切手の料金やマナーについて不安がある新郎新婦様は多いです。せっかくの招待状が戻ってきたり、眉を顰められるものになってしまっては結婚式の印象も下げてしまいかねません。
本記事では切手のマナーや料金のほか、コンセプトを壊さない切手の紹介や他の花嫁と差をつけるポイントを紹介しています。特に消印や記念スタンプにまでこだわる方は多くないので、ゲストに喜ばれるのではないでしょうか。
切手にも様々な種類があります。お二人にぴったりなデザインがあるはずなので、郵便局のHPから探してみましょう。
招待状に使える切手って?
出典:https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/r/r303111/
結婚式の招待状を用意するとき、封筒と返信用ハガキに切手が必要になります。こだわって作成した招待状にふさわしい切手で、ゲストへのおもてなしを表現しましょう。
●慶事用が無難
結婚式用というと、慶事用切手がまず候補に上がります。これが一番無難であり、選ばれている切手です。
慶事用切手はその名の通り、お祝い事に関する手紙で使われます。3種類用意があり、63円だと鶴と梅のデザイン、84円だと鶴と竹のデザイン、94円だと鶴と松のデザインです。
よく使われますので、間違ってもマナー違反だと言われることはありません。目上の方宛などは慶事用切手の使用がおすすめです。
●実は切手に決まりはない
慶事用がよく使われますしおすすめですが、実は決まりがあるわけではありません。
招待状が洋風でクラシカルなのに、慶事用の和風な切手を貼っては雰囲気がチグハグになってしまいます。せっかくこだわって作成した招待状ですから、切手にもこだわっていきましょう。無理して和風の切手を貼る必要はありません。
切手の料金と買える場所について
いくらの切手を買えばいいのかは、招待状の大きさと重さによって変わります。招待状の大きさはだいたい決まっているので、本項目を参考にすれば料金が分かるでしょう。
●郵送料金について
招待状で切手を貼る必要があるのは返信用ハガキと封筒です。返信用ハガキは通常のハガキと同様にしていれば、そのままハガキの料金で問題ありません。
▼返信用ハガキ
通常のハガキ料金であれば63円で足ります。貼り忘れがあるとゲストに送料を負担させることになりますので注意してください。
▼定形内の招待状
招待に必要なものを全て入れた招待状が定形サイズ内であれば、重さによって料金が決まります。
定形サイズとは長辺14㎝〜23.5cm×短辺9㎝〜12cm×高さ1㎝に収まるもののことです。よく使われる洋1封筒のサイズは17.6㎝×12㎝、洋2封筒は16.2㎝×11.4㎝になります。サイズについては、厚みに気を付けていれば定形サイズ外になってしまう可能性は低いでしょう。
重さが25g以内であれば84円、50g以内であれば94円になります。自宅の秤で量ってもいいですが、確実なのは郵便局で量ってもらうことです。25gギリギリな場合などは窓口に持ち込むか、減量しましょう。
▼定形外の招待状
定形サイズ(長辺14㎝〜23.5cm×短辺9㎝〜12cm×高さ1㎝)を超えてしまった場合、定形外郵便物の料金での発送になります。招待状くらいの大きさであれば、120円で問題ないはずです。
特殊な招待状を送る場合は、郵便局のHPを参照したり窓口に持ち込んで料金を支払いましょう。
●買える場所
慶事用切手を購入できる場所ですが、郵便局と一部のコンビニで取り扱いがあります。ただ、コンビニはほとんど取り扱いがないと思っておいた方がよいでしょう。
そうなると郵便局での購入になりますが、平日勤務だとなかなか手に入らないことも考えられます。そんな時はゆうゆう窓口が利用できないか探してみてください。ゆうゆう窓口は通常の営業時間外にも開いている簡易的な郵便窓口です。
綺麗に貼るコツ
インターネット上でのやり取りが当たり前な現代において、切手を貼ったことがない世代というのも登場してくることでしょう。貼ったことはあっても綺麗に貼れる自信がない、という人も多いはずです。
ただでさえ失敗が許されない招待状ですから、なおさら緊張してしまうのではないでしょうか。以下に綺麗に貼るコツを紹介しますので、リラックスして取り組んでみてください。
●正しい貼り付け場所
まずは正しい貼り付け場所ですが、縦書きの場合と横書きの場合で異なってきます。横書きの場合は右上に、縦書きの場合は左上に貼ってください。
貼った場所が違っても郵送はされますが、受け取ったゲストになぜここに貼ったのかと疑問に思われる可能性があります。切手を貼るスペースのことも考慮して招待状はデザインしましょう。
●綺麗に貼り付けるコツ
切手を舐めて貼る、そんなことをしていたかもしれませんが綺麗に貼るためにおすすめできる方法ではありません。
切手を均一に湿らすためには、水を含ませたスポンジの使用がおすすめです。さっと湿らし、少し乾かしてから貼り付けましょう。そうすることでしわを防ぐことができます。
また、まっすぐ貼るために定規を当てがい位置を調整するのがおすすめです。微調整が苦手な場合はピンセットを用いて少しずつズラしながら、貼り付け位置を決めましょう。
●失敗したときは
万が一失敗した時は、初めからやり直してください。奇跡的に綺麗に剥がせた場合を除き、封筒を新しくしてそちらに移し替えます。予備の封筒・切手は多めに用意しておくのがよいでしょう。
シールタイプの切手も登場しているので、失敗の可能性を低くするために最初からシールタイプで探すのもありです。
