結婚式のお呼ばれピアス｜許されるラインと選び方について

ドレスやバッグについてのマナーはなんとなく知っているけれど、手元にあるピアスはして行ってもいいのか分からないと思っていませんか。

ピアスをしていくこと自体はマナー違反ではありません。ただ、TPOによって使い分ける必要があります。

どの場面ならカジュアルでもいいのか確認していきましょう。本記事では元プランナーの立場から花嫁と被りにくいデザインの紹介もしています。参考になれば幸いです。

ドレスアップの基本マナー

結婚式に招待されたら悩むのが、何を着ていくかということです。知らず知らずのうちにマナー違反してしまうことも考えられます。

アクセサリーに限らず、まずは基本を確認しましょう。

●相手に不快な思いをさせない

フォーマルな場でのマナーで大前提となるのが“相手に不快な思いをさせない”ことです。これさえ守ればなんとかなります。

細かいルールは後付けであり、相手への思いやりこそがマナーの根底にあるものなのです。TPOに合わせたドレスアップを心がけてください。

ウエディングにおいて主役は花嫁です。花嫁の色である白色を身に着けることはできません。花嫁より目立つことも避けます。

ただ、パールのアクセサリーだけは別です。上品でフォーマルな場に相応しい宝石として、白色であっても身に着けることができます。

また、黒は喪を連想させるためコーディネートは慎重に行ってください。全身黒にパールのネックレスではお葬式会場と間違われたのかと思われます。

●昼は控えめに

昼間の時間帯の場合は、控えめなコーディネートが好ましいです。肌の露出は少なく、アクセサリーも光り輝くものは選びません。

露出は少ないほど格が上がります。新郎新婦様の親として出席するのであれば、スカート丈はくるぶしまであると安心です。ゲストはひざ下くらいがよいでしょう。

アクセサリーは大ぶりの宝石がついていると、光を反射して写真映りに悪影響を及ぼす可能性があります。小ぶりなものや、ゴールド/シルバーなど光沢がある程度のものに抑えましょう。

●夜は華やかに

夜の時間帯は華やかに着飾ることが好まれます。肌の露出も多めにすると雰囲気に沿うでしょう。

暗くなりますので、光を放つ宝石をあしらったアクセサリーで会場に華を添えます。色味も原色寄りの鮮やかなものだと華やかです。

ドレスにもラメやスパンコールで煌めきを足して、夜のパーティーを盛り上げるとよいでしょう。

ただし“相手に不快な思いをさせない”ことが大前提です。花嫁より目立つ格好は避けてください。

NGなピアスについて

カジュアルなアイテムにも思えるピアスですが、ウエディングの場に着用していって問題ありません。イヤリングと同じです。ただしTPOをわきまえたものでないとひんしゅくを買うことにも変わりありません。

付けてはいけないピアスの判断基準としても、“相手に不快な思いをさせない”が使えます。以下例を挙げて紹介するので、目を通してみてください。

●NG 1.花嫁より目立つデザイン

揺れるデザインや大ぶりのデザインは花嫁より目立つ可能性があるので避けるのが無難でしょう。シンプルなデザインであれば心配しすぎなくても大丈夫です。

揺れるデザインは家庭が揺れることを意味するからNGという言説もあるようですが、そういった解釈はあまり聞いたことがありません。

揺れるかどうかよりも、主役より目立たないかどうかの方が重要です。結婚式の日はゲストA役に徹しましょう。

●NG 2.カジュアルなデザイン

結婚式はフォーマルな場ですから、カジュアルなデザインはNGです。一見フォーマルに使えそうなものでもNGなことがありますので、よく確認しましょう。

これらはカジュアルとみなされ、相応しくないと思われる可能性が高いです。

バロックパールはパールの1種ですし、おしゃれで上品に思われがちですがカジュアルな印象を持たれます。フォーマルな場に相応しいパールとは真円のものです。

片耳にだけ付けていることもフォーマルな印象を与えます。両耳につけるか外していきましょう。

数が多すぎるのもフォーマルな場にはふさわしくありません。一つずつか多くても2つまでが許されるラインではないでしょうか。

奇抜で目を引くデザインもふさわしくありません。悪目立ちしているという印象を与え、新郎新婦様の印象まで下げる可能性もあります。

鼻ピアスなど、耳以外のピアスについては外した方が無難です。パーティーには年配の方など考え方の違う方が参加されるかもしれません。

悪印象を与える可能性は排除していくのがマナーでしょう。他人を不快にさせないかという視点で判断してみてください。

イヤーカフもやはりカジュアルなアクセサリーなので、付けないことがおすすめです。

●男性のピアスについて

付けてはいけないというルールはありません。ただ、一部の人には好ましくない装飾であることも事実です。

誰かを不快にする可能性や新郎新婦様に迷惑がかからないかという可能性と、付けていきたい気持ちのどちらを重要視するか考えてみてください。

あくまで主役は新郎新婦様なので、外していくことが無難です。

TPO別おすすめのアクセサリー

一口に結婚式といってもその内容は多岐に渡ります。このパーティーではOKでもこっちのパーティーではNGになるということも少なくありません。

TPOに合わせる必要があるのです。よくあるパーティー別にどんなアクセサリーがいいのか紹介していきます。

●結婚式の雰囲気に合わせる

招待されたのはどんな結婚式でしたでしょうか。ウエディングパーティーは大きく4つに分類可能です。

下のパーティーになるにつれカジュアルになっていきます。2次会ともなると時間帯は夜になりますし、ドレスコードについてはかなり緩くなる傾向が強いです。カジュアルなアクセサリーでもよいでしょう。

