結婚式の披露宴で、ゲストからの温かいお祝いの言葉をもらえると嬉しいですよね。
しかし、「友人代表スピーチをお願いしたいけれど、ゲストに負担をかけたくない」「形式ばった雰囲気ではなく、もっとアットホームな結婚式にしたい」といった悩みを抱える新郎新婦も少なくありません。
そこで注目されているのがテーブルスピーチです。
本記事ではテーブルスピーチについて、友人代表スピーチとの違い、進め方や成功のコツ、お礼のマナーまで詳しく解説します。
友人になにか余興を頼みたいけど負担をかけたくないときにもおすすめなので、ぜひ参考にしてみてください。
結婚式のテーブルスピーチとは
テーブルスピーチとはゲストが着席したまま、新郎新婦へお祝いのメッセージを贈る演出です。
友人代表スピーチのように壇上に上がる必要がないため、よりカジュアルで親しみやすいスタイルが魅力。
まずはテーブルスピーチについて紹介していきます。
スピーチ形式とインタビュー形式がある
テーブルスピーチには、主に「スピーチ形式」と「インタビュー形式」の2つのスタイルがあります。
結婚式の雰囲気やお二人の希望、ゲスト層によってどちらで実施するか判断しましょう。
▼スピーチ形式
スピーチ形式は、各テーブルの代表者が席に着席したまま新郎新婦にお祝いの言葉を述べるスタイル。
通常のスピーチよりも短く、そして複数人にスピーチしてもらうのが特徴です。
▼インタビュー形式
インタビュー形式は、司会者がマイクを持ってテーブルを回り、質問を投げかけその場で答えてもらうスタイル。
司会者の質問に答えるだけでいいので事前に原稿を用意する必要がなく、ゲストに負担がありません。
突然指名されることに緊張を感じるゲストもいますが、司会者が上手に話を誘導することで、和やかなムードで進行できます。
友人代表スピーチとの違い
結婚式のスピーチといえば友人代表スピーチが定番です。
友人代表スピーチは、新郎新婦の親しい友人が壇上に上がり3分~5分程度のスピーチを行う演出。
フォーマルな雰囲気でしっかりとした演出になりますが、ゲストへの負担は大きく緊張させてしまうこともあります。
一方テーブルスピーチは、各テーブルの代表者が自身の席で約1分程度の短いスピーチを行う演出です。
内容も簡単な祝辞や短いメッセージが中心で、アットホームな雰囲気の中で気軽に話せる点が魅力。
友人代表スピーチとテーブルスピーチの違いを以下にまとめてみました。
友人代表スピーチ | 友人代表スピーチ | |
演出方法 | 登壇してスピーチする | 自席でスピーチする |
所要時間 | 3分~5分程度 | 1分~2分程度 |
人数 | 1人~2人 | 複数人 |
雰囲気 | フォーマル | カジュアル |
テーブルスピーチをお願いするゲスト
テーブルスピーチは、新郎新婦にとって身近で親しい関係性のゲストに依頼するのがおすすめです。
リラックスして話せる間柄の方が自然な会話やエピソードを引き出しやすいため、盛り上がりやすいでしょう。
普段から親交の深い友人、職場の同僚や先輩、また家族や親しい親族などもおすすめ。
特に話し好きの方や盛り上げ役に依頼すると喜んで引き受けてくれますよ。
ゲストを選ぶ際には、新郎側・新婦側からバランス良く選びましょう。
テーブルスピーチのメリット
テーブルスピーチはカジュアルに盛り上がれる点が魅力です。
アットホームな披露宴にしたい方はぜひチェックしてみてください。
多くのゲストから祝ってもらえる
テーブルスピーチは、ゲストの持ち時間が短いので多くのゲストからお祝いの言葉を受け取れます。
また、インタビュー形式の場合は、普段は人前で話すのが苦手なゲストも参加しやすいでしょう。
ゲスト全員が祝福の輪に加わるアットホームで一体感のある演出です。
多様な視点からの温かいメッセージやユニークなエピソードが飛び交い、披露宴が和気あいあいとした時間になるでしょう。
カジュアルでアットホームな雰囲気になる
堅苦しい雰囲気になりがちな壇上でのスピーチとは異なり、カジュアルでリラックスしたムードを作り出すことができます。
ゲストは自身の席でマイクを渡されるため、より自然体のまま新郎新婦にお祝いの言葉を伝えることができるでしょう。
新郎新婦の交友関係を垣間見ることで、お祝いの気持ちを共有する一体感も生まれます。
ゲストへの負担が少ない
テーブルスピーチであれば、壇上に上がる必要がなく自身の席で話すため、精神的なプレッシャーは多くありません。
また、一人ひとりの持ち時間が短く設定されているためゲストは気負わずに参加できます。
インタビュー形式の場合、司会者からの簡単な質問に一言答えるだけでも良いため、話す内容をその場で考えても問題ありません。
友人代表スピーチを依頼するよりも負担は少なく済むでしょう。
テーブルスピーチのデメリット
テーブルスピーチには多くのメリットがある一方で、いくつかデメリットもあります。
取り入れる際には注意しましょう。
フォーマルな披露宴には向いていない
テーブルスピーチはカジュアルな雰囲気のため、フォーマルな雰囲気の披露宴には合わないかもしれません。
格式を重んじる場では、友人代表スピーチのように壇上で厳かな雰囲気の中で行われるスピーチが求められます。
