両家顔合わせの場に兄弟姉妹は呼んでいいのでしょうか。基本的にお二人と親御様の場ですが、参加してはいけないという決まりはありません。家族ぐるみで仲良くしたいと考える新郎新婦様もいらっしゃいますし、大人数で楽しくやりたいと考える方もいらっしゃいます。しかし、もともとは親子の場であることや、かしこまった場にしたいという親御様の意向がある場合もあるので、事前の確認は必須です。本記事では、結納と食事会の違いから解説しています。和気あいあいとした場にするために必要な情報を伝えていますので、参考になればと思います。大事な結婚への第一歩の部分ですから、失敗したくありませんよね。気まずくならない、楽しく過ごすためのヒントも載せているのでチェックしてみてください。兄弟姉妹がいるとそれだけで心強く思えるものです。本記事を参考に兄弟姉妹を顔を合わせる場に呼ぶのかどうか決め、義家族へ連絡してみてください。連絡するときは、本文にもありますが、理由を添えると角が立ちにくいです。家族まとめて仲良しな関係を義家族とも築けることを祈っています。
結納と顔合わせ食事会の違いとは
結婚が決まったら避けては通れない義家族への挨拶ですが、顔合わせは行いますでしょうか。
最近は食事会のみ行うお二人も増えています。
そもそもこの2つの違いは何でしょうか。
まず、結納とは日本の伝統的な婚礼の儀式です。
一方、食事会とは両家が集まって食事だけを行うものになります。
それぞれ詳しく見てみましょう。
●結納
結納品や結納金の受け渡しを伴う、日本の伝統的な婚約の儀式です。
流れや口上が決まっており、格式や伝統を重んじる家系では今も行われています。
結納品について、関西式と関東式で装飾も用意する品数にも違いがあるので、希望する場合は両家で内容のすり合わせをよく行いましょう。
縁起ものである寿留女(するめ)や子生婦(こんぶ)、末広(すえひろ)が贈られますが、最近は品目を省くこともあるので、確認が必要になります。
●食事会
両家揃って顔を合わせて食事をするのが食事会です。
特に伝統の儀式でもなく、決まり事があるわけではありません。
多いのはお二人が両親を招いて6人で行う食事会です。
ただ、儀礼の意味を持つ場ではありませんので、兄弟姉妹を呼んでも問題ありません。
儀式のようにはしたくないけど、顔を合わせる場所はほしいと生まれたのが食事会です。
最近は食事会が主流
もともと日本で行われていたのは結納でしたが、結婚の意味が家と家の繋がりから個人と個人の繋がりへと変容したことをきっかけに、食事会が主流になりました。
また、方法に関しても正式結納から略式結納へと移り変わっています。
正式版では仲人が両家を行き来し儀式を完遂させますが、現在の日本で仲人を立てて結婚した夫婦は少ないでしょう。
仲人を立てずに両家で集まって儀式をするのが最近の流れです。
新婦の家や料亭、ホテルなどが会場としてよく選ばれます。
結納をカジュアルダウンさせた位置にあるのが食事会です。
ただの食事会と捉え、服装もカジュアルにして開催する方もいらっしゃいます。
進行も場所も決まりはありませんので、さじ加減は新郎新婦様のお好みです。
せっかくの場なのだからと少し改まった場にする方も、ちょっと一緒に食事する程度にする方もいます。
手土産の有無や服装についても自由なのです。
大切なのは事前の情報共有がしっかりしていることですから、どんな会にしたいのかは事前に伝えておきましょう。
どちらを選ぶにせよ、カジュアル化が進んでいるというのがポイントになります。
家族ぐるみで仲良くしたいのであれば兄弟姉妹も顔合わせの場に呼んで大丈夫です。
ただ、呼びやすいのは主流でもある食事会の場でしょう。
結納と食事会どっちがいいの?
