結婚式のウェルカムパーティは、披露宴開始までの待ち時間にゲストをおもてなしするミニパーティのこと。
ドリンクや軽食を楽しんでもらったり写真撮影をしたりと、自由で温かな交流の時間を作れるのが魅力です。
とはいえ「何をすればいいの?」「どんな演出が喜ばれる?」「そもそも必要なの?」と悩むカップルも少なくありません。
そこで今回は元ウエディングプランナーの筆者が、ウェルカムパーティの目的や内容、準備の進め方を解説します。
パーティを明るく盛り上げる演出アイデアも紹介するので、雰囲気づくりの参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、披露宴前の時間をゲストに心地よく過ごしてもらうヒントが見つかるでしょう。
ウェルカムパーティーとは

ウェルカムパーティは、披露宴が始まる前の待ち時間にドリンクや軽食などでゲストをおもてなしする演出のこと。
気軽に楽しめる時間を作ることで、ゲストの緊張もほぐれ披露宴への期待が自然と高まります。
ここでは、ウェルカムパーティの特徴や役割について詳しく見ていきましょう。
ウェルカムパーティーを行うタイミング
ウェルカムパーティーは、挙式後から披露宴開始までの待ち時間に行うのが一般的です。
挙式から参加しているゲストにとっては、披露宴までのちょっとした合間の時間を楽しく過ごしてもらえるひとときになります。
一方で披露宴から参加するゲストには、受付後の待ち時間を心地よく過ごせるおもてなしの場に。
どちらのゲストにも自然に参加してもらえるため、披露宴前の雰囲気づくりにぴったりの演出です。
ウェルカムパーティーを行う目的
ウェルカムパーティーの一番の目的は、ゲストに心地よく待ち時間を過ごしてもらうこと。
ドリンクや軽食を楽しみながら自由に交流できるため、緊張がほぐれた状態で披露宴をスタートできます。
新郎新婦が合流するスタイルでは、ふたりとゲストが近い距離で触れ合える貴重な時間が過ごせるでしょう。
待ち時間をおもてなしの時間として演出することで、披露宴全体の満足度を高める効果もあります。
ウェルカムパーティーを行う際の注意点
ウェルカムパーティーを行う際は、20~30分くらいを目安にするとよいでしょう。
時間が長すぎるとゲストの疲れや中だるみにつながり、短すぎると十分楽しめないゲストが出てしまうためです。
新郎新婦が参加する場合は、ゲストと気軽に会話したり写真を撮ったりできる雰囲気づくりをすると自然に盛り上がります。
一方でふたりが参加しない場合は、ドリンクやフォトブースを用意するなどゲストが主体的に楽しめるよう工夫しておくと安心です。
ウェルカムパーティーは必要か
ウェルカムパーティーは必須ではありませんが、取り入れることで披露宴前の時間を有意義に使えるメリットがあります。
ゲスト同士が自然に打ち解け和やかな時間が生まれることで、披露宴全体の空気づくりにもよい効果を与えてくれるでしょう。
とはいえ、進行や予算とのバランス次第で無理に実施する必要はありません。
「ゆったり過ごしてほしい」「待ち時間も楽しんでもらいたい」と考えるカップルには、満足度の高い演出になるでしょう。
ウェルカムパーティーの演出アイデア

