春は、秋に並ぶウェディングのトップシーズン。しかし、日によって気温に差があったり、朝晩がまだ肌寒かったりする時期は、結婚式の服装選びに迷いますよね。
「春の結婚式には何を着ていけばいい?」
「お呼ばれドレスだけだと寒い?」
「コートは必要?」
結婚式のお呼ばれドレスは、季節に合った服装を選ぶのもマナーのひとつ。今回は、元ウェディングプランナーの筆者が、春の結婚式のお呼ばれドレスの選び方を解説していきます。
寒さ対策にはアウターが必要ですが、パステルカラーや軽くてエアリー感のある生地を選ぶことで春らしさのあるドレスに。羽織りものの選び方やおすすめのレンタルドレスを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
春の結婚式コーディネートの選び方
結婚式は新郎新婦をお祝いする特別な一日です。
お呼ばれしたゲストとして、失礼のないようTPOをわきまえた服装を心がけましょう。
特に、結婚式における服装には様々なマナーがあります。
結婚式に参列する際の基本的な服装マナーについて詳しく解説するので、参考にしてみてください。
お祝いの場に相応しい服装をする
結婚式ではお祝いの気持ちを表すためにも、会場の雰囲気や時間に合わせた適切な服装を心がけましょう。
女性の場合、昼間の結婚式では露出を控えたセミアフタヌーンドレスが一般的です。
スカート丈は膝下からくるぶしまで、肩や胸元が大きく開いたデザインは避けましょう。
ノースリーブのドレスの場合は、羽織ものとセットにするのがマナーです。
詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6673/
男性の服装は、ブラックスーツが基本となります。
ビジネススーツとは異なり、光沢のない深い黒色の生地が特徴です。
シャツは白の無地を選び、ネクタイは白やシルバーグレーがフォーマルとされています。
友人や同僚として参列する場合や、二次会からの参加であれば、ダークスーツでも問題ありません。
その場合も、ネクタイやポケットチーフで華やかさをプラスするとお祝いの席にふさわしい装いに。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6687/
結婚式に参列NGな服装
結婚式では避けるべき服装がいくつかあります。
まず、新郎新婦より目立つ可能性のある真っ白なドレスは花嫁の色とされているためNGです。
同様に、全身を真っ黒で統一したコーディネートも、お葬式を連想させるためお祝いの場にはふさわしくありません。
黒いドレスを着用する場合は、明るい色の羽織ものや小物で華やかさをプラスしましょう。
春先の結婚式では、明るい色合いの羽織りやコートを選ぶと季節感が出ます。
また、動物の皮や毛皮を使用したアイテムも殺生をイメージさせるためタブー。
これはバッグや靴、コート、ドレス、羽織もの全てに共通するマナーで、フェイクファーであっても避けるのが無難です。
男性の場合も、白やシルバーのスーツは新郎と被る可能性があります。
また、5月の結婚式など暖かい時期でも、半袖のシャツにノーネクタイといった服装はフォーマルな場では避けるべきです。
半袖のドレスについて
春の結婚式では、暖かい日も増えるため半袖のドレスでもOK。
特に5月の結婚式では、半袖一枚でも快適に過ごせる日が多くなります。
半袖のドレスは軽やかな印象を与え、春らしい装いに。
ただし、3月や4月はまだ肌寒さが残ることもあるため、ショールやボレロ、ジャケットなどの羽織物を準備しておくと安心です。
これらの羽織物は、温度調節だけでなく、ドレスに華やかさをプラスするアイテムとしても活躍します。
男性の場合、結婚式ではスーツを着用するのが基本ですが、夏場でない限り半袖シャツは避けるのがマナー。
結婚式や二次会など、フォーマルな場ではジャケットの下に長袖シャツを着用し、コートやジャケットで調整するのが一般的です。
二次会の服装マナー
結婚式の二次会は披露宴に比べてカジュアルな雰囲気ですが、お祝いの場にふさわしい服装を心がけることが大切です。
