新郎新婦の幸せが天まで届きますように、と願いを込めて行うバルーンリリース。
挙式後に行うアフターセレモニーとして人気です。
色とりどりのバルーンが一斉に空へ舞い上がる光景は、ゲストの心にも深く刻まれる感動的なシーンとなるでしょう。
しかし、いざやってみようとすると風船以外の準備方法が分からなかったりします。
「費用はどれくらいかかるの?」
「実施する上で何か注意点はあるの?」
「環境への影響はないの?」
本記事ではバルーンリリースの魅力や費用、注意点、環境への配慮方法について詳しく解説。
何から始めればいいのか分からないという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
バルーンリリースとは
バルーンリリースとは、結婚式などで新郎新婦とゲストが一斉に風船を空に放つ演出のことです。
まずはやり方や費用について見ていきましょう。
バルーンリリースの魅力
バルーンリリースの魅力は、ゲスト全員で楽しみながら参加できること。
年齢を問わず誰もが楽しめるシンプルさが特徴で、ゲスト一体となって祝福の気持ちを共有できるでしょう。
空に舞い上がる色とりどりのバルーンは見た目にも鮮やかで、青空を背景にしたその光景は写真映えも抜群です。
結婚式の素敵な思い出を、美しい写真や映像としてたくさん残せるでしょう。
バルーンリリースのやり方
バルーンリリースのやり方は比較的シンプルです。
- 挙式を終えたら屋外に移動する
- 一人ひとりに風船を配る
- 司会者や担当者からの演出について説明する
- 合図やカウントダウンに合わせて、ゲスト全員が一斉に風船を空に放つ
バルーンリリースには「ふたりの幸せが天まで届きますように」という意味が込められており、風船に願いやメッセージを込めることもあります。
一斉にリリースすることが重要なので、説明をよく聞いてもらえるようにしましょう。
バルーンリリースの費用
バルーンリリースの費用は、風船の数や種類、依頼する業者によって変動します。
一般的な相場としては、ゲスト一人あたり700円前後です。
バルーンの色や形にこだわったり、特殊なデザインを選んだりすると費用が上がるでしょう。
結婚式場に依頼する以外にも、自身でバルーンやヘリウムガスを手配したりする方法もあります。
その場合は持ち込み料が発生するかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
バルーンリリースを行う意味
バルーンリリースには、「ふたりの幸せが天まで届くように」という願いが込められています。
新郎新婦の未来への希望や幸せを願い、ゲストは風船を空に放つのです。
また、色とりどりの風船が空へ舞い上がっていく様子は、これから始まる新しい人生の門出を表しているとも。
ゲストと一緒に風船を飛ばすことで感動的な雰囲気に包まれるでしょう。
バルーンリリースを行う時のポイント
バルーンリリースを実施するにあたって、いくつかの確認事項や注意点があります。
後悔しないバルーンリリースを実現するために、事前にしっかりとポイントを押さえておきましょう。
バルーンリリースができるか確認する
バルーンリリースを希望する場合は、まず何よりも結婚式を挙げる会場で実施可能かどうかを確認することが重要です。
結婚式場によっては、立地条件や周辺環境によってバルーンリリースが禁止されている場合もあります。
空港や高速道路、電線が近くにある場合は要確認です。
契約前にバルーンリリースの実績があるかどうかも含めて、会場の担当者にしっかりと確認しておきましょう。
屋外演出に適した時期に行う
バルーンリリースは屋外で行う演出のため、実際のイメージは季節や天候に大きく左右されます。
風が強い日や雨天時はバルーンがうまく飛ばないため、実施が難しい場合もあるでしょう。
さらに冬場の寒い時期や夏場の猛暑日に実施すると、ゲストに負担をかけてしまう可能性も。
ゲストが快適に楽しめるよう、気候の良い時期を選ぶのが理想です。
やむを得ず気候が厳しい時期に行う場合は、ゲストへの配慮を忘れないようにしましょう。
・日陰を用意する
・汗対策グッズを渡す
・うちわを配る
・温かい飲み物を用意する
・カイロを用意する
・ブランケットを用意する
悪天候時の代替案を用意しておく
バルーンリリースは屋外で行うため、雨や強風などの悪天候の場合は中止になることがあります。
天候によって楽しみにしていた演出ができなくなってしまう可能性も考慮し、代替案を事前に用意しておくと安心です。
例えば、室内で楽しめる代わりの演出を検討したりするのも良いでしょう。
【代替案の例】
- フラワーシャワー
- ウェルカムパーティー
- 全員で記念撮影
または無理に演出を入れずに披露宴の時間に充てるのもおすすめです。