逆に挙式+披露宴に招待されている場合はやりすぎなくらいフォーマルに固めていくと失敗しません。

招待状だけみてもどんな式なのか分からないこともあります。そんなときは開催場所で目途を付けましょう。

●会場はどこか

結婚式はホテルでするものという時代は過去になり、今ではいろんな場所でウエディングパーティーが開かれています。

神社や空港も選択肢に入る時代になりました。迷ったらカジュアルなものは避けパールを付けていきましょう。

ホテルでの開催の場合は、格式高い式にしたい可能性が高いのでフォーマルな装いがおすすめです。

専門式場やゲストハウスの場合は、どんな雰囲気の会場なのか調べてみてください。会場によってテイストが全く異なるので、その場に相応しいと思うアクセサリーを身に着けましょう。

大半の時間を披露宴会場で過ごすことになるので、披露宴会場の雰囲気を参考にしてください。ナチュラルな感じであればカジュアルなパーティーになる可能性が高いです。

レストランで開催する場合、カジュアルでなくともアットホームな雰囲気のパーティーになることが多くなっています。料亭の場合は品のあるコーディネートがよく合うでしょう。

●時間帯はいつか

基本マナーでも触れましたが、昼は控えめに、夜は華やかに装います。

昼のパーティーで大きな宝石のアクセサリーは適していません。ギラギラと光を反射しないものを選んでください。

夜は派手目な色使いも許されます。新郎新婦様も2次会では自分たちが主役というよりも、みんなでわいわい楽しみたいという方が多いです。

お二人の人柄等も考慮して、自分らしさを出したアクセサリーにしてみましょう。

花嫁が選ぶアクセサリーとは

花嫁がよく選ぶピアスのデザインについて知ることで、被りを避ける参考にしてみてください。

花嫁が付けるアクセサリーは、レンタルか自前のものです。レンタルアクセサリーによくあるデザインと最近のアクセサリーの傾向を紹介します。

●レンタルアクセサリーの傾向

ドレスショップにあるレンタルアクセサリーは、キラキラと輝くものが多いです。主にネックレスが主役になったセットで売り出しています。

そのためピアス/イヤリングは揺れない、一粒タイプのものが多く派手なデザインは多くありません。

本物にこだわる花嫁なら、本物の宝石をあしらったアクセサリーをレンタルする可能性もあります。これはもうどんなデザインか事前に予測することは難しいので、おとなしいデザインのアクセサリーを付けていきましょう。

●トレンドの傾向

レンタルよりも購入する方が安い、ということでレンタルせずに用意する花嫁も多いです。ナチュラルな雰囲気で、自然体な自分を演出できるアクセサリーがトレンドのように感じます。

花をモチーフに大きめで揺れるデザインを選ぶ方が増え、宝石系のデザインを選ぶ方は相対的に減少傾向です。

ただ、顔周りのアクセサリーですから、お色直しで別のものに付け替えれば簡単に印象を変えられます。花嫁が複数のアクセサリーを付ける可能性も考慮してアクセサリーを選ぶとなおよいでしょう。

アクセサリーの入手方法

ある程度どんなデザインがいいのか分かったところで、手元になければ用意しなければなりません。なしでもいいですが、着用して行くと場が華やぎます。

パールにしろ一粒宝石にしろ、予算は限られているでしょう。安く準備する方法として、イミテーションのものを買う、レンタルするという手が挙げられます、

●イミテーションでもOK？

イミテーションの宝石だからとマナー違反になることはありません。イミテーションのクオリティも上がってきており、遠目には分からないほどです。

特にコットンパールやプラスチックパールはファストファッションのお店でも取り扱いが増えており、気軽に手に取ることができます。

結婚式は重要な婚礼の場ですから、本物に越したことはありません。パールのアクセサリーは冠婚葬祭を通じて着用できるので、いいものをこの機会に購入してみてはいかがでしょうか。

●レンタル

パーティードレスやバッグと合わせて、アクセサリーもセットになったレンタルを行っているサービスもあります。

トータルコーディネートができるので、ファッションに自信のない方でも安心です。結婚式の場にふさわしいデザインものが多く取り扱われているため、見てみるだけでも参考になります。

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マナーを知って当日を過ごそう

結婚式の場に相応しいピアスについて紹介しました。“相手に不快な思いをさせない”を判断軸として、当日のアクセサリーを選んでみてください。

どんなパーティーか、時間帯などによって許されるラインが違いますが、パールはどんな状況でも問題ありません。最強のアイテムなのでぜひ手に入れてください。

自分らしさと折り合いのつく、素敵な装いでパーティーを楽しめることを祈っています。