披露宴を盛り上げる演出として人気なのが友人代表スピーチ。
余興として依頼もしやすく、新郎新婦の人となりが知れるためゲストからの評判も良い演出です。
しかし、友人代表スピーチが成功するかどうかは、誰に頼むかに左右されます。
「誰に友人代表スピーチを依頼したら良い?」
「失礼のない依頼方法は?」
「断られたらどうしよう」
そんな悩みを抱えるプレ花嫁も多いでしょう。
本記事では友人代表スピーチ者の選び方から、依頼時のマナーについて元ウエディングプランナーが詳しく紹介します。
盛り上がる披露宴になるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
友人代表スピーチに適任な人
友人代表スピーチは、一般的に新郎と新婦それぞれから1~2名ずつ選ばれることが多いです。
心に残る披露宴になるよう、友人代表スピーチにふさわしい友人を選ぶことが重要。
以下のポイントを参考に、誰に頼むのか考えてみてください。
自慢の友人
友人代表スピーチはその名前の通り、友人を代表して行うスピーチです。
特に仲の良い友人やお世話になった人など、披露宴に招待したゲストに対して自信を持って紹介したい友人を選びましょう。
結婚式には友人だけでなく、親族や会社の上司など、幅広い世代のゲストが出席します。
どこに出しても恥ずかしくない自慢の友人かどうかも人選のポイントです。
披露宴を盛り上げることはもちろん大切ですが、ただ面白いエピソードを話すだけでは友人代表スピーチは務まりません。
言葉遣いや立ち居振る舞い、服装などすべてが場にふさわしい方を選びましょう。
新郎新婦のことをよく知っている
友人代表スピーチでは、新郎新婦との思い出やエピソードを引用しながら人柄を紹介していきます。
そのため、お二人のことをよく知る幼なじみや学生時代の友人などが適任です。
友人代表スピーチには新郎新婦について紹介するという側面もあるので、旧知の仲である友人に依頼してみてください。
ポイントは現在も親しい関係が続いている友人に依頼することです。
新郎と新婦の両方と関わりがある
もし友人代表スピーチを一人に依頼する場合は共通の友人に依頼しましょう。
新郎側と新婦側、両方のゲストが楽しめる内容を考えてくれるはずです。
それぞれで選出する場合はこの限りではありませんが、共通の友人である方がエピソードが盛り上がりやすくなります。
スピーチの途中で相手について触れやすいので、どの立場のゲストでも楽しめるでしょう。
自分にスピーチを依頼してきた人
過去に友人代表スピーチを依頼してくれた友人に、今度は自分たちの結婚式でスピーチを依頼するケースも多いです。
特に、スピーチの中でそのことに触れると会場が温かい雰囲気に包まれます。
スピーチを依頼されるくらい仲がいいと考えて、今度はこちらから依頼すると喜ばれるのではないでしょうか。
お互いにスピーチし合うことで友情もより深くなります。
人前で話し慣れている人
披露宴には数十名から100名規模のゲストが参列します。
大勢のゲストが集まる披露宴でスピーチをするためには、人前で話すことに慣れている人が適任です。
緊張しやすかったり、人前で話すことに抵抗がある友人に、親しいという理由だけで依頼するのは避けた方が良いでしょう。
依頼された友人も大きなストレスを感じてしまい、せっかくのお祝いの場が辛い体験になってしまう可能性もあります。
スピーチ原稿を読むだけだと思われがちですが、ネタ被りなどアドリブが必要になる場面も少なくありません。
友人の個性や得意分野を考慮し、人前で話すことに慣れている方や、話すことが得意な方を選ぶのがおすすめです。
友人代表スピーチを頼むときのマナー
日頃から親しい友人であっても、失礼のない依頼を心がけることが大切です。
実際に友人に依頼する際の重要ポイントをいくつか紹介します。
招待状を送る前に依頼する
スピーチを担当する友人は、話す内容を考えたり読み上げる練習をしたりと、当日までに様々な準備が必要です。
そのため、スピーチの依頼はできるだけ早めに伝えましょう。
一般的には、ゲストに招待状を送る2~3ヶ月前を目安にお願いできると、相手も余裕を持って準備を進めることができます。
招待状を送る声掛けの時点で打診したり、セーブザデートに合わせて声をかけておくのもおすすめです。
セーブザデートについてはこちらの記事で紹介しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6369/
演出について詳細を伝える
スピーチの依頼を承諾してもらえたら、演出の詳細を伝えることでよりスムーズに準備を進めることができます。
具体的にはスピーチの長さ、スピーチが行われる時間帯、そして話してほしくないエピソードなどです。
特にパートナーについてよく知らない場合はプロフィールなども併せて伝えましょう。
披露宴は分単位でスケジューリングされているので、時間厳守でスピーチしてもらうことが成功のコツ。
話が長くなりそうであれば、あらかじめ釘を刺しておくことも大切です。
なるべく直接会って依頼する
結婚式の大事なワンシーンを任せることになるので、直接会ってお願いするのが最も丁寧な方法です。
受付係の依頼や主賓として招待する場合と同じように敬意を持ってお願いしましょう。
