神前式で挙式をあげるけど、ブーケを持っていてもいいのか必要なのかとお悩みではありませんか。神前式で物を持つ余裕はありませんが、憧れはある方が多いでしょう。そのため披露宴から持ち始めたり、フォトウエディングでのみ使用する花嫁様が多いです。着物にも合うデザインの花束はあります。本記事を参考に、選び抜いた着物との相性がいいデザインを作り上げてみてください。また、お色直しで和装からドレスに着替える方もいらっしゃるでしょう。その際に兼用にされる方も多いです。そこで悩むのは、着物にもドレスにも似合うものにしなければならないという点ではないでしょうか。2つ用意するのはもったいない、コストがかかる、と躊躇してしまいますよね。ドレスへお色直しをする方へ向けて、着物とドレスの両方に似合うデザインの紹介もしています。ぜひ参考にしてみてください。せっかくの結婚式なのですから、やりたいことは叶えていきましょう。着物と花束の組み合わせは確かに主流ではありません。ただ、じわじわと人気があるということは言えます。桜が日本国民に愛されるように、和の雰囲気と花の相性が悪いということはありません。理想の花束のデザインを見つけに行きましょう!
和装でもブーケは持てる?
結婚式といえば、花束を持った花嫁を想像する人が多いでしょう。
花束は幸せの象徴だと考える人も少なくありません。
しかしそれはウエディングドレスの話です。
和装をしていても似合うのでしょうか。
結論を言うと、和装でも似合うものはあります。
雑誌の紹介やイメージ写真などで見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ブーケはウエディングドレスと同じく、西洋文化として日本に入ってきました。
もともと日本に花束を持つ習慣はなかったのです。
そのため西洋文化の産物である花束と日本の着物がミスマッチであると思われることもあります。
とはいえ、桜や菊、藤など日本人も花と親しみが深いはずです。
花柄をあしらった着物もありますし、和装とお花の相性が悪いとは思えません。
何が合わないのかというと、花束の作りでしょう。
100本のバラを包んだような花束と着物は合いません。
ではどんな形であれば似合うのでしょうか。
和装でもブーケを持ちたいと思っている方は、最後まで要チェックです。
神前式の最中にブーケは持てない
まず先に断りを入れておきたいのですが、神前式での挙式中に花を持つことは基本できません。
花束を持って進行できるような内容になっていないのです。
また、引き振袖などは裾を軽く持って移動しますので、持ち物を増やす余裕もない場合がほとんどになります。
どうしても和装で花を持って挙式がしたい場合は、人前式の検討がおすすめです。
人前式であればオリジナル挙式をあげることができるので、神前式を参考にしつつも新しい挙式ができます。
神前式で花束を持っていても、正直邪魔になるでしょう。
置くところもなく、裾を持つのに手間取る要因になります。
神前式であれば、披露宴から持ち始めるのがおすすめです。
または、和装フォトウエディングでのみ花を持つというのも方法の1つになります。
ではどんな形が和装に合っているのか見ていきましょう。
和装に合ったデザインとは
和装に合ったブーケとして以下の7つが挙げられます。
和装に似合うのは一般的に想像されるような花束の形ではなく、和装小物に寄せたような形やナチュラルさを出した形です。
バッグや扇子に寄せて、小物のような立ち位置にすることが似合わせるポイントになります。
またはそのまま摘んできたような自然さがポイントになるでしょう。
ウエディングドレスの場合だと、花嫁を引き立たせたり華を添えることが花束の役割です。
しかし、この役割は着物が果たしているので大きな花束にする必要はありません。
和装に合わせる花は、目立たせるのではなく添えるイメージで選ぶと上手くいきます。
では、それぞれどのような形なのか見ていきましょう。
●ボールブーケ(毬ブーケ)
その名の通り、ボールのような形をした花束です。
完全に球体に仕上げ、どこからみても丸いフォルムは可愛らしい印象を周りに与えます。
持ち手である紐がついており、ぶら下げるように持つことが可能です。
和風デザインのものは毬ブーケと呼ばれることもあります。
蹴ることはできないので、ご注意ください。
持ち手の部分が組紐であったりと和の雰囲気を感じやすいのも特徴です。
ぶら下げるように持つことができるので、歩くたびに揺れる花が雅な雰囲気を醸しだしてくれるでしょう。
●バッグブーケ
こちらはバッグのような形をした花束です。
ボールブーケとの違いは形が球体ではない点と、持ち手がアーチ型である点になります。
