家族や親しい友人だけを招いて行う家族婚や少人数ウエディングは、アットホームな雰囲気が魅力ですよね。
しかし、規模が小さい結婚式の場合「わざわざ招待状を出すべき?」と迷う方は少なくありません。
「家族にも招待状は必要?」「返信はがきも用意した方がいいの?」など、身内中心の結婚式だからこその悩みもあるでしょう。
そこで今回は元ウエディングプランナーの筆者が、少人数婚でどのような場合に招待状が必要かを詳しく解説します。
出す際のポイントや文例も紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、少人数だからこそ伝えられる丁寧なおもてなしと感謝の形が見つかるでしょう。
少人数婚にも招待状は必要なのか

少人数での結婚式の場合、正式な招待状を出すべきかどうかは多くのカップルが悩む問題です。
結論から言うと招待状は出した方がよいのですが、ここではその理由や役割について見ていきましょう。
少人数婚でも招待状はあったほうがいい
招待人数が少なくても、招待状は正式な案内として用意するのがおすすめです。
口頭やLINEなどの連絡よりも手間をかけて招待状を送る方が、丁寧なおもてなしや感謝の気持ちが伝わります。
また、日時や場所を文書で伝えることで勘違いを防ぎ、当日のトラブル回避にも。
親しい間柄だからこそ改まった形で案内することで、相手への敬意や誠意も感じてもらえるでしょう。
家族に招待状は必要ない
両親や同居の家族など日常的に顔を合わせる間柄の場合、基本的に招待状は必要ありません。
家族は、新郎新婦とともにゲストを迎える立場になるからです。
ただし、ふたりが改まって家族を招待したいという気持ちを持っている場合は、招待状を用意しても間違いではありません。
招待状を記念に手元に残しておきたい家族もいるので、希望を聞いてみるのもおすすめです。
▼既婚の兄弟には送る
すでに結婚して家庭を築いている兄弟姉妹には、別の世帯として正式に招待状を送りましょう。
同じ家族でも既婚の兄弟姉妹は招かれる側の立場になるため、ほかの親族と同じように改まった形で案内を出すのがマナーです。
また、配偶者やお子さま(甥・姪)と連名で出すことで、家族ぐるみのつながりを大切にしている気持ちも伝わるでしょう。
少人数婚のときの招待状

結婚式の規模によって、招待状の送り方に違いがあるのかも気になりますよね。
次は、少人数の結婚式で招待状を出すときのポイントを見ていきましょう。
返信はがきはなしにする人が多い
家族婚や少人数ウエディングでは、返信はがきを省くケースも少なくありません。
家族や親族、ごく親しい友人であれば、出席者の予定をあらかじめ把握しやすいからです。
そのため、招待状を案内のみとして送っても失礼にはなりません。
ただし、フォーマル感を重視したい場合や食事のアレルギーなどを確認したいときは、返信はがきを同封すると安心です。
手書きにこだわるのがおすすめ
少人数婚での招待状は、宛名や本文を手書きするのもおすすめ。
部数が少ないからこそ1通1通に気持ちを込めて書くことができ、手書きならではの温もりや感謝の想いがより伝わります。
また、宛名を書くときは筆ペンやサインペン、本文は黒の万年筆や水性またはゲルインクのボールペンを使うのがマナーです。
油性ボールペンは事務的な印象を与えやすいので、避けた方がよいでしょう。
招待状のメッセージ文例
家族婚や少人数ウエディングの招待状は、フォーマルすぎず丁寧さの中に温かみを感じられる文章がポイントです。
家族婚と親しい友人向けにそれぞれの文例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
▼家族婚向け
拝啓 〇〇の候
皆様にはお健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます
このたび 私たちは家族に見守られながら結婚式を挙げることになりました
つきましては 日頃の感謝の気持ちをこめて
ささやかですが小宴をもうけました
ご多用のところ恐縮ではございますが
ぜひご出席くださいますようご案内申し上げます
敬具
▼親しい友人向け
拝啓 〇〇の季節 皆様いかがお過ごしでしょうか
このたび 私たちは結婚することとなりました
つきましては 日頃よりお世話になっている皆様にご挨拶を兼ねて
ささやかなパーティを開きたいと思います
おいそがしいところ恐縮ですが
ぜひ楽しい時間を一緒に過ごしていただけたら幸いです
敬具
作成するときの注意点
最後に、少人数婚で招待状を作成するときの注意点も押さえておきましょう。
▼最小発注数を確認
印刷会社や専門店によっては、最小発注数が10部からと決まっている場合もあります。
必要枚数が少ないときは、事前に発注条件を確認しておくことが大切です。
また、招待状は文房具店やネットショップで購入することもできます。
少ない部数で注文できるおしゃれなデザインも増えているので、探してみるのもおすすめです。
▼手作りするときのポイント
手作りする場合は、書き損じや印刷ミスに備えて予備を多めに用意しておくことが重要。
また、「忌み言葉を避ける」「句読点を使わない」など、本文を書くときの基本マナーも確認しておくと安心です。
シンプルなデザインでも、リボンやストーンシールで軽く装飾するだけで温かみのある招待状に仕上がりますよ。
招待状を手作りするときの注意点について解説した記事もあるので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/8588/
まとめ:少人数婚でも招待状を作成しよう

家族やごく親しい友人との少人数婚は、アットホームな雰囲気が魅力です。
だからこそ、丁寧な形で想いを伝える招待状を用意するのがおすすめ。
正式な案内として内容を伝えるだけでなく、ゲストの手元に残る思い出の一枚にもなります。
出し方のポイントや文例を参考にしながら、温もりのある招待状で感謝とおもてなしの気持ちを届けましょう。