直接会って依頼することで、お二人の真剣な気持ちがより伝わりやすくなりますよ。
遠方に住んでいるなど直接会うのが難しい場合は、電話や手紙で依頼するなど相手に誠意が伝わるよう工夫してください。
親しき仲にも礼儀ありなので、LINE やメールで依頼するのはやめましょう。
なぜ友人代表に選んだのかを伝えながら、日頃言えない感謝の気持ちを伝えるチャンスなので、しっかり依頼してください。
招待状で正式に依頼する
友人代表スピーチの依頼を口頭や電話で承諾してもらえたら、招待状に同封する付箋で改めて正式に依頼することがマナーです。
付箋にはスピーチのお願いと、快く引き受けてくれたことへの感謝の気持ちを記載します。
付箋を同封することで依頼が正式なものになり、友人も安心して準備を進めることができるでしょう。
付箋の入れ忘れや入れ間違いに注意して準備してください。
お礼を用意する
友人代表スピーチを快く引き受けてくれた友人には、感謝の気持ちを込めてお礼を用意しましょう。
お礼の相場は3,000円から5,000円程度で、現金を包んだり、ギフトカードやプレゼントを用意してもOK。
お礼を渡すタイミングとしては、結婚式の当日に受付係から渡すか送賓時に渡す方法があります。
受付で渡す方が確実なので、なるべく受付で渡すように準備しましょう。
後日改めて感謝の言葉とともに渡す方法もありますが、その場合はお礼を後日渡すことをしっかり伝えてください。
お礼は形式にとらわれず、相手に喜んでもらえるものを選ぶことが大切です。
人選が偏らないようにする
複数人にスピーチをお願いする場合は人選が偏らないように注意してください。
人選に偏りがあると、披露されるエピソードも似通ってしまう可能性があります。
内容が似たようなものになり聞いているゲストもつまらなくなりますし、話している方もネタが被って困るでしょう。
幼なじみ、学生時代の友人、会社関係の友人など関係性が異なる友人を選ぶことで、様々な時代のエピソードを聞くことができます。
多様な視点からのスピーチは、お二人の人生をより深く知る機会にもなり、披露宴を一層豊かなものにしてくれるでしょう。
サプライズ指名はしない
ごく稀に披露宴の最中にサプライズでスピーチを依頼したがる新郎新婦がいますが、おすすめできません。
たとえ事前に話す内容を準備していたとしても、披露宴という場で大勢の前に立つことはほとんどの人が緊張するものです。
当日サプライズでお願いされてもスムーズに話すことは困難ですし、上手く話せなかったと友人を困らせる可能性もあります。
サプライズしたい場合は、予め声をかけていた人の中からくじ引きで決めるなど、サプライズの方法を工夫してみてください。
また、司会者が回答者を選ぶテーブルインタビューという演出もあります。
ゲストに負担がかからない方法を考えてみてくださいね。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/15050/
友人代表スピーチについてよくある質問
友人代表スピーチに関して新郎新婦からよく寄せられた質問とその回答をまとめました。
依頼前に不安に思う気持ちも分かりますが、依頼するくらい仲がいいということを思い出して、一歩踏み出してみてください。
Q.なんて言って頼めばいい?
A. 素直な気持ちをまっすぐに伝えながら依頼しましょう。
自分の披露宴で友人代表としてスピーチしてほしいこと、なぜ選んだのかの理由をセットにするのがおすすめです。
結婚式にかける思いや、直接会って依頼することで、相手も快く引き受けてくれる可能性が高まります。
遠方の場合は、電話や手紙で依頼することも検討しましょう。
中学時代に一番仲がよくて、今も相談に乗ってくれる○○に頼みたいんだ。
一番の理解者で親友です、って紹介するからさ。
Q.もし断られたらどうすればいい?
A.無理にお願いせず、快く引き下がって、他の友人に依頼しましょう。
友人がスピーチを断るのには、人前で話すのが苦手、体調の問題、仕事の都合など、様々な理由が考えられます。
無理に強行せず友人の事情を尊重し、理解を示すことが大切です。
そのためにも、依頼はできるだけ早い時期に行いましょう。
万が一断られた場合でも、代替案を検討する期間を確保しておくことが重要です。
また、もし断る理由が人前に立ちたくないからであり、スピーチ自体には前向きな場合はテーブルスピーチという方法もあります。
テーブルスピーチとは人前に立たずに自席からスピーチするスタイルのこと。
リラックスして話すことができるので、アットホームな雰囲気で進行したい場合にもおすすめですよ。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/15075/
まとめ:人選をしっかりと行って披露宴を盛り上げよう
友人代表スピーチの成功可否は依頼された友人にかかっています。
結婚式が上手く盛り上がるように慎重に依頼してくださいね。
本記事では友人代表スピーチに適任な人の特徴や、依頼時のマナーについて解説しました。
適切な人選と丁寧な依頼で、お二人の披露宴を彩るスピーチを託せる友人を選んでください。
最高の結婚式になるよう心から応援しています。