ボール型では持ち手が1本の直線のようになっているのに対し、バッグ型は持ち手がアーチのように半円を描くので持ちやすいです。
持ち運びがしやすく、着物の主張も邪魔しない名引き立て役な花束になります。
●扇子ブーケ
和装に合わせるために注目を浴びているデザインで、自作される方が多いです。
扇子に花をあしらったアイテムになります。
開いた扇子に花を添えているので、そのまま持っていても絵になりますし、テーブルにおいていても存在感のある一品です。
水引なども合わせて、おめでたい雰囲気全開で作成しましょう。
●ドライフラワーブーケ
着物を立たせる花として、ドライフラワーも挙げられます。
くすんだ淡い色合いが着物の華やかさを邪魔せずに引き立たせてくれるのです。
派手なデザインよりは素朴な雰囲気の方が似合うでしょう。
クラッチブーケのように、束ねただけの状態がおすすめです。
●クラッチブーケ
一番ナチュラルな雰囲気の花束になります。
茎を長く残した花をリボンなどで束ねたデザインです。
直線的なデザインになるので、スタイリッシュさが際立ちます。
古典的な柄よりは現代的な柄や落ち着いた色味の着物に合わせることがおすすめです。
●リースブーケ
輪になっている花束になります。
クリスマスのリースを想像した方もいらっしゃるでしょう。
枝などで輪を作り、そのうち1/3 程を花で覆ったデザインが多くなっています。
持ち運びが楽ですし、結婚式後にリースとして楽しめるのも魅力の1つです。
予めドライフラワーやプリザーブドフラワーで作成すれば、長く楽しむことができます。
結婚式後も思い出を形に残したい花嫁様におすすめです。
●枝ブーケ
花束の中に枝を組み込んだデザインになります。
スタイリッシュさとナチュラルさを両立させることが可能です。
時期が合えば桜を使用しても素敵な仕上がりになるでしょう。
裸の枝で高潔な雰囲気を出すのか、花付きの華やかな印象にするのかはお好みとなります。
注意点としては、大振りになりがちなことです。
あまり大きくしすぎてしまうと、着物の柄が隠れたり花がメインになってしまいます。
和装にも合うデザインは意外とあるのです。
着物の柄や雰囲気に合わせて選んでみてください。
和装にもドレスにも似合わせる方法
さて、和装に合う形を紹介しましたが、お色直しで洋装を予定している方もいらっしゃるでしょう。
2つ花束を用意してもいいですが、コストもかかりますしできれば兼用にしたいところです。
では、和装にも洋装にも似合うようにするにはどうすればいいのでしょうか。
デザインが限られている和装に合った花束から、洋装にも合わせやすそうなものを絞り込みましょう。
ドライフラワー、クラッチ、リースあたりがデザインも馴染み、花の選択などの自由度が高いです。
上記であれば、色味が合っていれば大体のドレスはカバーできます。
特にリースがおすすめです。
例えば白無垢から赤いドレスへお色直しをする場合、紅白を意識したカラーデザインにすれば、問題なく兼用できるでしょう。
バッグ、ボールのデザインも兼用は可能ですが、ドレスのデザインを選びがちです。
可愛らしい雰囲気のドレスであれば似合いますが、ドレスが披露宴会場の雰囲気に合わない可能性あります。
枝を使ったデザインはナチュラルさを出したドレスであれば似合いますが、神前式の結婚式でお色直しにエンパイアラインなどのドレスを選ぶ方はごく僅かです。
和装に合いそうな形の中から、ドレスのデザインにも合い、花の色の選択肢が広いものを選ぶとよいでしょう。
おまけ 中華風の団扇でおしゃれ上級者へ
和装で花束を持つのは大変そうだけど、小物の扇子だとちょっと寂しい、と思った花嫁様に中華風の団扇を紹介します。
日本の伝統的な結婚式、という路線からは1歩外れてしまうのですが中国らしく華やかで豪勢な団扇はお祝いの雰囲気にぴったりです。
生花ほど繊細な扱いは要しませんし、他にやっている花嫁もなかなかいないので検討してみてはいかがでしょうか。
ただ中国の団扇だと分かる人からは、神前式なのになぜ? と疑問に思われる可能性はあります。
夏であればおしゃれな清涼グッズで通せるかもしれませんが、親族や参加者から見てどう思われるかも視野に入れて考慮してくださいね。
着物と花の相性は抜群
神前式での結婚式でも持てるブーケについて紹介しました。
挙式の最中は持てませんが、フォトウエディングや披露宴中は花と着物の組み合わせを楽しみましょう。
お色直し後にも持てるようにこだわれば、2つのスタイルで楽しめます。
和装にも洋装にも合う花束デザインの参考になれば幸いです。
和装だから、と花を持つことを諦めずに最高の1品を手にできることを祈っています。