ではありません。
シンプルなジャケットにスカートを合わせるだけですが、組み合わせは無限大です。
日常でも使いやすいでしょう。
スカートは膝下丈を目安に派手すぎないものを合わせます。
デザインが華やかであれば色味は落ち着いたもの、落ち着いたデザインには明るい色など、司会者らしさを意識してみてください。
ジャケット&ワンピース
頼れる友人として司会台に立つ場合などにもおすすめなのが、ワンピースにジャケットを合わせるコーディネートです。
スカートよりは親しみやすさがありつつ、ジャケットを羽織ることでフォーマルな雰囲気も演出できます。
ジャケット&スカートに次いでスタンダードな装いで、プロの司会者でも見ることがある組み合わせです。
お呼ばれドレスを持っていればジャケットを合わせるだけで完成するので、挑戦もしやすいでしょう。
華を添えるコーディネートのコツ
司会者のコーディネートは細部まで気を配ることが大切です。
服装はもちろん、実は小物アイテムにも注目されます。
司会者だからこそ意識したいのは、上品さと清潔感、そして全体の統一感。
派手になりすぎず、バランスの取れたアイテム選びでゲストに好印象を与えましょう。
どんな点を意識すればいいのか紹介していきます。
ハイヒールを履く
5~7cm程度のハイヒールを履くことで自然に背筋が伸びて姿勢が良くなり、会場内でも目立つ存在になります。
スタイルも良く見えるので、ゲストからの注目を浴びるシーンでも堂々としていられるでしょう。
また、ハイヒールを履くことで背の高い男性ゲストにマイクを向ける際などもスムーズに進行できます。
司会台も大きいことが多いので、小柄な方ほどハイヒールがおすすめです。
ただし、司会者は長時間立ちっぱなしで動き回るため、足への負担を考慮して靴を選んでください。
デザインは結婚式の基本マナーを守りつつ、シンプルで光沢を抑えたものや、ストラップ付きの安定感があるものがおすすめ。
パールアクセサリー
パールは主張しすぎず上品な存在感があるため、控えめに人目を惹く必要がある司会者のアクセサリーに最適です。
大ぶりなものではなく、小ぶりのものを取り入れるのがおすすめ。
特にイヤリングをパールにすると自然に顔まわりに視線が集まります。
たくさん身に着けると雑多な印象になるため、1つか2つ程度がちょうどよいでしょう。
小さい・揺れないアクセサリー
アクセサリーは音響に影響を与えないものを選ぶのが大前提です。
マイクを使う機会が多いため、揺れるタイプのピアスや大きなブレスレットは避けましょう。
揺れるアクセサリーや大きいアクセサリーは、歩いたときや身振りの際に音が出る可能性があります。
また、主役を引き立てるためにも派手で存在感の強いものは控え、シンプルで上品なものを選ぶのがおすすめです。
指先もおしゃれにする
司会者はマイクやバインダーを持っているので、自然と手元に視線が集まります。
そのため、ネイルやハンドケアにも気を配ってください。
ネイルは肌になじむ淡いピンクやベージュ系のカラーを選ぶことで、上品な印象を与えられます。
派手なデザインは避け、シンプルで控えめなデザインにすることが上品に見せるコツ。
拍手をする前や入口を指し示す前にハンドクリームを塗るなど、細かな点にも気を配りましょう。
司会者の持ち物
司会者の必須アイテムとあったら便利なアイテムについて紹介しています。
実際にプロが現場で使用しているものを参考にしているので、役立ててみてくださいね。
バインダー
バインダーは司会者が安心して披露宴を進行するためのサポートアイテムです。
披露宴の進行表や祝電、台本など、当日の運営に必要な資料をひとまとめに管理できます。
バインダーはシンプルな見た目で清潔感があり、会場の雰囲気を損なわないデザインのものを選んでください。
クリップタイプよりもポケットになっているタイプがおすすめです。
司会台本について解説した記事もあるので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6875/
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13518/
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/12736/
筆記用具
バインダーに並ぶ司会者の必須アイテムが筆記用具。
進行表へのメモや修正、急なリクエストなども即座に書き込めます。
多色ボールペンがあると内容によって色を変えられるのでおすすめです。
マーカーもあると当日の重要な変更も見逃しません。
付箋
ちょっとしたメモにちょうどいいのが付箋です。
書き込みできないアイテムに貼っておいたり、人に渡すときにも重宝します。
例えば祝電に読み仮名を振りたいときや、順番をメモしておきたいときなどに便利です。
大きいサイズである必要はないので、ペンケースに入る大きさのものを用意しましょう。
時計
MCにとって最も重要な役割は、タイムキーパーであることです。
そのため、時間をすぐに確認できるアイテムがあると進行しやすいでしょう。
腕時計でも問題はありませんが、何度も手元を見る仕草は意外と目立ちます。
ちらっと見るだけで時間を確認できるくらい文字盤が大きくて、音がしない置き時計がおすすめです。
または、スマートフォンのアプリで画面いっぱいに大きく時刻を表示させておく方法もあります。
いずれの場合も、バッテリーの残量や充電状況を事前にしっかりチェックし、途中で使えなくなることのないよう備えておきましょう。
ペンライト
披露宴の演出には照明を落とすシーンが度々あります。
そのような暗い環境下でも司会者がスムーズに進行できるようにするためには、台本を照らせるペンライトが便利。
ペンライトは明るすぎると進行の妨げになるので、小さな明かりが灯る程度のものにしましょう。
ワンタッチで点灯・消灯ができる操作性の良いものを選ぶと、スムーズです。
ストロー
司会進行は喉が渇くので、水分補給が大切です。
水分は持ち込むか、会場に常温の水を用意してもらいましょう。
ストローがあるとすぐに飲みやすいだけでなく、口紅が落ちるのも防げます。
司会台の下などにペットボトルと一緒に準備しておくのがおすすめです。
会場によってはストローを用意してくれない場合もあるので、コンビニなどで貰える使い捨てストローをストックしておきましょう。
まとめ:司会者は華やかな服装を心がけよう
結婚式の司会者を務める際は、司会台本だけでなく服装も意識しましょう。
意外とゲストから見られる立場なので、マナーを守りつつ華やかに装ってください。
司会者として目立ちつつ、主役を引き立てるバランス感覚が大切です。
また、服装だけでなく小物やヘアスタイル、メイクまで上品にコーディネートしましょう。
この記事では、司会者の服装選びのポイントと持ち物について解説しました。
ゲストから「楽しかった!」と言ってもらえる一日となるよう、応援しています。