レストランウエディングの費用｜コスパ最高のワケとは

結婚式場の選択肢としてレストランも挙がるようになってきました。ただ、これからメジャーになっていくところで、分からないことも多いでしょう。

本記事では元プランナーがレストラン会場が安い理由を解説しています。式場との比較もあるので、式場選びに迷っている方の参考にもなれば幸いです。

レストランでの結婚式と自分たちが挙げたい結婚式のイメージが合っていれば、レストラン会場をおすすめします。メリット/デメリットも参考に会場を探してみてください。

レストランでの結婚式って？

レストランウエディングとはその名の通りレストランであげる結婚式のことです。費用をかなり抑えて、アットホームなパーティーができるので人気が出てきています。

式場での結婚式の相場が300万円以上であることに対して、レストラン会場だと200万円～に抑えることが可能です。

●レストランウエディングが人気の理由

レストランでの結婚式が人気の理由として以下が考えられるでしょう。

専門式場ほどの規模にはならないので、少人数でも貸切が可能です。また、かしこまった雰囲気よりはカジュアルな雰囲気になるので、ゲストとの距離が近いウエディングになります。

記念日にまた戻って来られるのも魅力です。ホテルでも結婚式をあげることで限定メンバーになることができ、様々な特典を受けることができます。ただ、たやすく宿泊できるほど余裕がないと活用の機会に恵まれないことも多いです。

そして何より、式場であげるより安価に済むというのが最大の理由でしょう。浮いた分はおもてなしに回すことができます。

時代はゲスト中心の結婚式へとシフトチェンジしてきており、レストランウエディングが最適解となりつつあるのではないでしょうか。

レストランは、コロナ禍におけるウエディングの簡素化や小規模化の流れで、選択肢としての存在感が増したように思えます。

結婚式は小規模でいいからおもてなしに力をいれたい、と考える新郎新婦様が増えたことでレストランでの結婚式が人気になったのでしょう。

●ウエディングに対応しているレストランの例

カジュアルなパーティーになるとはいえ結婚式なので、対応可能なレストランは限られます。地元のファミレスでは開催できません。

上記がウエディングにも対応していることが多いレストランです。レストランで結婚式をあげるには、音響設備やスタッフ、婚礼料理が作れるシェフなどが必要になります。

記念日に訪れるようなお気に入りのレストランがあれば、ウエディングに対応しているか調べてみるのもよいでしょう。

●こんな人におすすめ

レストランウエディングをおすすめするのは以下に当てはまる方です。

特にプライベート感が欲しくて、予算に余裕がない方にレストランでの結婚式をおすすめします。

プライベート感を得るためにはどうしても貸切が必須です。式場やゲストハウスの貸切は費用がかかりますが、レストランは比較的安価に貸切できます。

費用が安くなるのはなぜ？

レストランでの結婚式は安価に行うことができますが、その分クオリティが落ちるわけではありません。もちろん専門性については相対的に劣りますが、十分な内容の結婚式は可能です。

レストランウエディングが安くなる理由について大きく3つ取り上げ解説していきます。

●本格的な挙式はできないから

結婚式でお金がかかる部分の1つは演出です。本格的で手の込んだ演出をするのにはお金がかかります。

チャペルでの生演奏や豪華なバンケット、大きくて広い敷地など1銭もかからずに実現できるものではありません。

これらの本格的で派手な演出はできない代わりに、費用を抑えることができます。最低限必要なラインのみ揃えているので高くならないのです。

●式場価格にならないから

式場を通じて業者に発注がいくと、中間手数料がかかり高額になります。装花やペーパーアイテム、カメラマンなどの人材も例外ではありません。

かといって持ち込めば持込料を請求されます。レストランでは持込料がないところも多いです。

自由に持込可能で、業者も出入りしているわけではありませんから高額にならずに発注できます。

●レストランとしての営業が本業だから

ウエディングに対応可能であっても本業は飲食店としての営業です。婚礼で貸切があっても、レストランとして営業した時と同じくらい利益があればいいので、抑えやすくなっています。

専門式場の場合、婚礼が入らないと丸々売り上げがなくなるので、利益の最低ラインが高めです。一方でレストランは婚礼が入らなくても通常営業すればいいので余裕があります。

レストランウエディングのメリット/デメリット

レストランで結婚式をあげる際、安価で温かな式になることがメリットですが、本格的にはできないことがデメリットです。そのほかのメリット/デメリットについても紹介します。

