結婚式の日取りと場所が決まったら、次はプランナーやスタッフとの打ち合わせ。これから具体的に結婚式のことを決めていくことを、楽しみにしている方も多いでしょう。
しかし、初めてのことで「どんな感じで進んでいくの?」「何を準備したらいいの?」と、不安になる方も少なくありません。
そこで今回は、元ウエディングプランナーの筆者が、結婚式の打ち合わせスケジュールと内容について徹底解説していきます。
スムーズに進めるコツも紹介するので、不安の解消とともに準備もしっかりできて、安心して打ち合わせに臨めるようになりますよ。
結婚式の打ち合わせとは
式場が決まったら、担当プランナーやスタッフとともに、どのような結婚式にするのかを打ち合わせで決めていきます。
まずは打ち合わせの全体像を解説していきましょう。
打ち合わせの回数
打ち合わせの回数は式場にもよりますが、一般的には4~5回くらいです。
式場が遠方で何度も通えない場合は、1~2回で済ますケースもあります。また、打ち合わせが長時間に及ぶときもあるため、1回の時間を短くして回数を増やしてもかまいません。
なお、衣裳合わせは打ち合わせとは別で、式場が決まったらすぐ始める方が多いです。
打ち合わせのスケジュール感
打ち合わせは、結婚式の4か月くらい前から月に1~2回のペースで進めます。
4か月前は招待状を準備し始めるのによいタイミングで、発送して出欠の返事をもらう間に他の打ち合わせを進めるイメージです。
1年前など早めに成約した方でも、打ち合わせが始まるタイミングは変わらないので、すぐに連絡がなくても心配いりません。
打ち合わせまでは、衣装合わせや結婚式のイメージを膨らませる時間にしましょう。
打ち合わせの所要時間
打ち合わせの所要時間は、平均で2~2時間半くらいになります。
実際は初回が1~2時間と短めで、2回目以降を2~2時間半で行うのが一般的です。最終の打ち合わせでは細々とした確認が多いため、4~5時間くらいかかることもあります。
また、打ち合わせ回数を1~2回で終わらせる場合は、1回に5~6時間は必要です。
打ち合わせの方法
打ち合わせは、式場内の打ち合わせブースで行います。出向くのが難しい場合は、オンラインでの打ち合わせが可能な式場も多いです。
打ち合わせで決めきれなかった場合は、メールや電話でやり取りしながら詳細を詰めていくこともあります。
引出物の展示会や試食会があれば、打ち合わせとは別に参加しておくとイメージが湧きやすいですよ。
初回の打ち合わせ内容と準備
次に、打ち合わせの具体的な内容や準備について解説していきます。
まずは、初回の打ち合わせについて見ていきましょう。
1回目の打ち合わせ内容
1回目の打ち合わせで行うのは、主に次の内容です。
- 今後のスケジュール確認
- 結婚式のコンセプトやテーマ
- 招待状の検討
- 引出物やプチギフト、演出などの紹介
担当プランナーと初顔合わせの場合は挨拶から始まり、今後の流れやスケジュールを確認していきます。さらに、どのような結婚式にしたいかを話し合い、結婚式の全体像をつかんでいくのが初回の内容です。
また、招待状を式場で注文する場合は、文面やデザイン、必要部数などを決めていきます。
1回目の打ち合わせに必要な準備
1回目の打ち合わせの段階では、結婚式の詳細を決めるわけではありません。まずは全体像から決めていくので、ふたりがどのような結婚式にしたいか、ざっくりとコンセプトやテーマを考えておきましょう。
もちろん、絶対やりたい演出や装飾などがあれば、最初に伝えておくとスムーズです。
また、招待状については、自作か注文かを決めておきましょう。必要部数が分かるように、招待状を送るゲストもリストアップしておくと安心です。
2回目以降の打ち合わせ内容と準備
2回目以降の打ち合わせは、カテゴリーごとに具体的な内容を決めていきます。
2回目以降の打ち合わせ内容
2回目以降の打ち合わせで決める内容は、主に次の項目です。
- 装花やブーケ
- 写真や映像
- 料理やドリンク、ウエディングケーキ
- 引出物やプチギフト
- 席次表や席札などのペーパーアイテム
- 進行や演出、BGM
打ち合わせは、担当プランナーが総括して進めていきます。その中で、装花やブーケ、写真などは、提携の業者や専属スタッフと行うケースが多いです。
また、司会者とも顔合わせをして、ふたりのプロフィールや進行の確認などを行います。
