結婚式というと、派手な演出や盛大な披露宴を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかし近年では、形式にとらわれず、自分たちらしく等身大で行う「地味婚」というスタイルにも注目が集まっています。
とはいえ「地味婚って具体的にどんな結婚式?」「地味にしすぎて後悔しない?」と気になる方も多いはず。
そこで今回は、元ウエディングプランナーが「地味婚」の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説。
費用の相場や、後悔しないためのコツもあわせてご紹介します。
・地味婚のメリット・デメリット
・地味婚で後悔しないためのポイント
「無理せず、自分たちらしい結婚式を叶えたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
地味婚ってどんな結婚式?
地味婚とは、派手な演出などは取り入れず、シンプルに行うウエディングスタイルのこと。
一般的な挙式+披露宴ではなく、結婚式の内容を簡易的にしたり、写真撮影だけにしたり、こじんまりと行うのが特徴です。
ここでは、地味婚のスタイルや招待人数、開催場所について詳しくご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
地味婚のスタイル
地味婚は、言葉の印象から“質素な披露宴”と誤解されがちです。
ただ、実際は「自分たちらしく心地よい規模で行うウエディング」として新郎新婦に選ばれています。
演出を最小限にして挙式+会食スタイルにしたり、家族だけを招いた挙式+フォトにしたりとシンプルで温かみのある形が特徴です。
▼主な地味婚のスタイル
- 少人数ウエディング
- 会費制ウエディング
- 挙式+会食
- 挙式のみ
- フォトウエディング
招待人数
地味婚は、2〜30名ほどの少人数で行うウエディングが主流です。
二人だけで行ったり、両家の家族や親しい友人だけを招くことで、無理せず自分たちらしい結婚式の日を過ごすことができます。
少人数ならゲストとの距離も近く、アットホームな雰囲気で楽しむことができます。
開催会場
地味婚は、ホテルや専門式場に限らず、レストラン・邸宅・ゲストハウス・神社などのさまざまな会場から選ぶことができます。
場所やしきたりにとらわれず、二人らしい空間で結婚式を行えるのが地味婚の魅力。
だからこそ、思い出のレストランやお気に入りのカフェなど、自分たちにゆかりのある場所で行うのもおすすめですよ。
URL:https://www.kekkonshikijoerabikata.com/
地味婚はこんな人におすすめ!
- 派手な披露宴はしたくない
- 目立つのが苦手
- 準備にあまり時間をかけられない
- 費用を抑えて結婚式をしたい
- 家族や親しい友人と過ごす時間を大切にしたい
地味婚は、派手な演出や目立つことが苦手な新郎新婦におすすめのウエディング。
最近は「節目は大切にしたいけれど、ゲストを招いて盛大に行うのは自分たちらしくない」と感じるカップルも少なくありません。
そんな新郎新婦にとって、地味婚はベストなスタイルです。
また、準備にあまり時間をかけられなかったり、費用を抑えて賢く結婚式を行いたい場合にもおすすめ。
小規模で行う地味婚なら、準備にかかる時間や費用を抑えつつ、無理のない結婚式を叶えることができますよ。
地味婚のメリット
地味婚は、シンプルなウエディングが叶うだけでなく、他にもいくつかメリットがあります。
ここからは、地味婚の主なメリットについて詳しくご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.費用を抑えられる
地味婚の最大のメリットは、費用を大幅に抑えられることです。
人数が少ないため、料理やドリンクなどにかかる費用も自然と少なくなりますよね。
また、派手な演出や装飾にかかる費用も抑えられるので、一般的な披露宴より数十万円安くなったというケースも。
節約した費用は、新婚旅行や新生活の準備に回せる点も大きな魅力です。
2.シンプルで準備がラク
地味婚のもう一つのメリットは、準備の負担を抑えられること。
招待人数が少ないため、ゲストに関わる打ち合わせや段取りも最小限で済むのが嬉しいポイントです。