女性の場合は、華やかなワンピースが人気ですが、会場の雰囲気に合わせて選びましょう。
例えば、ホテルや高級レストランでの二次会なら、膝下丈のワンピースや、光沢のある素材のドレスがおすすめです。
袖のあるデザインや、羽織りものを合わせることで、よりフォーマルな印象になります。
男性の場合は、基本的にスーツスタイルが良いでしょう。
ダークカラーのスーツに白シャツを合わせるのが一般的です。
ネクタイで春らしい色を取り入れるのもおしゃれ。
カジュアルな会場であれば、ジャケットとパンツを組み合わせたジャケパンスタイルでも問題ありません。
ただし、Tシャツやジーンズ、サンダルなどのカジュアルすぎるアイテムは避けるのがマナーです。
また、結婚式と同様に、新郎新婦より目立つ服装や、白や全身黒のコーディネートは避けましょう。
案内に「平服」と記載されていた場合は、普段着ではなく略礼装でという意味です。
二次会の服装マナーについてもっと知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7374/
春の結婚式コーディネートの選び方
春は結婚式のトップシーズンですが、寒暖差が大きく服装選びに誰もが悩みます。
春先は、日中は暖かくても朝晩はまだ寒いので上着が必要です。4月後半から5月になると寒暖差も和らぎますが、梅雨に入ると天気も雨模様になりがち。
時間帯や日によって気温が変わりやすいため、暑さ寒さを考慮した服装にするとよいでしょう。出発時と帰宅時で気温が大きく違うこともあります。
1.春を意識したドレスを選ぶ
カラフルな花が咲き、鮮やかな緑が美しく映える春は、明るく軽やかなイメージのある季節。結婚式のお呼ばれドレスも春を意識したコーディネートにすることで、季節感のある洗練された服装になります。
季節を意識した服装選びは、素材や色のチョイスが決め手です。ここでは、春らしさを服装で表現するポイントを解説していきます。
▼軽やかな素材感
春を感じさせる結婚式のドレスには、ふんわりと空気を包み込むようなエアリー感があり、見た目も軽やかな素材を選びましょう。シフォン生地にレースやチュールなど、柔らかく程よく風が通るような素材がおすすめです。
サテン地を選ぶときは、薄手で滑らかな手触りの生地が春のドレスに合います。
▼スプリングカラー
ドレスの色は、明るく暖かみを感じられるスプリングカラーを選びましょう。特に、ピンクやイエロー、ラベンダーやグリーンなどのパステルカラーがおすすめです。
可愛い色が苦手な場合は、ベージュやゴールド、ライトグレーなど、明るめのくすみカラーを選ぶと、大人っぽくなります。
2.上着を羽織る
寒暖差を感じやすい春は、室内外の温度差や朝晩の冷えへの対策に、温度調節できるアウターを用意しておきましょう。
結婚式への行き帰りだけでなく、チャペルへの移動やガーデンでの演出など、屋外に出る機会が多い式場もあります。
気候の良い春の結婚式におすすめの羽織物は、軽くてエアリー感のあるボレロや、レーシーで柔らかいショール。
ベージュやライトグレーなど、明るい色が春のお呼ばれドレスによく似合います。
黒を選ぶ場合は、透け感のある素材や、ドレスを明るい色にするのがポイントです。
ノースリーブドレスと合わせれば、梅雨入りする6月でも着回しできます。
組み合わせが難しい場合は、レンタルドレスショップなどでセットアップになっているものを選ぶと着こなせるでしょう。
▼20代におすすめの羽織物
ラメ刺繍の華やかさと、シフォンの軽やかさが魅力のショール。
二の腕や腰回りもカバーできるので、しっかり寒さ対策をしてくれます。
内側に腕を通せるタイプなので、肩からずり落ちそうでショールが苦手な方も安心です。
フェミニンな雰囲気で20代におすすめ。
▼40代におすすめの羽織物
ケープタイプのボレロは、どのドレスにも合わせやすいシンプルなデザインと、ゆったりしたシルエットが特徴。
半袖のドレスを着ていても、袖周りに窮屈感を感じることがなく着こなしやすいでしょう。
フォーマルな雰囲気があり、肌寒さが残る時期や40代50代の結婚式コーディネートにおすすめです。
3.コートを持っていく
