結婚式のテーブルマナーを徹底解説! 披露宴の食事で気を付けるポイント | 結婚式場の選び方

※本サイト内では一部プロモーションが含まれます

結婚式に列席するときは、披露宴で振る舞われる料理も楽しみのひとつですよね。しかし、普段食べ慣れていないスタイルでのテーブルマナーに、不安を感じる方は少なくありません。

「ナイフとフォークはどれを使うの?」「ナプキンの扱い方は?」など気にしながらでは、料理を十分に堪能できないでしょう。

そこで今回は、結婚式でのテーブルマナーについて元ウエディングプランナーの筆者が徹底解説していきます。

結婚式が初めての方もマナーに自信がない方も、披露宴を十分楽しめるようにしっかり学んでいきましょう。

基本的なテーブルマナー

画像:披露宴のデザートが運ばれてきた

最初に、披露宴での食事における基本的なマナーを解説していきます。
最低限次のポイントを押さえておけば、かしこまった席にふさわしい上品な振る舞いができますよ。

食べるペースを周りと合わせる

フォーマルな場では、適度な会話をしながら食事を進めるのがマナーです。
会話に夢中で料理が進まないといったことがないよう、食べるペースを周りと合わせましょう。
同じテーブル全員に料理が配膳されてから食べ始めてください。

披露宴では、おおよその料理の提供タイミングが決まっています。
お皿は一気に配膳されるので、一人だけ食べるのが遅いとテーブル全体のペースを乱してしまいかねません。
食べ終わりも同じくらいになるようペースを調整しましょう。

 

音を立てない

洋食では音を立てないこともマナーのひとつです。
ナイフやフォークを使う時の当たる音や、お肉を切る時のお皿とナイフがこすれる音などに注意しましょう。
力を入れすぎずに丁寧に扱えば大丈夫です。

また、ものを噛む時やスープをすする時に音を出すのもマナー違反です。
フォーマルなシーンでは、食事の音はなるべく出さないように注意しましょう。

 

パンのマナー

パンは配られたらそのままかじるのではなく、手でちぎって食べるのが正しい食べ方です。
一口分ずつバターを塗るか、そのまま食べてもかまいませんが、肉料理が終わるまでに食べ切るようにします。
パンでお腹いっぱいになり、メイン料理が食べられない状態にならないように注意してください。

また、料理のソースをつけて一緒に食べる方もいますが、フォーマルな場では避けた方がよいでしょう。
スープに浸して食べるのもNGです。

 

スープのマナー

スープは、スプーンで手前から奥にすくって食べます。
奥から手前にすくうのも間違いではありませんが、日本で一般的に浸透しているマナーは手前からです。

器を持って傾けるのはフレンチではNGなので、すくえなくなったら残っていても完食となります。
スープをきれいに飲み干す必要はありません。
また、スープが熱くても息を吹きかけるのは止めましょう。

 

メイン料理の食べ方マナー

メイン料理の肉や魚は、基本的に左端から一口ずつ切り分けて食べるのがマナーです。
最初に全てを切り分けてしまうと肉や魚が乾いてしまい、おいしさが損なわれます。
付け合わせの野菜などが残らないよう、バランス良く食べ進めましょう。

また、魚料理にはナイフとスプーンの役割を兼ねたフィッシュスプーンが用意されることがあります。
魚の身をフォークで押さえながらフィッシュスプーンで一口大に切り分け、ソースを絡めて食べましょう。

骨付きの魚料理の場合、まず上身を食べ、ナイフを骨の下にくぐらせて身を外してから下身を食べるようにします。
魚を裏返すのはマナー違反とされていますので注意しましょう。

 

ナプキンやカトラリーを落とした時の対応

ナプキンやカトラリーを落とした時に、自分で拾うのはマナー違反になります。
周りの人に一言「失礼しました」とお詫びをし、近くにいるサービス係に声を掛けましょう。

ナプキンは拾って渡してくれますし、カトラリーはすぐに新しいものを用意してくれるので安心です。
テーブルの定位置に並べてくれるので、揃うまで待っていれば問題ありません。

 

椅子の左側から着席する

披露宴で着席する際は、座席の左側から座るのが基本的なマナーです。
これは、一般的に椅子の右側が上座、左側が下座とされており、下座側から出入りするのが良いとされているため。

席を立つ際も、同様に左側から出るように心がけましょう。
常に左側から移動しなければいけないと厳しく考える必要はありませんが、スマートな振る舞いの基本として意識するのがおすすめ。