環境に優しい素材を使用する
バルーンリリースは外に風船を放つので、環境への影響が心配な場合もあるでしょう。
自然環境に配慮して、飛ばす風船は自然に分解されるゴム風船を選ぶことが推奨されています。
また、風船を結ぶ糸や留め具についてもプラスチック製のものではなく、自然に還る素材を選ぶようにしてください。
日本バルーン協会では、バルーンリリースに関するガイドラインを定めているので、参考にするとよいでしょう。
【ルーンリリースのガイドライン 】
リリースにはヘリウムガスを使用する事。水素ガスの使用禁止。
リリースする風船は、天然ゴムを原料とする「ゴム風船」である事。
使用するゴム風船の止め具に、プラスチックなどの生分解しない物は使用せずゴム風船自体でしばる事。
糸など持ち手をつける場合、ゴム風船と同等の生分解する物を使用する事。木綿糸・紙ひも・輪ゴムの推奨。その際、糸などはできる限り短くすることが望ましい。
リリースするゴム風船は全て単体とし、糸などで結んだ集合体でリリースしない事。
メッセージカードをつける場合は紙などの生分解する物を使用しゴム風船の中に封入するか、口元に生分解するテープで貼る事。
わずかな降雨でも浮力が落ちるので絶対にリリースは行わない事。近年、局地的な豪雨が多発しているので近隣地区の天気も確認する事。
ゴム風船の大きさ、ヘリウムガスの容量を考慮し、十分な浮力を確保してリリースを行う事。
リリースを行う場所は周囲の安全をあらかじめ確認し主催者と協議の上、行う事。飛行場・鉄道沿線・架線・高圧線付近では特に注意する事。万が一架線等に掛かった場合にはそのまま放置せずに電力会社・鉄道会社に連絡する事。
リリースを行う際は一般社団法人日本バルーン協会のバルーン業務安全管理士又はバルーン業務安全管理講習会受講者のもとに行う事が望ましい。
一般社団法人 日本バルーン協会
ガイドラインに沿って実施することで、環境への影響を抑えられます。
バルーンリリースを盛り上げるコツ
ただ風船を飛ばすだけよりもバルーンリリースを盛り上げるコツを紹介します。
これらのアイデアを取り入れて、ゲストと共に忘れられない時間を過ごしましょう。
演出についてアナウンスを入れる
バルーンリリースを行う前に、司会者からゲストへ演出の紹介や込められた新郎新婦の想いをアナウンスしてもらいましょう。
演出の持つ意味や背景を共有することでゲストはより感情移入しやすくなり、一体感が生まれます。
また、次に何をするのか、どのタイミングで風船を放つのかといった具体的な指示を伝えることで演出がスムーズに。
アナウンスは必ず入れましょう。
バルーンは彩り豊かに用意する
バルーンリリースの大きな魅力の一つは、色とりどりのバルーンが空に舞い上がる華やかな光景です。
より鮮やかで写真映えするシーンにするためには、複数のカラーバルーンを用意してみてください。
結婚式のテーマカラーにしたり、カラフルな色合いにしたりと、二人のイメージに合わせて自由に組み合わせましょう。
曇り空でもバルーンが映えるように、彩度の高い色を選ぶのがおすすめです。
おしゃれで人気なくすみカラーは晴天以外では映えにくいですが、室内なら上品なイメージになります。
バルーンのデザインにこだわる
バルーンの色だけでなくデザインにもこだわることで、よりオリジナリティあふれるバルーンリリースになります。
ハート型のバルーンや透明のバルーンの中に小さな風船が入ったバルーンを選んだりするのもおしゃれです。
新郎新婦の名前や結婚式の日付をプリントした名入れバルーンを用意すれば、記念にも。
ただしフィルムバルーンはリリースに向いていないのでゴム風船から選んでくださいね。
ドロップアンドフライにする
結婚式場にプールがある場合は、「ドロップアンドフライ」という演出もおすすめです。
重りをつけた風船を一度水面に浮かべ、時間差で重りが溶けて風船が空に舞い上がるという仕組みの演出。
バルーンリリースとは一味違ったユニークな演出で、ゲストも驚きと共に楽しむことができます。
水面に浮かぶバルーンも美しく、空に上がっていくまでの過程も楽しめるため、シャッターチャンスも増えるでしょう。
まとめ:ポイントを抑えてバルーンリリースを盛り上げよう
バルーンリリースの魅力とやり方、注意点について解説しました。
「ふたりの幸せが天まで届きますように」という素敵な意味が込められており、ゲスト全員が参加できる一体感も大きな魅力です。
しかし、実施する際はバルーンリリースができるか確認する、できなかったときの代替案を用意するなどいくつかの注意点も。
事前の準備ポイントをしっかり抑えることで、記憶に残るバルーンリリースにできるでしょう。
ゲスト全員と盛り上がる演出になることを祈っています。