3月など寒さが残る時期は長袖のコートを、ちょっとした温度調整には脱ぎ着しやすい羽織り物を合わせましょう。
春のお呼ばれドレスに合わせるコートは、かっちりしすぎないノーカラーコートやステンカラーコートがおすすめ。少し暖かい日は、薄手のトレンチコートが着やすいでしょう。
膝丈か膝下丈くらいで、裾に広がりのあるデザインが合わせやすいですよ。
▼春先におすすめのコート
ゆとりのある襟ぐりと、ボタンではなくホックで前を留めるデザインが、上品できれいめな印象のあるステンカラーコート。
ウールではなくレーヨン混のポリエステル素材なので、程よいドレープ感が春らしい軽やかさを表現してくれます。
▼流行を取り入れたコート
トレンチ風ケープコートなら、トレンチコート独特のかっちり感がなく、女性らしく柔らかいシルエットになります。
丸襟やくるみボタンでフェミニンな印象を与えつつ、ウエストベルトやドレープが持つクラシカルな雰囲気も魅力です。
春の結婚式におすすめのレンタルドレス
春の結婚式には、暖かさを感じる色に軽やかな雰囲気のドレスがおすすめです。春の花を意識したパステルカラーのピンクやイエロー、新緑を思わせるグリーンも春らしさを感じられるでしょう。
モチーフに花の刺繍を取り入れるのも素敵です。時期や時間帯によって肌寒さが心配な時は、袖ありやパンツドレスを選ぶと安心でしょう。
1.温かな色合いのドレス
春のイメージがある色は、温かなパステルカラー。優しいピンクや明るいイエロー、女性らしいラベンダーなどがおすすめです。
エアリー感のあるシルエットでフェミニンに装うと、一層春らしく感じられるでしょう。
▼30代にもおすすめのドレス
30代・40代の女性は、エアリー感がありながらハリもある、優しい風合いの生地でシンプルに装うのがベスト。
少しくすみがかったグリーンやブルー、ラベンダーカラーなど、中間色や寒色系が落ち着いて見えます。
愛らしいピンクベージュに、ふんわりとした袖とウエストのシャーリング、背中のリボンがフェミニンな印象のドレスです。
デザインがシンプルなので、可愛らしすぎることなく、春を意識した大人の女性を演出できます。
▼おすすめのイエロードレス
シンプルなシルエットながら、デザイン性の高い明るいイエローのドレス。
贅沢な総レースから覗く、プリーツスカートが上品です。
胸元のカシュクールやパフスリーブ、ウエストのシャーリングなどが、可愛らしさも表現してくれます。
2.花をモチーフにしたドレス
花をモチーフにしたドレスも春らしさを感じますが、可愛らしすぎるデザインは幼く見えてしまいます。
女性らしいエレガントさを演出するなら、小花よりも大柄なデザインを繊細な刺繍で仕上げたドレスがおすすめです。
▼50代にもおすすめラベンダードレス
ドレス全体に広がる繊細な線で描いた花が、シンプルなドレスを華やかに彩ってくれます。
派手すぎないのは、落ち着いたラベンダーカラーに馴染む糸で刺繍されているから。
柔らかい印象が、50代60代でも女性らしさをアップしてくれるので、親族の方にもおすすめです。
▼華やかな花柄ドレス
ピンクがかった優しいベージュに、黒の糸で線画風に描かれた大胆な花柄がおしゃれ。
レース生地にはラメが散りばめられているので、華やかさもあります。
裾や袖口などに配置されたバイピングも、メリハリが効いてエレガントです。
3.新緑を思わせるドレス
春は植物が元気に育っていき、緑が豊かになる季節でもあります。可愛らしすぎず清潔感のあるドレスを探すなら、新緑を思わせるグリーンのドレスがおすすめです。
選ぶ色合いによっても、雰囲気がかなり変わりますよ。
▼鮮やかなグリーンのドレス
鮮やかだけれど派手すぎない、ピーコックグリーンのドレス。
山型にギザギザしたスカートの裾が、エレガントに見えます。
シルエットはシンプルですが、モチーフレースをパッチワークした、立体感のあるデザインがおしゃれです。
5月末から初夏など緑が鮮やかになってくる時期には、ミントグリーンよりも濃い色がおすすめ。
▼落ち着いたくすみグリーンのドレス
くすみ系ライトグリーンのロングドレスは、爽やかで落ち着いた印象を両立したい方におすすめ。
