結婚式の日程が近づくと、どうしても気になるのが天気ですよね。
特に、屋外演出やガーデンウエディングを予定している新郎新婦にとって、当日の雨予報は不安材料になるかもしれません。
ただ、実は“雨の日の結婚式は縁起がいい”という声もあるんです。
とはいえ、「もし雨だったらどう対応すればいいの?」と、疑問や不安を抱える花嫁さんも多いはず。
そこで今回は、雨の持つ意味や雨天時の対応、雨だからこそ叶う演出アイデアを元ウエディングプランナーが詳しくご紹介します。
・結婚式で雨が降った時の対応
・雨の日だからこそできる演出アイデア
雨の心配も前向きに捉えることができれば、どんな天候でも素敵な一日を迎える準備ができます。
この記事を読んで、結婚式をもっと楽しむヒントを見つけてくださいね!
結婚式の日に雨が降ると縁起がいい?
結婚式の日に雨が降ると縁起がいいと言われる理由は、実はたくさんあります。
その理由には、古くから伝わることわざや、世界中のポジティブな言い伝えが関係しているんです。
雨降って地固まる
誰もが一度は聞いたことのある「雨降って地固まる」ということわざ。
これには、雨の後に地面がしっかりと固まるように、困難を経験した後には、物事がより安定し強くなるという意味があります。
結婚式に当てはめると、この先どんなことがあっても二人で乗り越えることで、より絆が深まるという前向きなメッセージに。
人生の大切な節目である結婚式を雨で迎えた二人に贈られる、縁起の良い言葉として親しまれています。
No rain, no rainbow(雨がなければ虹も出ない)
ハワイなど海外で使われている「No rain, no rainbow(雨がなければ虹も出ない)」というフレーズ。
この言葉には、困難や辛いことがあるからこそ、幸せや喜びがより一層輝くというメッセージが込められています。
雨の日の結婚式は、ついマイナスに感じてしまいますよね。
ただ、この言葉のように“雨という試練の先に美しい未来が待っている”と考えれば、ポジティブに捉えることもできそうです。
「幸せが降り込む」というポジティブな解釈も
結婚式の日の雨を「幸せが降り込む」とするポジティブな捉え方もあります。
空から降る雨粒が二人に幸せを運んできてくれるという、結婚式に相応しい意味合いが感じられますよね。
特に日本では「雨=恵み」と考える風習があり、昔から雨は豊かさや成長の象徴とされてきました。
そのため、結婚式の日に降る雨を“幸運を呼ぶもの”という考え方が生まれたのかもしれません。
憂鬱に感じがちな雨も、ポジティブに受け止めることで、二人の門出をより心温まるものにしてくれるはずです。
結婚式の当日に雨が降った時の対応
どれだけしっかり準備をしていても、当日の天気だけはどうしてもコントロールできないもの。
だからこそ、もし雨が降った時の対応について考えておくことも、結婚式を成功させるための重要なポイントです。
ここからは、結婚式で雨が降った時の対応について詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自分たちだけでなく、ゲストにも気持ちよく過ごしてもらえるように、雨の日への備えも忘れずにしておきましょう。
1.傘立てや貸し出し用の傘は多めに用意する
雨の日の結婚式では、ゲストの到着時や移動時にエントランス付近が混雑しやすくなります。
特に、傘をたたんだりしまったりするのに時間がかかるため、動線がスムーズにいかないことも。
そのため、傘立てや傘袋は多めに用意しておくのがおすすめです。
また、急な雨に備えて、ビニール傘や式場にある貸し出し用の傘を多めに準備しておくと安心でしょう。
式前は晴れていても、披露宴後に雨が降るケースは意外と多いため、傘を持っていないゲストにもスマートに対応できますよ。
2.タオルやドライヤーを用意する
雨の日はゲストの服や髪が濡れることも多いため、タオルを多めに用意しておきましょう。
また、各更衣室にドライヤーを設置しておくと、ゲストが身だしなみを整えるのに役立ちます。
ドレスアップしてきた女性ゲストのために、あぶら取り紙や綿棒など簡単なメイク直しができるアメニティを準備しておくのも◎
こうした細やかな気配りが、雨の日でもゲストが過ごしやすい結婚式を作るポイントになりますよ。
3.タクシーチケットや送迎バスを手配する
雨の日は、普段以上に式場までの移動が大変になりますよね。
そのため、ゲストがスムーズに式場へ来られるよう、タクシーチケットや送迎バスを手配しておくと安心です。
特にタクシーチケットは、当日慌てることがないよう天気予報を確認しながら、早めに準備しておくのがおすすめ。
送迎バスに関しては、駅から式場が遠い場合はゲストへの配慮になるので、天候に関わらず事前に手配しておいても良いでしょう。
4.ガーデン演出をどうするか相談する
屋外でのガーデン演出を予定している場合は、雨天時の対応を事前にプランナーと相談しておくことも大切です。
もし途中で雨が降ってきた場合は、場所を室内に切り替えたり、フォトタイムに変更したりするなど柔軟な対応が必要になります。
変更する内容だけでなく、室内ではどのように進行するのかや装飾の移動など、具体的にシミュレーションしておくと安心ですよ。
雨の結婚式だから叶うおすすめ演出アイデア6選
実は、雨の日の結婚式は、晴れの日とはまた違った特別な雰囲気を楽しめるチャンスでもあります。
雨ならではのロマンチックなシーンや、印象に残る演出もたくさんあるんです。
ここでは、雨の日の結婚式だからこそ叶う、おすすめの演出アイデアを6つご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
雨の日だからこそ叶う演出で、二人らしい結婚式にしましょう!
