結婚式に招待され嬉しい気持ちもそこそこに、何を着て行けばいいのだろうと不安が頭をよぎる人も多いでしょう。普段着ているスーツでもいいのか、何か買い足すものはあるのか解説しています。
最近のゲストの服装の動向も踏まえて紹介しているので、流行も汲みつつマナーに則ったコーディネートを組むことができるでしょう。
周りと1歩差を付けるおしゃれな装いについても解説しています。まずは足りないもの、欲しいものを洗い出して買い物に出かけてみてはいかがでしょうか。
スーツ参加の基本
男性の場合はスーツでの参加が基本です。ただ、結婚式という場ですから、いつものビジネススタイルでは礼節に欠けていると思われる可能性もあります。
結婚式の場では準礼装がおすすめです。ディレクターズスーツ、ブラックスーツが当てはまります。ブラックスーツであれは弔事にも着ていけるので、1着あると便利でしょう。
最近はダークスーツで参加するゲストも多いです。スリーピースを揃えて着用すると、どのスーツでもフォーマルな印象に仕上がります。
●ビジネススーツでもいい?
20代など若い内であればビジネススーツでも許される、という雰囲気がありダークな色合いのビジネススーツであれば問題ないでしょう。
注意点として以下が挙げられるので、ビジネススーツしか用意がない場合は気を付けてください。
- 仕事帰り感を出さない
- 小物類でおめでたい雰囲気を出す
- パンツの裾がダブルになっているとカジュアルな印象になる
- 格式高い結婚式の場合はブラックスーツを着用する
ゆくゆくはブラックスーツを仕立てることも視野に入れてみてください。格式高い結婚式の場合はカジュアルな服装がNGとなりますので、気を付けましょう。
●ネクタイの基本
ネクタイは白、光沢のあるグレーが無難です。派手すぎると主役の新郎新婦様を差し置いて目立ってしまうので、鮮やかな色合いやアニマル柄などは避けましょう。
また、黒は弔事用の色なので黒色もNGです。
●靴の基本
靴は履き古していない、綺麗な状態のものを履いていきます。黒色の革靴が基本で、内羽根になっているものがよりフォーマルです。
ストレートチップかプレーントゥ、モンクストラップシューズを選びましょう。足元まで気を抜かない、フォーマルな装いを心がけてください。
カジュアルな印象を与えるメダリオンや、殺生を連想させるヘビ革・ワニ革も避けましょう。
●ベストの基本
ジャケット、ベスト、ズボンの色味は統一感があると引き締まりますが、3つとも黒色だと重たい印象があります。
黒で統一されていても問題はありませんが、あえてグレーなどをベストの色に選ぶと抜け感が出てスタイリッシュな服装になるでしょう。
無地でボタンが多いデザインだとよりドレッシーな印象に仕上がります。
小さなこだわりで周りと差を付けよう
基本の服装に小物類を追加するだけで、周りとは1歩違うコーディネートを楽しめるでしょう。また、シャツやスーツにもこだわることでもよりおしゃれを楽しめます。
主役の新郎新婦様より目立つようにはできませんが、小さなこだわりを持つだけで当日の楽しさも変わるでしょう。取り入れやすい小物類から手を出してみてはいかがでしょうか。
●カフリンクス・ネクタイピンの選び方
正装の小物と言えばカフリンクス・ネクタイピンを初めに思い浮かべる方も多いでしょう。
▼カフリンクス
カフリンクスとはカフスボタンとも呼ばれる、シャツの袖口に付けるアクセサリーです。
ゲストとして参加するのであれば、遊び心のあるデザインでも問題ありません。さりげないおしゃれが叶います。
昼は白をメインにしたデザイン、夜は黒をメインにしたデザインなど時間帯によって使い分けてもよいでしょう。逆にシンプルなデザインのものを選べば、普段使いも可能です。
▼ネクタイピン
結婚式は食事の場でもあるので、ネクタイピンを着用した方が食事で汚れる心配が減ります。シルバーで悪目立ちしない、シンプルなデザインのものがおすすめです。
●ネクタイ・ポケットチーフの選び方
ポケットチーフは取り入れると華やかさが出るので、結婚式を盛り上げたいと考えている方におすすめします。ネクタイと色味を合わせてコーディネートするとスタイリッシュな印象になるでしょう。
▼ネクタイ
目立つ色や柄はよくありませんが、パステルカラーや落ち着いた色合いであれば問題ありません。四季の移ろいに合わせてネクタイの色も変えてみてはいかがでしょうか。
