結婚式では、新郎新婦だけでなく親もゲストを迎える立場です。
そのため、披露宴ではおもてなしの一つとして、親がゲストのテーブルへ出向き「挨拶回り」をするケースがよく見られます。
とはいえ、「挨拶回りって具体的に何をするの?」「どんな言葉をかければ良いの?」と戸惑う人も多いのではないでしょうか?
子供の結婚式で恥をかかないためにも、親として挨拶回りのマナーやゲストにかける言葉の例を知っておくと安心ですよね。
・挨拶回りのタイミングやマナーについて
・実際に使える挨拶の言葉例
今回の記事では、元ウエディングプランナーが結婚式の挨拶回りのコツを丁寧に解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
結婚式の挨拶回りのマナーや言葉の例を知って、スマートにゲストをおもてなししましょう!
結婚式で親が行う挨拶回りをイチから解説!
結婚式において、ゲストへのおもてなしの一つである「挨拶回り」
ここでは、親が行う挨拶回りの基本について分かりやすく解説していきます。
挨拶回りの基本を押さえて、ゲストを正しくおもてなししましょう!
結婚式における挨拶回りの意味や役割
結婚式で親が行う挨拶回りには「ゲストへ感謝の気持ちを伝える」という大切な意味があります。
二人のために集まってくれたゲストへ、親の立場から直接お礼を伝えることで、より丁寧で心のこもったおもてなしになりますよね。
とはいえ、挨拶回りは必ず行わなければならないものではありません。
親が各テーブルを回ることで、かえってゲストに気を遣わせてしまうという考え方もあります。
そのため「挨拶回りをしない=失礼」というわけではなく、式の雰囲気やゲストの層に応じて行うかどうか判断することが大切です。
一方で、挨拶回りを行うことで、ゲストには「おもてなしの心が行き届いた温かい結婚式だった」と感じてもらうことができます。
特に、主賓や職場の上司など目上のゲストに対しては、礼儀や敬意を伝える良い機会にもなるでしょう。
形式にとらわれすぎず「感謝の気持ちを丁寧に伝える」という本来の意味を大切にすることで、より心に残る結婚式になりますよ。
挨拶回りのタイミング
結婚式の挨拶回りは、以下の2つのタイミングがおすすめです。
1.披露宴が始まる前(ウェルカムタイム)
ゲストが披露宴会場に入り、新郎新婦が入場するまでのタイミングで挨拶回りを行うことができます。
ただ、時間に限りがあるため、受付をしてくれたゲストや主賓ゲストに一言お礼を伝える程度に留めておくとスマートでしょう。
2.披露宴の歓談中
お料理の提供が始まり、ゲストが落ち着いてきたタイミングで挨拶回りを行うのもおすすめです。
ウェルカムタイムよりも時間に余裕があるため、ゆったりと会話ができ、ゲストと和やかな時間を楽しむことができます。
また、新郎新婦がテーブルラウンドをしている間に、親が別で挨拶回りをするのもOK。
披露宴の進行状況に応じて、プランナーさんと相談しながら、無理のない範囲で挨拶回りを行うと良いでしょう。
挨拶回りの順番やマナー
結婚式の挨拶回りでゲストを気持ちよく迎えるためにも、挨拶の順番や基本的なマナーは押さえておくことが大切です。
▼挨拶回りの基本的な順番
- 主賓
- 職場の上司
- 友人ゲスト
- 相手側の親族
基本的には、新郎新婦の席に近いゲストから順に挨拶に回るイメージです。
全てのテーブルを無理に回る必要はありませんが、特に重要なゲストには優先的に挨拶をしましょう。
主賓や上司はもちろん、小学生や中学生時代からの親しい友人にも忘れずに声をかけると良いですね。
▼挨拶回りのマナー
親が結婚式中に行う挨拶回りでは、3つのマナーを押さえておくようにしましょう。
- 丁寧な言葉遣いで挨拶する
- ゲストに対してしっかりお辞儀をする
- 長居しすぎず手短に
結婚式は普段よりも改まった場ですので、いつも以上に丁寧な言葉遣いをするのがマナー。
また、挨拶の際はしっかりとお辞儀をすることも、相手への敬意を示す上で大切なポイントです。
ただ、長居しすぎるのはNG。
ゲストに気を遣わせないためにも、挨拶は適度に済ませることが大切です。
挨拶回りでお酌は必須?
結婚式の挨拶回りにおいて、お酌は必須ではありません。
ただし、場の雰囲気やゲストの層によっては、お酌をするとより和やかな交流が生まれ、気持ちが伝わりやすくなります。
お酌をする際は、まず「注がせていただいてもよろしいですか?」と一言声をかけるのがマナーです。
相手がすでにお酒を持っている場合や、飲みたくない様子なら無理強いは避けましょう。
また、お酒を控えているゲストのためにソフトドリンクを用意しておくと、どなたにも配慮できてスマートですよ。
親が披露宴の挨拶回りでかける言葉の例
ここからは、実際に親が披露宴中の挨拶回りで使える言葉を、主賓・友人・親族など相手ごとに紹介していきます。
事前にある程度のパターンを把握しておくと、当日に言葉に詰まることなく、スムーズに挨拶回りができますよ!
