暑さが和らぎ過ごしやすくなる秋は、結婚式に人気の季節。秋の味覚を取り入れた料理や、紅葉やハロウィンを取り入れた装飾など、魅力がいっぱいです。
暑さ寒さを気にせずに衣裳を選べたり、ガーデン演出がしやすかったりといったメリットもあります。しかし、人気だからこそ「予約が取りづらい」「費用が高い」などのデメリットも、少なからずあるでしょう。
そこで今回は、秋の結婚式におすすめのテーマや装花の装飾、演出について紹介していきます。元ウエディングプランナーによる、秋の結婚式のメリットデメリットの解説も見逃せません。
秋に結婚式を行う方だけでなく、いつにするかまだ検討中の方も、ぜひ最後までお読みください。
秋の結婚式メリット
秋は結婚式に人気のシーズン。まずは、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
ちょうどよい気候で過ごしやすい
秋の結婚式の一番のメリットは、穏やかな気候で気持ちよく過ごしやすいこと。
夏は、強い日差しや暑さへの対策が必要です。一方で、冬は防寒対策が欠かせませんし、風邪やインフルエンザなどでの欠席も心配な季節。
春も秋と同様に過ごしやすい季節ですが、年度の変わり目は日程調整しづらい方もいるため、ちょうどよいのが秋なのです。
屋外演出もやりやすい
気候を気にせずに外に出られるので、屋外での演出がやりやすいのも秋の結婚式のメリット。
フラワーシャワーやバルーンリリースなどの屋外演出が結婚式で人気ですが、暑い夏や寒い冬はゲストに申し訳ないですよね。また、春は花粉症が気になるという方も少なくありません。
秋の穏やかな気候なら、屋外でゆっくり写真タイムも叶います。
ゲストが服装に悩みにくい
暑すぎず寒すぎない秋は、服装に悩むことが少ない点が、ゲストにとっても大きなメリットです。
夏や冬は、屋外と屋内との冷暖房による寒暖差を考慮して、服装を考える必要があります。屋外演出がある場合は、出入りの時の脱ぎ着も面倒です。
その点、秋の結婚式では暑さや寒さ対策をする必要がないので、服装を選びやすいでしょう。
秋の結婚式デメリット
秋の結婚式にはデメリットもあります。主なデメリットを紹介するので、検討時の参考にしてください。
ウエディングのハイシーズンである
秋の時期は過ごしやすいという理由で人気が高く、ウエディングのハイシーズン。
秋の結婚式を希望する新郎新婦が多く人気の結婚式場は予約が埋まりやすいため、希望の日にちが取れないケースも。
特に、大安や友引などの日柄がよい日や、ゲストが参加しやすい土曜日の午前は、すぐに埋まってしまいます。
日にちや時間にこだわりたい場合は、早めに検討し始めることが重要です。
費用が高くなりがち
人気が高いシーズンは、料金が高く設定されている場合があります。
また、値引きしなくても予約が入りやすいため、費用交渉もしにくいかもしれません。
日にちにこだわらないなら、仏滅や平日などの人気がない日を選ぶのも費用を抑えるコツです。
また、秋の前半は夜もそれほど冷え込まないため、ナイトウェディングもよいでしょう。
キャンドルでライトアップしたロマンティックで幻想的な夜もおすすめですよ。
結婚式の費用節約についてはこちらの記事が参考になります。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5543/
台風が来る可能性が高い
秋は気候のよい季節ですが、台風シーズンとも重なります。結婚式の当日に、台風が最接近する可能性もなくはありません。
天候がどうなるかは分かりませんが、複数の手段でアクセスしやすい会場にするなど、ゲストが来やすい配慮をするとよいでしょう。
また、屋外演出を行う場合は、天候不良だった時の代替案も決めておくと安心です。
万が一雨が降ってしまったときの対処方法などについては、こちらの記事が参考になるでしょう
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/14779/
寒い日もある
日を追うごとに涼しくなっていく秋ですが、当日の天気によっては思ったより寒くなる日もあります。また、11月も半ばを過ぎると、日中に肌寒さを感じる日も増えるでしょう。
特に、午後からは冷え込みやすいので、ひざ掛けやカイロなどを用意しておくと親切です。
屋外演出も、あまりに寒い日は時間を短縮するなど、臨機応変に対応しましょう。
秋の結婚式におすすめの演出
