二次会にはどんな服装をしていけばいいのか分からない、披露宴から参加するけど着替えは必要なのか、と悩む方は少なくありません。
本記事では二次会のプロデュース経験もある元プランナーが、結婚式の二次会での服装について解説しています。披露宴と二次会、両方のゲストを見ているので、参考になるでしょう。
適当な格好はできない結婚式の日ですから、二次会でも気を抜かずにしっかりおしゃれをして楽しんでください。全力で祝い尽くせる1日のコーディネートを早速考えてみましょう。
二次会に相応しい格好とは何か
”二次会”と言えど、結婚式のパーティーの一部であることに変わりはありません。飲み会の二次会とは違うということをまず念頭に置きましょう。
そのため二次会に相応しい服装とは、結婚式に相応しい服装ということです。名前に惑わされてカジュアルな格好をしないように気を付けてください。
しかし、二次会では披露宴ほどかしこまった雰囲気ではなくカジュアルに楽しみたいと考える新郎新婦様がほとんどです。フォーマルな装いを基本に、崩したおしゃれが好ましいでしょう。
また、開催会場に合わせて服装を考えるのが吉です。
結婚式に相応しい服装について、詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6673/
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6687/
●基本は略礼装~準礼装
結婚式に準じた服装をしますので、基本は略礼装〜準礼装を目安に装います。平服を指定された場合も略礼装です。
パンツスタイルや個性的なデザインもある程度許されるので、自分らしいファッションを表現することができます。お祝いの気持ちを忘れずにおしゃれを楽しんでください。
女性の場合はセミアフタヌーンドレス、カクテルドレスが目安となります。男性はダークスーツを目安に装いましょう。
ただ、呼ばれたパーティーの雰囲気に合わせることが大切です。どこの会場で開催されるのか、どんな雰囲気になりそうかを考慮してください。他の参加メンバーが披露宴から参加するかどうかも判断材料になります。
●会場に合わせる
ウエディングパーティーの多様化に合わせて、二次会の様子も多様化が進んでいます。同じ披露宴の会場で続けて開催する人もいれば、場所を移し居酒屋でいつもの飲み会をする人もいるくらいです。
居酒屋へ飲みにいく格好で披露宴の会場へは入れないでしょう。どこで開催されるのかの確認は大切です。
以下を目安にコーディネートしてみてください。
高級レストラン、結婚式場、格式あるホテル | 結婚式への服装と同じもの |
貸切レストラン、カフェ、パーティースペース | 少し崩したフォーマルウエア |
居酒屋 | エレガントカジュアル |
また、参加メンバーが披露宴から続けて参加するのかどうかも判断ポイントです。居酒屋での開催であっても披露宴から参加している人が多ければ、大多数はフォーマルな格好をしています。
周りから浮かないためにも開催会場と参加メンバーの確認は必須でしょう。
披露宴から続けて参加する場合は
二次会だけに呼ばれるのではなく、両方に招待されることもあります。その場合に考えるのは着替えが必要なのかどうかではないでしょうか。
基本的に着替える必要はなく、そのままの参加で大丈夫です。ほとんどの人がそうしています。
半数以上が披露宴から続けて参加しているというパーティーがほとんどですので、むしろ着替えると周りから浮く可能性が高いです。
ただ、全く同じ格好では味気ないと感じる人もいるでしょう。その場合には小物などでのイメージチェンジがおすすめです。
●簡単なイメージチェンジ
簡単にできるイメージチェンジとして以下が挙げられます。
- 上着を変える
- ヘアメイクを変える
- アクセサリーを変える
上着はコーディネートの印象を大きく左右しますので、ジャケットからボレロに変えたり、素材感が変わるだけでイメチェン可能です。
披露宴のお開きから二次会の開宴まで時間がありますが、その間にヘアメイクを整えることをおすすめします。その際にアレンジを加えると、二次会のために変えてくれたと喜ばれるでしょう。
ヘアメイクを直すのは大変という場合でも、ヘアアクセサリーを変えるだけで印象を変えられます。場所を付け替えるだけでもイメージが変わりますが、簡単にできておすすめです。
また、男性の場合はネクタイを蝶ネクタイにしたり、ジレを変えたりといったおしゃれができます。特に蝶ネクタイは二次会におすすめのアクセサリーです。
●二次会が夜の場合
フォーマルウエアには時間帯によるマナーの違いがあることをご存知でしょうか。二次会は夕方以降に開催されることが多いため、夜の服装マナーが適用されるでしょう。
披露宴とは違い、煌びやかなアクセサリーや露出のあるドレスも大丈夫になります。印象を変える場合はこの昼と夜の装いの違いを利用して、大胆なチェンジをしてみてもいいかもしれませんね。