料金不足にならないために
切手を用意しているとこれで足りるだろうかと不安がよぎります。料金不足にならない一番の近道は減量でしょう。以下も参考に招待状の重さに気を配ってみてください。
●料金不足の時に起こること
郵送料金が不足した場合、郵便物は差出人に返送されるか受取人が不足料金を支払うことになります。
返送された場合、不足分に加え新たに切手を貼る必要があり見た目が美しくありません。受け取ったゲストに支払わせるなんてもってのほかです。
上記のような事態を避けるためにも料金不足には十分に気を付けましょう。
●確実なのは窓口持ち込み
何よりも確実なのは郵便局の窓口に直接持ち込むことです。ここで間違いが起こることはないので、万全を期して持ち込むことをおすすめします。
ちなみに消印は吉日にするのがマナーですが、持ち込みの場合は確実にその日の消印になるので、消印日という面からも持ち込みがおすすめです。
●招待状を軽くするポイント
招待状の郵送料金を左右するのは重量であると言っても過言ではありません。気にするべきは厚みではなく重さです。
招待状はほとんどが紙で構成されていますから、重くなる原因は装飾だと考えられます。紐にビーズを通したり、厚みのある大きなシールを貼る時は注意してください。
おしゃれな雰囲気になるシーリングが人気ですが、ものによっては重いのでこちらも注意が必要です。厚手の紙も積もり積もれば重量オーバーの一因になり得ますので、気を付けましょう。
招待状の雰囲気に合わせた切手の工夫方法
切手については慶事用でなくてもよいことを紹介しましたが、本項目ではおすすめの切手や切手を貼らずに済む方法、おしゃれな消印を押してもらう方法を紹介します。
●おすすめの切手
慶事用ではないデザインでおすすめなのは以下のものです。
- キャラクター
- 花シリーズ
- ハッピーグリーティング
- ふるさと切手
- フレーム切手
特に友人宛のものであれば、ある程度自由に選べるでしょう。郵便局のHPにてデザインが見れますので、お二人の招待状に合った切手を探してみてはいかがでしょうか。
ハッピーグリーティング切手はお祝い事にピッタリな華やかで可愛らしいデザインのものも多くおすすめです。地元愛が強い結婚式であればふるさと切手が適任でしょう。
出典:https://www.post.japanpost.jp/kitte/collection/archive/2023/0412_01/
また、フレーム切手とはお二人のオリジナルデザインで作成できる切手のことです。写真やイラストを額縁に収めたような見た目になります。
こだわって撮った前撮り写真や、コンセプトに沿ったデザインの切手を用意できるでしょう。フレームのデザインも多数用意されているので、好みのものが見つかるのではないでしょうか。ただ、届くまで3週間程かかるので余裕を持って申し込んでください。
●切手を貼らずに済む方法
出典:https://www.post.japanpost.jp/send/fee/how_to_pay/separate_pay/syousai.html
手渡しか料金別納郵便を活用すれば、封筒に切手を貼らずに済みます。
料金別納郵便とは同一料金の郵便物を10通以上出すときに使える支払い方法です。切手を貼る必要はなく、料金別納郵便であることが明記されていれば問題なく郵送できます。
料金別納郵便の表示は面積の半分までを自由にデザインできるので、そこに写真を入れたり文字を入れることが可能です。表示方法も柔軟で、印刷の他シールやスタンプでも表示できます。
窓口に持ち込む必要がありますが、切手の料金不足の心配もなく貼り付け作業もなくなるのでおすすめです。
●風景印・小型印
郵便局によっては、風景印と呼ばれるその土地の風景を組み入れた消印を押してもらえることをご存知でしたでしょうか。東京であれば東京タワーが描かれたもの、京都であれば舞妓などその土地の特色が表された消印です。遠方のゲストを招待するときに使用すると喜ばれます。
風景印を押してもらうには、その消印を押してくれる郵便局まで郵便物を持って行かなければなりません。ただ、郵送で押印を依頼する「郵頼」というサービスもありますので、遠方の消印が欲しい場合でも大丈夫です。
また、風景印よりも小型の小型印というものも存在します。こちらも可愛らしいデザインが多くなっていますので、チェックしてみてください。期間限定のものもあるので、期日には気を付けましょう。
ちなみに、東京ディズニーランド・東京ディズニーシー内にあるポストに投函すると、オリジナルの記念スタンプを押してもらえます。通常の切手であればパーク内でも購入可能です。
記念スタンプのデザインは「ハウス・オブ・グリーティング(東京ディズニーランド)」、「イル・ポスティーノ・ステーショナリー(東京ディズニーシー)」で見本をみることができます。ディズニーウエディングをしたい方はパークからの投函も検討してみてはいかがでしょうか。
こだわり抜いた招待状を送ろう
結婚式の招待状に貼る切手について、マナーと個性を出す方法を紹介しました。マナーを守り、間違っても料金不足にならないように準備しましょう。
25gまでの招待状・・・84円
50gまでの招待状・・・94円
定形外の招待状・・・120円
素敵な切手が貼ってあると受け取った側も嬉しくなるものです。それが封筒のデザインにも合っていればなおさらでしょう。
切手や消印1つにもこだわった特別な1通で、ゲストを結婚式に招いてみてはいかがでしょうか。
※本記事の郵送料金、切手デザインは2023年11月時点のものです。