夏の結婚式に招待された際、多くの男性が悩むのが服装のマナーと暑さ対策の両立です。
フォーマルな場である結婚式ではスーツ着用が基本ですが、暑い季節に快適に過ごすためには工夫が必要。
「真夏日でもスーツで結婚式に行かなきゃだめ?」
「ジャケットって脱いでもいいの?」
「涼しく過ごすコツは?」
本記事では、夏の結婚式に参列する男性ゲストに向けて、マナーを押さえつつ暑さを乗り切るためのポイントを解説します。
スーツの選び方や着こなし、季節感を演出するコーディネートの参考にしてみてくださいね。
夏の結婚式でも押さえておきたい服装の基本マナー
夏の結婚式であっても、服装の基本マナーは他の季節と変わりません。
友人として披露宴や二次会に参列する場合、一般的にはダークスーツなどの略礼服や準礼装を着用します。
暑いからといって自己判断でカジュアルダウンするのは避けましょう。
会場の格式や新郎新婦様との関係性を考慮した装いを心掛ける必要があります。
夏になるとおろそかになりがちな服装マナーについて紹介するので、参考にしてみてください。
会場内ではジャケットの着用が必須
結婚式や披露宴といったフォーマルな場では、季節を問わずジャケットの着用がマナー。
会場までの移動中はジャケットを脱いで腕にかけても問題ありませんが、受付を済ませて会場に入ったら羽織りましょう。
冬場のコート以外の上着は、挙式や披露宴の最中は着用しておくのが基本です。
ネクタイも必ず着用するのが基本
ビジネスシーンではクールビズが浸透しノーネクタイが一般的になっていますが、結婚式ではネクタイの着用が基本的なマナーです。
カジュアルなウェディングパーティーでない限り、ノーネクタイでの参列はマナー違反と見なされる可能性があります。
暑さが気になる場合は、会場に到着してからネクタイを締めるなどの工夫をすると良いでしょう。
色や素材で夏らしさを演出することはできますが、ネクタイそのものを省略せず、きちんとした印象で祝福の場に臨んでください。
インナーは長袖シャツを選ぶのが無難
半袖のワイシャツはカジュアルなアイテムとされており、フォーマルな結婚式の場にはふさわしくありません。
夏であっても長袖のワイシャツを着用しましょう。
吸湿速乾性に優れた素材の長袖シャツを選んだり、通気性の良いインナーを着用することで暑さは和らげます。
【夏の結婚式】スーツ着用時の暑さ対策4選
真夏の暑い時期の結婚式では、服装のマナーを守りつつも快適に過ごすための工夫が欠かせません。
汗だくで式に参列するのは避けたいものです。
夏用スーツを選んだり、着こなしを工夫したりすることで、フォーマルな印象を保ちながら暑さを軽減できます。
ここでは、男性ゲストが実践できる具体的な暑さ対策を4つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
通気性の良い夏用素材のスーツを選ぶ
夏の結婚式には、春夏向けの生地で仕立てられた夏用スーツが最適です。
通気性や吸湿性に優れ、軽量でさらりとした肌触りが見た目にも涼しげな印象を与えます。
また、背中部分の裏地がない背抜きや、裏地の面積が少ない半裏仕様のジャケットもおすすめ。
色や柄だけでなく、スーツの素材や仕様にも注目して選ぶことが暑さ対策の鍵です。
シャツはリネンなど機能性の高い素材を選ぶ
スーツの下に着るシャツも、素材選びで快適さが大きく変わります。
夏の結婚式では、吸湿速乾性に優れた化学繊維や、通気性の良い天然素材のシャツがおすすめです。
ラフに見えない範囲で、機能性とフォーマル感を両立できる素材を選んでみてください。
ベスト(ジレ)を着用して温度調節しやすくする
特にカジュアルな結婚式ではジャケットを脱いでも良く、その際にベストを着用していればシャツ一枚の姿になりません。
スリーピーススーツでベスト(ジレ)を着用することで、フォーマル度を高めるだけでなくジャケットを脱げるようになります。
また、会場内の冷房が効きすぎている場合に、ベストが一枚あることで体温調節の役割も。
デザイン性と機能性を両立できるアイテムとして、ベストの活用はおすすめです。