女性らしい華やかさをプラスしてくれるのは、袖や胸元のフリルや繊細なレースの透け感です。
ウエストのシャーリングも、柔らかいラインを描いてくれます。
4.春夜のドレス
春の夕方から夜にかけての時間帯は、まだまだ寒さを感じる時期です。袖ありドレスやパンツドレスを選ぶと、寒さ対策にもなります。
ナイトウェディングには、ドレッシーなドレスや華やかなデザインを選ぶのもポイントです。
▼7分丈のシアーなドレス
7分袖のドレスは露出を適度に抑えてくれるので、肌寒い季節の結婚式にぴったり。
レーシーで軽やかさを感じられるので、春の結婚式でも重すぎません。
適度なシアー感と繊細なレースが、上品でありながら華やかさも感じられるドレスです。
▼流行りのフリルドレス
フリルが幾重にも重なった、チュール素材のボレロがついたパンツドレスは、華やかだけれど派手すぎないのがポイント。
全体を優しい色合いでコーディネートしているため、女性らしい柔らかい印象を与えてくれます。
トレンドを抑えた注目のコーディネートで披露宴に華を添えましょう。
5.半袖のドレス
羽織物なしでも過ごせるうららかな暖かい春の日には、半袖のドレスがおすすめです。袖ありドレスを選べば、格式高い結婚式でもドレス1枚で過ごせます。
5分袖や7分袖だと重く感じてしまう時も、半袖なら軽やかです。
▼くすみグレーのドレス
ともすると野暮ったくなりがちな半袖も、レースやチュールで動きを出したデザインなら華やかに。
フリルがついた甘さを感じるドレスは、くすみ系のグレーで落ち着いた雰囲気を演出すると、大人っぽい印象になります。
黒やネイビーなどの濃い色のドレスを着る時は、羽織物やバッグ、靴などの小物に明るい色を。
ベージュやライトグレー、ゴールドなどが、エレガントで大人らしい雰囲気を演出してくれます。
▼フェミニンなピンクドレス
ボリュームのあるレース素材の袖が華やかな、甘めピンクのフェミニンなドレス。
上半身にはレースを施さず、スカートをマーメイドラインにすることで、バランスを取っています。
首周りもラウンドネックですっきりと。
20代~30代まで長く活躍してくれそうです。
春の結婚式におすすめの男性のスーツ
男性はブラックスーツやダークスーツが基本なので、どうしても暗くなりがちです。
春らしく装うなら、ネクタイやポケットチーフに明るい色を取り入れましょう。優しいピンクやラベンダーは、派手すぎず春を感じられます。
白やゴールドのカフスボタンやネクタイピンを付けるのもありです。また、ダークスーツにはネイビーを選ぶのもおすすめ。上品な華やかさが、春の結婚式によく合います。
ネクタイ・ポケットチーフをパステルカラーにする
結婚式において、ネクタイ・ポケットチーフは白かシルバーがよいとされています。しかし、カジュアルな結婚式では色付きのアイテムでもOK。
友人だけの披露宴やレストランウエディング、二次会など気兼ねなく参加できる場で試してみてください。淡く色づいたアクセサリーでおしゃれに決めましょう。
ワイシャツをパステルカラーにする
ネクタイと同じようにワイシャツもパステルカラーなど淡い色合いであれば、結婚式の場でも着用可能です。春らしい色合いを取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ:3月・4月・5月の結婚式に合った服装をしよう
春は結婚式のトップシーズンですが、時期や時間帯によっては寒暖差が大きく、服装選びに悩む方は少なくありません。寒さ対策には羽織物やコートなどが必要ですが、明るい色や薄手の生地を選ぶことで春らしさを感じられます。
ドレスは、春に合う明るい色や、エアリー感のあるふんわりした素材を選ぶことがポイント。男性は、ネクタイやポケットチーフで春を演出するとおしゃれです。
季節に合った服装を選ぶのもマナーなので、春らしい装いを心がけてパーティを楽しみましょう。9月・10月・11月の秋の服装についても関連記事があるので、併せて参考にしてみてくださいね。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/10168/