ただ、日本では時間帯の区別による服装の切り替えが厳格でないので、気にしすぎることはありません。昼の格好のまま夜のパーティーに参加しても大丈夫です。
●着物で参加した時は
無理して着物のまま二次会に参加する必要はありません。特に振袖の場合は正絹ですから、そのまま参加することはおすすめできないです。
着替えるか、二次会は欠席でよいでしょう。実際に、二次会の場で着物を着てくる人は見たことがありません。
着物を着て披露宴に華やぎを与えただけでも十分です。二次会への参加を見送っても後ろめたく思う必要はありません。
●着替えが必要になる場合
披露宴終わりに着替えが必要になったら、早めに更衣室があるのか確認しましょう。また、更衣室があっても広さや数が足りないという事態は考えられるので、細かめに確認すると安心です。
公共施設のお化粧室では、着替えスペースを確保しているところもあります。最寄り駅や商業施設で着替えられないかも併せて確認しましょう。中には着替えを禁止しているところもあるので、事前の確認が大切です。
●装花は無断で持ち帰らない
二次会でも同じ装花を使うという方は多く、勝手に持って帰るのは控えましょう。司会からアナウンスがあるまで触らないのが吉です。
どうしても欲しい場合は新郎新婦様に一声かけましょう。
二次会でのマナー
二次会への参加が初めてだと受付などどうしたらいいか戸惑うかもしれません。披露宴ほどマナーにうるさい場ではありませんが、周りのゲストへの配慮を忘れず過ごせるとベターです。
●受付の通り方
ほとんどの場合、会費制を採用しているので受付では会費のみ渡します。ご祝儀を別で用意することも悪いことではありませんが、会費とは分けて用意してください。受付では預かってくれないことも多いです。
当日にご祝儀を渡すのであれば、パーティー中に渡されてもずっと持っていることになるため、お見送りの際がよいでしょう。
●立食の場合がほとんど
二次会では立食形式を取っている場合がほとんどです。全員分の席がないため譲り合ってイスを利用してください。特に女性はピンヒールで疲労に達しているため、優先的に案内したいところです。
着席の場合でも自由席になっていることが多く、早めに行くといい席を確保できるでしょう。
●新郎新婦様と話そう
二次会の開催目的は様々ですが、共通して言えるのはもっとゲストと過ごしたいという思いです。積極的に高砂席へ行き、新郎新婦様と交流することをおすすめします。
二次会ではカメラマンを入れないという方も多いので、写真をたくさん撮っておくと喜ばれるでしょう。
1.5次会の場合の服装
新郎新婦様が1.5次会のことを二次会と呼ぶこともあります。1.5次会の場合の服装は、新郎新婦様の指示に合わせましょう。
自由度の高い1.5次会では服装決めが難しいですが、周りと合わせれば問題ありません。
●そもそも1.5次会とは
挙式とは別日に開かれるウエディングパーティーのことを指します。海外での挙式後に国内でやるお披露目会や、親族で結婚式をあげた後の友人向けパーティーのことです。
披露宴と二次会の中間に位置付けされるパーティーで、フォーマルからカジュアルまで様々な形態で開催されています。
そのため服装についてもこれで間違いなし、というものはなくパーティーに合わせてコーディネートを考える必要があるのです。
●主な開催場所と服装について
1.5次会はどこでも開催できるため、開催先の雰囲気に合わせて服装を決めるのがおすすめです。
主な開催場所として以下が挙げられます。開催場所に合った服装について紹介していくので、コーディネートを考えるときの目安にしてみてください。あくまで目安となり、実際はゲスト同士で聞いてみるのが一番です。
結婚式場、ホテル | 準礼装 |
レストラン、パーティースペース | 準礼装~略礼装 |
カフェ、カジュアルなレストラン | 略礼装~カジュアルエレガンス |
また、新郎新婦様からドレスコードを指定される場合もあります。まずは新郎新婦様の意向を第一に格好を決めましょう。
●1.5次会の受付はどう通るか
大抵の1.5次会は会費制です。会費のみぴったり用意して受付に向かいましょう。
ご祝儀は用意してもいいですが、お見送りの際に新郎新婦様に直接渡しましょう。または、別日に渡すこともおすすめです。
席は全員分の用意があることがほとんどで、遅く着いても席はあります。
二次会も心地よく参加しよう
結婚式の二次会の服装について解説しました。大切なのは”二次会”だからといって気を抜かないことです。
あくまで結婚式の日のパーティーの位置づけになります。その日を締めくくるものになりますから、きちんとした装いで向かいましょう。
会場の雰囲気や新郎新婦様からの指定がないかもう一度確かめて、コーディネートを組んでみてください。素敵な時間を過ごせることを祈っています。