2回目以降の打ち合わせに必要な準備
2回目以降の打ち合わせでは、サンプル写真やアイテムなどを見ながら決めていくのが基本的な流れです。打ち合わせ前に、ふたりの希望をすり合わせておきましょう。
料理や引出物の内容、親族の配席を気にする親も多いです。事前に相談しておくとよいでしょう。
また、装花やブーケ、ウエディングケーキは、イメージを固めておくと決めやすいです。InstagramやPinterestなどで、気になる写真をピックアップしておきましょう。
最終打ち合わせの内容と準備
最終打ち合わせでは、これまで決めてきた内容を確認し、最終決定をしていきます。
最終打ち合わせの内容
最終打ち合わせで行う内容は、主に次の項目です。
- 注文内容や見積金額の確認
- 席次表や席札の最終チェック
- 搬入日や搬入物の確認
- 当日のスケジュールや進行の確認
- 衣裳の最終フィッティング
- ヘアメイクリハーサル
最終打ち合わせでは、決めてきた内容と数を確定させ、当日の流れも含めて間違いがないかチェックしていきます。
衣裳の最終フィッティングとヘアメイクリハーサルも一緒に行うと時間が長くなるので、別日で行ってもかまいません。
最終打ち合わせに必要な準備
注文内容に見落としがないか、自分たちでもしっかりチェックしておきましょう。
席次表のゲストの名前や肩書きに間違いがないかも、返信ハガキと照らし合わせて確認しておくことが大切です。
また、席次表などのペーパーアイテムを自作する場合は、チェックしてもらえるようサンプルを用意しておきます。
DVDやBGMを自分たちで用意する場合も、会場で流してチェックしてもらうために、完成品を持っていけるようにしましょう。
打ち合わせでもめないコツ
最後に、打ち合わせでもめないコツを5つ紹介していきます。
打ち合わせ中はメモを取る
打ち合わせ中は、ちょっとしたことでもメモを取っておきましょう。
その場ではお互い合意していても、認識に違いがあって行き違いになるケースがないとは言えません。
どうだったか分からなくなると、また同じ内容を打ち合わせする羽目になることもあります。
プランナーもしっかり内容を記録しますが、自分でもメモを残しておくと安心ですよ。
プランナーにマメに連絡する
気になることや確認したいことがあったら、その都度メールや電話でプランナーに連絡しましょう。
もちろん次の打ち合わせで確認することも可能ですが、何も連絡がないとスムーズに進んでいるとプランナーも思ってしまいます。
連絡があると、ふたりがどの状況にいるのかが分かるので、プランナーからも提案などしてフォローしてもらえますよ。
疑問点をまとめておく
疑問点があったら、リストアップしてまとめておきましょう。次の打ち合わせで聞こうと思っても、忘れて聞きそびれてしまうことも少なくありません。
打ち合わせ後にメールや電話で確認もできますが、対面しているときに聞いた方がすぐに解決できます。
ウエディングノートを用意して、なんでも書き込むようにすると便利ですよ。
なるべくふたりで出席する
打ち合わせには、なるべくふたりで出席しましょう。
ひとりだと決められずに再打ち合わせになったり、決めても考え直しになったりすることも少なくありません。
打ち合わせに余計に時間がかかり、もめる原因にもなってしまいます。
ひとりで出席する場合は、事前に希望をすり合わせておくか、家族に同席してもらうのもありです。
打ち合わせごとに見積もりをもらう
打ち合わせが終わるごとに、決定した内容で見積もりを出してもらいましょう。
やりたいことを全部盛り込んでいき、予算オーバーしたからといって直前に削っていくのは結構大変です。
予算内に収まっているかを常に確認しておくと、最終打ち合わせで慌てずに済みます。
それぞれの商品がいつまで変更が可能かも、把握しておきましょう。
まとめ:結婚式打ち合わせを順調に進めよう
式場と契約をしても、すぐに打ち合わせが始まるわけではありません。基本的には5か月前に担当プランナーが決まり、4か月前くらいから打ち合わせを進めていきます。
今回は、結婚式の打ち合わせの全体像や内容、準備について解説してきました。
一般的には4~5回が平均ですが、回数や1回にかかる時間はふたりの状況にもよります。
担当プランナーとも相談しながら、ふたりに合ったペースで結婚式の打ち合わせを進めていきましょう。