会場の更衣室などを利用して到着後に着替える
自宅から会場までの移動中の汗が気になる場合は、現地で着替えてもOKです。
多くの結婚式場には更衣室が用意されているため、事前に利用可能か確認しておくと良いでしょう。
移動中はポロシャツなど涼しく楽な服装で過ごし、会場に到着してからスーツに着替えます。
スーツの持ち運びには、シワにならないように専用のバッグを利用するのがおすすめです。
替えのシャツやインナー、靴下を用意しておけば、汗をかいてしまった場合でも清潔な状態で式に臨むことができます。
夏らしさを演出するスーツや小物の選び方
せっかく結婚式に参列するのなら、季節感を取り入れたおしゃれを楽しみたい方も多いはず。
スーツやシャツ、小物類の色や素材を工夫することで、涼しげで華やかな印象を演出できます。
お祝いの場にふさわしい装いを意識しつつ、自分らしいスタイルで参列するためのポイントを紹介しました。
スーツの色は涼しげなネイビーやグレーがおすすめ
夏の結婚式にゲストとして参列する場合、涼しげな印象を与えるネイビーやグレーのスーツがおすすめです。
特に、少し明るめのライトネイビーやライトグレーは、清涼感があり夏の日差しにも映えます。
ただし、新郎の色である白や、白に近すぎる明るい色のスーツは避けるのがマナーです。
あくまでダークスーツの範疇で、爽やかさを感じさせる色を選ぶと、季節感のある上品な着こなしになります。
ネクタイやチーフは爽やかな色や夏素材で季節感を出す
ネクタイやポケットチーフといったVゾーンの小物で季節感を表現するのが、おしゃれに着こなすためのポイントです。
ネクタイの色はフォーマルなシルバーグレーに加えサックスブルーやラベンダーといった淡く爽やかな色を選ぶと夏らしい印象に。
ポケットチーフもネクタイの色と合わせることで、涼しげで統一感のあるコーディネートが完成します。
【実例】夏の結婚式におすすめのスーツコーディネート
夏の結婚式におすすめな、具体的なコーディネート例を紹介します。
参列する立場や会場の雰囲気に応じて参考にしてみてください。
清涼感あふれるネイビーのスリーピーススタイル
夏らしい爽やかさとフォーマル感を両立できるのが、明るめのネイビースーツを用いたスリーピーススタイルです。
ネクタイはシルバーやライトブルー系のものを選び、涼しげな印象を強調しましょう。
ポケットチーフは白のリネン素材で清潔感をプラスするのがおすすめです。
さりげないチェック模様と千鳥柄のベストがおしゃれに演出してくれます。
明るく上品な印象を与えるライトグレーのスーツスタイル
ライトグレーのスーツは、夏の強い日差しの下で軽やかさと上品さを演出するのに最適な一着です。
ダークスーツよりも明るいトーンが、見た目にも涼しげな印象を与えます。
ネクタイやポケットチーフは白でシンプルにまとめるのが良いでしょう。
靴やベルトは黒で統一し、全体の印象をフォーマルに整えます。
合わせる小物次第で華やかにもコーディネートできますが、襟付きのベストがフォーマル感を損なわさせないでしょう。
カジュアルな結婚式ならジャケットとパンツの組み合わせ
レストランウエディングやガーデンウエディングといった、比較的カジュアルな結婚式であればジャケパンスタイルがOKな場合も。
例えば、ネイビーのサマージャケットに清潔感のある白のコットンパンツを合わせるとリゾート感あふれる爽やかな装いになります。
ただし、かなりカジュアルなコーディネートなので、事前に新郎新婦様にドレスコードを確認することが不可欠です。
平服が指定されている場合はジャケパンスタイルをおすすめします。
まとめ:夏の結婚式でもスーツを着こなそう
夏の結婚式に参列する際の着こなしポイントについて解説しました。
マナーを守りながら暑さ対策するには、素材にこだわったり移動方法を工夫する必要があります。
また、カジュアルダウンする際もお祝いの場に相応しいフォーマル感を保つことが大切です。
季節感あるおしゃれをしたい場合は、ネイビーやグレーといった涼しげな色をスーツや小物に取り入れてみてください。
結婚式に相応しい服装を意識しながら、夏でも過ごしやすいコーディネートで祝福しましょう。