夏の結婚式に参列するときに「ノーネクタイでも大丈夫？」と悩む男性は少なくありません。
暑さが気になる季節だからこそ、少しでも快適に過ごせる装いを選びたくなりますよね。
とはいえ結婚式はフォーマルな場なので、涼しさを優先しながらもマナーを押さえたコーディネートが大切です。
そこで今回は、結婚式におけるネクタイの基本マナーからノーネクタイが許されるケースまで詳しく解説していきます。
元ウエディングプランナーの筆者がネクタイなしで参加する際の着こなしポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、夏でも快適かつ失礼のないスマートなコーディネートを選べるようになるでしょう。
結婚式におけるネクタイの基本マナー
新郎新婦の晴れの日を祝う結婚式では、招待されたゲストの装いにも相手への敬意や場にふさわしい格式が求められます。
特に男性ゲストのネクタイは、着こなし全体の印象や格を左右する大切なアイテムです。
まずは、結婚式で押さえておきたいネクタイの基本マナーについて見ていきましょう。
二次会でもネクタイは必要
結婚式では、二次会でもネクタイ着用が基本的なマナーです。
二次会は披露宴よりもカジュアルな雰囲気とはいえ、公式の場で新郎新婦をお祝いする大切な時間。
ネクタイを着けるだけできちんとした印象になり、場にふさわしいフォーマル感が保てます。
大人の礼儀として二次会まで丁寧な装いを意識すると、新郎新婦や周囲のゲストにも好印象を与えられるでしょう。
結婚式に相応しいネクタイの色
結婚式で最も定番とされるのは、白やシルバー系の上品なネクタイです。
フォーマル度が高く、立場を問わず誰でも安心して身につけられます。
友人や同僚として参列する場合は、淡いブルーやピンクなどのパステルカラーやシャンパンゴールドを選ぶのもおすすめ。
お祝いの場に相応しい華やかさを添えてくれます。
一方で黒いネクタイは弔事を連想させるため、結婚式では避けるのがマナーです。
結婚式に相応しいネクタイの柄
ネクタイの柄は、派手すぎず上品さのあるものを選びましょう。
無地や織り柄はフォーマル感が高く、落ち着いた印象になります。
細めのストライプや細かいドット、小紋柄も程よい華やかさで結婚式向きです。
ペイズリー柄も人気ですが、カジュアル過ぎないように淡い色を選ぶのがおすすめ。
大きな柄や派手なデザインのネクタイは、格式ある場では浮いてしまうため避けましょう。
アクセサリーを付けると華やか
ネクタイに合わせてアクセサリーを取り入れると、スーツ姿に上品な華やかさが加わります。
さりげないアクセントが全体のバランスを引き締め、特別な日の装いをよりフォーマルで洗練された印象にしてくれるのが魅力です。
過度に主張しすぎない小物を選べば、結婚式に相応しい品のあるコーディネートができるでしょう。
▼ネクタイピン
ネクタイピンはネクタイのずれを防ぐ実用的なアイテムですが、結婚式では胸元をさりげなく引き立てるアクセサリーになります。
フォーマルな場ではシンプルで上品なデザインを選ぶと、控えめながらも洗練された印象を与えてくれるでしょう。
色は、落ち着いた光沢のシルバーやゴールドがおすすめ。
さりげない華やかさで結婚式の特別感を演出できますよ。
▼チーフと合わせる
ポケットチーフは胸元に華やぎを添え、スーツ全体の印象をぐっと格上げしてくれるアイテムです。
ネクタイと色味を合わせることで統一感が生まれ、フォーマルな場にも相応しい洗練された装いに仕上がります。
迷ったときは、どんなスーツにも合う白のチーフが安心。
折り方によって上品からカジュアルまで雰囲気を変えられるので、結婚式の雰囲気に合わせて調整できるのも魅力です。
▼ネクタイピンとカフスボタンでリンクさせる
ネクタイピンとカフスボタンを同系色や同じ素材で揃えると、胸元と袖口に統一感が生まれワンランク上の装いに仕上がります。
シルバーのネクタイピンに同色のカフスを合わせたり、パールやゴールド調で統一したりすると洗練された印象になるでしょう。
さりげないリンクコーデでフォーマル度が高まり、上品でスマートな装いを演出できますよ。
ノーネクタイでもOKな結婚式とは