まずは、秋の結婚式におすすめの演出を3つ紹介します。
ガーデンウエディング
過ごしやすい秋の結婚式では、ガーデンを使った写真映えするウエディングがおすすめ。
人前式やアフターセレモニーをガーデンで行って、澄み渡る青空の下で愛の誓いをしましょう。
フラワーシャワーやバルーンリリース、ブーケトスなども、盛り上がりますよ。
そのまま自然の中で乾杯やケーキカットを行うのも風情があり素敵です。
披露宴会場と簡単に行き来できるガーデンなら、料理をビュッフェスタイルにしてより自由度の高い結婚式にするのもよいでしょう。
旬の食材でおもてなし
旬の食材を使った料理は、シンプルでなによりのおもてなし。
ゲストが結婚式で楽しみにしていることの1つは食事なので、満足度アップ間違いなしです。
特に実りの秋は、季節感のある食材が豊富にあります。
彩り野菜やキノコを添えたメインディッシュ、かぼちゃや栗のポタージュスープ、秋に獲れる鯛や鮭を使用した魚料理など。
秋の味覚たっぷりのコース料理が楽しめます。
デザートビュッフェには、栗やかぼちゃ、さつまいもなどを使用したスイーツを。
ウエディングケーキも、旬のフルーツを乗せたりモンブランのケーキにしたりと、秋らしさを取り入れましょう。
紅葉デザインのペーパーアイテムを使う
もみじをコンセプトにペーパーアイテムを準備してみるのもおすすめです。
落ち葉色の招待状やメニュー表、葉っぱの形をした席札など使い方は無限大。
秋らしい特別なおもてなしのアイテムにゲストも心奪われるでしょう。
秋色のカラードレスを着る
秋の結婚式に着るカラードレスは、落ち着きのある色やスモーキーカラーがおすすめです。
ワインレッドやブラウン、モスグリーンはシックで上品な雰囲気に。
テラコッタやマスタードイエローは、秋の深みがありながら華やかな明るさが印象的です。
グレーやピンクベージュ、くすみブルーなどのニュアンスカラーもよいでしょう。
素材は光沢のあるシルクやサテン、ハリのあるタフタなど、重厚感を感じる生地が秋をイメージさせてくれます。
和装する
気候が穏やかな秋は、和装を着るのにもぴったりな季節。
特に、色打掛は朱色やオレンジ、黄色などの色を使ったデザインも多く、秋の装花や装飾ともコーディネートしやすいです。
和装をお色直し後に着るのもいいですが、ガーデンでの和装人前式もおすすめ。
ダリアやピンポンマムなど、秋らしい花を髪に飾ったりブーケにしたりすれば、季節感のある装いになります。
フラワーシャワーの代わりになる、鮮やかな千代紙で折った折り鶴シャワーは澄んだ青空に映えるでしょう。
ゲストの寒さ対策を行う
10月や11月になると肌寒い日も増えてきます。
ゲストのためにひざ掛けや貸し出し用のストールなどがあると喜ばれるでしょう。
温かい飲み物をウェルカムドリンクで用意するのもいいですね。
また、屋外演出は短縮したり、すぐ屋内に戻れるようにしておくのもおすすめです。
秋の結婚式におすすめのテーマと演出方法
次に、秋の結婚式におすすめのテーマや、装花の装飾アイデアを紹介していきます。
一般的な結婚式ではなく、オリジナルのテーマに沿って演出を考えるカップルも増えてきました。
以下のテーマや演出方法も参考に、おふたりのオリジナルウエディングを考えてみてください。
紅葉狩り
秋の風物詩と言えば、紅葉狩り。色づいた紅葉をメイン卓やゲスト卓の装花に取り入れると、一気に会場が秋らしい雰囲気になります。
紅葉だけでなく、どんぐりや松ぼっくりなどの実ものも使って、テーブルを装飾するのもおすすめです。
フラワーシャワーに、造花や色紙を切り抜いた紅葉を使ってもおしゃれ。
ペーパーアイテムやウェルカムボードに紅葉をあしらったり、ナプキンやテーブルクロスに秋色を使ったりしてもよいでしょう。
ハロウィン
秋のイベントで、ハロウィンを思い浮かべる方も少なくありません。
オレンジや紫の花でハロウィンらしい雰囲気づくりを。さらにハロウィン感を出すなら、かぼちゃも装飾に取り入れましょう。
大人の雰囲気にするなら、オレンジではなく白のかぼちゃがおすすめ。装花も、くすみ系のピンクベージュやブラウン系でまとめるとシックでおしゃれです。
ハロウィンらしいフォトプロップスを各テーブルに置いて、装飾のひとつにするのもよいでしょう。
ハーベスト
秋の収穫を思わせるような装花で季節感を取り入れるのも、印象深い結婚式になります。
