結婚という人生の大きな節目では、大切な方々から結婚祝いを貰うこともあります。
結婚祝いにはお返しを用意しましょう。
ただ、複数名から連名で高額なものを受け取ることもありますよね。
職場の同僚や友人一同などから贈られた場合は、どうお返しすればよいのか迷う方も少なくありません。
「結婚内祝いってまとめて渡してもいいの?」
「金額が少額すぎる時はどうすればいい?」
「お礼状ってどう書けばいいの?」
本記事では、連名で結婚祝いをもらった際のお返しについて、マナーや具体的な方法を詳しく解説します。
連名のお祝いへのお返しでお悩みの方、適切な対応を知りたい方はぜひ最後までお読みください。
感謝の気持ちをしっかり伝え、スマートにお祝いへのお返しをしましょう。
連名で結婚祝いをもらったときの内祝い準備方法
連名で結婚祝いを貰った際、感謝の気持ちを示すために内祝いを贈るのが一般的なマナーです。
連名で結婚祝いを貰ったら、以下の手順で内祝いを準備しましょう。
1.誰から贈られたのか確認する
連名で結婚祝いを貰った場合、まず誰から贈られたのか正確に確認することが重要です。
頂いたお祝いに贈り主全員の名前が記載されているか確認しましょう。
贈り主が一部しか書かれていない場合や、「〇〇一同」のように団体名のみの場合は、親しい人に尋ねて贈り主を把握してください。
ただ、のし紙に代表者名しかない場合でも、別紙に名前が書かれていることもあります。
贈り主の一覧がないか確認し、なければ尋ねて誰からのお祝いなのか把握しましょう。
きちんとお礼がしたいから、と理由を添えれば快く教えてくれるはずです。
2.お祝いの相場を調べる
内祝いの金額を決めるためには、貰ったお祝いの相場を調べる必要があります。
結婚祝いが品物の場合、インターネットで商品名を検索したり類似品の価格を調べたりして、おおよその価格を把握しましょう。
内祝いの金額は、貰ったお祝いの半額から3分の1程度が一般的です。
相場を調べることで、適切な金額の内祝いを準備することができるでしょう。
3.人数で割って個別に用意する
連名の場合、貰ったお祝いの総額を人数で割って一人あたりいくらの金額を包んでくれたか計算します。
例えば、10名で3万円のお祝いを貰った場合は一人あたり3,000円です。
この一人あたりの金額を基準に、内祝いの金額を決めます。
内祝いの相場はお祝いの半額から3分の1程度のため、この例なら一人あたり1,000円から1,500円程度の品物を用意するのが目安。
連名でもらった場合でも、可能であれば一人ひとりに個別の内祝いを贈るのが丁寧な方法です。
ただし、贈り主が多数に及ぶ場合や一人あたりの金額がごく少額である場合は、まとめてお礼をしても問題ありません。
連名で結婚祝いをもらったときの内祝いの渡し方
内祝いを贈る際には、いくつかのマナーがあります。
お祝いをくれた方々へ失礼なく、感謝の気持ちがしっかりと伝わる渡し方を心がけることが大切です。
内祝いの渡し方マナーと連名だから気を付けたいポイントについて解説します。
参考にしながら準備を進めてみてくださいね。
半額~1/3程度の金額で用意する
内祝いの金額は、一人あたりのお祝い金額の半額から3分の1程度で用意するのが一般的です。
感謝の気持ちだからと相場より高い金額で用意してしまうと、逆に失礼になる場合もあります。
相場通りか少なめで内祝いを用意しましょう。
もしお祝いをくれた人の中で包んだ金額に差がある場合は、その金額に応じて内祝いの品物に差をつけてください。
直接手渡しする
内祝いを渡す最も丁寧な方法は直接手渡しすることです。
職場から連名で貰った場合は、職場で一人ひとりに手渡したり、代表の方にまとめてお渡ししましょう。
友人グループの場合は、集まる機会に手渡ししたり、個別に会う際に渡したりするのがおすすめです。
直接手渡しする際には、感謝の言葉とともに内祝いを渡すことで、より気持ちが伝わります。
ただ、贈り主が遠方に住んでいる場合や結婚式後で忙しい時期など、直接会うのが難しい場合は、郵送でもOK。
郵送時の注意点については以下を参考にしてください。
▼内祝いを郵送する際のマナー
内祝いを郵送する際は事前に連絡を取り、都合の良い日時を確認してから手配しましょう。
送り状は誰からのお返しなのかが分かるような書き方をしてください。
夫婦の連名や世帯主である夫の名前を記載し、旧姓も併記するのが一般的です。
また、のし紙が汚れたり破れたりするのを防ぐため、「内のし」を付け、その上から包装紙で包みます。
メッセージカードやお礼状、手紙を添えて発送しましょう。
少額ならまとめてもOK
連名で貰った結婚祝いについて、一人あたりの金額が少額になる場合はまとめて一つのお礼とする方法もあります。
例えば小分けにできるお菓子やコーヒー、紅茶などの詰め合わせをまとめて贈るのがおすすめ。
少額過ぎて個別に贈り物が選べないときにも重宝するでしょう。
