ジャケットセレモニーとは、新郎の両親が新郎にジャケットを着せ、挙式へと送り出す演出のこと。
結婚式では新婦に注目が集まりがちですが、新郎が主役になる演出として関心が高まり、取り入れるカップルが増えてきています。
「どのタイミングで行うの?」「どういう流れで行えばいい?」など、気になっている方も多いでしょう。
そこで今回解説するのは、ジャケットセレモニーのやり方や魅力、注意点についてです。
ジャケットセレモニー以外にも、新郎や新郎の両親が注目される演出を紹介しています。
「新郎が主役の演出も入れたい」「新郎の両親にも感謝を伝える場を持ちたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ジャケットセレモニーとは
ジャケットセレモニーとは、挙式前に新郎が両親からジャケットを着せてもらう演出のことです。
新婦のベールダウンと同様に、両親が子どもの最後の身支度を整え挙式へと送り出すことで、新郎の成長と新たな門出を祝福します。
新郎が主役になる演出も入れたいと考えるカップルが増えてきたことで、最近人気が高まってきているセレモニーです。
ジャケットセレモニーの流れ
ジャケットセレモニーは、挙式の入場時にバージンロードの後方で行います。
入場した新郎に母親がジャケットを着せて、父親はグローブを手渡し、新郎の背中を押して送り出す流れが一般的です。
両親からは「いってらっしゃい」「似合ってる」などの言葉を、新郎からは感謝の気持ちを述べるとよいでしょう。
また、父親がジャケットを着せる場合は、母親がブートニアを挿したりネクタイを整えたりする流れもありです。
ジャケットセレモニーの魅力
ジャケットセレモニーは、新郎と家族が主役になること以外にも、たくさんの魅力があります。
- 家族の絆が深まる
- 新郎の緊張がほぐれて、リラックスして挙式に臨める
- 家族だけの感動的な写真や映像が残せる
- 会場全体が温かい雰囲気になる
結婚式では、家族もゲストを迎える側で控えめな立ち位置。特に、新郎の両親はあまり出番がありません。
セレモニーを行うことで挙式前に親子の時間を持つことができ、感謝や祝福の気持ちを伝え合えます。
新郎と家族が向き合うシーンは、かけがえのない思い出になるでしょう。
また、感動的なシーンがゲストの心に響き、結婚式をアットホームな雰囲気にしてくれますよ。
ジャケットセレモニーの注意点
ジャケットセレモニーを行うときの注意点も押さえておきましょう。
- プランナーに相談する
- 行う場所や流れを決めておく
- リハーサルを行う
- 撮ってほしいシーンをカメラマンに伝えておく
まずはプランナーに相談して、できるか確認してから流れを決めていけば大丈夫です。
挙式会場で行うことが多いですが、ゲストの前が恥ずかしい場合はブライズルームで行ってもかまいません。
サプライズにしたいときは、挙式の司会者やスタッフにサポートをお願いしておきましょう。
また、撮ってほしいカットや画角がある場合は撮影指示書を渡しておくと、イメージ通りの写真や映像が残せますよ。
結婚式で新郎が主役になれる演出
ジャケットセレモニー以外で新郎が主役になれる演出も紹介していきますね。
新郎の入場シーン
挙式での入場では新郎が先に入り、次に新婦が父親とともにバージンロードを歩くパターンが多いです。
結婚式の始まりとなるシーンで、新郎が最も注目を浴び一番緊張する瞬間でしょう。
教会式では牧師の後を新郎が続くのに対し、人前式では新郎が一人で歩くため、より新郎に注目が集まる演出になります。
次に紹介するダーズンローズセレモニーと一緒に行うと、入場シーンがさらにロマンチックな演出になりますよ。
ダーズンローズセレモニー
ダーズンローズセレモニーは、新郎がゲストから一輪ずつ集めた12本のバラを、新婦にプロポーズの言葉とともに贈る演出のこと。
新郎は入場時にバラを持つゲスト一人一人の元に向かい、花を受け取りながらバージンロードを歩いていきます。
ゲストと言葉を交わしながら進めば、緊張も和らいでいくでしょう。
祭壇前で新婦を迎えた後の膝をついてのプロポーズは、さらに盛り上がり感動的な挙式になりますよ。
もっと詳しく解説した記事もあるので併せてチェックしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/12972/
誓詞奏上
誓詞奏上(せいしそうじょう)は、新郎新婦が神様に結婚の報告や誓いを伝える神前式での儀式のことです。
誓詞には結婚の報告や夫婦の誓いなどが記されていて、最後に日付やふたりの名前が書いてあります。
一般的には新郎が文章を読み上げ、新婦は最後に自分の名前部分を読むので、新郎が主体の印象が強い演出です。
厳かな雰囲気の中で行われる誓詞奏上では、ふたりも改めて強い決意を胸に刻むことができるでしょう。
