赤ちゃんと一緒に迎えるマタニティウエディングでは、どんな結婚式ができるか気になりますよね。
妊娠中は体調や気持ちが不安定になりやすいため、結婚式についても不安があるかもしれません。
しかし、妊婦さんだからこそ楽しめる簡単な演出はたくさんあります。
「妊娠中に結婚式って大丈夫?」
「マタニティウエデイングはどんな演出ができるの?」
「妊婦さんが気を付けたいポイントは?」
本記事では、マタニティ婚をもっと楽しむためのおすすめ演出を11個ご紹介。
準備のポイントや注意点もあわせて、3回の出産経験がある元ウエディングプランナーが解説します。
赤ちゃんとともにお祝いする結婚式を作るヒントをまとめていますので、参考にしてくださいね。
マタニティウエディングとは
マタニティウエディングとは、妊娠中に行う結婚式のことです。
おめでた婚や授かり婚と呼ばれることもあります。
新しい命とともに迎える特別な日として、近年は結婚式のスタイルの1つとして定着してきました。
通常の結婚式とは異なり、お腹の中に赤ちゃんがいる状態での挙式には不安もありますが、工夫次第で感動的なセレモニーに。
ここでは、マタニティウエディングに適した時期や「パパママ婚」との違いについて紹介します。
マタニティウエディングに適した妊娠周期とは
マタニティウエディングは、つわりが落ち着き体調も比較的安定する妊娠5〜7か月頃が適しています。
妊娠5〜7か月前後はお腹の大きさもまだ目立ちにくく、ドレスの選択肢も広いでしょう。
臨月に入ると赤ちゃんがいつ産まれてきても良い状態なので、遅くとも臨月前までには結婚式を済ませたいところ。
妊娠中に結婚式を行うタイミングがない場合には、赤ちゃんが産まれてから行うパパママ婚を検討してもよいでしょう。
マタニティ婚かパパママ婚か迷う場合はこちらの記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13013/
パパママ婚とは
パパママ婚とは、赤ちゃんが生まれた後に行う結婚式のこと。
妊娠中のように期限が決まっていないので、産後の生活が落ち着いてから自分達のペースで結婚式の日取りを決められます。
そのため、育児と並行して準備する必要はありますが、赤ちゃんも一緒に参加できる楽しみがあるでしょう。
お腹も大きくないのでドレスサイズの選択肢が多いというメリットもあります。
パパママ婚のメリット/デメリットや演出については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13230/
マタニティウエディングで注意するポイント
マタニティウエディングは、妊婦さんの体調に合わせ無理をせず安心・安全を最優先にした準備や進行が重要です。
事前の計画や周囲のサポート体制をしっかり整えて、心から楽しめる一日を目指しましょう。
マタニティウエディングを成功させるためのポイントを6つご紹介します。
自分に合った規模の結婚式にする
結婚式をお腹に赤ちゃんがいる状態で迎えるためには、通常の準備に加えて体調への配慮が非常に重要になります。
そのため結婚式の規模も自身の体調を鑑みながら決めましょう。
例えば、ゲスト人数が多い結婚式は準備期間の打ち合わせや当日の対応など、新郎新婦の負担が増えがちです。
親族のみの少人数婚やアットホームな挙式・披露宴など、準備の負担が軽めのスタイルも検討してみてはいかがでしょうか。
また、なぜ子どもがお腹にいるうちに結婚式をあげるのか、誰にその喜びを伝えたいのか、といった思いを改めて考えることも大切。
自分たちのペースで進められる結婚式にすることで、無理なく一生の1日にできるでしょう。
体調を万全にして挑む
妊娠中は日によって体調が変わるため、無理なスケジュールは避けましょう。
事前に主治医に相談し、挙式日程や演出の内容を慎重に決めることが安心につながります。
妊婦さんは疲れやすいため結婚式の準備はなるべく早めに進めて、結婚式2〜3日前はゆったりと過ごせるようにしておきたいところ。
いつもより睡眠と食事に気を付けて、健康な状態で当日を迎えましょう。
準備期間中に無理をしない
妊婦さんにとって長時間の打ち合わせや外出は負担になりがち。
体調が安定している時期に合わせてスケジュールを組み、できるだけオンラインを活用するのもおすすめです。
全て自分達で準備しようとせずに、信頼できるプランナーに任せることで、ストレスと手間を減らせられるでしょう。
妊娠中は定期健診など何かと予定が入るので、余裕を持ったスケジューリングが重要です。
当日のサポート体制を整える
結婚式の当日は、予期せぬ体調変化にも対応できるように準備を進めておきましょう。
こまめに休憩できる控室の確保や移動時のサポートを頼んでおくと安心です。
タイムスケジュールにも余裕を持たせ、歓談多めの進行にしてくださいね。
