結婚式のテーマに好きなものを選ぶ新郎新婦様は多いです。中にはお酒が好きで、ワイン尽くしな結婚式にしたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
「他の人とは違う特別なセレモニーを取り入れたい」
「ワインを使った演出ってどんなものがあるの?」
「飲むだけじゃないワインの演出がしたい」
本記事では、結婚式で取り入れられるワインを使った演出アイデアを紹介します。結婚式におけるワインの出番は乾杯のシャンパンとメニュー表の下の方に載るだけではありません。
お二人のアイデア次第で何でも取り入れることができますが、まずは定番の演出をチェックしましょう。ワイン好きらしい結婚式にするための参考になれば幸いです。
結婚式でできるワインを使った演出3選
ワイン愛好家だけでなく、おしゃれな結婚式を目指すカップルにもおすすめなワイン演出を3つ紹介します。定番の演出なので、これらを基にオリジナル演出を行ってももちろんOK。
後半の項目で各演出の詳しい準備方法ややり方を紹介していきます。
1.ワインボックスセレモニー
ワインボックスセレモニーとは、手紙とワインを用意して鍵の付いたボックスに封印する演出のこと。ゲストの前で鍵をかけることで、お二人の誓いが形として残ります。
ワインボックスを開けるタイミングは5年後や10年後が定番ですが、いつでも大丈夫です。ワイン付きのタイムカプセルであり、熟成させたワインと手紙の両方の楽しみがあるセレモニーでしょう。
2.ワインサーブ
ワインサーブとは、新郎新婦様がゲストのグラスにワインをサーブしながら各テーブルを巡る演出です。キャンドルサービスやフォトラウンドに代わる演出で、ゲストと直接コミュニケーションを取ることができます。
ワインサーブを通してゲストとの距離がぐっと縮まり、会場全体が温かい空気に包まれるでしょう。サーブするワインはこだわって選んでみてくださいね。
また、ゲストからフルーツを集めながら高砂席へ向かい最後にリキュールを注ぐサングリアラウンドも人気です。
3.ワインブレンディングセレモニー
ワインブレンディングセレモニーとは、二つの異なるワインを一つのデキャンタに注ぎ合わせる演出のこと。
二つのワインが一つになることで、夫婦として新たな絆を結ぶことを象徴しています。
水合わせの儀やサンドセレモニーのワインバージョンと言えるでしょう。赤白で用意するのが通例ですが、味や香りの好みに合わせて二人だけのワインを選んでみてください。
セレモニーで使用したワインを保管しておけば、いつでも当日の感動を振り返ることができます。
ワインボックスセレモニーのやり方
ワインボックスセレモニーは、夫婦の絆を見守る演出として人気です。必要なものと流れを紹介するので、参考にしてみてくださいね。
ワインボックスセレモニーに必要なもの
- ワインを入れるための木箱
- 封入するワイン
- 手紙
- 封印用のカギやリボン、スタンプ
セレモニーの雰囲気を演出するため、木目の美しいワインボックスや結婚式のテーマに調和するものを選びましょう。初めから鍵がかかるタイプのものを選ぶと後が楽です。
手紙は新郎新婦様の分だけでなく、ゲストや両親のメッセージを一緒に入れるのもおすすめ。チェキを撮ってメッセージを書いてもらってもいいですね。
鍵で閉める以外にも釘を打ったり、リボンをかけるという方法でもOKです。
ワインボックスセレモニーの流れ
ワインボックスセレモニーは、人前式で取り入れるのがおすすめ。誓いの言葉を封じ込めたり、誓いのキスの代わりに入れるのがよいでしょう。
【ワインボックスセレモニーの流れ】
- 司会者からワインボックスセレモニーについてアナウンス
- 空のワインボックスをセッティング
- ゲストの前で手紙とワインを木箱へ入れる
- ワインボックスの蓋を閉めて鍵やリボンで封をする
司会者がセレモニーの意味や流れについて簡単に説明することで、ゲストも一緒に楽しめる演出になります。ワインボックスは記念日や人生の節目に開けて、夫婦でワインを楽しみましょう。
ワインサーブのやり方
ゲスト全員と交流できるワインサーブは、ワイン好きならぜひ取り入れて欲しい演出です。やり方やサングリアラウンドについて紹介するので、参考にしてみてくださいね。
ワインサーブに必要なもの
- ワイン
- ワイングラス
- ワインオープナーやソムリエナイフ、トーション
サーブ用のワインは、赤ワインや白ワインだけでなく、スパークリングワインやロゼワインもおすすめです。ドリンクメニューにあるものよりも上質であることを意識したいところ。
ワイングラスやオープナー、サーブに必要なものは会場で用意があるはずなので、事前に打ち合わせておきます。あとは、ワインを注ぐ練習もしておくと安心です。
心配であれば衣裳の保険にも入りましょう。ワイン染みも保証の対象であることがほとんどです。
ワインサーブの流れ
ワインサーブは、再入場時のテーブルラウンドの一環として行います。
【ワインサーブの流れ】
- 再入場
- 司会者からアナウンス
- キャプテンの指示に従い各テーブルを回る
- ゲストのグラスにワインを注ぐ
- 写真撮影
- 次のテーブルへ向かう
会話を楽しみながらゲストとの時間を過ごしてください。全テーブルを均等に回れるように、長居はしずぎないように意識しましょう。
サングリアラウンドもおすすめ