さて、顔を合わせるにしてもどちらを開催するべきか迷ってしまうこともあります。
行う目的に合わせて選ぶのが吉です。
儀式だけを行う、食事会だけを行う、両方行うのはどんな人かに分けて紹介していきます。
親御様の意向やお二人の希望を確認の上、見てみてください。
●結納のみ行う
儀式のみ行うのは、格式や伝統を重んじるお二人です。
または、親御様の意向で行ったという方も多くいらっしゃいます。
地域や家系によって考え方が違い、お二人ではやらなくていいと思っていたが、親御様はそうではなかったというパターンもありました。
考え方が古いとも受け取れるかもしれませんが、これからのお二人の末永い幸せを願う儀式です。
親御様の意向があれば従うのがいいでしょう。
また、伝統や格式を大事にした結婚式がしたい新郎新婦様にもおすすめします。
●顔合わせ食事会のみ行う
現代で一番選ぶ人が多いのが食事会のみ行うことです。
堅苦しい場ではなく、カジュアルに義家族と接したいと考える新郎新婦様はこちらがよいでしょう。
義家族と仲良くなることが目的であれば、やはり堅苦しい場よりくだけた場のほうが話が弾みます。
食事会についての決まり事がなく、お二人の好きにできるというのも魅力の1つです。
家族ぐるみで仲良くしたいと思っている新郎新婦様におすすめします。
●両方行う
はたまた両方行うというのも1つの手です。
儀式の後に食事会を行うことも多くあります。
食事会のほうはある程度リラックスして臨めるでしょうが、儀式の後だとどうしてもかしこまった場になりがちです。
格式を重んじ、食事会には乗り気でないご家庭でも、儀式で顔を合わせた後であれば参加しやすいでしょう。
しきたりも大事にしつつ、お互いを知る場をもう少し設けたい場合に使える手段です。
また、レストランによっては「結納プラン」といった、儀式と食事会をセットでサポートしてくれるサービスがあります。
必要な備品を用意してくれたり、進行を手伝ってくれるところもあるので、失敗したくない方はチェックしてみてください。
目的や親御様の意向に合わせて顔合わせの開催方法を決定しましょう。
兄弟姉妹を呼ぶことについて
参加者についてですが、基本的には事前に断りをいれておけば大丈夫です。
何も言わずに他の家族を参加させることは避けましょう。
儀式も基本的に兄弟姉妹は呼びつけないものですが、同席の許可を事前にとっておけばなんの問題もありません。
食事会の参加者についても決まりはありませんので兄弟姉妹はもちろん、祖父母なども参加可能です。
顔合わせもカジュアルになってきましたので、両家でOK が出れば問題ありません。
ただ、親と子だけで参加すると思っている方もいらっしゃるので、配慮は忘れないようにしましょう。
家族の一員になるのだから兄弟姉妹にも紹介したい、人数の多い方が盛り上がるなど理由を添えて同席のお伺いを立てるのがおすすめです。
基本形は親と子だけの場であったことを頭の片隅に入れておいてください。
また、他の家族を呼ぶ場合ですが、両家で人数が揃うようにできるとなおいいです。
人数差がありすぎるとバランスが悪くなってしまいます。
なるべく同じ人数になるように調整ができるとおもてなしがしやすいでしょう。
人数が増えるメリット・デメリット
続いて、参加人数が増えることのメリットとデメリットを紹介していきます。
人数が増えるとそれだけで心強くもなったりしますが、その分手間も増えるものです。
開催までに残された時間も考えながら、他の家族を参加させるかどうかの参考になればと思います。
●メリット
参加人数が増えることのメリットは、食事会が盛り上がりやすくなるということです。
人数が多い分話題も増えることが予想されます。
義父母よりは義兄弟、義姉妹の方が話しかけやすいということもあるでしょう。
食事会の沈黙が怖いのであれば、同席してもらうことがおすすめです。
人が1人増えるだけで、話題が広がりますから仲良くなるチャンスをつかみやすいのではないでしょうか。
また、兄弟姉妹がいることで家族ぐるみの付き合いに発展しやすくなります。
家族と家族の繋がりを強めることができるでしょう。
●デメリット
一方でデメリットは、人数が増えることによる手間の増加と費用の増加です。
手間としては、スケジュール調整と場所の選定があります。
人数が増えればそれだけスケジュールの都合が合いにくくなるでしょう。
大事な日なので、お日柄を気にする人も多いです。
日柄が良く、大人数でも都合の合う日というのはかなり限られます。
人数が多くなるのであれば、早め早めに動きだしましょう。
また、開催場所の選定もひと手間増えます。
兄弟姉妹が親御様と暮らしているのであれば、両家の中間地点で開催すれば大丈夫です。
問題は実家を出ている場合の開催場所探しです。
日本全国に散らばっているともなれば、開催場所探しは一筋縄ではいかないでしょう。
ただ距離が同じくらいになるという以外にも、アクセスがいいかどうかも考慮する必要があります。
他の家族を参加させるときは、住んでいる場所も考えたうえで呼ぶかどうか決めましょう。
そして当たり前ですが、増えた分食事代がかさみます。
顔を合わせた際に誰が費用を負担するかというと、新郎新婦様が負担することが多いです。
お二人がおもてなしをする場、という考え方や新郎様が新婦様を迎え入れるということで新郎様側が負担するという考え方もあります。
どちらにせよ負担額がそれだけ増えるので、呼びすぎには気をつけたいところです。
和気あいあいとした顔合わせにするために
両家の顔の合わせ方について紹介しました。
家族ぐるみで仲良くするためにも、他の家族に参加してもらうという方も少なくありません。
本記事を参考にお二人にぴったりな顔合わせの場を設けてみてください。
食事会で会話が弾むきっかけになるしおりの作成方法についての記事もあるので、併せて参考になれば幸いです。
仲良しな両家への第一歩になることを祈っています。