ゲストハウスウエディングというスタイルが注目を集めています。他の会場と何が違うのか、どんな人が選ぶのか、費用感についてなど気になることがたくさんあるのではないでしょうか。
本記事では、ゲストハウスについての解説と選び方を紹介しています。元プランナーの立場から選び方を伝授するのでぜひ参考にしてみてください。
特徴や選び方が分かったらさっそく会場を探してみましょう。
ゲストハウスウエディングとは
貸切の一軒家であげる結婚式をゲストハウスウエディングといいます。最近になって確立されたスタイルで、世界観を作りこんだ非日常を楽しみたい新郎新婦様に人気です。
●ホテルとしてのゲストハウスとウエディング施設
ゲストハウスというと、まず宿泊施設の方を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。結婚式におけるゲストハウスとはウエディングのために建築された一軒家を指します。
そのため宿泊施設を伴わないものがほとんどですのでご注意ください。
邸宅と呼ぶにふさわしい規模の大きなウエディング施設です。海外ウエディングのように、自宅に招いたようなウエディングパーティーができます。
●どんなパーティーができる?
邸宅ウエディングでは、貸切のためアットホームなパーティーが可能です。フォーマルな雰囲気ではなく、カジュアルな雰囲気で楽しむことができるでしょう。
また、スケールが大きいので豪華な印象をゲストに与えます。非日常を全力で楽しむパーティーが可能です。
施設内は全て貸切になるので、飾り付けも自由自在にできます。細かいところまで世界観を作りこんだウエディングも難しくありません。
カジュアルなパーティーを、プライベート感があってスケールの大きな場所でやりたい新郎新婦様におすすめです。
ゲストハウスでパーティーを行うメリット/デメリット
理想の結婚式が叶いやすい邸宅ウエディングですが、デメリットもあります。それぞれの面から特徴を捉え、貸切邸宅でウエディングを行うのかどうか考えてみてください。
●メリット
貸切の一軒家で行うウエディングのメリットとして以下が挙げられます。
- ウエディングの自由度が高い
- 貸切である
- 非日常感がある
- コンセプトが多彩
- フォトジェニックな空間が多い
- 全体的に装飾が可能
- 設備に特徴がある
施設を丸ごと貸し切れるというのが最大の特徴であり、メリットです。関係者しかいない空間を作ることができるので、他のカップルや他の招待ゲストとすれ違うという事態も起こりません。
そして貸切ということは、飾り付けもお二人の自由にできるということです。ガーデンもロビーも待合室も全てコーディネートできます。会場に統一感を持たせ、世界観を作りこむのに最も適しているといえるでしょう。
また、様々なコンセプトのゲストハウスが登場しており理想にぴったりな会場が見つかりやすいです。マナーハウス風だったり、童話の世界のようだったり、リゾート風であったりと人気のテーマ性に基づくものもあります。他にもフォトジェニックにこだわったり、ガーデンが自慢だったりと見ているだけで楽しくなる会場が多いです。
専門式場は似たようなものばかりになりがちですが、邸宅は個性的な雰囲気を持っており写真映りにこだわりたい新郎新婦様からも人気があります。
貸し切った空間を自由にアレンジして、カジュアルにパーティーを楽しめることがメリットです。
●デメリット
デメリットとしては以下が挙げられます。
- カジュアルな印象を持たれる可能性がある
- 季節・天候に左右される
- アクセスが不便
- 広いと移動が多いことがある
- 予算高い
- 人気日の予約が取れない
- 決めることが多い
- ウエディング専門ではない場合に不備がある
ウエディング施設とはいえ、個人の一軒家を模していますからフォーマルな印象は持たれない可能性が高いです。当日のコーディネート次第ではありますが、第一印象としてはカジュアルなものになります。
また、ガーデン付きの邸宅などは天候に大きく左右されるでしょう。すべて室内で完結するのであれば問題ありません。ガーデン挙式やプールの演出などは、季節によって快適に過ごせないので注意してください。
十分な広さを確保するために、駅から離れた立地になっていることも多いです。送迎の有無をチェックしましょう。邸宅内が広すぎると移動が大変になるというデメリットもあります。
大きなデメリットとして予算が高めという点が挙げられるでしょう。広大な土地を完全に貸切にするので、その分費用もかさみます。