誓詞奏上について詳しくは以下の記事をチェックしてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13361/
ブロッコリートス
「新婦がブーケトスをやるなら新郎も!」という方におすすめなのが、ブロッコリートス。
ブーケみたいにラッピングしたブロッコリーを、後ろ向きでゲストの輪に向かって投げる演出です。
独身男性を集めて行うことが多いですが、男性全員に幸せのお裾分けとして行ってもかまいません。
他にも、サッカーボールなど特技や趣味に関するもの、形が似ているアフロヘアなどのジョークグッズもよいでしょう。
ウェルカムスピーチと謝辞
新郎からのウェルカムスピーチや謝辞も、主役になれる演出です。
披露宴では主賓挨拶がありますが、「よりカジュアルなパーティにしたい」「挨拶を頼むのは気が引ける」という方もいるでしょう。
パーティの始まりを新郎のウェルカムスピーチにすれば、アットホームなお披露目の場にしやすいですよ。
また、披露宴の結びの謝辞は、新郎が代表して挨拶することで結婚式全体が締まるので、欠かせない演出でしょう。
カジュアルなスピーチについて詳しく解説した記事もあるので、参考にしてみてくださいね。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/9888/
新郎の両親が注目される演出
次に、新郎の両親が注目される演出も紹介していきます。
両家代表謝辞
両家の代表謝辞とは、披露宴の結びに両家の代表がゲストに挨拶をすることで、新郎の父親が務めるパターンが多いです。
両家の総意として、結婚の報告や参列者への感謝、ふたりの新生活への抱負、変わらぬ支援のお願いなどを述べていきます。
挨拶が長いとゲストの集中力が欠けてしまうので、2~3分くらいにまとめるのがベストです。
ふたりのエピソードをひとつ加えると、温かみがあり心に響く挨拶になりますよ。
謝辞を成功させたいときは以下の記事が参考になるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7445/
記念品贈呈
両家代表謝辞の前には、新郎新婦から両親への記念品贈呈があります。
記念品は、次のものが人気です。
- 花束やアレンジメント
- 家族写真入りのフォトフレーム
- ウェイトドール
- 三連時計
ウェイトドールは、新郎新婦の産まれたときの体重で作ったぬいぐるみで、体重の重さの米俵などもあります。
三連時計は一枚の無垢材を切り分けて作った時計で、3つをつなげてお披露目すると見栄えするシーンになりますよ。
おすすめの記念品について紹介した記事もあるので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/11660/
結婚証明書の承認
人前式で行う結婚証明書の承認サインを、両親にお願いするのもよいでしょう。
新郎新婦にとって最も身近な存在だからこそ、両親のサインが入った結婚証明書は何物にも代えがたい宝物になるはず。
サインした後に、握手をしたり祝福や感謝の気持ちを伝え合ったりするのも素敵です。
完成した証明書を家族並んでゲストにお披露目すれば、家族の絆を感じられて一層ハートフルな挙式になりますよ。
結婚証明書の演出アイデアについて紹介した記事もあるので、併せて参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/4600/
お手本バイト
ウエディングケーキの入刀後に、お互い食べさせ合うファーストバイトを行う新郎新婦も多いでしょう。
お手本バイトとは、ファーストバイトのやり方を教えるために、両親がケーキを食べさせ合う演出のことです。
披露宴で末席に座る両親は、ケーキの演出時も後ろの方に下がっていることが少なくありません。
新郎新婦の姿を間近で見て欲しいという方は、ぜひお手本バイトで両親を前に呼び寄せましょう。
新郎と並んで入場
挙式では新郎が一人で入場するケースが多いですが、仲のよい家族なら両親と並んで入場するのも素敵です。
新郎の両側に立ってもらい、手をつないでバージンロードを歩きましょう。
家族の絆の強さにゲストも心を打たれ、感動的なシーンになるはずです。
祭壇前についたら握手やハグで新郎を送り出すと、より印象深い挙式になるでしょう。
ジャケットセレモニーをして、そのまま3人で歩き出すやり方もありますよ。
まとめ:ジャケットセレモニーで感動のシーンを作ろう
ジャケットセレモニーは、両親が新郎にジャケットを着せて送り出す儀式です。
挙式前に家族の時間を持ち、新郎は両親への感謝を伝え、両親は新郎へ祝福の言葉を掛けることができます。
本記事では、ジャケットセレモニーの流れや魅力、注意点を解説してきました。
ジャケットセレモニー以外の新郎や両親が主役になれる演出例も、ぜひ参考にしてください。
家族の絆を大切にした演出を取り入れて、感動的な結婚式を行いましょう。