準備で疲れてしまう心配もないので、当日は大切な人たちとの時間を心から楽しめますよ。
3.アットホームな結婚式が叶う
ゲストと過ごす時間や二人の時間を大切にした、アットホームな結婚式になることも地味婚のメリット。
ゲストを招待する場合は、家族や親しい友人とゆったり会話する時間を大切に。
二人だけで行う場合は、ゲストへ気を遣ったりする必要もないので、気兼ねなく二人の時間を過ごせるのが魅力です。
少人数ならではのアットホームな空気感だからこそ、写真撮影や何気ない会話の時間も大切な思い出になるでしょう。
地味婚のデメリット
地味婚には費用や準備の面でのメリットがある一方、注意しておきたいデメリットもあります。
ここからは、地味婚で気をつけたいデメリットを具体的にご紹介します。
メリットとデメリットを知って、自分に合うスタイルを見つけてくださいね。
1.妥協して後悔する
地味婚は費用や規模を抑えられる反面、妥協して後悔してしまうことも。
実際に「もう少し演出を入れればよかった」「カラードレスも着ればよかった」という花嫁さんの声もゼロではありません。
ただ、二人の重視したいことを事前にしっかり決めておけば、後悔の少ない結婚式を叶えることができます。
地味婚では「項目を削る」よりも「何を残すか」を意識して、自分たちらしい結婚式をつくりましょう。
2.ゲストに物足りないと思われる
地味婚はシンプルに行うため、華やかな演出や余興を期待しているゲストには、少し物足りなく感じられる場合もあります。
せっかく来てくれたゲストに満足してもらえるよう、料理や歓談の時間など、丁寧なおもてなしを心がけることが大切です。
「物足りない」ではなく「上品で心地よい」地味婚の魅力を生かした結婚式を叶えましょう。
地味婚の費用相場
地味婚は、少人数やシンプルなスタイルが多いため、結婚式費用を抑えやすいのも特徴の一つ。
ただ、スタイルや会場の選び方によって費用感は大きく異なるため注意が必要です。
ここでは、地味婚の代表的なスタイルごとに費用相場を詳しく解説していきます。
スタイル選びのヒントにしてみてくださいね。
少人数ウエディング
家族や親しい友人を中心に行う少人数ウエディングの費用相場は、90万〜200万円前後です。
少人数ウェディングといっても、招待する人数によって総額が大きく異なるので注意しましょう。
まずは、招待したいゲストをリストアップし、おおよその人数を決めてから費用や予算の検討をするとスムーズです。
▼少人数婚の費用について詳しく解説した記事はこちら!
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/8051/
会費制ウェディング
会費制ウエディングの費用相場は、自己負担50万〜80万円程度が相場です。
ゲストから1人1万〜2万円ほどの会費を預かり、その分で結婚式の費用の一部をまかなえるため、持ち出しを少なく抑えられます。
カジュアルなパーティー形式が多いため、挙式をしなかったり、ビュッフェ形式にしたり費用を調整しやすいのも特徴です。
挙式+会食
挙式の後に家族や親族と食事を楽しむスタイルで、費用相場は50万〜100万円ほど。
披露宴ほどの演出や装飾を行わないため、全体的なコストを抑えながらも、きちんと感のある結婚式を行うことができます。
料理代とドレス代が費用の大半を占めるので、選ぶものによって、総額が大きく変動することも頭に入れておきましょう。
挙式のみ
挙式のみを行う場合の費用相場は、30万〜50万円前後です。
チャペルや神社など、式を挙げる場所によって料金は異なりますが、衣裳代や撮影代込みのプランならコスパよく実現できます。
自分たちに合ったプランを提供している式場を探すことが、お得に結婚式をあげられるコツです。
▼挙式のみの結婚式の費用について解説した関連記事はこちら!
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13370/
フォトウエディング
結婚式を挙げずに写真だけを残すフォトウエディングの相場は、5万〜30万円前後。
スタジオ撮影なら比較的リーズナブルに、ロケーションフォトなら選ぶ衣裳やカメラマンによって金額が上がりやすくなります。
フォトウエディングでは、自分たちの予算と理想のバランスの取れたプランを選ぶことが大切です。
▼こちらの記事でも詳しく解説!
