結婚式ではさまざまな場所から多くのゲストが参列してくれます。
大切なゲストが快適に参列できるように、送迎バスを手配するというのも1つのおもてなし。
ただし、新郎新婦さまにとっては、バスの手配やゲストへの案内に手間がかかる側面もあります。
「送迎バスを手配するメリットやデメリットが知りたい」
「送迎バスの手配をする時に注意することは?」
「送迎バスを頼むと費用はいくら?」
本記事では、送迎バスのメリット・デメリットをはじめ、手配時の注意点や料金の目安までを詳しく解説。
結婚式に送迎バスを使うかどうか迷っている方が判断するための材料を揃えたので、参考にしてくださいね。
結婚式に送迎バスを利用するメリット/デメリット
結婚式における送迎バスには、ゲストの移動が楽になるなど多くのメリットがあります。
一方で、費用や手配の手間がかかるといったデメリットも。
どちらも把握しておくことで、送迎バスの必要性を冷静に判断できるでしょう。
結婚式に送迎バスを利用するメリット
参列するゲストの移動をサポートできる送迎バス。
移動の負担を軽くするだけでなく、心地よいおもてなしの時間になるでしょう。
結婚式をより楽しんでもらう工夫として、送迎バスを利用するメリットを3つご紹介します。
- ゲストの移動が楽になる
- 移動時間もおもてなしできる
- 会場選びの幅が広がる
1.ゲストの移動が楽になる
遠方から訪れるゲストや式場付近の土地勘がない方にとって、送迎バスは安心の存在。
駅やホテルから結婚式場までの直通の移動手段を整えることで、迷わず会場に到着できます。
複数の交通手段を調べる必要がなくなり、ゲストの移動が楽になるメリットがあるでしょう。
2.移動時間もおもてなしできる
送迎バスの車内は工夫次第で、結婚式が始まるまでの時間を楽しんでもらう空間にも。
たとえば、式当日のスケジュールをパンフレットとして用意すれば、移動時間も楽しんで過ごしてもらえます。
移動そのものが、結婚式の世界観づくりに繋がるでしょう。
3.会場選びの幅が広がる
送迎バスを活用すれば、会場選びの選択肢が広がるというメリットがあります。
アクセスの不便な式場でも、送迎バスでカバーすれば問題ありません。
ロケーション重視で会場を選ぶことができ、ふたりの理想に合ったウェディングが実現しやすくなるでしょう。
交通の便を理由に候補を外さずにすむのは、新郎新婦さまにとって大きなメリットです。
結婚式に送迎バスを利用するデメリット
送迎バスの導入には、手間や費用といったデメリットも存在します。
誰が管理するのか、どのゲストへ案内をするのかなど事前準備が欠かせません。
送迎バスを利用することで生まれるデメリットについても、3つご紹介します。
- 送迎を取りまとめる人が必要
- 費用がかかる
- ゲストに案内する手間がある
1.送迎を取りまとめる人が必要
集合時間や乗車予定のゲストが全員きちんと乗れたかなどを確認する担当者が必要なのは、送迎バスを用意するデメリットの1つ。
当日は新郎新婦様に代わって、送迎バスを取りまとめてくれるように親族や友人などに依頼しましょう。
依頼された方の負担も考え、新郎新婦様からお礼を用意するのが理想です。
2.費用がかかる
送迎バスを手配するには、数万円〜十万円程度の費用がかかるでしょう。
料金は走行距離や利用時間、バスの台数によって変わります。
ただし、送迎バスを準備すれば、ゲスト一人ひとりにお車代を渡す必要がなくなる場合も。
個々人にお車代を用意するかまとめて送迎バスを手配するのか、予算に応じて検討しましょう。
3.ゲストに案内する手間がある
送迎バスを利用するためには、集合場所や出発時刻などゲストへ細かな案内をする必要があります。
招待状やしおりに地図やタイムスケジュールを記載するなど、送迎に関する情報を準備する手間が増えるでしょう。
送迎バスの利用希望者の人数を把握したり、乗車場所ごとにリストを管理したりといった作業も発生します。
送迎バスがあると便利なケース
メリットやデメリットを踏まえた上で、送迎バスを利用すると便利なケースを見ていきましょう。
ゲストの居住エリアや年齢層などに応じて、交通手段の整備が必要になることも。
状況に応じた判断ができるように、送迎バスがあると便利なケースをご紹介します。
ゲストの住んでいるエリアが固まっている
同じ地域から多くのゲストが来る場合、まとめて送迎することで効率よく移動できるでしょう。
最寄りの駅前や指定の集合場所に集まってもらえば、個別の案内が不要になります。
同じエリアに住むゲストが一緒に移動することで、一体感が生まれるのも送迎バスの魅力。
移動に不安のあるゲストが多い
ご高齢の親族や、小さなお子さま連れのゲストにとって、移動は大きな負担になるかもしれません。
慣れない場所への移動をサポートする手段として、送迎バスは重宝されるでしょう。
移動に不安のあるゲストにとって、送迎バスは参列への心配を和らげてくれます。