1.相合傘で入場する
「テラス入場の予定が雨で中止に……」そんなときは、相合傘で入場する演出がおすすめです。
相合傘をしながらの入場は、雨だからこそ映える特別なアイデア。
傘の色やデザインをドレスや会場のテーマカラーに合わせると、さらに演出に一体感が生まれますよ!
ナイトウェディングなら、ライトアップされた傘で幻想的な雰囲気を演出するのも素敵です。
2.雨を生かしたフォトを撮影する
雨の日だからこそ撮れる写真は、ぜひ残しておきましょう!
濡れた路面に反射する二人の姿や、雨が生み出す映画のワンシーンのようなカットは、晴れた日には撮れない幻想的な一枚に。
「もっと雨の日フォトアイデアを調べておけばよかった……」と後悔しないためにも、事前にリサーチしておくと安心です。
カメラマンと相談しながら、雨だからこそ残せる特別な写真を撮影してみてくださいね。
3.チャペル内でフラワーシャワーを行う
ガーデンや外階段で行うことの多いフラワーシャワーも、雨の日はチャペル内で行うアレンジがおすすめ。
室内で行うからこそ、花びらがふわっと舞う様子が幻想的で、ロマンチックな退場シーンを演出してくれます。
バージンロードを歩きながらゲストに囲まれて祝福される時間は、屋外とは違った一体感があり、心に残る特別なひと時になるはず。
4.バルーンリリースを会場内の装飾に
雨でバルーンリリースが中止になってしまった場合は、会場内の装飾にすることで華やかな結婚式を演出することができます。
天井に浮かせたり、高砂の装飾にしたり、演出の一部として活用することで、会場がバルーンに囲まれた華やかな空間に。
おひらきの後は、お子様ゲストにプレゼントするなど、ゲストに喜んでもらえるアイテムとして活用してみてくださいね。
▼バルーンリリースについてはこちらで詳しく解説!
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/14626/
5.ガーデン演出をフォトタイムに切り替える
ガーデンでのケーキ入刀やビュッフェの演出が叶わなかった場合は、フォトタイムに変更するのも素敵なアイデアです。
屋根付きのテラスやゲストラウンジに移動して、高砂に座りっぱなしではない、自由度の高いウエディングを実現してみてください。
ゲストと一緒にワイワイ楽しめるフォトタイムは、自然と会話が弾み、結婚式全体の雰囲気があたたかくなります。
雨が降り、進行が変わったからこそ生まれる、自由で柔軟な演出も思い出深いひと時になりますよ。
6.雨にちなんだ挨拶やスピーチを行う
雨の日の結婚式は、ゲストの印象にも残りやすい1日でもあります。
だからこそ、挨拶やスピーチに「雨」に関するトピックを取り入れてみるのもおすすめ。
冒頭でご紹介した「雨降って地固まる」や「幸せが降り込む」のように前向きな言葉を交えれば、会場も和やかな雰囲気に。
ぜひ披露宴のウェルカムスピーチでは、雨にちなんだ内容を取り入れて、温かい空気感でパーティーをスタートさせてみてください。
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URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/11952/
まとめ:雨の日でも考え方やアイデア次第で心に残る結婚式に!
いかがでしたか?
今回は、結婚式における雨の意味や、雨天時の対応、雨の日だからこそ叶う演出アイデアについてご紹介しました。
結婚式当日の雨は、一見マイナスに思えるかもしれません。
しかし「幸せを運ぶ」「ふたりの絆を強くする」といったポジティブな意味もあり、縁起のいい出来事と捉えることもできます。
大切なのは、どんな天気でもゲストへの思いやりと、自分たちらしい工夫を忘れずに準備すること。
柔軟に対応すれば、雨の日の結婚式も忘れられない最高の一日になるはず。
ぜひ「雨の日=特別な演出ができるチャンス」と考えて、前向きな気持ちで当日を迎えてくださいね!