また、スタッフが椅子を引いて着席をエスコートしてくれることがあります。
お腹がテーブルの縁につきそうな位置に立ち、椅子が膝の裏に当たってからゆっくりと腰を下ろすと距離感がちょうどいいでしょう。

 

荷物は背中と背もたれの間に置く

基本的に、バッグなどの手荷物は、背中と椅子の背もたれの間に挟んで置くのがマナーです。
テーブルの上に置くと、料理や飲み物の邪魔になったり、衛生的に好ましくないため避けましょう。

もし、バッグが大きくて背中と背もたれの間に収まらない場合は、椅子の右側の足元に置くようにしてください。
荷物が会場スタッフの邪魔にならないように注意し、周囲に配慮することが大切です。

パーティー中に必要なもの以外はクロークに預けるようにしましょう。
クロークの使い方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

『結婚式でクロークに預けるもの・タイミング・荷物のまとめ方とは?』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7243/
 

ナプキンの基本マナー

画像:テーブルにおかれたブルーのナプキン

飾り皿の上に置いてあるナプキンも、どう扱ったらいいのか迷う方が多いでしょう。次は、ナプキンの基本マナーを解説していきますね。

ナプキンを広げるタイミング

ナプキンは、乾杯後に着席したタイミングで広げましょう。

レストランで食事をする時は、ワインが注がれるタイミングでナプキンを広げます。
しかし、披露宴では乾杯の時に起立するため、先に広げてしまうと一旦置く必要が出てしまうからです。

また、乾杯後はすぐに料理が運ばれてくるので、その前に広げておくと待たせずに済みます。
できれば主賓が広げたその後に広げるようにするとよりスマートです。

 

ナプキンの使い方

ナプキンは、口元や手の汚れを拭くためのもの
指先を拭く時は半分に折った内側を使い、口元を拭く時もナプキンを持ち上げて内側で軽く押さえるように拭きましょう。
また、以下の行動はNGなので注意してください。

▼首元にかけない

ナプキンを広げたら裏面を内側に二つ折りにして、折り目の輪を自分に向けて膝の上に置きましょう
ナプキンの端を首元に入れて下げるのはNGです。

▼グラスやテーブルを拭かない

ナプキンは口元や手を拭くためのものであり、その用途以外で使うのはマナー違反。
飲み物などをこぼしてしまった場合は自分で拭かずにサービススタッフに声をかけ、対処してもらうのがスマートな対応です。

 

席を立つときの置き方

披露宴中は、新郎新婦がいる高砂席へ行っての挨拶や演出の写真撮影、お手洗いに行くなどの席を立つ機会が少なくありません。
離席する時に、ナプキンをテーブルの上に置いて立つ方もいますが、マナーとしてはNGです。

ナプキンは椅子の上に正方形の四つ折りにして置くか、椅子の背もたれに細長い四つ折りにして掛けて離席するとスマートです。

 

食べ終えた後の置き方

料理をすべて食べ終えたら、最後にナプキンをテーブルの上に置きます。

その際、きれいに畳んで置く方もいますが、マナー違反になるので気を付けましょう。
食事後にナプキンをきれいに畳むのは「料理やサービスに満足できなかった」サインとされているからです。

あまり乱れているのもよくないですが、少し崩した程度にしておけば問題ありません。

 

自分のハンカチを使わない

自身のハンカチやティッシュで口元を拭きたくなるかもしれませんが、用意されているナプキンを使用するのがマナーです。
「汚れていて使えない」という意思表示になってしまうため、お祝いの席にはふさわしくありません。

ただ、グラスを使用する前に口紅を落としたい場合は持参のティッシュを使用しましょう。

 

カトラリーとグラスの基本マナー

画像:グラスを掲げている

コース料理で一番難しいと感じるのが、カトラリーやグラスの扱い方ではないでしょうか。順番に解説するので、しっかり理解しておきましょう。

ナイフとフォークの使い方

カトラリーとはフォークやスプーンなどの総称です。
コース料理ではカトラリーが最初からセットしてあり、飾り皿の左のフォークは外側からオードブル、魚、肉用になります。
右側にはナイフとスプーンがあり、外側からオードブル、スープ、魚、肉用です。
左利きの場合は反対になります。

前菜が来たら、外側のカトラリーから使うと覚えておきましょう。
中央の飾り皿の上にセットされているカトラリーはデザート用です。
もし間違えても、サービス係が新しいものを持ってきてくれます。

また、持ち方はフォークを裏側、ナイフは刃を下にして人差し指を柄に添って伸ばし、後は軽く握るように支えればOKです。

 