ウェルカムパーティーは自由度が高く、工夫次第でおしゃれにもアットホームにも演出できます。
ここではゲストが自然と楽しめる人気のアイデアを紹介するので、プランニングの参考にしてください。
ウェルカムドリンクを用意する
ウェルカムパーティの定番といえば、ゲストを最初に迎えるウェルカムドリンク。
アルコールとノンアルコールをバランスよくそろえておくと、年代を問わず気軽に楽しんでもらえます。
カラフルなドリンクを並べておけば、選ぶ時間そのものがおもてなしの演出になるでしょう。
おしゃれなラベルのボトルドリンクをブリキのバケツに氷と一緒に入れてディスプレイするのも、写真映え抜群でおすすめです。
その他演出のアイデアについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/16401/
ウェルカムフードを用意する
軽めのフィンガーフードやミニスイーツは、ゲストがリラックスしながら過ごせる雰囲気づくりにぴったり。
一口サイズのフードは会話を邪魔しないので、気軽に楽しんでもらえます。
見た目にも可愛いフードを並べれば、空間の華やかさもぐっと引き立つでしょう。
「どれにしよう?」といった会話のきっかけにもなり、ゲスト同士の自然な交流にもつながりますよ。
ただし、披露宴でしっかりとした料理が出るので、量は控えめにしておきましょう。
ゲスト参加型の演出を行う
ウェルカムパーティーの時間をさらに盛り上げたいなら、ゲスト参加型の演出がおすすめです。
年齢問わず楽しめる演出を取り入れることで、披露宴前から会場の一体感が高まります。
▼ブーケトス
ブーケトスは、幸せのおすそ分けとして人気の高い演出です。
最近では独身女性に限定せず、ゲスト全員に参加を呼びかけるスタイルも増えています。
明るく盛り上がりやすい演出なので、披露宴前の雰囲気づくりにもぴったりです。
屋外や広めのスペースがある会場なら安全に行えますが、スペースが限られる場合や天候によってはブーケプルズも選択肢のひとつ。
お花のブーケ以外にも、キャンディブーケやぬいぐるみトスなどのアレンジも可能です。
ブーケトスの変わり種アイデアについて紹介した記事も併せて参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/3618/
▼ブロッコリートス
ブロッコリートスは、男性版ブーケトスとして人気のユニークな演出。
新郎が子孫繁栄を象徴するブロッコリーを投げ、キャッチした男性ゲストにマヨネーズをプレゼントするのがお決まりの流れです。
カジュアルで盛り上がるため、ウェルカムパーティーをより賑やかな雰囲気にしてくれるでしょう。
ブロッコリーの代わりにアフロヘアを投げるアフロトスや、バットでボールを打つバッティングトスなどにアレンジもできますよ。
▼バルーンリリース
バルーンリリースは、色とりどりの風船が空にふわりと舞い上がるドラマチックな演出です。
新郎新婦やゲストの幸せを願いながら全員で一斉に空に放つ瞬間は、一体感に満ちていて思わず歓声が上がるほど盛り上がります。
写真映えも抜群で、ウェルカムパーティーの思い出として心に残りやすいのも魅力。
プールなど水辺がある会場なら、水面に浮かべたバルーンが次々と空に舞い上がるドロップ&フライもおすすめです。
バルーンリリースについて紹介した記事も併せて参考にしてみてくださいね。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/14626/
▼菓子まき
東海地方の伝統的な風習がルーツのお菓子まきは幸せのおすそ分けとして縁起がよく、子どもから大人まで楽しめる人気の演出。
新郎新婦が高い位置からお菓子をまき、ゲストがキャッチして楽しむ賑やかな時間を過ごせます。
最後に大きなお菓子を投げたり、当たりを入れてキャッチした人にプレゼントを贈ったりといったアレンジも可能です。
ゲストがお菓子を集めやすいように、小さな袋を用意しておくとよいでしょう。
フォトブースを作成する
パーティ空間をさらに華やかにするなら、ウェルカムスペースにフォトブースを設置するのもおすすめ。
装花やバルーン、ガーランドやライトなど、テーマに合わせた小物を飾るだけで一気におしゃれで写真映えする空間になります。
ソファを置いて写真館のようなフォトスポットにするのも人気です。
フォトプロップスを用意しておくとゲストが自由にアレンジして楽しめるため、撮影がより盛り上がるでしょう。
ウェルカムパーティーの準備方法

ウェルカムパーティを成功させるためには、事前の準備が欠かせません。
ここでは、準備の手順や確認しておきたいポイントを解説していきます。
開催可能か確認する
ウェルカムパーティを行う際は、開催可能な会場かどうかをまず確認することが大切です。
会場によっては、スペースや導線の都合で実施できなかったり時間制限があったりします。
あわせて、ドリンクやフードの提供方法、持ち込みの可否、演出が可能かどうかなどの細かなルールもチェックしておきましょう。
当日のスケジュールにも影響するため、早めに式場スタッフに相談しておくと安心です。
開催場所を確保する
ウェルカムパーティーでは、ゲストがゆったり過ごせるスペースが必要になります。
挙式からスムーズに移動でき、披露宴会場にも近い場所が最適です。
屋内のホワイエやガーデン、テラスなど、動きやすく混雑しにくい場所を選びましょう。
写真撮影や演出を行う場合は、背景がきれいに写る場所を意識するのもポイント。
天候に左右される屋外の場合は、雨天時の代替スペースも確保しておくと安心です。
進行を調整する
ウェルカムパーティーの段取りが悪いと、披露宴の進行にも影響してしまいます。
挙式終了から披露宴開始までの時間をしっかり把握し、どの演出をどのタイミングで行うか事前に決めておくことが大切です。
さらにゲストの移動時間や混雑しやすいポイントも想定しておくと、当日スムーズに案内できます。
短い時間でも気持ちよく楽しんでもらえるよう、余裕を持った進行を心がけましょう。
まとめ:ウェルカムパーティーでゲストをおもてなししよう

ウェルカムパーティーは、披露宴前の待ち時間をおもてなしの時間へと変えてくれる素敵な演出です。
ドリンクや軽食の提供、フォトスポットの設置や参加型の演出など、工夫次第でゲストとの距離がぐっと縮まります。
また、短い時間でも十分に楽しんでもらうためには、十分なスペースや時間配分に気を配ることも大切です。
今回紹介したアイデアも参考に、ゲストがリラックスして過ごせる温かなウェルカムパーティを叶えましょう。