ウエディング邸宅に限らずですが、人気の会場はすぐに予約が埋まってしまうので早めに行動しましょう。特に大安や秋のシーズンはあっという間です。
また、自由度が高いということは決めることが多いという意味にもなります。細かいところまで考えを巡らせる必要があるでしょう。
そして、設備についてはよく確認してください。ウエディングのために造られてものなら問題ないですが、中にはそうではないものもあります。控室や喫煙室がなかったり、バリアフリーでなかったりするので必要なものが揃っているかチェックしましょう。
高い? 費用感について
邸宅ウエディングは、すべて貸切にする分予算も高めになります。330万円程は見積もっておくのがよいでしょう。
参考までに専門式場だと270万円程、ホテルだと300万円程で考えておくとちょっとした演出も込みの結婚式ができます。
会場によっては、立派なガーデンや大聖堂を備えていてもっと見積額が上がることもあるでしょう。やりたい演出も盛り込んでいけば、自然と右肩上がりの見積書の完成です。
●なぜ高くなるのか
理由の1つは邸宅を貸し切るからです。
ホテルや専門式場だと、チャペルやバンケットを選択し、ガーデンを使うのかどうかなどを検討していきます。しかし、ゲストハウスでは全て初めから含まれているのです。
そしてそれらを使いこなそうと装飾や演出を組み込んでいくうちに、合計金額が膨れ上がります。特に装飾はやろうと思えば屋敷全体まで覆うことができますから、引き際はしっかり見極めましょう。
定番の演出もせっかくなら、とやりたくなりますがよく考えて追加してください。
●もっと安い会場はない?
貸切感のあるアットホームなパーティーを希望であれば、レストランウエディングがおすすめです。250万円程見積もっておけば、少し豪華なウエディングも叶うでしょう。
スケール感が欲しいのであれば、オーシャンビューやパノラマビューの会場がおすすめです。会場自体が狭くても広く見えるので、スケール感のあるウエディングが叶うでしょう。
ゲストハウスの選び方
いざ邸宅ウエディングをと思っても、数が多すぎてなかなか絞り切るのは大変です。この項目ではゲストハウスのチェックポイントをハード面、ソフト面に分けて紹介するので参考にしてみてください。
●ハード面でのチェックポイント
設備などハード面でのチェックポイントは以下です。
- 建物の雰囲気
- 予算
- 設備
- アクセス
まずは見た目が好みなのか、ウエディングのコンセプトに合いそうかを見ましょう。しかし雰囲気のいい邸宅は費用も上がりがちです。口コミなども参考にちょうど良さそうな会場を探しましょう。
次にウエディングに必要だと思う設備が揃っているかも確認します。直接目で見て確認するのが一番です。
例えば、ゲストに喫煙者が多いのに喫煙所が狭く灰皿が1つしかない会場を選んでしまったというケースもありました。他には、親族控室の有無も忘れがちです。
また、アクセスも注目ポイントです。駅から遠いのは仕方ないとして、送迎の有無は確認しましょう。場合によってはゲストのお車代で予算が膨れることも考えられます。
●ソフト面でのチェックポイント
サービス内容などソフト面でチェックする項目は以下です。
- スタッフの雰囲気と質
- 料理
- できること
直接目で確認できるのが最善ですが、スタッフの雰囲気や質が需要なポイントになっています。自分たちのパーティーのおもてなしに専念してもらうスタッフですから、クオリティもしっかりチェックしましょう。
ゲストハウスでは比較的、料理に力を入れていないことが多いように感じます。味の他にも、サーブが上手いかどうか、演出として喜ばれるかどうかも併せて確認するのがおすすめです。
いくら貸切といえど、やれることには限界があります。どうしても外せない演出があるのであれば、初めに確認しましょう。
花火やバルーンリリース、菓子まき、ブーケトスなど会場によってはNGなこともあります。できることの範囲はよく確認してください。
●理想の結婚式の具体的なイメージが大事!
ハード面、ソフト面に分けてチェックポイントを紹介しましたが、まずはイメージが持てていないと始まりません。
具体的なイメージができていればいるほど、会場選びは楽になります。予算もコンセプトも決めてから探し始めてみてください。
理想の結婚式が叶う会場を見つけよう
ゲストハウスウエディングについて紹介しました。邸宅ウエディングの特徴や会場の選び方が参考になれば幸いです。
理想のウエディングが貸切邸宅で叶いそうならば、さっそく会場を探しに行きましょう。理想の会場が見つかることを祈っています。