主賓や上司への挨拶回りの言葉
主賓や職場の上司など目上のゲストには、かしこまった礼儀正しい言葉で挨拶しましょう。
お酒を注ぐ際や会話の締めくくりには、丁寧なお辞儀と一言のお礼を忘れずに。
【例】主賓や上司への挨拶回りの言葉
- 「本日はお忙しい中ご出席いただきまして、ありがとうございます。」
- 「日頃より◯◯(新郎/新婦)が大変お世話になり、感謝申し上げます。」
- 「未熟な二人ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
友人ゲストへの挨拶回りの言葉
友人ゲストへの挨拶は、カジュアルな言葉や雰囲気で問題ありません。
大切なのは、感謝の気持ちをしっかり伝えることです。
形式的な言葉での挨拶は、かえってよそよそしく感じ、せっかくの感謝の気持ちも伝わりにくくなってしまいます。
友人ゲストには、新郎新婦とのエピソードも交えた和やかな挨拶を心がけましょう。
【例】友人ゲストへの挨拶回りの言葉
- 「今日は◯◯(新郎/新婦)のために来てくれて、本当にありがとう。」
- 「もう◯年の付き合いになるんだね。昔から仲良くしてくれてありがとう。」
- 「結婚式は楽しめてますか?お酒もお料理もいっぱい食べていってね。」
親族への挨拶回りの言葉
相手側の親族に対しては、日頃の感謝を伝えつつ、今後の関係を意識した言葉で挨拶をすることが大切です。
親族同士の繋がりを再確認する機会でもあるため、気持ちのこもった言葉を意識しましょう。
【例】親族への挨拶回りの言葉
- 「本日はご遠方よりありがとうございます。」
- 「いつも温かく見守ってくださり、娘(息子)も心強く思っていると思います。」
- 「今後とも、変わらぬお付き合いをよろしくお願いします。」
結婚式で親が挨拶するその他のシーン
結婚式では、披露宴中の挨拶回りの他にも、親として挨拶が求められるシーンがいくつかあります。
それぞれの場面の基本的なマナーや言葉遣いを押さえて、結婚式当日に落ち着いて対応できるようにしましょう。
受付係への挨拶
受付係は同僚や友人ゲストが担当することが多いため、親としては忙しい中引き受けてくれたことへの感謝を伝えると良いでしょう。
たとえ簡単な言葉でも丁寧に声をかけることで、受付係のゲストにも配慮が行き届いた温かい結婚式になりますよ。
【例】受付係への挨拶の言葉
- 「本日はお手伝いいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。」
- 「何かあれば気軽に聞いてくださいね。」
親族紹介での挨拶
親族紹介は、両家の親族が初めて顔を合わせる大切な時間です。
そんな場面での挨拶には、親しみのある言葉を使って、和やかな雰囲気で行えると良いでしょう。
また、親族の紹介方法には「代表者紹介」と「自己紹介」の2つのスタイルがあります。
どちらの場合でも、新郎新婦の親として簡単な挨拶を求められるため、あらかじめ言葉を考えておくと安心です。
▼挨拶の文例はこちらをチェック!
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/12469/
両家代表謝辞
披露宴の終盤で行われる両家代表謝辞は、親に注目が集まる場面の一つです。
参列してくれたゲストの前で丁寧な言葉で感謝を伝え、今後のお付き合いをお願いする気持ちを込めましょう。
▼挨拶の文例はこちらをチェック!
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7445/
送賓時の挨拶
披露宴後にゲストを見送る送賓の際も、親が感謝の気持ちを伝えられる大切なタイミングです。
ゲストに合わせて、温かみのある言葉で見送りましょう。
【例】送賓時の挨拶の言葉
- 「本日は誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。」
- 「今日はありがとうね。気をつけて帰ってね。」
まとめ:結婚式の挨拶回りでゲストへのおもてなしを深めよう!
いかがでしたか?
今回は、結婚式の挨拶回りのマナーやゲストにかける言葉の例について詳しくご紹介していきました。
結婚式において挨拶回りは、必ず行わなければいけないルールではありません。
しかし、親からの挨拶回りがあることで、ゲストに直接感謝の気持ちを伝えられたり、おもてなしを深めることができます。
初めての挨拶回りに、不安や緊張を感じる人も多いですよね。
そんな時は、ぜひ今回ご紹介した挨拶のマナーやタイミング、言葉の例を参考に、ゲストをスマートにおもてなししてくださいね。
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