サングリアラウンドとは、ゲストと一緒にサングリアを作る演出です。各テーブルを回りながらゲストにフルーツを瓶に入れてもらい、最後に新郎新婦様がワインを注ぎ完成させます。
カラフルな見た目がテーブルコーディネートのアクセントとなり、ガーデンウエディングなどにぴったり。サングリアが出来上がれば新居へ招待する口実にもなるので、長くゲストと付き合いたい方にもおすすめです。
ブレンディングワインセレモニーのやり方
ブレンディングワインセレモニーは、新郎新婦様が選んだワインをひとつに合わせる演出です。水合わせのワインバージョンであり、ワイン好きのお二人らしいとゲストにも思ってもらえるでしょう。
やり方を紹介するので参考にしてみてくださいね。
ブレンディングワインセレモニーに必要なもの
- ワイン2本(赤白)
- デキャンタ
- ワイングラス
ワインは好みや出身地、記念の年のヴィンテージなど、特別な意味を持つものを選ぶのがおすすめです。ワイン同士の相性も大切なので、事前に試飲を行いましょう。
赤と白で用意する必要はありませんが、紅白でめでたいという理由から親族などにはウケがいいです。見た目を重視するか、意味を重視するか、味を重視するかは新郎新婦様の価値観によります。
ワインブレンディングセレモニーの流れ
ワインブレンディングセレモニーは人前式で取り入れるのがおすすめです。夫婦の誓いを交わした後がよいでしょう。
【ワインブレンディングセレモニーの流れ】
- セレモニーについてアナウンスする
- ワインとデキャンタ、2つのワイングラスを用意する
- それぞれが選んだワインを中央のデキャンタに注ぐ
- ワイングラスにブレンドしたワインを注いで飲み干す
ワインは自分たちの手で注いでも良いですし、両親に協力してもらうアレンジも人気です。デキャンタに残ったワインはゲストに振る舞いましょう。
ワイン演出におすすめのワイン
結婚式の演出でワインを使うなら、特別な1本を用意しましょう。一生に一度の場で使うワインですから普段のワインではなく、ストーリー性のあるワイン選びが大切です。
また、結婚式で使うことを意識した選び方のポイントを紹介していきます。
上質なワイン
結婚式のドリンクメニューにもワインが並ぶことが多いです。そのため演出用として使うワインはさらに厳選された上質な銘柄を選ぶのがおすすめ。
メニューのワインとは別格のものを用意することで、特別感を演出できます。高級ワインを活用することで、上質なひとときになるでしょう。
寝かせることで味わいが増すワイン
寝かせることで味わいが増すワインは、結婚式の思い出をさらに特別なものにしてくれるでしょう。熟成することで風味に奥行きが生まれ、年月とともにまろやかさと深みが増していきます。
特にワインを記念日ごとに開けるつもりであればなおさらです。ワインの味わいはお二人の人生のように時とともに深まっていき、夫婦の絆もいっそう深まるでしょう。
特別なワイン
ゆかりのあるヴィンテージワインや、記念ラベル、名前・結婚日が入ったワインボトルなどもおすすめ。その場で開けて飲む演出に使うのであれば、見た目も重要です。
誕生年に製造されたワインなど、ストーリー性のあるワインにしてみてはいかがでしょうか。プロポーズのときのワインなど、思い出のワインも素敵ですね。
ワインを使った演出におすすめのプラスワンアイデア
結婚式のワイン演出で使えるひと工夫を紹介していきます。演出だけでなく写真映えする空間作りにもこだわってみてください。
ワイン樽をテーブル代わりに使う
ワイン樽をテーブル代わりに使うと一気にワイン尽くしな空間になります。特にガーデンウエディングやカジュアルな披露宴では、木の質感とアンティークな雰囲気がよく合うでしょう。
ウェルカムスペースもワイン樽を使うことで統一感が一層アップします。フォトスポットとしても写真映え抜群です。
ワイングラスとデキャンタにこだわる
デキャンタやワイングラスにもこだわって用意すると、一層セレモニーが引き立ちます。特にワイングラスはこれからの新生活にも必要なので、イニシャル入りやバカラなどを準備してみてください。
また、繊細なカットやデザイン性のあるグラスを選ぶことで、テーブルの上が華やかになります。デキャンタも注いだ瞬間のワインの色と香りが際立つようなものを探してみてください。
ワイン樽を使用する
デキャンタではなくワイン樽を使うことで、まるでワイナリーを訪れたような本格的な演出になります。ゲストの記憶に深く残る印象的な結婚式になるでしょう。
樽自体も装飾アイテムとしてナチュラル、クラシカルなテーマによく調和します。ミニサイズのワイン樽をゲストテーブル装飾として飾ってもいいですね。
まとめ:ワインを使った演出でらしさ溢れる結婚式にしよう
ワインを使った演出には、ワインブレンディングセレモニーやワインボックスセレモニーなどがあります。ワインをテーマにした結婚式ならぜひ取り入れてみてください。
ワインの種類や演出に使用するアイテムにこだわることで、ゲストへの印象も一層深まります。準備段階からしっかりと計画し、おふたりだけのオリジナルウェディングを作り上げてください。
人とは違った演出にしたい方や、自分達らしい結婚式に憧れる方にも、ワインをテーマにしたセレモニーはおすすめです。本記事で紹介したやり方やアイデアを参考に、お二人らしい結婚式を挙げてみてくださいね。