また、結婚の報告を兼ねた食事会を開きおもてなしすることも感謝の気持ちを伝える良い方法です。
結婚式から1か月以内に渡す
結婚祝いに対する内祝いは、お祝いを貰ってからできるだけ早く贈るのがマナーとされています。
一般的には、結婚式を挙げた場合は挙式後1か月以内、結婚式を挙げない場合はお祝いを貰ってから1か月以内が目安。
特に、結婚式に招待できなかった方からお祝いを貰った場合は、結婚報告を兼ねて内祝いを贈ることが多いです。
もし時間がかかってしまう場合は、貰った時点でお礼を伝え、内祝いを贈るのが遅くなる旨を伝えておくと角が立たないでしょう。
のしを付ける
内祝いを贈る際には、「のし」を付けるのが正式なマナーです。
結婚の内祝いには、一度きりのお祝い事に使用される「結び切り」の水引を選びます。
水引の色は紅白が一般的です。
表書きは「内祝」または「寿」と書き、下段には送り主である新郎新婦の名前を記載します。
名前は、右側に新郎様、左側に新婦様の名前を連名で書くのが一般的です。
のし紙のかけ方には「内のし」と「外のし」がありますが、内祝いの場合は控えめな印象を与える「内のし」がよく用いられます。
のしには宛名を書きませんので、注意してください。
内祝いが少額になってしまうときのポイント
連名で結婚祝いを貰った場合、一人あたりの金額を計算すると少額になってしまうことも珍しくありません。
少額だと選べる品物も限られますし、渡していいのか不安になりますよね。
しかし、金額の大小に関わらず、感謝の気持ちを伝えることが最も大切です。
ここでは、内祝いが少額になってしまった場合のポイントや、おすすめのギフトについて紹介します。
1人あたりの内祝いが少額になってもOK
連名で貰ったお祝いに対する内祝いが、一人あたり500円~3,000円程度と少額になってしまうこともあります。
一人あたりの内祝いが少額になっても失礼にはあたりません。
金額の多寡よりも、お返しをするという心遣いが重視されます。
たとえ少額であってもきちんと内祝いを贈りましょう。
おすすめの少額ギフト
一人あたりの内祝いが少額になる場合でも、喜ばれるギフトはたくさんあります。
金額が小さくても、おしゃれで質の良いものを選ぶことがポイントです。
パッケージデザインがおしゃれなものを選ぶと、金額以上の価値を感じてもらえることもあります。
予算毎の選び方のポイントを紹介するので、参考にしながら内祝いの品を選んでみてくださいね。
▼3,000円/1人程度の場合
毎日の生活で使える実用的なアイテムや、少し特別感のあるものがおすすめです。
上質なタオルセットや、おしゃれなデザインのバスソルト、入浴剤のセットも人気があります。
職場の人にはコーヒーや紅茶の詰め合わせなど日常的に使えるギフトがおすすめ。
有名ブランドのものや、様々な種類のフレーバーがセットになったものを選ぶと贈る相手の好みに合わせやすくなります。
▼1,000円/1人程度の場合
受け取った人が気軽に受け取れる小さなお菓子や消耗品などが適しています。
例えば、個包装になったチョコレートやキャンディ、フィナンシェなどの焼き菓子の詰め合わせは、職場で配るときにも便利です。
ハンドクリームや石鹸などの消耗品も実用的で贈る相手を選びません。
見た目が華やかで品のあるものを選ぶことで、感謝の気持ちをしっかりと伝えることができます。
▼1,000円以下/1人の場合
数百円から1000円程度のご予算であれば、可愛らしいデザインのクッキーや焼き菓子の詰め合わせ、チョコレートなどが人気です。
これらのプチギフトは個包装になっているものが多く、気を遣わずに受け取れるため大人数の方へのお返しに適しています。
結婚報告を兼ねて配ってもよいでしょう。
プチギフトならのし無しでもOK
内祝いにはのしを付けるのが正式なマナーですが、プチギフトとして贈る場合は、のしを付けなくても失礼にあたりません。
可愛らしいラッピングをするだけでも十分でしょう。
ただし、職場の方や目上の方へ贈る場合は、金額にかかわらずのしを付けた方が丁寧な印象になります。
お店によっては、プチギフトにも対応した小さなのし紙を用意している場合も。
のしを付けずに、お礼のメッセージカードを添えるだけでも気持ちは伝わります。
どのような形式にするか迷う場合は、贈る相手との関係性や、職場の慣習などを考慮して判断すると良いでしょう。
まとめ:連名でもしっかりと個別にお礼しよう
連名で結婚祝いを貰った場合、一人あたりの金額が少額になることがありますが、しっかりと感謝の気持ちを伝えることが大切です。
まとめて用意するよりは、個別に内祝いを用意すると丁寧でしょう。
お菓子やタオル、入浴剤など、少額でもおしゃれで喜ばれる品物はたくさんあります。
本記事ではお内祝いのマナーの他、ギフトの選び方についても予算別で紹介しました。
連名で結婚祝いをもらった際のお返し準備に役立てば幸いです。