例えば、パンパスグラスやススキなどの穂のある花材をたっぷり使うと、秋の実りを表現できます。赤やオレンジの実ものを、アクセントに入れるのもおすすめです。
木箱やバスケット、丸太などを使って、ナチュラルな装飾にするのもおしゃれ。プロテアやバンクシャなどのワイルドフラワーやくすみ系のドライフラワーを使うと、フォトジェニックな装花になりますよ。
秋の結婚式におすすめの装花・装飾
結婚式を彩る装花や装飾は、季節感を表現できる要素。
紅葉や実り、温かみのある色合いを取り入れることで、ゲストの記憶に残る素敵な空間を演出できます。
この項目では、秋の結婚式におすすめの装花や装飾アイデアを具体的に紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
秋カラーでコーディネート
秋の結婚式を彩るには、ボルドーやブラウン、深緑といったオータムカラーを基調としたコーディネートがおすすめです。
例えば、テーブルクロスや装花にこれらの色を取り入れると、シックで季節とマッチ感もあるおもてなしを演出できます。
特に、紫色のマムや黒っぽい赤のアンスリウムの葉などを用いると、大人っぽいモダンな雰囲気に仕上がるでしょう。
また、テーブルコーディネートもテーマカラーで統一すると、深みと落ち着きのある空間を作り出せます。
カラードレスを選ぶ際もオータムカラーのドレスを選ぶと、会場全体の統一感が高まり、より一層印象的な結婚式になるでしょう。
秋におすすめの装花
ブーケに秋を取り入れたい時は、秋をイメージする色を取り入れるか、秋が旬の花を使うのがポイントです。
・色づいた葉の色
・食べ物の色(栗やかぼちゃなど)
秋をイメージさせる花には、ダリアやコスモス、すすき、ケイトウ、ピンポンマムなどがあります。
また、パンパスグラスやコットンフラワー、松ぼっくりなどをアクセントで入れると、ぐっと秋らしい豊かな装花になりますよ。
秋ウエディングと相性のいい装花コーディネートについては次の記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7402/
ドライフラワーのブーケ
秋の結婚式にはドライフラワーのブーケがトレンド。
ドライフラワーは、アンティークなくすみカラーが特徴で、秋の深まる季節に良く馴染みます。
特に、オレンジ、ブラウン、ベージュ、深みのある赤といった色合いは、温かく落ち着いた雰囲気を演出してくれるでしょう。
ドライフラワーの大きなメリットは、その保存性の高さ。
生花のように枯れる心配がなく事前に準備できるため、前撮りや後撮りにも活躍してくれます。
さらに、結婚式後もインテリアとして自宅に飾っておけるため、大切な日の思い出を長く楽しむことができます。
一方で、香りがない点や花びらが落ちやすいこと、繊細な素材である点がデメリットです。
取り扱いには十分に気をつけ、直射日光や高温多湿を避けて保管しましょう。
ドライフラワーのブーケについて詳しく紹介した記事もあるので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7819/
松ぼっくりや紅葉でウェルカムスペースを飾る
テーマウエディングでは、ゲストをお迎えするウェルカムスペースにテーマを取り入れることが大切です。
秋の結婚式であれば、松ぼっくりや紅葉、どんぐりなどの木の実を活用すると、ナチュラルで温かみのある雰囲気を演出できます。
例えば、様々な種類の松ぼっくりをガラスの器にまとめたり、カゴに無造作に入れるだけでも秋らしさを感じられるでしょう。
松ぼっくりにゴールドやシルバーのスプレーを施して、高級感のある印象にするのもおすすめです。
さらに、赤やオレンジに色づいた紅葉を添えると、より一層華やかさが増します。
紅葉を模したペーパーアイテムを散らしたり、リースとして飾ったりするのも良いでしょう。
秋ならではの素材を工夫して取り入れることで、ゲストにテーマを訴えることができます。
まとめ:秋の結婚式を思いっきり楽しもう
秋は気候が穏やかで過ごしやすいため、屋外での演出もやりやすく結婚式に人気の季節です。
一方で、予約が取りづらかったり費用が高めだったりと、デメリットもあります。
今回は、秋の結婚式のメリットデメリットとともに、最新のおすすめテーマや装花、演出について解説してきました。
秋らしさを取り入れた結婚式にすることで、より印象深いセレモニーになります。
紹介してきた内容も参考に、ぜひ自分たちらしい秋の結婚式を叶えてください。