式場スタッフにも妊娠中であることを共有し、周囲と連携して安全な環境を整えましょう。
近くには介添え人がいるはずなので、積極的に頼ってOK。
また当日体調が急変した場合に、土日でもかかれる病院があるか調べておくのも忘れずに。
リラックスできる衣裳にする
マタニティウエディングでは、花嫁がリラックスできるかも重要なポイント。
妊娠中は体調が変化しやすく普段よりも疲れを感じやすいため、衣裳の着心地にも配慮が必要です。
まず、ウエディングドレスは締め付けの少ないデザインを選びましょう。
お腹周りにゆとりがあるエンパイアラインや、マタニティ専用のドレスを選ぶと安心です。
また、ブライダルインナーもマタニティ専用のものがおすすめ。
足元は、安全面を考慮してヒールの低いぺたんこ靴を選んでください。
妊娠中はお腹が大きくなることでバランスも取りにくくなり、高いヒールは転倒のリスクを高めてしまいます。
フラットシューズであれば安定感があり足への負担も少ないため、当日も安心して過ごすことができるでしょう。
体への負担を考えるとお色直しはせず、お気に入りのドレスで1日過ごすのがおすすめです。
和装がしたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13955/
手作りアイテムは早めに取り掛かる
手作りアイテムの製作は早めに始めることが重要です。
結婚式の準備を始めたら、まずどのようなアイテムを手作りしたいかリストアップしましょう。
自身の体調や予定に合わせて無理のないスケジュールを立てるのがおすすめです。
つわりなどで体調が優れない時期は、無理せず休息を優先してください。
打ち合わせやその他の準備と並行して進めるため、一つのアイテムに時間をかけすぎず、できる範囲で製作することが大切です。
外部に依頼できるものはお願いしたり購入するなど、柔軟に対応することでじっくりとアイテム製作を楽しめます。
マタニティウエディングにおすすめの演出
マタニティウエディングならではの演出は、お腹の赤ちゃんも一緒に参加しているような温かみのある演出が人気です。
ここからは、マタニティウエディングにおすすめな心に残る11の演出をご紹介します。
お腹に誓いのキスをする
誓いのキスの代わりに、新郎様が新婦様のお腹に優しくキスをする演出。
赤ちゃんへの誓いも込められた感動的な瞬間です。
写真映えもして、ゲストから温かい拍手がもらえるはず。
妊娠中であることを知らないゲストがいる場合には、誓いのキスの前にアナウンスを加えると良いでしょう。
赤ちゃんの性別発表
赤ちゃんの性別をサプライズで披露する人気の演出「ジェンダーリビール」をご存知でしょうか。
ケーキの中の色をブルーやピンクにしたり、風船の中に入れたコンフェッティの色で発表するなど方法はさまざま。
ケーキ入刀のセレモニーと組み合わせてもいいですね。
多くの場合赤ちゃんの性別は、妊婦健診のエコー検査によって判明します。
早ければ妊娠4か月頃で判明しますが、直前まで確認できないことも。
性別発表の演出をする場合は、変更できるように代替案も考えておくと安心です。
枕になるリングピローを用意する
結婚式では指輪交換の際に使用し、挙式後は赤ちゃんの枕として活用できる演出がリングピロー。
おふたりの愛の証が、赤ちゃんのファーストピローになるのはとても素敵ですね。
実用性と想いがこもった記念品として、結婚式の思い出を新生活に繋げていける特別なアイテム。
手作りして名前や日付を刺繍し、プレゼントするのもおすすめです。
マタニティフォトを撮る
お腹の赤ちゃんと一緒に撮るウエディングフォトは、妊娠中にしか残せない大切な記念写真。
あえて膨らんだお腹がわかるようなマタニティドレスでの撮影や、エコー写真と一緒に撮るなど、アイデアも豊富です。
新郎様が新婦様のお腹にそっと手を添えたり、耳を当てたりするポージングはマタニティフォトならでは。
家族の絆を感じられる温かな1枚をウェルカムボードにしたり、披露宴会場に飾ったりするなど当日の演出にも繋げられます。
ベビーリングを用意する
マタニティウエディングにぴったりなのが「ベビーリング」を用意する演出です。
「ベビーリング」とは赤ちゃんの誕生を願って小さな指輪を準備しておくもので、おふたりと赤ちゃんをつなぐ記念のアイテムに。
挙式ではリングピローに並べて飾ったり、エコー写真と一緒に撮影したりするのも人気です。
出産後はネックレスにしてママがつけたり、赤ちゃんの指に着けてベビーフォトを撮影したり長く大切にできる宝物になるでしょう。
ベビーブレッシングを行う
ベビーブレッシングとは、新婦様のお腹の中にいる赤ちゃんへ祈りを捧げる演出のこと。
もともとは教会式で行われていましたが、最近では人前式で取り入れるカップルも増えています。