●メリット

やはり温かな手作り感ある小さな結婚式が実現しやすいのがメリットです。大人数にも対応可能なレストランもありますが、大人数でもアットホームな雰囲気にできます。

また、料理にこだわれるのもポイントです。料理に力を入れている式場も増えてきましたが、全部ではないのでレストランの方に軍配が上がります。

●デメリット

ウエディング専門の会場ではないため、挙式も行う場合に宴内人前式しか選べないことも多いです。チャペルなどの挙式会場を持っていないため、教会式で式をあげたい方は選択肢がかなり少なくなります。

また、控室や待合室などの設備が整っていないことも少なくありません。サービス面は必要最低限揃っているので問題ないですが、設備面で不足が目立つこともあります。

部屋があるのかどうか、代替案があるのかどうかはよく確認しましょう。

そして専門施設ではありませんから、任せっぱなしというよりは一緒に作り上げていくようなイメージになります。できる演出にも限りがあるでしょう。

そのほかの会場との比較

レストラン会場について専門式場などと比較して紹介していきます。どこで結婚式をあげるのがいいか検討してみてください。

●挙式方法

挙式方法について、レストランだと選択肢が狭まることが多いです。多いのは宴内人前式での挙式になります。

チャペルを併設しているところや、料亭だと神社と提携しているところも0ではありません。しかし多くはないので、レストランで結婚式をする＝人前式くらいに思っておくのが無難です。

●バンケット

高級レストランや高層階のレストランだと、ホテルの披露宴会場にも引けを取りません。レストランと言っても景色や雰囲気がいいと、結婚式場として相応しい風格が備わります。

一軒家レストランはその内装にも大きく左右されますが、総じてアットホームな雰囲気を作るのが得意です。

●料理

餅は餅屋といいますし、料理においてはレストランの方に軍配が上がるでしょう。ただ、最近は料理にも力をいれる式場が増えているので、試食などで比較してみてください。

また、スタッフの動きという点でもレストランの方が優れています。普段から料理をサーブしているので、手際の良さに期待ができるでしょう。

●付帯施設、設備

結婚式にまつわる設備類については式場のほうが充実しています。レストランはあくまで飲食店として営業しているので、不十分さを感じることも少なくありません。

・控室
特に控室の有無はよく確認しておきたいところです。向かう時は美容室などで準備ができても、帰りの際に着替えができないのはちょっと面倒なことになります。

ホテルなどを取ってタクシーで移動したり、宿泊施設を併設しているレストランであれば部屋を取っておくことがおすすめです。

親族の控室も用意できるほうがいいでしょう。新郎新婦様の手伝いで早めに来たり、片付けで残ったりするので、ゆっくりできるスペースがあると喜ばれます。

・プール、ガーデン
ホテルにあるレストランだとプールやガーデンが付帯していることも少なくありません。こういった空間があると華やかな印象になりやすいです。

デザートブッフェなどの演出を取り入れて、本格的なパーティーを行うこともできるでしょう。

・音響、スクリーン、マイク本数、照明
会場ごとに大きく差があるのが、音響などの設備です。全て完璧に備えているレストランは多くはありません。

音響は好きなBGMを流せるのかどうか、マイクと同時使用は可能なのか、音楽を流すのに必要なものは何かを確認しましょう。マイクの本数も気にしたいポイントです。1本だとほぼ司会者の専用になってしまうので、最低でも2本あるとスムーズに会が進みます。

映像演出が必須だと考えているのなら、スクリーンと音響設備は要チェックです。DVDが流せるのかどうか、CDとは別で再生できるのかなど事前に確認しておきます。

そして婚礼衣装が映えるのは明るい空間なので、照明にも気を向けましょう。暗いと写真映りもイマイチになってしまいます。当日はカメラマンが照明を調節しますが、明るいに越したことはありません。

●何を重要視するかで決めよう

レストラン会場は安価に済む分、式場には劣る部分もあります。どんな結婚式にしたいのか、何を重要視するのかで会場を選びましょう。

コスパ重視ならレストランウエディング

レストランウエディングの費用や安い理由、比較などを紹介しました。

レストランでの結婚式はコスパを重視する、アットホームなパーティーがしたい新郎新婦様におすすめです。

式場とは何が違うのか、特徴をしっかり掴んで理想の会場探しに役立ててください。レストランも選択肢が広いので、理想の会場が見つかることを祈っています。