特に、会社の重役や年配の親族が多く出席するような披露宴では、注意が必要です。
ゲスト層や披露宴のテーマ、どのような雰囲気がいいかを考慮し、イメージと合致する演出を選びましょう。
所要時間が読みにくい
テーブルスピーチは、複数のゲストが話す形式であるため、全体の所要時間を正確に予測するのが難しいです。
特にインタビュー形式の場合、回答の長さが不明であったり、話が盛り上がって長引くなどのリスクもあります。
披露宴は分単位でタイムスケジュールが組まれているため、スピーチの時間が読みにくいと全体の進行に遅れが生じる恐れも。
司会者に時間管理を徹底してもらったり、ゲストに時間配分を伝える、質問数を調整するといった工夫が必要です。
テーブルスピーチの進行方法
テーブルスピーチの基本的な進行について紹介していきます。
- 司会者によるスピーチ開始のアナウンス
司会者がテーブルスピーチが始まることをゲストに告知します。 - スピーカーの紹介
司会者がスピーチをするゲストを簡単に紹介します。インタビュー形式の場合は指名されたゲストが名乗ります。 - ゲストによるスピーチ
スピーカーは自身の席で新郎新婦へのお祝いの言葉を述べます。インタビューの場合は質問に回答します。 - 次のスピーカーへ
スピーチが終わったら次の人を指名します。
お色直しを終えたタイミングで取り入れることが多く、リラックスして楽しんでもらえるでしょう。
テンポよく進めることがカジュアルに演出するコツです。
テーブルスピーチを成功させるコツ
テーブルスピーチを成功させるためには、事前の準備とゲストへの配慮が欠かせません。
披露宴をより思い出深いものにするための具体的なコツを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
特にインタビュー形式で質問をする場合は、ゲストが答えやすいような配慮が重要です。
テーブルスピーチについて事前に依頼しておく
テーブルスピーチをお願いするゲストには、事前に依頼しておくと安心です。
突然の指名だとゲストが緊張してしまい、うまく話せない可能性もあります。
事前に依頼することで安心して準備ができ、とっておきのエピソードも用意できるでしょう。
依頼する際には、スピーチの長さが1分程度であること、自身の席で話す形式であることなどを伝えてください。
インタビュー形式の場合も、司会者がどのような質問をするかを事前に共有しておくと安心して回答できます。
サプライズ指名する場合は事前に司会者と打ち合わせを行い、人前で話し慣れている人や、機転が利く人を選ぶのがおすすめです。
親しいゲストに依頼する
親しい関係性のゲストであれば新郎新婦との深いエピソードや幼少期の思い出を語ってもらえる可能性が高いです。
仲がいいからこそ話せるユニークで心温まるエピソードは結婚式の記憶に深く刻まれることでしょう。
学生時代からの親友や成長を見守った親族など、新郎新婦の人柄や魅力を引き出すような話ができるゲストに依頼してみてください。
ゲストの関係性に合わせた質問をする
インタビュー形式で行う場合、ゲストの立場や新郎新婦との関係性に合わせた質問を用意することが鍵です。
単調な質問ではなく、ゲストごとの背景を考慮した具体的な質問を準備しましょう。
質問を工夫することで新郎新婦の知られざる一面や二人の仲の深さが際立ちます。
▼インタビュー形式の質問例
「ちょっと笑える思い出エピソードを教えてください」
「結婚式報告を受けたときの感想は?」
「職場での様子を教えてください」
「これからの活躍に期待することは?」
「今日の二人を見てどう思いましたか?」
「夫婦円満の秘訣を教えてください!」(夫婦で参加の場合)
テーブルインタビューの質問例について紹介した記事もあるので、併せて参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/15050/
テーブルスピーチのお礼を用意する
テーブルスピーチをお願いしたゲストには、感謝の気持ちを伝えるためにギフトの用意がおすすめ。
一般的な相場は1,000円から3,000円程度で、通常のスピーチに対する3,000円~5,000円の相場よりも低くなっています。
日用品やスイーツなどのギフトが人気ですが、メッセージカードを用意したりデザートプレートにメッセージを書くのでもOK。
お祝いの言葉に対する感謝が伝わるように工夫しましょう。
まとめ:テーブルスピーチで和やかな披露宴にしよう
テーブルスピーチについてメリット/デメリット、そして成功させるための具体的なコツをご紹介しました。
テーブルスピーチはゲストに負担をかけない余興としておすすめです。
特にインタビュー形式では司会者から投げかけられた質問に答えるだけでいいので、事前に原稿を考える手間もありません。
一人当たりの持ち時間が短いため、多くのゲストから直接祝福の言葉をもらえるのも魅力です。
事前にゲストに依頼し質問を用意するなど、細やかな配慮をすることで、よりスムーズで心温まる時間となるでしょう。
テーブルスピーチを取り入れて、新郎新婦とゲスト全員が笑顔で過ごせる、忘れられない素敵な披露宴を実現してくださいね。