別会場で行う二次会に参加するゲストが多い
披露宴後に別会場で二次会が行われ、同じ出発地から同じ目的地に移動するゲストが多い時には送迎バスが便利です。
送迎バスを用意すれば、皆が一緒にスムーズに移動でき、迷子や遅刻を防げるでしょう。
ただし、二次会に参加しないゲストの移動手段のフォローもお忘れなく。
送迎バスを手配するときの注意点
送迎バスをスムーズに運用するには、事前の準備がカギ。
式場との連携や駐車場の確保、人数調整など、細かな配慮が求められます。
送迎バスを手配する時の注意点を理解し、当日の混乱を防ぎましょう。
結婚式場からOKを貰う
送迎バスを手配する前に、式場にバスの乗り入れが可能か確認することが第一歩。
乗降スペースの有無や時間帯の制限など、事前に式場とすり合わせましょう。
トラブルを避けるためにも、契約前に確認できるのがベスト。
提携のバス会社を紹介してもらえることもありますので、あわせて聞いてみてくださいね。
駐車場を用意する
送迎バスは乗降時だけでなく、待機中の駐車スペースの確保も必要です。
特に往復で利用する場合には、挙式披露宴中はバスは4~5時間ほど待機しなくてはいけません。
バスの台数が多い場合は、待機のための駐車場を分散させるなど工夫しましょう。
式場に駐車スペースが足りない場合は、近隣の駐車場を手配してください。
人数の確定日はいつか
送迎バスを手配するうえで、乗車人数の確定時期は大切なポイント。
バス会社では、出発日の1〜2週間前までに最終人数の連絡をする事が多いでしょう。
送迎バスの利用人数の把握は、招待状の返信とともに早めに行ってください。
最終人数の確定日前には、送迎バスを利用予定のゲストに改めてアナウンスするのがおすすめです。
状況に合ったタイプのバスを選ぶ
バスにはさまざまなサイズや仕様があります。
人数や目的地、所要時間などを考慮して、ぴったりの車種を選びましょう。
過不足のない手配が、無駄な出費を防ぐポイントです。
- 小型マイクロバス
- 中型バス
- 大型バス
▼小型マイクロバス
10〜20名程度の移動に適したマイクロバス。
狭い道でも入りやすく、小回りが利き、駐車スペースの確保がしやすいのが特徴です。
近距離での利用や、少人数の親族送迎におすすめ。
費用も抑えめなので、予算に限りがある場合にもぴったりです。
ただしトランクルームがないため、宿泊を伴うゲストがいるなど荷物が多い場合には中型バスの方が良いかもしれません。
▼中型バス
30名前後まで対応できる中型バスは、ある程度の人数を一括で送迎可能。
マイクロバスに比べて座席に余裕があり、長距離の移動でも快適に過ごせます。
人数に応じてマイクロバスを複数台手配するより、中型バス1台で済ませたほうが効率的な場合もあるでしょう。
▼大型バス
50名程度まで乗車可能な大型バスは、大人数の移動に最適。
荷物スペースも充実しており、遠方のゲストにも対応しやすいです。
コストは高めですが、一台で多くのゲストを運べる効率性が魅力。
ただし大型車のため、式場周辺の道路環境や駐車スペースの確保など事前確認を忘れずに。
送迎バスの料金相場
送迎バスの料金は、距離・時間・車種によって大きく異なります。
料金が変動する要因を知り、無理のない範囲で計画しましょう。
ここからは送迎バスの料金の相場をご紹介します。
送迎バスの相場
マイクロバスで片道3万円〜、中型・大型バスになると5万円〜10万円前後が相場。
往復や長距離運行の場合は、さらに加算されます。
待機時間の料金や高速代もバス会社によっては別途かかるかもしれません。
時期によっても変動するため、複数の見積もりを取り比較しましょう。
料金が上がるパターン
運行距離が長い、深夜や早朝の運行になる、長時間の待機があるなどの条件だと料金が高くなる傾向があるでしょう。
曜日や繁忙期によっても金額が変動する場合もあります。
また、社会情勢に合わせて国土交通省から料金改定の発表が不定期で行わているため、注意しましょう。
今後も料金の見直しがされる可能性があるため、最新情報をチェックしてください。
▼国土交通省の貸切バスに関する情報はこちら
URL:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk3_000069.html
まとめ:結婚式の送迎バスを手配しておもてなししよう
送迎バスは、ゲストの負担を軽減し結婚式を楽しんでもらうための心づかいのひとつ。
ただし、送迎バスの利用には費用や手配の手間も伴います。
本記事では、結婚式における送迎バスの利用について、メリット・デメリットやバスの種類・料金の相場などをまとめました。
事前準備をしっかり行うことで、移動の時間もおもてなしとして特別な演出に変えられるでしょう。
ゲストが快適に結婚式に参列できるように移動手段まで丁寧に考え、判断してくださいね。