カトラリーの置き方

食事の途中でカトラリーから手を離す時は、お皿の上にナイフとフォークを「ハ」の字に置きます
フォークは裏側、ナイフの刃は内側に向けて置きましょう。

食事が終わった後は、「ハ」の字の右側になるナイフの手前にフォークを平行に揃えて斜めに置くと、終わりのサインになります。
フォークは上向きに、ナイフは刃を内側に向けて4時の方向に置きましょう。

また、スープは飲み終わったらスプーンを上向きにして、受け皿の手前に置くと終わりのサインになります。

 

乾杯とグラスのマナー

テーブル上にはグラスもいくつか並んでいますが、サービス係が飲み物に合ったグラスに注いでくれるので心配いりません。
ドリンクが注がれる時は、グラスを持ち上げないのがマナーです。

また、乾杯の時はグラスを持って立ち上がります。
グラスの付け根の脚部分を、指先を揃えて持つとスマートです。

乾杯の音頭があったら、グラス同士を当てずに目の高さまで上げて、周りと目礼を交わします。
一口飲んだらグラスを置いて拍手しましょう。
お酒が飲めなくてもグラスには口を付けて祝福の気持ちを表してください。

 

飲み物を一気に飲み干さない

乾杯の際以外でも、グラスに注がれた飲み物を一気に飲み干すのはマナー違反です。
カジュアルな場ではないので、一口ずつゆっくりと味わいながら飲みましょう。
そのため、披露宴ではお酌をしていただいた場合も全て飲み干す必要はなく、自分のペースで楽しむことが大切です。

 

和食時の食事マナー

画像:和食のオードブル

料亭での結婚式や和婚では和食の会席料理が出ることもあります。

しかし「お刺身を食べる時に醤油皿を手に持ってもよいのか」など、フォーマルな席での和食のマナーに迷う方も少なくありません。
手を皿代わりにする手皿はNGですが、醤油皿を持って食べるのはOKです。

和食は箸でいただくのでフレンチほど難しくないですが、やりがちなNGマナーや迷いがちなポイントを紹介していきますね。

NGな箸の使い方

和食の時に気を付けたいのが、お箸の使い方です。次の3つはマナー違反なので注意しましょう。

  • 渡し箸
  • 寄せ箸
  • 刺し箸

▼渡し箸

渡し箸とは、食事の途中で器の上に「橋」のように箸を乗せること。
「もういりません」のサインになることと、きれいではない箸先を見せてしまうことからよくないとされています。
会話をしたい時や食事の合間、席を立ちたい場合などは、箸置きを使いましょう

▼寄せ箸

寄せ箸は、遠くにある料理を引き寄せるために、器の縁に箸を掛けて引っ張る行為のことです。
所作が美しくなく周りの人を不快に感じさせてしまうため、マナー違反とされています。
器を近くに持ってくる時は箸を置き、両手で持ち上げて引き寄せましょう

▼刺し箸

刺し箸は、料理に箸を突き刺して食べることを言います。
行儀が悪いだけでなく、料理への火の通り具合を疑っているように見えるため、作り手に対しても失礼だとされる行為です。
料理は一口大に切り、箸に挟んで品良く食べましょう

 

汁物の蓋の扱い

汁物の蓋を開ける時は、左手でお椀を押さえて右手で蓋を持ち上げます。
開けにくい場合は、左手でお椀をつぶすように少し力を入れると外しやすいですよ。

外した蓋は裏返しにして、お椀の少し奥に置きましょう。
器から直接食べにくい場合は小皿の代わりに使うこともあります。

食べ終わったら、出された時と同じように蓋を被せてください
その時に、正面の柄を合わせて閉めるとスマートです。

 

まとめ:披露宴では食事マナーに気を配ろう

画像:セッティングされたテーブル

結婚式での披露宴の料理も楽しみのひとつですが、フォーマルな場では食事のマナーに気を配ることが大切です。
マナー違反は所作が美しくないだけでなく、流れを途切れさせたり周りに不快な思いをさせたりすることもあります。
気持ちよく食事と披露宴を楽しめるように、最低限のマナーは身に着けて参列したいですね。

今回は、カトラリーの使い方やナプキンの扱いなど、結婚式における基本的なテーブルマナーについて解説してきました。
事前にマナーを知っておき、当日は慌てずに振る舞って、料理を十分に楽しみましょう。

 
この記事のキーワード

キーワードから記事をみつけよう!

この記事のライター


結婚式場の選び方 - 結婚式のなかの人がおすすめする結婚式場を検索できる