無地か無地に見える細かい柄が好ましいです。
▼ポケットチーフ
ネクタイの色に合わせて選ぶのがおすすめですが、基本は白色となります。挿し込み方はいろいろありますが、結婚式ではスリーピークスと呼ばれる山が3つできる折り方がおすすめです。
●シャツの選び方
シャツは白無地が基本ですが、最近はパステルカラーくらいの淡い色合いなら色付きでもよいという風潮になってきています。まだあまりみかけませんが、これから増えてくるのではないでしょうか。
また、襟の形としては以下の3つを結婚式場でよく見かけます。
- レギュラーカラー
- ワイドカラー
- ウィングカラー
ウィングカラーはモーニングやタキシードに合わせているシャツとだけあって、格式高い印象に仕上がるでしょう。ワイドカラーのシャツも華やかな印象になり、結婚式の場におすすめです。
逆にNGなのがボタンダウンのシャツになります。襟の先端をボタンで留めているデザインですが、カジュアルな印象を与えるので、結婚式では着用しません。
●スーツの選び方
スーツを選ぶ際におしゃれを優先させるのであれば、ネイビーや薄いストライプ入りのスーツがおすすめです。
ただ長い目で考えると早めにブラックスーツを用意してもよいでしょう。ビジネススーツとの違いですが、主に以下の4つが挙げられます。
- 色
- 生地質
- 光沢
- ベント
- シルエット
▼色
ジネススーツとブラックスーツの黒は同じ黒ではありません。ブラックスーツの黒の方が各段に深い黒色をしています。
▼生地質
ブラックスーツには上質なウールが使われており、ビジネススーツに比べて高価です。
▼光沢
弔事にも着用できるように艶のない仕上がりになっています。ビジネススーツはポリエステルで作られていることもあり、光沢のある生地のものが多いです。
▼ベント
ジャケットの裾の切れ込みであるベントですが、フォーマルな場ではベントがないノーベントが基本になります。
▼シルエット
長く着ることができるようにブラックスーツはゆとりをもたせたデザインになっていることが特徴です。
併せて確認したい結婚式のマナー
当日は服装の他にもマナーに気を付けて過ごしましょう。荷物やコートの扱いについて今一度確認してみてください。
●男性は手ぶらが基本
男性は結婚式の場には手ぶらで来るのがマナーです。なるべく荷物は持たず、ジャケットの内ポケットに収まる範囲に抑えましょう。
どうしてもバッグを持っていきたい時はクラッチバッグを持っていきます。 スーツの色味に合わせたコーディネートにすれば問題はありません。
●コートはクロークへ
冬など寒い時期は合わせるコートに迷ってしまいそうですが、スーツに合えばなんでも大丈夫です。コートはすぐクロークに預けるので、新郎新婦様が目にする機会も多くありません。
ファー付きでも大きな問題にはなりませんが、毛が料理に混ざる可能性もあるので避けるのが無難です。
●年齢・立場に合わせた服装
友人として参加するのであれば、略礼装・準礼装で問題ありません。ビジネススーツでも許されます。
ただ、主賓として招かれたり親族として参加するときには、正礼装や準礼装が服装として正しいでしょう。招かれた立場や年齢に合わせて服装は考えてみてください。
ちなみに新郎や新郎新婦様の父はたいていモーニングやタキシードを着ているので、被りは避けたほうが無難です。
●当日までに準備すること
服装が決まったら当日までに持ち物の確認と準備を始めましょう。当日の持ち物については、以下の記事で元ウエディングプランナーが解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5304/
また、忘れてはならないのがご祝儀の準備です。用意の仕方はバッチリでしょうか。以下の記事で1から解説していますので、参考にしながら準備してみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6540/
当日はおしゃれに楽しもう
結婚式での男性の服装について解説しました。ビジネススーツでも参加は可能ですが、仕事帰り感を出さないことが重要です。
また、周りと差を付けるワンポイントについても紹介しましたので、是非取り入れてみてください。久々に会う友人より1歩リードしましょう。
当日はおめかしを楽しむ場でもあります。おしゃれして楽しく過ごせることを祈っています。