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13533/
地味婚で後悔しやすいポイント
地味婚では、シンプルに行うことを重視しすぎて、準備を省いたり妥協してしまうこともあります。
その結果「やっぱりこうすればよかった……」と感じてしまうケースも。
ここでは、特に注意しておきたい“地味婚で後悔しやすいポイント”を紹介します。
自分たちの理想を整理する参考にしてみてくださいね。
1.ウエディングドレス
地味婚において、ウエディングドレス選びは後悔しやすいポイントです。
費用を抑えるためにシンプルなものを選んでしまい、「やっぱり好きなドレスを着ればよかった……」と後悔する花嫁も。
写真や思い出に残る一着だからこそ、ドレス選びは妥協せず「自分がときめく一着」を選ぶことが大切です。
▼こちらの記事もチェック!
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/10130/
2.写真・ムービー
写真やムービーは少しでいいかなと思われがちですが、式後に「もっと残せばよかった」と後悔の声が多いポイントでもあります。
当日の空気感や家族の表情をしっかり残せるのは、プロのカメラマンだからこそ。
後で見返した時に、結婚式の雰囲気や気持ちをしっかり思い出せるよう、写真やムービーにはできるだけ投資するのがおすすめです。
3.演出
地味婚では派手な演出は不要と考える人も多いですが、実際にやってみると「もう少し華やかにしてもよかった」と思うことも。
無理に派手にする必要はありませんが、ささやかな演出や思いを伝える演出を取り入れると、後悔の少ない結婚式になります。
地味婚に取り入れるなら、ケーキカットや手紙の演出など、式の雰囲気にあった演出がおすすめ。
自分たちに合った“さりげない演出”を取り入れて、シンプルでも印象に残る式にしましょう。
地味婚で後悔しないためのコツ
地味婚は、等身大の結婚式を叶えやすい一方で、準備を簡略化しすぎると「もう少しこうすればよかった」と感じてしまうことも。
ここでは、地味婚で後悔しないために知っておきたい3つのコツを紹介します。
ちょっとした工夫を取り入れて、シンプルでも心に残る1日にしましょう。
1.両親やゲストの意見を取り入れる
結婚式では二人が主役ですが、自分たちのことばかり重視するのはNG。
これまでお世話になった人に感謝を伝えられる貴重な場でもあるので、結婚式に両親やゲストの意見を取り入れることも大切です。
特に、招待人数や開催場所、料理などのおもてなしについては、両親と相談しながら決めると後悔のない結婚式になるでしょう。
2.お金を掛ける部分を決める
地味婚の魅力は、費用を比較的自由にコントロールできること。
だからこそ「どこにお金を掛けて、どこを抑えるか」を明確にしておくことで、後悔の少ない結婚式になります。
例えば「写真だけはプロに頼む」「料理はグレードを上げる」など、優先順位を決めておくのが後悔しないコツ。
節約とこだわりのメリハリをつけて、二人の予算にあう理想の1日を叶えましょう。
3.ゲストのおもてなしを重視する
地味婚では、派手な演出をしなくても、ゲストが来てよかったと感じる心地よい時間を作ることが何より大切です。
「ゲストがつまらなそうだったな……」と後悔しないためにも、ゲストへのおもてなしを重視しましょう。
料理のおもてなしやこだわりの引き出物、ゆったりとした歓談など、“想いが伝わる工夫”を取り入れるのが成功のコツです。
まとめ:後悔しない自分たちらしい「地味婚」を叶えよう!
いかがでしたか?
今回は、地味婚の特徴やメリット・デメリット、費用相場から後悔しないためのコツまで詳しくご紹介しました。
派手さはなくても、ふたりらしさを大切にできるのが地味婚の魅力。
無理に周りに合わせる必要はなく、自分たちが「これでよかった」と思える形を選ぶことが一番です。
ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、ふたりの想いがしっかりこもった、心温まる結婚式を叶えてくださいね。
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