安産祈願や生まれてくる赤ちゃんの健康を願う祈りをゲストの前で行うことで、より温かい雰囲気に包まれるでしょう。
この演出は、まさにマタニティ婚だからこそ実現できる特別なセレモニーです。
お腹の赤ちゃんも一緒に祝福されているように感じられる、心温まる時間となります。
お腹の赤ちゃんへメッセージを募集する
ゲストからお腹の中にいる赤ちゃんへのメッセージを書いてもらい、アルバムや色紙にまとめる演出です。
メッセージカードを用意して受付時に記入してもらったり、寄せ書き風にまとめたりするのもおすすめ。
おふたりにとって大切な方々から赤ちゃんへのメッセージをいただける、またとない機会。
新しい命をみんなで迎える特別な一体感が生まれ、会場全体が優しい空気に包まれるでしょう。
スピーチで妊娠をサプライズ発表
結婚式のスピーチで妊娠を初めて公表するサプライズも感動的です。
結婚と妊娠の嬉しい報告を同時に伝えることで、会場が一気に温かな祝福ムードに包まれるでしょう。
赤ちゃんの存在を知らなかったゲストの驚きと喜びが一体となり、心に残る演出に。
体調によって親だけには事前に報告するなど、臨機応変に対応しましょう。
ウエディングムービーで赤ちゃんについて触れる
プロフィールムービーやエンドロールに赤ちゃんのことを盛り込むのも素敵な演出です。
ふたりの歩みだけでなく、これから生まれてくる命への想いを込め、結婚後の未来の幸せも描いていけるでしょう。
エコー写真や赤ちゃんへのメッセージを入れるのも人気のアイデア。
ゲストに新しい家族の誕生を報告できるマタニティウエディングならではの映像演出です。
お腹を撫でてもらうテーブルラウンド
テーブルラウンドの際に、ゲストに優しくお腹を撫でてもらい、赤ちゃんへの祝福や安産祈願してもらう演出に。
妊娠中のお腹に触れることは「幸せのおすそ分け」とも言われ、赤ちゃんとゲストをつなぐ温かな交流の時間になります。
ゲストとの距離も縮まり、赤ちゃんもみんなに歓迎されているのを感じられるひとときになるでしょう。
ウエディングツリー
結婚式で人気の演出の1つ「ウエディングツリー」をマタニティバージョンにしてみては。
真ん中に赤ちゃんの手形や足型を押す余白を残しつつ、ゲストには余白の周りにスタンプや指紋を捺してもらいます。
将来赤ちゃんが産まれてきたら残しておいたスペースに手形や足型を押して完成です。
結婚式当日はお腹の中にいた赤ちゃんが、産まれてきてウエディングツリーを完成させてくれる瞬間は喜びもひとしおでしょう。
子どもが成長してもずっと記念になる特別なアイテムとして、家族に彩りを与えてくれます。
マタニティウエディングを盛り上げるポイント
マタニティウエディングを盛り上げるためには、演出だけでなく雰囲気づくりも大切です。
新郎新婦様の気持ちが穏やかでいられるよう、リラックスできる空間や衣装の選び方に工夫してくださいね。
マタニティウエディングならではの演出がより盛り上がるポイントを3つご紹介します。
結婚式のテーマカラーを優しい色にする
マタニティウエディングでは、パステルカラーやベージュ、淡いピンクなどの優しい色をテーマカラーにするのがおすすめ。
妊婦さんの柔らかなイメージにぴったりで、ゲストもリラックスして過ごせるおもてなし空間になるでしょう。
会場の装花やブーケなど優しい色使いで統一すると、マタニティらしい特別感を引き立てます。
大きくなったお腹が分かるドレスを着る
マタニティウエディングでは、お腹の膨らみを美しく見せるドレス選びが大切です。
シルエットがゆったりとしたマタニティ専用ドレスや、ウエストラインを高めに切り替えたエンパイアドレスなどがおすすめ。
お腹を隠さずに自然に見せることで、赤ちゃんとの絆を感じられる特別な一着になります。
ただし、結婚式の中で妊娠をサプライズ発表する場合には、あまり目立ちすぎないドレスの方が驚きが増すでしょう。
ゲスト参加型の演出を入れる
マタニティウエディングを盛り上げるには、ゲスト全員が参加できる演出を取り入れるのも効果的です。
例えば、お腹の赤ちゃんへのメッセージを書いてもらったり、名前に使ってほしい漢字を1文字考えてもらうなど。
性別を当てるクイズ形式の演出も盛り上がります。
参加型の演出は、ゲストも新しい命の誕生を祝う喜びを共有でき、心温まる思い出になるでしょう。
まとめ:マタニティ婚らしい演出でお祝いしよう
マタニティウエディングは、夫婦がお腹の赤ちゃんと一緒に迎える特別な一日。
妊娠中しかできない演出も取り入れて、心に残る一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
本記事では、マタニティウエディングだからこそ楽しめる演出を11個ご紹介しました。
またマタニティ婚が盛り上がるコツや妊婦さんが注意したいポイントもまとめたので、無理のない範囲で楽しんでくださいね。