最近では結婚式のスタイルが多様化し、ネクタイ着用が必ずしも必須ではないケースも見られるようになりました。
とはいえ基本的にはフォーマルな場なので、ノーネクタイが許される状況はごく限定的です。
ここでは、どのようなシーンや条件ならネクタイを外しても失礼にあたらないのか解説していきます。
カジュアルウエディングの場合
ガーデンやレストランでのカジュアルウエディングでは、自然体でリラックスした空気感を大切にするケースが多いです。
そのため、会場の雰囲気に合わせてノーネクタイが許容されることがあります。
かっちりした装いよりも、軽やかな着こなしのほうが会場に馴染みやすいことも理由のひとつです。
ノーネクタイでもジャケットを着用し、清潔感を意識するとスマートな印象になりますよ。
ドレスコードがノーネクタイの場合
ドレスコードとは、場所やシーンに相応しい服装を示すルールのこと。
招待状にノーネクタイやスマートカジュアルなどの記載がある場合は、ネクタイなしで参加してもマナー違反になりません。
ドレスコードには、リラックスして過ごしてほしいという新郎新婦の意図が込められています。
結婚式では、ふたりの気持ちを尊重した装いをすることもマナーです。
服装についてノーネクタイも可と招待状にある場合
招待状に「ノーネクタイ可」とある場合は、ゲストの過ごしやすさを考えた柔軟なドレスコードになっています。
気兼ねなくネクタイを外して参加できますが、会場の雰囲気によっては周囲がフォーマル寄りの装いをしているかもしれません。
ジャケットや革靴など基本のフォーマル要素をきちんと押さえておくと、周りから浮きにくく安心です。
▼ネクタイを持っていくとどちらにも対応できる
ノーネクタイ可の結婚式でも、実際に会場へ行くと想像よりフォーマルな雰囲気だったというケースは珍しくありません。
どのような状況にも柔軟に対応できるようネクタイを持っていけば、必要に応じてその場でサッと着用できます。
シルバーや淡い色味など、どんなスーツにも合わせやすいものを選んでおくと失敗しないでしょう。
リゾートウエディングの場合
沖縄や海外リゾートなど温暖な地域での結婚式では、気候や会場の雰囲気に合わせてノーネクタイが一般的なケースも多いです。
風通しの良いジャケットやリネン素材のシャツを選べば、涼しさとフォーマル感の両立ができます。
リゾート婚ならではの軽やかな着こなしを意識すると、青空や海が背景になる写真にも爽やかに映えるでしょう。
ノーネクタイで出席するときの服装ポイント
ノーネクタイでも、結婚式というフォーマルな場に相応しい品の良さは欠かせません。
ここでは、きちんと感を保ちつつノーネクタイでも失礼にならない着こなしのコツをご紹介します。
ノーネクタイでもカジュアルになりすぎない
ノーネクタイのときは、襟元の印象が大切です。
襟がきちんと立つシャツを選べば、第一ボタンを外してもラフになりすぎません。
シャツの柄や色は控えめにし、スラックスや革靴などにフォーマル要素を残すと、カジュアルときちんと感のバランスが整います。
さらに腕時計やベルトの質感にも気を配ると、より洗練されたスタイルに仕上がるでしょう。
ジャケットを着ていく
ノーネクタイで参列する場合でも、ジャケットを羽織ればフォーマルな印象をしっかりキープできます。
ネイビーやグレーなどの落ち着いた色なら、上品で大人らしい雰囲気にまとまりやすく安心です。
暑い季節でも快適に過ごすためには、通気性のよい素材や軽やかな仕立てのジャケットを選ぶのもポイント。
ジャケットが一枚あるだけで全体がすっきり整い、新郎新婦への敬意も自然と伝わる装いになるでしょう。
まとめ：ネクタイをしないでもマナーをしっかりしよう
ノーネクタイでも参列できる結婚式は増えていますが、会場の雰囲気やドレスコードに合った装いを選ぶことが何より大切です。
清潔感や上品さ、フォーマル感を意識してジャケットやシャツ選びを工夫すれば、ネクタイなしでも失礼のない装いが整います。
特に夏は暑さ対策をしながら、きちんと感を忘れないコーディネートを意識するのがポイントです。
自分らしさを大切にしつつ、ノーネクタイでも新郎新婦への祝福がしっかり伝わる装いで、特別な一日を心から楽しみましょう。
